レッスン3-5:毒物・劇物の取扱(保管)

毒劇先生青木さん、今回は毒劇物の保管方法!
強欲な青木何か特殊な保管ルールがあるんすか?
毒劇先生物質ごとに!黄リン=水中、ナトリウム=灯油中、過酸化水素=冷暗所・通気性容器、ピクリン酸=水で湿潤、ヨウ素=気密容器(昇華性)…物質の特性に合わせた保管が事故防止に直結します。
💪実力試し(3問)
問題1
黄リンの保管方法として正しいものはどれか。
- 乾燥した容器で常温保管
- 灯油中に沈めて保管
- 水中に沈めて保管
- 真空容器で保管
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正解:3
解説:黄リンは約34℃で自然発火するため、水中に沈めて空気との接触を遮断して保管する。
間違えやすいポイント:黄リン=水中/ナトリウム・カリウム=灯油中。混同しない!
問題2
金属ナトリウムの保管方法として正しいものはどれか。
- 水中に沈める
- 灯油(または石油)中に保管
- 空気中で密閉
- 湿度の高い場所
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正解:2
解説:ナトリウム・カリウムなどアルカリ金属は水と激しく反応する(爆発の危険)ため、水と接触しない灯油・石油中で保管。
間違えやすいポイント:アルカリ金属=灯油・石油中(水と反応するため水中不可)。黄リンとは逆!
問題3
過酸化水素水(H₂O₂)の保管方法として誤っているものはどれか。
- 冷暗所で保管
- 密閉容器(完全密栓)で保管
- 金属製容器を避ける
- 直射日光を避ける
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正解:2
解説:過酸化水素は自己分解で酸素を発生するため、完全密栓すると内圧上昇で容器破裂の危険。通気性のある栓(ガス抜き)が必要。冷暗所・金属回避・遮光はすべて正しい。
間違えやすいポイント:過酸化水素=完全密閉NG。通気性必須(自己分解のため)。
🔰基礎教養学習
本単元は①基本保管ルール ②特殊保管 ③保管場所の要件 ④記録・表示の4ブロック構造。
⓪ 毒劇法第11条の基本保管ルール
- 施錠できる堅固な容器・場所で保管
- 他の物と明確に区別(特に食品と分離)
- 飲食物容器を使用禁止(医薬用外毒物/劇物の表示必須)
- 盗難・紛失防止措置
- 飛散・漏洩・流出防止
① 特殊保管が必要な毒劇物
| 物質 | 保管方法 | 理由 |
| 黄リン P₄ | 水中保存 | 34℃で自然発火 |
| ナトリウム Na | 灯油・石油中 | 水と激しく反応 |
| カリウム K | 灯油・石油中 | 水と激しく反応 |
| 過酸化水素 H₂O₂ | 冷暗所・通気性容器 | 自己分解・酸素発生 |
| ピクリン酸 | 水で湿潤状態 | 乾燥で爆発 |
| ヨウ素 I₂ | 気密容器 | 昇華性 |
| 四塩化炭素 CCl₄ | 金属容器を避ける | 金属腐食性 |
| クロロホルム CHCl₃ | 褐色遮光瓶・冷暗所 | 光で分解(ホスゲン発生) |
| 水酸化ナトリウム NaOH | 密閉容器・ガラス以外 | 潮解性・ガラス侵食 |
| フッ化水素 HF | ポリエチレン容器 | ガラス腐食 |
| 臭素 Br₂ | 冷暗所・褐色遮光瓶 | 揮発性・腐食性 |
| アクロレイン | 窒素雰囲気・低温 | 重合防止 |
毒劇先生特殊保管は試験頻出!黄リン=水中、Na=灯油の対比は最頻出の引っかけ。
② 保管場所の要件(施行規則第4条の4)
- コンクリート・板張り等のしみ出ない床
- 貯蔵庫は堅固なかぎをかける設備
- 液体毒物劇物の漏出防止堤設置
- 毒物と劇物を区別(医薬用外毒物/劇物の表示)
- 温度管理が必要な物質は冷蔵設備
③ 容器・被包の表示(第12条)
| 区分 | 表示 | 地色/文字色 |
| 毒物 | 医薬用外毒物 | 赤地に白文字 |
| 劇物 | 医薬用外劇物 | 白地に赤文字 |
④ 禁止事項と罰則
- 飲食物容器での使用禁止(第11条第4項)
- 住居と設備を分離(食品等と混同防止)
- 違反時:第25条による50万円以下の罰金
✅理解度チェックテスト(3問)
チェック1(○✕)
次の記述は正しいか誤りか、○✕で答えてください。
「黄リンは空気中で自然発火するため、水中で保管する。」
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正解:○(正しい)
解説:正しい。黄リンは約34℃で自然発火(毒物指定)。水中保存が必須。
チェック2(穴埋め)
次の文の【 】に入る最も適切な語句を選んでください。
金属ナトリウムは水と激しく反応するため、【 】中で保管する。
- 水
- アルコール
- 灯油・石油
- 塩酸
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正解:3
解説:アルカリ金属は灯油・石油などの非水有機溶媒中で保管。
チェック3(4択)
フッ化水素酸をポリエチレン容器に保管する理由として正しいものはどれか。
- 光で分解するため
- ガラスを腐食するため
- 自然発火するため
- 昇華するため
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正解:2
ポイント:HFはSiO₂(ガラス主成分)と反応して腐食。SiO₂ + 4HF → SiF₄ + 2H₂O。ポリエチレンは耐性あり。
深掘り解説
テーマ1:毒物と劇物の保管区分
同じ場所でも毒物と劇物を混在させないのが原則。別々の棚・ロッカーに収納し、それぞれに「医薬用外毒物」「医薬用外劇物」を表示。
テーマ2:クロロホルムの光分解
CHCl₃は光・酸素存在下で分解しホスゲン COCl₂(毒物)を生成する危険。褐色遮光瓶で冷暗所保管。安定化剤としてエタノールを添加することも。
テーマ3:潮解性物質の対策
NaOH・KOH・塩化亜鉛は空気中の水を吸って溶ける潮解性。密閉容器(ゴム栓・プラスチック栓)で保管。ガラス栓はアルカリ性物質で固着するため避ける。
🥊過去問演習(全10問)
📝まとめと次の学習へのつなぎ
今回の学習ポイント
- 基本ルール:施錠・他と区別・飲食物容器禁止・堅固容器
- 黄リン=水中、Na/K=灯油中(逆にしない)
- 過酸化水素=冷暗所・通気性(密閉すると破裂)
- ピクリン酸=水で湿潤(乾燥すると爆発)
- フッ化水素=ポリエチレン容器(ガラス腐食)
- クロロホルム=褐色遮光瓶・冷暗所(光分解でホスゲン)
毒劇先生物質と最適保管法をセットで暗記!事故防止の基本です。
次回予告:レッスン3-6「毒物・劇物の取扱(運搬)」
次回は運搬時の基準。5000kg問題・保安要員・交替運転手の要件を整理します。
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