以下の様な読者を想定します。
- 発信したいが周囲の理解を得られていない人。
- 他の人と違うことをして批判されてしまっている人。
- 消防設備士として働いており市場・業界発展に貢献したい人。
なぜ消防設備士がブログを書き続けるのか
1. お客様と繋がる為
あくまでビジネス・仕事における手段として、このブログを書いていますという大前提を認識して欲しい為、まず “1. お客様と繋がる為” を挙げさせて頂きます。
例えば以前「防排煙設備“連動制御器”の交換工事」というブログ記事をご覧頂き、同様の工事依頼を頂いた事がありました。
つまり管理人にとってブログ一本一本が毎日パワフルに活動 “営業マン” であり、課題をお持ちのお客様と、それを解決できる弊社を繋げるという仕事を効果的に遂行する為にやっている訳です。
中間に門外漢の “手数料搾取野郎” が挟まってしまうと、お客様にとっても割高になりますし、専門業者の取り分も減って給料が上がらないという問題も招いてしまいます。
我々の様な専門業者が、困っている人と直で繋がる為の努力を怠ってはいけないというイズムも常日頃より心に抱いているのです。
2. 正しく判断してもらう為
現場由来の一次情報が入手しづらく、お客様がサービスについて知らないが故に価値判断を誤ってしまうという問題が解決されるよう “2. 正しく判断してもらう為” の発信をしています。
例えば、現時点で消防用設備点検というサービスの “在り方” への解釈は業者によって様々で、中には格安を実現する為に前回の報告書をコピペして提出‥という手段を取っている方々も確認されているのです。
残念ながら、今は未だ費用という情報だけを見た格安主義がはびこっていて真っ当なサービスをする業者が参入できない(しかも現場サイドは変えたがっている)建物は一定数あります。
何とか “この営業” に力を入れて現状を打破していければと思っています。
3. これから生き続ける為
時代が変わっても暫くは残るであろうローテク市場にいる我々が労働を消費してチンタラやっていると、大きな力に「変えられる」可能性があると感じています。
それに対抗する策として “3. これから生き続ける為” に業務を通して得た知見を蓄積・共有しているつもりです。
消防・防災業界は比較的競争が緩く、現在も弊社の様に小さな老舗が沢山あります。
あのAmazonの創業者であるジェフ・ベゾスさんも、以下の様な事を仰っていたと “GAFA 四騎士が創り変えた世界” のP.287に書かれていました。
参考
『ビジネスの死亡率は100%だ』
防災屋のサービスも、いつかは何らかの形で無くなるのでしょう。
その来たる段階を生きる次世代の為に出来るだけ走り、走るからには善いバトンパスを送ってやりたいのです。
【補足】何故このブログを書いたか
かれこれ一年以上前にTwitter上にて警備業法くん(@shidoukyou)さんが弊社について言及して下さったのですが、もう『まさに…!』という内容で、社内で中々理解を得難いだけに、とても嬉しく救われた気持ちになったのを覚えています。
これは医師の話だけど警備員のみんなにも読んで欲しい。警備員にこそ必要な事が書いてあるから。
そしてここで言う「トッププロ」を目指そう。他業種だけど青木マーケ(株)さんなんかは間違いなくここを目指してるっぽい。
僕も頑張らなきゃ! https://t.co/6IpFe6unGB
何故、社内では伝わらないのだろうと色々考えていました、警備業法くん(@shidoukyou)さんは気付いてくれたのに。
そう思っていた時 “NETFLIXの最強人事戦略” という本に、P.583に以下のことが書かれているのを見つけました。
「あなたから情報を得られなければ、社員は他の誰かから誤った情報を与えられる可能性が高い…」
社内マーケティングの重要性については、青木マーケ(株)note “もし消防設備士が『マーケティングとは「組織革命」である。』を読んだら” もご参照下さいませ。
◎ ブログの反響
いつも通りTwitter上でブログ共有させて頂いたところ、多くの方々からリアクションがありました。(泣)
中でも、特に平素より大変お世話になっております㈱石井マーク様より頂戴しましたリプライが多くの方の参考になるかと思われましたので、こちらでも掲載させて頂きます。
記事を拝読しました。業種は違えど、仕事とWEB媒体活用における考えの根本は、当職も全く同じですね。
企業は利益を「生み出す事」が大事です。この言葉の意味は深く、利益を誰かから掠め取るのではなく、社会に対しての利益を生産する事で自らの利益へと繋げるという事です。
そうした意味もあって弊社には外回りの営業部隊らしきものも無いのです。
各地を歩き回り「石井マークの製品を買って下さい、他社よりもお安くします」と頼み込んだ所で、その流れには利益が生まれない為です。
歩き回ったコストを何かに上乗せするより、仕事の価値を発信する方が皆の利益になります。
リプライ下さいまして、有難う御座います!『やはり‥、まさに!』と思いました。
一つ知りたい点として、当該方針を社内の共通の理解とする為に何か工夫されている事等はあるのでしょうか?
