図面上だと梁(はり)で区画されることによる感知器の設置義務は分かにくい為、設置基準を頭に入れて現地調査時にしっかり確認しておきましょう!
【小区画】梁(はり)長さ◯◯cm以上の区域内には感知器を設置!?
◎ 「熱」と「煙」で梁(はり)基準長さが違う!?
熱感知器より煙感知器の方が火災を感知する能力が高い為、梁(はり)等の長さ基準も煙感知器の方が少しだけ緩いです。
熱感知器は梁(はり)長さ40cm以上で設置
熱感知器の場合は、40cm以上の梁(はり)等で仕切られた区画ごとに熱感知器を設置します。
周囲をよく確認した上で一度、立体駐車場の梁(はり)毎に設置された熱感知器をご覧下さいませ。
煙感知器は梁(はり)長さ60cm以上で設置
煙感知器の場合は、60cm以上の梁(はり)等で仕切られた区画ごとに煙感知器を設置します。
『こんなところに感知器いる⁉』ってケース、こちら適用されている可能性ありますよ。
◎ 小区画における感知器の設置緩和基準
自動火災報知設備の設置基準における “小区画” は、0.4m(煙感知器にあっては0.6m)以上1m未満の梁(はり)等で形成された天井上部の区画を指しています。
【図解】小区画が連続してある場合
大阪市の運用基準にて、小区画が連続してある場合の感知器設置基準について以下の通り謳われています。
取付け面の下方0.4m(差動式分布型感知器又は煙感知器にあっては0.6m)以上1m未満のはり等による小区画が連続する場合は、使用場所の構造、感知器の取付け面の高さ及び感知器の種別に応じ、次表で定める範囲内において感知器を設置する区画とこれに隣接する区画を1の感知区域とすることができる。
よって40cm~1m未満の梁(はり)で区画されていても、図の赤矢印の様に隣接かつ表の面積内であれば感知区域を一つにできます。
【図解】小区画が1つ隣接する場合
大阪市の運用基準にて、小区画が1つ隣接する場合の感知器設置基準について以下の通り謳われています。
取付け面の下方0.4m(煙感知器にあっては0.6m)以上1m未満のはり等により区画された5㎡(煙感知器にあっては10㎡)以下の小区画が感知器を設置する区画に1つ隣接する場合は、当該部分を含めて1の感知区域とすることができる。
よって40cm~1m未満の梁(はり)で区画されていても、5㎡未満であれば感知器の設置を省略できます。
◎「床の間」と「toconoma」
ちなみに大阪市の場合、運用基準で梁(はり)長さに関わらず「床の間」は感知器の設置免除が可能です。
踏込み・床の間及び床面積が3㎡未満の広縁に該当するものについては、自動火災報知設備の感知器を設置しないことができる。
「広縁」とは‥奥行の深い縁側のこと。 3尺(91cm)ほどの奥行のものが縁側、4尺(120cm)以上の奥行のものが広縁です。
「床の間」といえば‥そう、管理人が今ハマりまくっているインストバンド「toconoma」さんの話題に触れないわけにはいきませんね!
【余談】管理人イチ押し!toconomaさん
最近AppleMusicのサジェストが進化し過ぎて管理人が好きっぽい音楽を勝手に流してくれるのですが、その中でインストバンド「toconoma」さんの楽曲が最高にサイコー(※語彙力)でハマりまくっているので紹介させて頂きます。
toconoma - relive
「インストバンド」とは‥インストゥルメンタル(instrumental)つまり歌のない楽器のみで構成され、ボーカルのいないバンドのことです。
特にエエ大人になった我々世代(30代~)はインストバンドおすすめ!脳ミソにスッキリと爽快感が広がりますよ!
「relive」の和訳「追体験」の意味って?
「relive」って勝手に『「生き返り」みたいな意味かなァ‥』と思っていましたが、いざググってみると「追体験」なる和訳でした。
「追体験」とは‥他人の体験を、作品などを通して自分の体験として生き生きと捉えること。
管理人がブログ書く理由も「追体験」して欲しいってのがあるから余計ビビッと来たって話。
管理人が発信した青木防災㈱メディアの内容を確認し、たくさん「追体験」しまくって下さいませ。
◎ まとめ
- 熱感知器の場合は40cm以上の梁(はり)等で仕切られた区画ごとに熱感知器を、煙感知器の場合は、60cm以上の梁(はり)等で仕切られた区画ごとに煙感知器を設置した。
- 自動火災報知設備の設置基準における小区画(0.4m(煙感知器にあっては0.6m)以上1m未満の梁(はり)等で形成された天井上部の区画)については、感知器の設置を緩和・省略できる規定があった。
- 大阪市の場合、運用基準で梁(はり)長さに関わらず「床の間」は感知器の設置免除が可能であった。