以前、弊社へ以下の事実と異なる文言を含むリーフレットが持ち込まれました(※誤解を招く表現あり)。
[ 実負荷試験 ]
非常時に電力を供給する設備試験の際、全館停電させる方法。
実際に試験現場では各設備に人数を多数配置し、大人数での対応が必要となる為、実負荷試験は長時間となります。

こういう誤解を招くウソの混ざった文章がダメという件は、以前とある協会が既に消防庁より指摘を受けていたりするんです(※今回のリーフレットは別の協会のもの)。
非常用発電機の消防点検啓発活動を行う「(一社)日本発電機負荷試験協会」(JLA)(本部:東京都中央区、長坂五郎代表)の加盟企業が、営業目的で建物オーナーに配布した文書内に誤解を与える表現が複数記載されていることがわかった。文書を確認した消防庁は「消費者が事実を誤認する可能性がある」と指摘。データ・マックスはこれまで2度、JLAが配布した資料について消防庁の検証のもと、問題点を指摘していた。JLAは消防庁から厳重注意を受けているにもかかわらず、依然として不適切な表現を繰り返し使用していたことになる。
急いで自家発電設備の負荷試験の本当の話をします。
◎ 実負荷試験と擬似負荷試験の違い

実負荷試験と擬似負荷試験の違いは、大まかに以下の通りです。
- 実負荷試験‥自家用発電機でバックアップする設備を実際に非常電源で動かした状態で、自家発の機器に異常が無いかを確認する点検です。
- 擬似負荷試験‥自家発でバックアップする設備と同容量程度の擬似負荷を自家発に接続して、自家発の機器に異常が無いかを確認する点検です。
実負荷試験

528号通知で実負荷試験が可能になった!
この実負荷試験、ずっと前は計算上できないルールになっていた時期があったのですが、今は普通にできます。

実負荷試験の方がお得な場合が多々あるにもかかわらず、何故か未だに実負荷試験では全館停電が必要だとか誤情報を流して擬似負荷試験の営業をしている自家発メンテ業者(※自称)は不誠実な悪徳業者であると表現しても過言ではないかと。
擬似負荷試験
擬似負荷試験では消火ポンプと同程度以上の電気を使う装置を自家発に接続し、自家発の状態を点検します。

もちろん弊社では、実負荷試験および擬似負荷試験の両方を実施できますから、お客様にとって割安かつメリットの大きい方をご提案させて頂きます。
◎ 悪徳業者にご用心!
総務省消防庁から直々に「負荷運転の営業活動等における不適切な情報にご注意!」というリーフレットが発布されている程、自家発メンテ界隈には悪徳業者が跋扈しています。

◎ まとめ
- 自家発電設備の負荷運転について、誤解を招く表現をして営業をされている業者が未だに後を絶たない為、実負荷試験と擬似負荷試験の違い等について紹介した。
- 「実負荷試験だと全館停電に‥」みたいな話をしていたが、大規模なビルや病院等では自家発に消防用設備だけではなく、他の設備も繋がっていたりする場合は全館停電になる可能性がある位であった。
- 弊社員曰く『あぁいうカネだけ欲しがって火災予防とか何にも考えてない連中に負けたくないんすよね。』と仰ってましたが、私も完全に同意であった。


自家発メンテ業者(※自称)
実負荷試験について