大変恐縮ですが、可能な範囲でご教授頂きたい次第です。今回至らなかったのはその辺りかと省みておりまして‥。
企業とはいえモノの考え方までを全員に強制すべきではありませんから、誰かが思った事を反論されない場所から陰で言われ続けるのは、残念ながらあり得ると見積もっています。
ですから尚さら看板を背負う自覚のある者が人前で説明し、実践するのが最も筋が通ると思うのです。
尤も、貴社のように然るべきミーティングの場で反対的な意見が出る事自体も、それはそれで正しく筋が通っているといえましょう。
しかし意見はあくまでも意見、どちらも意見にすぎません。誰の意見に合わせても他者の意見とは異なります。
大事なのは正しい根拠があり、それを説明できる事でしょうね。
そして私は、TwitterやWEB媒体で自社の売り上げや利益を伸ばそうとするならどうすれば良いかを色々と考えた際、社名や商品名を連呼したところで全く無意味だろうという結論に至りました。
社会への利益となるのが企業の存在意義であるなら、業界に対する理解と振興を担う事こそ最適と判断したのです。
なにぶん弊社も中小企業ですから「戦い方」一つをとっても巡洋艦のそれではなく、身の丈に合ったものを選ばなくてはなりません。
そして私が考えた理想の戦い方とは、同業者・ライバルの競合企業からも信頼され必要とされる位置付けになる事です。
この業界の必要性が理解されれば、国益にもなります。
仰る通りです、激しく同調します。
例えば雑誌連載のお声を弊社が受けた際「大手メーカーさんは責任云々の問題で書きたがらない」という背景がありました。
図体が小さい分、小回りを利かせて戦い、それが必要な際には第一に想起してもらえる存在となる為に、その様な機会を掴み取る発信でもあります。
上記ツイートの応酬は、定期的に確認する “羅針盤” 的な存在です。
‥もしかしてTwitterまだ慣れてない?
こんな若輩者にも誠心誠意対応して下さる㈱石井マーク様に感謝です!
◎ 📺CM
最後に、このブログを書くという行為がキッカケになり、あのオーム社さまの由緒正しき月刊誌 “電気と工事” にて “消防用設備の電気工事にまつわるキホン!” というタイトルで連載記事を書かせてもらえているという大変有難い “お仕事” の存在も改めて紹介させて頂きます。
この自分にとっての当たり前の感謝の気持ち等を、定期的に自ら発信して確認して貰うという行為が重要なんです。
◎ まとめ
- 過去に『(仕事中にブログ更新し過ぎ、止めさせろ)』というクレームが経営陣に入ったらしく、社長から直々に『ブログ書く頻度、落としてくれんか』と指示されている状態にある為、なぜ書くのかを説明させて欲しかった。
- 管理人にとってブログ一本一本が毎日パワフルに活動 “営業マン” であり、課題をお持ちのお客様と、それを解決できる弊社を繋げるという仕事を効果的に遂行する為にやっていた。
- 本来内向きで発信するべき情報を外向きに発信してみても逆に希少で読んでもらえる可能性があるのではないかという狙いがあり、このブログ記事を書いてみた。
警備業法くん
April 11, 2018