資格試験

【2024年度版】危険物取扱者(丙種)の過去問を徹底解説【PDF】

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先日、丙種の危険物取扱者試験を受けた結果、無事ほぼ満点で合格していました。

丙種危険物取扱者の合格通知

  • 法令‥‥90%
  • 燃焼・消火‥‥100%
  • 性質・消火‥‥100%

高得点で一発合格したい方のために今回、危険物取扱者 丙種「過去問テスト」も作成しました。

これから危険物取扱者 丙種を受けられる方は、不合格になって時間をムダ遣いしないためにも是非ご利用下さい。

>> 危険物取扱者 丙種「過去問テスト」【※PDF付き】青木マーケ㈱note

火消しタマスケ
火消しタマスケ
いや満点取れや!
自称「消防」と「お勉強」のプロやろ、お前‥。
まぁ一秒も勉強せずに挑んだので‥ほら、誰でも凡ミスってするじゃないですか。
管理人
ガソスタマスケ
ガソスタマスケ
あれ‥でも管理人お前、甲種の危険物取扱者だけでなく乙種も無駄に全部持ってたんと違った?
そうなんです。今回、丙種を取ったので『危険物、全部持ってます!』って言えるようになりました。
管理人

そこで今回、危険物取扱者全類免状保有者の立場から(一財)消防試験研究センターより公開されているPDF「危険物取扱者試験の過去に出題された問題 丙種試験」の解説をしていきます。

解説が無いPDF過去問って‥

一応、公開されているPDF過去問はあるのですが解説が無いので、このままでは勉強に使いにくいでしょう。

参考【丙種】危険物取扱者試験 過去問(一財)消防試験研究センター

これから丙種危険物取扱者の試験を受ける方々が合格する為の近道を通れるように、コツ等を紹介しながらPDF過去問を解説していきます。

 

上記とは別で、実際に出た問題のみで危険物取扱者 丙種「過去問テスト」も作成しましたので、これから危険物取扱者 丙種を受けられる方は是非ご利用下さい。

>> 危険物取扱者 丙種「過去問テスト」【※PDF付き】青木マーケ㈱note

 

ほぼ満点で危険物取扱者(丙種)合格したので過去問を解説【PDF】

【はじめに】丙種の危険物取扱者って‥?

丙種危険物取扱者とは、第4類に該当する危険物の一部を取扱うための免状です。

丙種危険物取扱者が取り扱うことのできる危険物

  • ガソリン
  • 灯油
  • 軽油
  • 第三石油類(重油・潤滑油及び引火点130℃以上のものに限る。)
  • 第四石油類および動植物油類

参考危険物の規制に関する規則 第四十九条(取扱い等をすることができる危険物の種類)

火消しタマスケ
火消しタマスケ
丙種危険物って消防士さんが取得する資格ってイメージあるね‥消防署管内で消防車に給油する時とか要るっぽいし。
よく乙4が取得されるイメージ有るけど、自分でガソリンとか取扱う為だけなら全然丙種でも事足りるし‥実際受けている人も多い。
管理人
強欲な青木
「甲」・「乙」・「丙」の順番やから‥3番目の丙種が一番カンタンな危険物取扱者の試験ってワケか。
火災の性状の基礎とか、消防設備士の特類とかにも役立つから‥せめて消防関係者は丙種くらい取っておくべき!
管理人

 

◎ 丙種 危険物取扱者試験の過去問

危険物に関する法令

[問 1] 法に定める第4類の危険物でないものは、次のうちどれか。

1 ガソリン
2 灯油
3 固形アルコール
4 ギヤー油

 

[問 2] 所轄消防長または消防署長の承認を受ければ、製造所等以外の場所で指定数量以上の危険物を仮に貯蔵し、又は取扱うことができる法で定める期間として、次のうち正しいものはどれか。

1 7日以内
2 10日以内
3 14日以内
4 30日以内

 

[問 3] 法令上、次の危険物を同一場所で貯蔵する場合、指定数量の倍数はどれか。 

ガソリン 100L
軽油 500L
灯油 500L
ギヤー油 3,000L 

1 2
2 3
3 4
4 5

 

[問 4] 法令上、危険物を収納した容器を車両で運搬する場合、 次のうち誤っているものはどれか。 

1 指定数量以上の危険物を運搬するときは、車両に「危」の標識を掲げる。 

2 運搬容器が金属製ドラムの場合は、収納口を横に向けて積むことができる。 

3 指定数量以上の危険物を運搬するときは、それに適応する消火設備を備える。 

4 運搬容器は、著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬する。

 

[問 5] 法令上、免状の書換え事由に該当しないものは、次のうちどれか。 

1 氏名が変わったとき。 

2 撮影した写真が10年を超えたとき。 

3 現住所が変わったとき。 

4 本籍地の属する都道府県が変わったとき。

 

[問 6] 法令上、定期点検を実施しなくてもよい製造所等は、次のうちどれか。 

1 地下タンク貯蔵所 

2 移動タンク貯蔵所 

3 第2種販売取扱所 

4 危険物を取り扱うタンクで地下にあるものを有する給油取扱所

 

