湿式の連結送水管の補給水槽の交換工事
◎ 補給水槽とは
補給水槽は、配管内を水で満たして置く為に建物上部から水を落としておく用途の水槽です。
多くの場合、建物の屋上にあるので普段あまり見かけることは無いでしょう。
「湿式」と「乾式」
連結送水管の場合、配管内の体積が0.5㎥を超えるかどうかで「湿式」or「乾式」が分かれます。
連結送水管を設置する際に「設計届」という書類を所轄消防署に提出(※大阪市の場合)するのですが、その際に計算しています。
◎ BEFORE(補給水槽の交換工事前)
交換工事ご依頼いただきました現場の補給水槽は劣化して穴が開き、そこから水が漏れている状況でした。
チョロチョロ‥と違うやん、ビューッやん!
補給水槽は100ℓ?それとも200ℓ?
新しい補給水槽はステンレス製の100ℓを用意しましたが、消防法上200ℓでも構いません。
配管は、自動給水装置を設けたおおむね0.1から0.2㎥以上(他の消防用設備等と兼用する場合は0.2㎥以上)の有効水量を有する補助高架水槽又は補助ポンプ等により、常時充水しておくことができるもの(いわゆる湿式)とすること。
なお、配管を兼用する場合については前ブログ “屋内消火栓用配管と“兼用”の連結送水管耐圧試験” をご参照下さいませ。
現地調査後に、補給水槽の寸法や配管の位置を測りとって発注しました。
既設補給水槽の撤去
補給水槽本体は固定されており、かつ既設の配管と繋がっている部分があるので一旦外します。
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1補給水槽㈱のドレンから排水
元々、水漏れ発見後に給水が止めてあったので、バケツ2杯分くらいで水抜き作業は終わりました。
ゲッ!この屋上めっちゃネズミの💩あるやん!
眼球血走った大きめのドどぶネズミやろ!
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2連結送水管へ水を補給している配管を外す
今回、ユニオンで配管接続してあったので、パイプレンチで簡単に外すことができました。
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3架台との固定部分を取り外す
固定部分にもベッタリ塗装がされていたので、バーナーで炙って取り除きました。
ソケットレンチで六角ボルトを回して撤去。
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4補給水槽本体を架台から降ろす
※屋上は防水シートが敷いてある為、撤去した補給水槽は地面に直接置かず、厚手の段ボールや木材の上に降ろします。
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5塗装屋さんにバトンタッチ&水分補給
この時、同じ現場に入っていた塗装屋さんに撤去後の補給水槽架台のサビ取り&塗装をお願いしました。
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◎ 管理人、ワクチン接種(2回目)打ちに行くってよ
ここまで作業終了した2021年7月29日の正午、管理人は午後から東成スポーツセンターでワクチン接種(2回目)であった為、現場を抜けさせて頂きました。
実は本日、午前中で連結送水管の補給水槽交換工事の現場を抜けて退勤し、午後からファイザー 2ndを接種してきました。
今のところ左上腕が少し痛む程度の副反応で済んでいます。それよりも痛んでいるのが、半日間バリバリ直射日光を浴びて作業していたことで真っ赤っ赤に日焼けしていた首の後ろです。 https://t.co/eAaTLfbMAc pic.twitter.com/1EXso95yZ5
— 青木防災㈱【公式】🧯 (@aokibosai) July 29, 2021
このツイート及びブログ内容は、ワクチン接種を強要および推奨するものではありません。ワクチン接種の「する・しない」は各々公的機関から情報を収集した上で、ご自身で判断下さいませ。
◎ AFTER(補給水槽の交換工事後)
後日、弊社の石崎さんより以下の補給水槽の交換工事後の写真が届きました。
◎ まとめ
- 連結送水管の補給水槽(配管内を水で満たして置く為に建物上部から水を落としておく用途の水槽)が劣化して水漏れしていた為、交換工事を実施した。
- 新しい補給水槽はステンレス製の100ℓを用意したが、消防法上200ℓでも構わなかった。
- 事前に用意したC型鋼で支持の補強&かさ上げすることで、既設の連結送水管メイン接続部と補給水槽の高さ合わせて作業短縮していた。