以下の様な読者を想定します。
- 消防設備士の免状を一通り取得し、これからプロフェッショナルとして業務に従事したい。
- より市場価値の高い消防設備士になり、必要とされることで得られる報酬をUPさせたい。
- 将来的に独立を考えており、その為に日々の業務で意識すべき点を知っておきたい。
ただ独立するだけで急に給料が増える可能性は残念ながら0%です。
まず、どれだけ自分に社会へ価値を出せる能力があるのかを把握しましょう。どの様な価格帯で自分が「欲しがられる存在」なのかを測定するツールとして “ミイダス(※無料)” がありますので、独立を検討している人は一度試してみて下さい。
ちなみに管理人の市場価値は「6272社から、平均677万円の年収オファー」でした。
現役の消防設備士であり、本気で独立を考えたこともある管理人が「独立しても食える人」について、内情を包み隠さず公開します。
独立を目標としていて、かつ食いっぱぐれたくない方は、最後まで読まれることをオススメします。
食える消防設備士が身につけているスキル3選+α
(0) ※免許は取りましょう
消防設備士の実務に従事するにあたって「消防設備士や電気工事士の免許は必須」でしょうから、まず初めに頑張って取得しましょう。
徹底分析!消防設備士の試験に受からない人の特徴3つ【勉強方法】
続きを見る
無免許で独立しても補助作業にしか従事できずジリ貧(薄給)確定です、厳禁!
(1) 現場由来の基礎的知識
エキスパートである消防設備士が持つ基礎的知識の目安
☑ 所轄消防署の予防担当者様と “同じ” もしくは “それ以上” の消防用設備等に関する知識をもって業務に携わる。
消防設備士は「設備のエキスパート」ですから、全体的な “消防” に詳しい消防士の方々より、せめて設備だけは詳しくあるべきでしょう。
その様な仕事に対してアツく、かつ勤勉に取り組み実力のある方々に対して失礼の無い様に消防設備士も負けじと精進すべきかと。
消防設備士は「現場で自ら実施した業務より、経験的な情報が得られる。」ことが強みですから、その辺りのスキルは “頭” や “インターネット” 等の自分が使い易い引き出しに格納して整理整頓しておきましょう。
【補足】エキスパートとプロフェッショナルの違い
「エキスパート」と「プロフェッショナル」は、どちらも「専門家」を示す言葉ですが、ここではエキスパートの上位概念としてプロフェッショナルを掲げます。
「エキスパート」と「プロフェッショナル」の違い
- 「エキスパート」‥ある分野の専門知識や経験が豊富で、それを売ることで生きている人たちのこと。
- 「プロフェッショナル」‥「専門的な知識・経験に加えて、横断的な知識・経験を持っていること」「それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できること」の二つの条件を持ち合わせた人のこと。
---
一人親方として防災屋の応援を日雇いで受けるのであれば「エキスパート」でも足りますが、独立して事業を起こすのであれば「プロフェッショナル」となるべきでしょう。
(2) 消防設備士 × ◯◯◯
管理人も所属する消防設備士の有志コミュニティSSS47(消防設備士47)の “とあるメンバー” と話していた時のこと。
仰っていたのが『これからは消防設備士 × ◯◯◯っていう組み合わせが大事になりそうですね、例えば「消防設備士 × 武士道」とか…。笑』と “スキルの掛け算が重要” といった話題がありました。
例えば、安永さんが『多くの人に消防点検が “必要!” って思ってもらう為のアプローチ、これってマーケティング用語で「教育する」っていうんですけど‥』みたいな話をされていて、業界をまたいで応用できる型を事前に知っているって強いです。
価値の高いプロフェッショナルな消防設備士を目指される方々は、「掛け算」も実務レベル向上に併せて意識するとレアカードとなり食いっぱぐれにくいでしょう。
(3) コミュニケーション能力
ここで以下に、消防設備士として業務に従事する上でコミュニケーションを伴う立場の方々を列挙してみます。
☑ お客様(建物オーナー様、管理会社など)
☑ 所轄消防署の予防担当者様(新設は警防課も)
☑ 経営者・社員及び職人といった内輪
☑ 工事現場の他業者・同業者
☑ 世間(主に広報活動時)
また、上記に挙げた立場の中に無かった “全国的な横の繋がり” ってのを作る為に、SSS47(消防設備士47)の様な有志のコミュニティが消防設備業界の発展に寄与していくと見ています。
自分を安売りしないで済むように、スキルを磨いていこう!
【補足】自分の値段を把握する方法
自分の値段を知っていれば、より最大限の力を発揮できる環境に身を置ける(≒給料も上がる)でしょう。
例えば、今は「自分の市場価値を測定できる転職アプリ」の “ミイダス” (※無料!)ってのがあります。
>>【参考】ミイダス公式ページ
実際に管理人がミイダスで市場価値を診断した模様(所要時間5分くらい)と、その結果を公開します。
簡単な情報を入力していきます。
計20回程度の診断項目に回答していきます。
所要時間は5分あれば結果が出ます。
キーワードのみで、資格も簡単に入力できます。
デン!
管理人の市場価値は、6272社から平均677万円の年収オファーでした。
具体的な企業オファーを見る為に、メールアドレスもしくはFacebookで登録します。
管理人は仕事探しを「急いでいない」ですが、自由に選ぶことができます。
オファーを確認する準備が整ったので「ミイダスをはじめる」をクリック。
担当者からオファーの連絡を受け取るかどうかも選べます。
自分の市場価値に適したオファーの一覧を見ることができるようになりました。
>>【参考】ミイダス公式ページ
もし、消防設備士として「独立」するよりも給料が高い(≒食える)オファーが見つかったとして、それでも消防設備士になる動機はありますか?
(+α) モラルと誠実さ
独立して食える消防設備士になるのも簡単じゃない、楽して稼げるに騙されないこと。
◎ まとめ
- エキスパートの消防設備士として現場で実務を経験した上で得られた “一次情報” 由来の基礎的知識を一通り身に着けておくのは必須であり、その目安として所轄消防署の予防担当者様と “同じ” もしくは “それ以上” の消防用設備等に関する知識をもって業務に携わることを挙げた。
- これからは消防設備士 × ◯◯◯といった“スキルの掛け算が重要” となり、安永さん(@Shuhei_kotobuki)の様に「消防設備士 × マーケター」といった掛け算で仕事をされている安永さんに話を参考に動くだけで業界レベル向上の近道になると思った。
- 消防設備士として業務に従事する上で様々な立場の方とコミュニケーションをとるタイミングがある他、知識と腕前があるなら自らコミュニケーションを取って売り込むことがプロの消防設備士としての適切な対価を得る為に重要だと指摘した。