[問 7] 法令上、丙種危険物取扱者が取り扱うことができる危険物の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。 

1 ガソリン、灯油、重油、シリンダー油 

2 ガソリン、軽油、エタノール、重油 

3 ギヤー油、重油、軽油、ジエチルエーテル

4 灯油、アセトン、エタノール、重油

 

[問 8] 法令上、危険物を貯蔵し、または取り扱う建築物その他の工作物等の周囲の空地について、次のうち誤っているものはどれか。 

1 地下タンク貯蔵所は、空地の保有を必要としない。 

2 屋内タンク貯蔵所は、空地の保有を必要としない。 

3 販売取扱所は、空地を保有しなければならない。 

4 屋外に設置する簡易タンク貯蔵所は、簡易貯蔵タンクの周囲に空地を保有しなければならない。

 

[問 9] 法令上、第4類の危険物の火災に適応する第4種消火設備は、次のうちどれか。 

1 泡を放射する小型の消火器 

2 屋内消火栓設備 

3 二酸化炭素を放射する大型の消火器

4 乾燥砂

 

[問 10] 法令上、危険物の規制について、次のうち誤っているものはどれか。 

1 製造所等を設置する場合は、市町村長等の設置許可を受けなければならない。 

2 丙種危険物取扱者が乗車していれば、すべての危険物を移動タンク貯蔵所で移送することができる。 

3 危険物を運搬する場合は、指定数量未満であっても運搬基準に従わなければならない。 

4 指定数量未満の危険物の貯蔵及び取扱いの技術上の基準は、市町村条例で定められている。

 

燃焼及び消火に関する基礎知識

[問 11] 燃焼が起こるのに必要な条件を満たしている組合せは、 次のうちどれか。 

1 重油 ………… 酸素 …………… 二酸化炭素 

2 軽油 ………… 窒素 …………… 電気火花 

3 灯油 ………… 二酸化炭素 …… 空気 

4 ガソリン …… 空気 …………… 静電気火花

 

[問 12] 引火点と発火点について、次のうち誤っているものはど れか。 

1 引火点とは、空気中で可燃性の液体に小さな炎を近づけたとき、燃え出すのに十分な濃度の蒸気を液面上に発生する最低の液温をいう。 

2 発火点とは、空気中で可燃物を加熱した場合に、火源なしに、自ら発火し燃焼し始める最低の温度をいう。 

3 同一物質で引火点と発火点を比較すると、一般的に発火点の方が引火点より高い温度である。 

4 発火点は、測定方法、装置の形、大きさ、材質、加熱方法、試料の量などに関係なく、物質固有の数値である。

 

[問 13] 次に掲げる物質が燃焼した際に、主な燃焼形態が分解燃焼であるものはどれか。 

1 灯油 

2 コークス 

3 木材 

4 硫黄

 

[問 14] 窒息効果による消火方法は、次のうちどれか。

1 アルコールランプにふたをして消火する。 

2 ろうそくの炎に息を吹きかけて火を消す。 

3 ガスこんろの栓を閉めて火を消す。 

4 木材の火災に棒状注水して消火する。

「触媒」とは‥

触媒とは、化学反応においてそのもの自身は変化しないが、反応速度を変化させる物質をいいます。

負触媒作用
参考触媒とは何か (一社)触媒工業協会

化学タマスケ
化学タマ王
ほうほう、つまり負触媒の「負」ってのは‥触媒の役目である反応を促進させる効果と逆ってことか‥。
お見込みの通り‥。
負触媒作用によって、反応に要する活性化エネルギーをぐーんと上げて燃焼継続しないようにするんです。
管理人

 

[問 15] 静電気の発生および帯電を抑制する方法について、次のうち誤っているものはどれか。 

1 接地する。 

2 加湿、散水などにより周囲の湿度を高くする。 

3 引火性液体をパイプ内に流す場合は、流速を大きくする。

4 導電性の材料を用いた衣類、履物などを使用する。

帯電(たいでん)とは‥物体が電気を帯びること。

 

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

[問 16] 丙種危険物取扱者が取り扱うことのできる危険物の性状について、次のうち誤っているものはどれか。 

1 引火性の液体である。 

2 発生する可燃性の蒸気は、空気より重い。 

3 静電気の火花で引火するものはない。 

4 液体の比重は1より小さい(水より軽い)ものが多い。

静電気の火花で引火してしまう為、例えばガソリンスタンドには静電気を除去するシートがあります。

静電気除去シート ガソリンスタンド

ガソスタマスケ
ガソスタマスケ
給油する時『静電気除去シートに触れてから、ノズルを‥』ってアナウンス流れますよね。

 

[問 17] 次に掲げる消火器のうち、灯油を取り扱う場所に設置することが不適切なものはどれか。 

1 泡を放射する消火器 

2 霧状の強化液を放射する消火器 

3 消火粉末を放射する消火器(リン酸塩類等を成分とするもの)

