実際に受験勉強に取り組んで、壁にぶち当たったりして初めて分かったことが幾つもありましたので共有します。
こんな方におすすめ
- 初めて電験三種を受験される方
- 再受験される方
上記の皆様に少しでも有益な情報を発信できればと思い、不合格の恥を忍んで発信させて頂きます。
電験三種「2科目 不合格」体験談
◎ 電験三種の “受験動機”
結果から言うとコレでも “全然まったく足りません” でした。
電験三種について調べてみると、合格率が7~10%ほどの難関資格だとすぐに発覚しました。
【参考】初めに社長から渡された2冊
上述した通り、電験三種という資格に挑戦するキッカケとなった二冊です。
以下の流れで、絶望しました。
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1「電験三種 完全攻略」を読んで、同テキスト内にある問題に軽く挑戦してみる。
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2全くわからず、心を打ち砕かれるかもしれないが「電験三種 過去問題集」に挑戦してみる。
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3分厚いコレだけでは全く足らないことに気づく。
後述していきますが、これ以外にも教材を結構買い足しました。
◎ 電験三種の“勉強時間”
受験勉強は12月~9月4日当日までの約9か月間、一日2時間ずつと決めて、手帳に記していきました。
高専・大学と “一夜漬け6割点取り士” とも呼ぶべき体育会系の能力は、電験三種には使えませんでした。
◎ 電験三種の参考書と用意したもの
①実教出版の参考書
もちろん過去問自体も15年分くらい手に入るのですが、その解答の解説に参考書のページが書いてあるのです。
これらの教材が大幅な時間短縮となったことは間違いなく、合格に大きく近づく要因になりえると感じます。
②電卓2台
絶対に電験三種受験に必要なものと言えばこの “電卓” です。
電験三種の問題は、分野にもよりますが計算問題が多く、その導き出される答えも暗算ではできないようなものが殆ど。
電卓を購入する際は、以下の2点を考慮して下さい!
ポイント
1. ルート 【√】 のボタンが付いていること。
→電験三種の問題ではルートを使う計算があります。これがないと問題もありますので絶対 【√】 のボタンがあることを確認して買ってください!
2. メモリ機能 【mc】 【mR】 【m+】ボタンの有無と、位置。
→電験三種では、関数電卓の持込は禁止です!
しかし、メモリ機能まではOKとのことでこれを使いこなさない手はありません。
ほとんどの電卓にメモリ機能ついてますが、その位置が機種によって異なることがあるので「電卓を2台用意する際は、同じものを買った方がいい」です!
③勉強机とパソコン
自分が勉強に取り組むモチベーションをできるだけ維持できるように最適な環境は整えたいですね!
④通信講座の教材
通信教材や講座を利用するメリットとして、以下の背景が挙げられます。
- ☑ 参考書のみを使った独学だと、理解できない可能性がある。
- ☑ 少々お金を支払ってでも、確実に資格取得したかった。
- ☑ 勉強に何年もかけず、1年で合格したかった。
特に、既に分かっている人が噛み砕いた話は、同じ様な参考書を何冊買っても得られない価値あるものだと断言できます!
無料で資料請求できるサイトに有名な「翔泳社アカデミー」さんがありますから、取得してみることをオススメします!
あと、翔泳社アカデミーさんはkindle本も出版されていてコレが最高に便利でした。
また、翔泳社アカデミーさんのkindle本が良かった点として「過去問が出題単元別で分けられている」ことが挙げられます。
◎ 電験三種の“単元別学習法”
ある程度、単元別で過去問を解いていって慣れてきたら各年度の過去問に挑戦していきましょう!
電験三種の試験についても、A問題・B問題・C問題の様に難易度が分かれています。
A問題を必ず得点できる様にして、C問題は捨ててもいい…といった取り組み方で十分合格できます。
◎ 電験三種突破研究会
「新電気」という月間の雑誌を購読していたんですけど、その中に「緑色の “電験三種合格ブック” という冊子」が付録されている月がありました。
その “電験三種合格ブック” を持っていると、オーム社主催のセミナーに参加できるという特権があったので参加していました。
このセミナーで、不動先生(過去問完全KO作戦の解説の先生)が電力の講師を務められていたほか、質問コーナーで初めてお話しさせていただきました。
“新電気”は付録目当てで1年間購入すべし!
- 電験三種の問題と、合格後の実務のことが記載されているので関連付けて覚えやすい。
- 付録に、上記の電験三種合格ブックや、公式がいっぱい載ったような手帳など有用なものが付いてくることがある。
- あー、今自分は電気について学んでいるんだなあ‥と実感することができ、モチベーションを高めることができる。
◎ 期待外れだったセミナー関係
管理人は当初 “大阪職業能力開発協会” が主催する電験三種試験受験講座を受けていましたが、コレがかなりの期待外れでした。
管理人と先生が合わなかった、という解釈もできますが、まず合格させようという先生のやる気がなかったと思います。
例年の受講者の合格率などのデータも取っておらず、やりっぱなしで何の改善もない講座です。
その後、直前の模擬テストだけ受けに行ったのですが、それも機械の科目以外はほとんど過去問の並べ替えのサボり仕様でした。
できるだけスローなペースで何年もかけて電験3種を取得したい、でも電気はさっぱりどころか勉強をしたことがない…みたいな方しか受講しない方が良いと思います。(ンな人いませんよね。(笑))
…いや正直少しお金をかけてでも、セミナーを受けるのであれば違うところに行くべきだと管理人は勧めます。
◎ 近くにあった予備校で実力UP!
試験直前の対策講座と、全科目の模試を “e-DEN” さんが、天王寺の駅付近にある “資格センター” で開催していたので受講しました。
模試の内容は初見の問題ばかり(もちろん)で、その解説も不動先生直々に行っていただけました。
また、教室内の20~30名程度の中で正答率の%が出るほか、自分の得点がどれくらいの順位かも知ることができ、非常に刺激的でした。
さらに、直前対策講座では、小テストを何度も何度も繰り返し行うことで内容を叩きこむというもので、かなり実力が付いたと思います。
“電力” と “法規” のみしか直前対策講座はないのですが(暗記の要素が他より強いため)、“電力” は受講しませんでした。
“法規” に関しては、直前講座を受けたから合格できたのではないかと思います。
◎ 電験三種 “受験本番中” のトラブル!
本試験は、梅田スカイビルで行われ、9:00~16:40の長丁場でした。
一科目目の “理論” の試験は、過去問と傾向が変えられていたため、問題が全然解けず、頭が真っ白になりました。
しかもエアコンの風が当たる席で、ブルブル震えながらという最悪の環境でした。
電験三種の試験は季節の変わり目に行われますから、上着を持っていきましょう!
◎ なぜ理論と電力を取りこぼしたのか
一発合格を狙って結構勉強しましたし結構お金も使いましたが、結果は機械と法規のみの科目合格でした。
今まで一番受験勉強をしたのは大学院の試験で、10時間×60日=600時間でした。
今回の電験3種は、2時間×270日 = 540時間を受験勉強に費やしました。
そして、まだ合格できていません。
よって電験3種は管理人の人生の受験勉強と呼ばれるものの中で、一番時間をかけた王座に君臨することとなりました。
序盤に、勉強のコツを把握しておらず無駄な時間を使ってしまったことが敗因の一つかと反省しています。