以下の読者を想定します。
- ハロン1301消火設備ボンベ交換工事について知りたい方。
- ガス系設備の貯蔵容器(ボンベ)交換ができる業者をお探しの方。
- 点検業者からのガス系設備の改修見積りが適正価格か不安な方。
ハロン1301消火設備のボンベ(貯蔵容器)と容器弁の取替え
◎ ハロンボンベ設置場所
ハロン1301貯蔵容器の設置場所については、大阪市の消防用設備等に係る運用基準上で以下の通り規定されています。
貯蔵容器の設置場所
貯蔵容器及び起動用ガス容器は、防護区画を経由することなく到達できる不燃材料で区画された専用の室(専用の室にしがたい場合にあっては、出火のおそれのない機械室又はポンプ室)に設けること。
防護区画外の専用室
上述した “防護区画” というのは「消火設備が動作する部屋」を指しており、要は『火災発生時にボンベが巻き添えにならないように別の不燃区画された専用の場所に置いておこうね。』って話です。
この部屋から、ボンベを積むトラックが停車できる場所までの動線によって作業の難易度が異なります。
例えば立体駐車場なんかは天井裏みたいな場所にボンベ室が設けられていたりするので、そこから重量のあるボンベを撤去→設置となると大変なのです。
設置場所の表示
また、以下の様な規定も御座います。
設置場所の表示
貯蔵容器及び起動用ガス容器は、防護区画を経由することなく到達できる、不燃材料で区画された専用の室の出入口には、「ハロゲン化物消火設備貯蔵容器設置場所(ハロン1301)」と表示すること。
この現場には「ハロンボンベ庫」という文言のプレートと運用基準上で謳われた「ハロゲン化物消火設備貯蔵容器設置場所(ハロン1301)」という二つの標示が掲げられていたので、おそらく何か指導があったのではないかと推測されます。
メモ
慣れていない面倒な事は、そればっかりやっているプロに任せた方が得する場合が多々あります。
◎ 撤去
古いハロンボンベを取りし、一本ずつ運びだしていきます。
ボンベ1本当たりの重量
さて、ここで問題です。
貯蔵容器(ボンべ)の1本当たりの総重量は何キログラム?
- 60kg
- 90kg
- 110kg
- 140kg
◎ 新しい貯蔵容器の設置
既設ボンベとメーカーを揃えたい理由
ボンベには容器弁というパーツがあるのですが、既設の連結管と繋ぐ際にメーカーが異なると接続できない可能性があります。
その為、できれば貯蔵容器(ボンベ)の交換だけであればメーカーを揃えて提案するケースが多いです。
貯蔵容器の本数も消火に要する量が計算された上で設置されている為、既設と同じ容量分を入れ替えます。
作業完了
最後に、起動用ガス容器と接続された銅管を接続して作業完了です。
消防法を遵守した確実な施工を承っておりますので、ご用命の際はお気軽にお問い合わせ下さい。
◎ まとめ
- 弊社でハロン1301貯蔵容器(ボンベ)取替えを担当した現場を紹介、ガス系設備の貯蔵容器(ボンベ)交換ができる業者をお探しの方や点検業者からのガス系設備の改修見積りが適正価格か不安な方に作業内容を知って頂いた。
- 交換お見積り作成に際して「①ボンベを運搬する経路」と「②既設の貯蔵容器(ボンベ)に記載されている容器弁のメーカー及び貯蔵容器(ボンベ)の本数」という情報が必要となった。
- 消防用設備等に関する施工・メンテナンスは、慣れている業者に手配を任せるべきであった。