お客様から電話がありまして、以下の様な会話となりました。
自動ドア非常開放スイッチの復旧
◎ 自動ドアの非常開放スイッチとは‥
オートロックなどの電気錠がある自動ドアの場合、通常であれば番号や専用のキーがなければ建物内に立ち入ることができません。
しかし、例えば消防隊の方々が消火活動時に建物内に入れないと困る為、オートロック付きの自動ドアには上画像の様な「非常開放スイッチ」が設けられている場合があります。
無窓階とは‥消防法上で『避難上又は消火活動上有効な開口部を有しない階』の事を “無窓階” といい、無窓階と判定された建物は消防用設備の設置基準が厳しくなります。
今回、自動火災報知設備の作動時に119番直通の火災通報装置と連動して所轄消防署に通報がされた後、消防隊の方が非常開放スイッチを使って建物内に入っていました。
◎ ドア屋さんの勘違い⁉
お客様より頂いた電話では『ドア屋さんに確認したところ、非常開放スイッチらしき物は無かった。』との話でしたが、現地へ見に行ったところ普通にありました。
◎ 自動ドア非常開放スイッチの復旧
非常開放スイッチを復旧する際には「オレンジのカバーの中にあるボタンを起こさなければならない」ことに留意します。
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この記事を更新するに際して『もし悪用されたら、防犯面で支障をきたす恐れがある。』事が挙げられましたが、それでも公開している理由としては以下の通りです。
建物オーナー様や防火管理者および同業者に、自動ドア非常開放スイッチという物がある事について知っておいて欲しい。
☞オートロックも完璧では無いという事が念頭にあれば、むしろ防げる事態もある。
同じく悪用されない前提で設置が成立しているものは沢山ある。
☞例えば、ハッチ式避難はしごがベランダにある部屋なんかは、いつでも上階から人が降りてこられる状態‥。
◎ まとめ
- オートロックなどの電気錠がある自動ドアの場合、通常であれば番号や専用のキーがなければ建物内に立ち入ることができないが、例えば消防隊の方々が消火活動時に建物内に入れないと困る為「非常開放スイッチ」なる自動ドア強制的に開けて建物内に入ることができるものがあった。
- お客様より頂いた電話では『ドア屋さんに確認したところ、非常開放スイッチらしき物は無かった。』との話でしたが、現地へ見に行ったところ普通にあった。
- 非常開放スイッチを復旧する際には、昔の発信機(強く押すアレ)みたいな感じで「オレンジのカバーの中にあるボタンを起こさなければならない」ことに留意した。