バルサン焚いたせいで火災報知器鳴ったかも‥‥どうしたらいい?
結論、火災報知器の種類によって、そもそもバルサンで鳴るかどうかや止め方も違うので現地確認をしましょう!
どの種類の火災報知器が設置されているか、その仕組みを「火災報知器を設置・点検するプロ」である消防設備士と共に見ていきましょう。
【⚠止め方】バルサンで煙感知器が鳴った!火災報知器の種類と仕組み
【大前提】バルサンで鳴るのは「煙感知器」だけ
バルサンを焚いて鳴るのは「煙感知器」だけです。
まず設置されている火災報知器が煙感知器なのかどうかは、もし煙タイプのバルサンを焚く前には確認しておきましょう。
参考バルサンで火災報知器が鳴ったらどうする?鳴らないタイプは熱感知器!
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◎ 煙感知器には2種類ある!
また煙感知器には「住宅用火災警報器」と「自動火災報知設備」の2種類があり、うるさい音の止め方が異なります。
【簡単!】住宅用火災警報器の止め方
住宅用火災警報器の煙感知器が作動している場合、本体の赤く点滅しているボタンを押すと音は止まります。
古いタイプの住宅用火災警報器にはヒモがぶら下がっており、それを引っ張ることでも音を止められます。(※住宅用火災警報器は設置後10年で新品に取り換えましょう!)
【困難!】自動火災報知設備の音を止める方法
結論、建物全体で音響ベルやスピーカーの音声が鳴る自動火災報知設備の煙感知器を作動させてしまうと、ご自身で音を止めるのは困難です。
自動火災報知設備の音を止めるには「受信機」という大元の制御盤にある音響停止ボタン(古いタイプはレバー)を操作しなければなりません。
バルサンで自動火災報知設備の煙感知器を作動させて、その音を聞いた他の住人さんが119番通報をして消防車が何台も駆け付けるというトラブルも実際あります!
【🔰おすすめ】火災報知器が鳴らない「霧タイプ」のバルサン
火災報知器を気にすることなく使用できる「霧タイプ」のバルサン(※もちろんカバーも不要)があります!
火災報知器を気にしたくない方は
霧タイプのバルサンを!
【補足】なぜ「霧タイプ」のバルサンでは鳴らないのか~
煙タイプのバルサンを焚いた場合、煙の粒子が煙感知器の中に入ることで発光ダイオードの光を反射してしまうので火災報知器を作動させてしまいます。
一方、霧タイプのバルサンは煙を出すわけではないことから、天井に設置されている煙感知器は反応しません。
煙感知器が作動する仕組み3ステップ
煙感知器は以下の3ステップで作動する仕組みとなっています。
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1煙感知器は煙の粒子が中に入る
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2粒子が発光ダイオードの光を反射する
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3受光素子が反射された光を火災信号として検知する
霧タイプのバルサンは、もし煙感知器の中に害虫駆除剤が入ったとしても、それが火災信号として検知されるレベルではないので煙感知器は作動しないのです。
◎ まとめ
- 住宅用火災警報器の煙感知器が作動している場合、本体の赤く点滅しているボタンを押すと音は止められる。
- 建物全体で音響ベルやスピーカーの音声が鳴る自動火災報知設備の煙感知器を作動させてると自分で音を止めるのは困難。
- 火災報知器を気にすることなく使用したいなら「霧タイプ」のバルサン(※もちろんカバー不要)があるので、それを使えばいい。