もっと簡単に誰でも分かるように解説してや‥。
消火器にも種類が色々あるので、それらにも触れながら消火作用について紹介していきます!
もっと簡単に誰でも分かるように解説してや‥。
加圧用ガス容器は、加圧式消火器を放射するためのエネルギー源です。
これから消防設備士の試験を受ける方、既に消防設備士の免状を取得して業務に従事されている方も今一度、確認しておきましょう!
消火器の加圧用ガス容器とは
消火器の加圧用ガス容器とは、消火薬剤を放出するための圧縮気体の入ったボンベのことです。
消火器の加圧用ガス容器には、以下の2種類があります。
- 容器に収められているガスの容積が100㎤以下のもの
- 容器に収められているガスの容積が100㎤を超えるもの
ガスの容積が100㎤を超えるもののみ、高圧ガス保安法が適用されます。
加圧用ガスの種類
加圧用ガス容器に圧縮されているガスには「二酸化炭素ガス」と「窒素ガス」があります。
加圧用ガス容器のガス2種類
- 二酸化炭素ガス
- 窒素ガス
二酸化炭素ガス、窒素ガス共に100㎤以下のガス容器の外面には亜鉛メッキ仕上げが施されています。
高圧ガス保安法で指定されたボンベ塗色
100㎤を超えるものは、高圧ガス保安法で指定されている塗色にしなければなりません。
高圧ガスの種類 | 塗色の区分 |
酸素ガス | 黒色 |
水素ガス | 赤色 |
液化炭酸ガス | 緑色 |
液化アンモニア | 白色 |
液化塩素 | 黄色 |
アセチレンガス | 褐色 |
その他の種類の高圧ガス | ねずみ色 |
加圧用ガス容器の破裂防止装置
加圧用ガス容器の破裂防止装置には、以下の2種類の方式があります。
- 作動封板式
- 容器弁式
比較的小容量のものは作動封板式のものが使われており、大型のものには容器弁式が使われています。
ガス容器の内圧が異常に上昇した際、高圧ガス容器自体の破裂を防ぐため容器弁式は安全弁(安全装置)が開放されて排圧されます。
一方、作動封板式は作動封板自体が破壊され排圧される仕組みであり、それ自体が安全弁の役割も担っています。
加圧式消火器を使用した後の加圧用ガス容器を確認すると、作動封板に穴が開いているのが分かります。
加圧用ガス容器の刻印
ガス容器の情報は肩部等に内容積や容器重量、充填圧力等が刻印により表示されています。
実際に消火に使用したり点検等でガスを放出し、再度充てん済みのガス容器を装着します。
100㎤以下の加圧用ガス容器の交換方法
100㎤以下のものは定められた容器記号(ネジ形状とガスの質量を記号化したもの)と同じものを用いて交換します。
刻印の意味
- V[Volume:容積]=内容積(ℓ)
- W[Weight:重さ]=容器重量(㎏)(容器単体の重量で容器弁等は含まない)
- TW[Total Weight:総重量]=容器、ガス、容器弁等を含む総重量(㎏)※100㎤以下のものは(g)
- TP[Test Pressure:試験圧力]=耐圧試験圧力(MPa)
- FP[Filling Pressure:充填圧力]=最高充填許可圧力(MPa)
- CO₂[二酸化炭素の化学式]=液化炭酸ガス(容器塗色の緑色でも判断出来る)
- N₂[窒素の化学式]=窒素ガス(容器塗色のねずみ色は窒素ガス以外にも使用されているので注意)
100㎤を超える加圧用ガス容器は再充てん!
100㎤を超える容器の場合は専門の業者に依頼し、ガスを充填してもらう必要があります。
それでは以下の「加圧用ガス容器」に関する消防設備士試験の過去問にチャレンジして、これまでの内容が頭に入っているかを確認しましょう!
