予防技術資格者とは‥
消防本部及び消防署等の機関には、建築物の大規模化・複雑化等に伴い高度化・専門化する予防業務を的確に行うため、火災の予防に関する高度な知識及び技術を有する「予防技術資格者」を配置することとされています。
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管理人が予防技術検定(消防用設備等)を受験した際に出た問題をベースに、お馴染み「過去問テスト」を作成しました。
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予防技術検定ってのを受けてみた結果…
◎ 予防技術検定とは‥
予防技術検定は、“消防士” が “予防技術資格者” になる為の試験です。
予防技術検定は、以下の3つの科目に分かれています。
- ①防火査察
- ②消防用設備
- ③危険物
そして何と、これらを同時に受けることは出来ません。
予防技術資格者になる為の第一ステップとして「計3回にわたる試験に全て合格する」ということがあります。
順番は決まっていないので、どれから挑戦しても構わないです。
また “共通科目” ってのがあり、一番初めに受けた試験で共通科目を突破できれば残りの2回では免除可能です。
◎ 予防技術検定の受験資格
予防技術検定の受験資格は以下の通りで、管理人は②に該当していました。
◎ 予防技術検定の勉強で使用したテキストと問題集
予防技術検定を受けるってことで、以下の2冊のテキストと問題集を約一周しました。
予防技術検定のテキスト
予防技術検定のテキストは「予防技術検定集中トレーニング」をメインで使いました。
予防技術検定の問題集
予防技術検定の問題集は「予防技術検定模擬問題集―共通・消防用設備等・防火査察・危険物問題」をメインで使いました。
本番およそ1か月前くらいから勉強を始める消防士さんが多数いらっしゃるせいか、毎年10~11月頃にAmazonですら品薄&転売価格というカオスな状態になる為、早めにテキストと問題集は手元に準備しておきましょう!
👆とりあえず、この2冊買ってチョイと勉強すりゃ合格する感じです。
※勉強方法としては、上記の2冊に加えて大阪中央消防設備士事務所の電子消防法令集を活用して「出題元の法令本文を読む」ってのが効果的だったかなと。
◎ 予防技術資格者のワッペン
所轄消防署の予防担当者様の胸元に、以下の様なワッペンがあるのを見かけたことはないでしょうか?
参考火災予防体制の強化 ~プロフェッショナルな能力を「見える化」~ 大東四条畷消防組合
◎ いざ大阪会場へ
大阪会場は、大東市にある「大阪府立消防学校」でした。
さっそく洗礼を受ける…
受験票をよく見ていなかった管理人が完全に悪いのですが、上履きが必要でした。
◎ 予防技術検定(消防用設備)試験開始!
試験問題が配布された際に驚いたこと、それは‥。
👇
_人人人人人人人_
> 問題少なッ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
◎ 結果発表ォ~!!
アイキャッチ画像(ブログのトップ画)の通り、予防技術検定(消防用設備)には “合格” しておりました。
◎ LINEオープンチャット「予防技術検定Web勉強会」
現役消防士と消防設備士が共同管理人をしているLINEオープンチャット「予防技術検定Web勉強会」を作りましたので、ご参加下さい。
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◎ 消防設備士が予防技術検定を受ける必要性
冒頭でも述べましたが、消防設備士が予防技術検定を突破したところで予防技術資格者にはなれません。
では何故、受けたのか。
それは我々消防設備士が「消防用設備等に関するプロとして仕事をしている」ことの証明になると思ったからです。
消防設備士が仕事を進めるに際して、所轄消防署の予防担当者様と相談するというステップがあります。
とりあえず所轄消防署の予防担当者様に聞く‥みたいなのって話は早いかもしれないけど、ダサくないですか?
プロとして仕事をしているのに、指導を受けたことに対して後手でしか動かないという消防設備士のイメージに一石を投じたかったのです。
お客様からしても『ちょっと所轄消防署に相談しないと分かんないっすね~』という対応だと、信用して大丈夫?ってなるのではないかと。
管理人は消防設備士が仕事をする上で達しておくべきレベルの指標として「予防担当者様と同等以上の消防用設備等に関する知識がある」ことを掲げています。
所轄消防署で相談する際にはプロ同士でスムーズに会話が成立するように、準備すべきでしょう。
もし分からなければ調べましょう、消防設備士が “言いなり” になるのはサボり過ぎだと思います。
また、例えば電気保安協会については民間企業ですから、予防の業務に精通している信頼できる会社が増えれば民営化することも可能な気がしています。
加えて、予防担当者様は消防用設備等だけでなく予防技術検定よろしく “防火査察” や “危険物” についても仕事の範疇です。
予防担当者様からしたら『消防設備士なんやから、消防用設備等について位は詳しくあれよ…』と思われるでしょう。
消防用設備等について消防設備士が予防担当者様に『これで良いですか?』と提案することで、予防担当者様もラクですし信用にも繋がるでしょう。
そんなこんなで予防技術検定の受験資格がある消防設備士は、せめて “消防用設備” の試験くらいは合格してみてもいいのではないでしょうか。
消防設備士の仕事もまた、消防士さんと同様に消防法第1条〔目的〕で謳われている「火災を予防し、国民の生命・身体及び財産を火災から保護すること」です。
いい仕事をしようと意識し続けることが、今後の消防設備業界が中長期的に発展していく支えとなるでしょう。
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◎ まとめ
- 予防技術検定を突破することで “予防技術資格者” になれるが、それには実務経験も要るから実際は消防士の為の資格制度となっていた。
- 無駄に高専から大学院まで計9年間も化学を学んでいたので受験資格が得られていたが、高専卒なだけで充分であった。
- 予防担当者様は消防用設備等だけでなく “防火査察” や “危険物” についても仕事の範疇である為、予防技術検定の受験資格がある消防設備士は、せめて “消防用設備” の試験くらいは合格してみてもいいのではないかと思った。