4 霧状の水を放射する消火器

第4類の危険物に適応する消火器

  • 霧状の強化液を放射する消火器
  • 泡を放射する消火器
  • 二酸化炭素を放射する消火器
  • ハロゲン化物を放射する消火器
  • 消火粉末を放射する消火器(※りん酸塩類等を使用するもの&炭酸水素塩類等を使用するもの)

第4類の危険物に適応しない消火器

  • 棒状の水を放射する消火器
  • 霧状の水を放射する消火器
  • 棒状の強化液を放射する消火器
  • 消火粉末を放射する消火器(※りん酸塩類等を使用するもの&炭酸水素塩類等を除く、その他のもの)

 

[問 18] 給油取扱所における様々な現象から、専用タンクや地下埋設配管の腐食を早期に発見することができる。次のうち、専用タンク等が腐食しているおそれが最も小さい現象はどれか。 

1 専用タンクの周囲に設けられた危険物の漏えいを検知する管から、タール状の物質が検出された。 

2 入出荷量から計算した危険物の在庫量と、液面計で測定した実際の在庫量を比較すると、実際の在庫量の方が少ない日が連続していた。 

3 移動タンク貯蔵所から専用タンクに危険物を注入している時に、通気管の先端から油臭がした。 

4 固定給油設備の給油ノズルから出た危険物を確認したところ、水が混じっていた。

タール状とは‥石炭や木材などを煮詰めて得られる黒いドロドロした液体(コールタール)っぽい物を指す言葉。使い古したエンジンオイルや腐ったガソリンもタール状になる。

ヘドロ状のエンジンオイル自家発

参考自家発の負荷運転試験【湿式】

 

[問 19] 一般に、燃えているガソリンに水をかけると危険であるといわれているが、その理由として次のうち正しいものはどれか。

1 ガソリンと水が混合し、量が増えるから 

2 ガソリンによって水が分解し、揮発性ガスが発生するから

3 ガソリンは水よりも軽いため水に浮き、燃焼面が広がるから

4 ガソリンが水によって分解し、有毒ガスが発生するから

 

[問 20] 自動車ガソリンの性状について、次のうち誤っているものはどれか。 

1 自動車ガソリンは、オレンジ系色に着色されている。

2 引火点が低く、静電気の火花で容易に引火する。 

3 発火点は約300℃である。 

4 蒸気と空気の混合割合が2:8で引火する。

 

[問 21] 灯油の性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1 特有の臭気を有している。 

2 引火性の液体である。 

3 蒸気は空気より軽い。 

4 水には溶けず、水に浮く。

 

[問 22] 軽油の性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1 引火点は、45℃以上である。 

2 水より軽く、水に溶けない。 

3 水より蒸発しにくい。 

4 ガソリンより軽い。

 

[問 23] 重油の性状について、次のうち正しいものはどれか。

1 無色の液体である。 

2 ガソリンや灯油と混ざり合う。 

3 水に沈む。 

4 引火点は常温(20℃)より低い。

 

[問 24] 動植物油類の性状について、次のうち正しいものはどれか。

1 加熱すると、水によく溶ける。 

2 常温(20℃)で可燃性蒸気を発生し、引火するおそれがある。

3 乾性油がしみ込んだ布を積み重ねて放置しておくと、酸化熱により自然発火するおそれがある。 

4 引火点はガソリンより高く、灯油より低い。

 

[問 25] 次のうち引火点の最も高いものはどれか。

1 灯油 

2 重油 

3 ギヤー油 

4 ガソリン

強欲な青木
迷わずに回答できましたか?
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!
管理人

消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。

ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

\そのまま試験に出ます/

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>> 危険物取扱者 丙種「過去問テスト」【※PDF付き】青木マーケ㈱note

上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。

 

◎ まとめ

  • 甲種および乙種1~6類の危険物取扱者免状を保有している管理人が丙種を受けた結果、ほぼ満点で合格した。
  • 危険物取扱者全類免状保有者の立場から(一財)消防試験研究センターより公開されているPDF「危険物取扱者試験の過去に出題された問題 丙種試験」の解説をした。
  • 丙種危険物取扱者とは、第4類に該当する危険物のガソリン・灯油・軽油・第三石油類(重油・潤滑油及び引火点130℃以上のものに限る。)・第四石油類および動植物油類を取扱うための免状であった。
  • この記事を書いた人

管理人

【経歴】鈴鹿高専材料工学科 ⇒ 静岡大学工学部(3年次編入学) ⇒ 院 ⇒ 鈴与㈱ ⇒ 某A防災㈱ ⇒ 青木マーケ㈱※独立
【保有資格】消防設備士全類・危険物取扱者全類・第二種電気工事士・工事担任者(AI・DD総合種)・第三種電気主任技術者
【主な活動】月刊誌「電気と工事(オーム社)」コラム執筆・ブログ(月間40万PV)・YouTubeチャンネル「強欲な青木&消防設備士」の動画作成

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