消防設備士試験の過去問(構造・機能)
消火器の加圧用ガス容器について、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 作動封板を有するものを使用した場合は、同じ容器記号のものと取り替える。
- 容器弁付きのものを使用した場合は、専門業者に依頼してガスを充てんする。
- 内容積が100㎤以下のものは、すべて液化炭酸ガスを使用している。
- 内容積が100㎤を超えるものは、窒素ガス又は液化炭酸ガスを使用している。
加圧式の消火器に用いる加圧用ガス容器について、正しいものは次のうちどれか。
- 容器弁付きの加圧用ガス容器は、必ず専門業者に依頼してガスを充てんする。
- 作動封板を有する加圧用ガス容器は、容量が同じであれば製造メーカーにかかわらず交換できる。
- 内容積100㎤以下の作動封板を有する加圧用ガス容器が腐食している場合は、充てんガスを放出せず廃棄処理する。
- 作動封板を有する加圧用ガス容器は、すべて高圧ガス保安法の適用を受けない。
加圧式の消火器の加圧用ガス容器に関する記述のうち、正しいものの組み合せはどれか。
ア.加圧用ガス容器を交換する場合、作動封板を有するものは、消火器銘板に明示されている容器記号のものと取り替える。
イ.加圧用ガス容器を交換する場合、容器弁付きのものは、専門業者に依頼してガスを充てんする。
ウ.作動封板を有するものは、その容量にかかわらず高圧ガス保安法の適用を受ける。
- ア、イのみ
- ア、ウのみ
- イ、ウのみ
- ア、イ、ウすべて
内容積100㎤以下の加圧用ガス容器について、誤っているものは次のうちどれか。
- 容器の外面は亜鉛メッキである
- 作動封板付きである。
- ガスの再充てんはできない。
- 充てんされている液化炭酸は高圧ガスに該当するので、すべて高圧ガス保安法の適用をうける。
高圧ガス保安法の適用を受ける本体容器又は加圧用ガス容器を使用しなければならない場合がある消火器は、次のうちどれか。
- 加圧式粉末消火器(薬剤質量が20Kg以上のもの)
- ハロン2402消火器(薬剤が常温で液体のもの)
- 蓄圧式粉末消火器
- 蓄圧式機械泡消火器
消火器及び消火器の部品として使用されている高圧ガス容器に関する説明として、誤っているものは次のうちどれか。
- 二酸化炭素消火器の本体容器は高圧ガス保安法に適合したもの以外は、使用が禁止されている。
- 内容積100㎤以下の加圧用ガス容器は高圧ガス保安法の適用除外を受け、外面はメッキがしてある。
- 加圧用ガス容器に充てんするガスとしては、主に二酸化炭素又は窒素ガスが用いられる。
- 窒素ガスを充てんした内容積100㎤を超える加圧用ガス容器の外面は、緑色に塗装されている。
内容積100㎤以下の加圧用ガス容器について、誤っているものは次のうちどれか。
- 刻印 C60 の C は容器記号でネジの種類を表し、C60 の60は充てんされているガスの質量が60gであることを表す。
- 刻印CO2のCO2は、充てんガスが、二酸化炭素を表す。
- 刻印TW285は、加圧ガス容器の総質量が285gであることを示す。
- 充てんされているガスの種類により容器の1/2以上指定の塗色をしなければならない。
内容積が100㎤を超える加圧用ガス容器について、誤っているものは次のうちどれか。
- 刻印 C60 の C は容器記号でネジの種類を表し、C60 の60は充てんされているガスの質量が60gであることを表す。
- 刻印CO₂のCO₂は、充てんガスが、二酸化炭素を表す。
- 刻印TW285は、加圧ガス容器の総質量が285gであることを示す。
- 充てんされているガスの種類により容器の1/2以上指定の塗色をしなければならない。
二酸化炭素ガスと窒素ガスの共通的性質として、正しい組合せは次のうちどれか。
A:無色無臭である
B:空気より重い
C:電気絶縁性がある
D:水に溶けやすい
1 AとB
2 BとC
3 CとD
4 AとC
参考【消防設備士】基礎的知識(機械)の過去問まとめ【解答・解説つき】
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消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。