消防設備士 資格試験

【過去問】消防設備士甲種3類@2022/01/30長崎【令和4年】

消防設備士 3類 過去問テスト

https://aokimarke.com

先日Twitterにて、めぐ様(@rtysymt_7)が消防設備士甲種3類を長崎会場を2022/01/30に受験された際の問題を公開されていらっしゃったので、すかさず『弊社ブログでも紹介させて頂いて宜しいでしょうか?』とDMさせて頂きました。

めぐ様(@rtysymt_7)

めぐ

@rtysymt_7

こんばんは☺
ぜひぜひ✨
そして答えとかも良ければ解説お願いしたいくらいです😆✨

強欲な青木
めぐさま、ご快諾頂きまして有難う御座います!!
詳しいところまで情報ご提供ありましたので大変助かります‥心して解説していきます!
消防設備士

これと同じ様な問題が本試験でも出る可能性が高いです、これから消防設備士3類を受ける方は必見!

 




最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。

>> 消防設備士「過去問テスト」

併せて、ご参照ください。

【過去問】消防設備士甲種3類@2022/01/30長崎【令和4年】

◎ 鑑別

①下の写真について、各設問に答えなさい。

鑑別①の機器写真

写真の機器の名称と、その設置目的を答えよ。

名称
設置目的
鑑別①・問2:作動させる力

鑑別①の機器写真

自動式の場合に写真の機器を作動させるものは何か、答えよ。

選択弁は頻出!

「選択弁」に関する問題は頻出で、前ブログ “【過去問】甲種3類 消防設備士の実技試験に出題された “過去問” と解答例” でも類題が出ていましたので併せてご参照下さいませ。

消防設備士3類の実技試験に出た問題を解説

参考【過去問】甲種3類 消防設備士の実技試験に出題された “過去問” と解答例

 

選択弁の解説:筆記の「役割」と実技の「作動」をつなぐ

選択弁の本体と上部の作動部、接続する操作管

上の選択弁の問題を解いた後に、実機の接続先も確認しましょう。(青木マーケ㈱・3分51秒の実写/画像を押すと拡大)

貯蔵容器を共用するとき、放射する区画へ消火剤を導くのが選択弁の役割です。一方、この実機で弁を動かす力は、起動用ガス容器から操作管を通って伝わるガス圧です。「設置目的」と「作動させる力」は別の答えになります。

写真では、黄色い本体の上に作動部があり、細い操作管がつながっています。弁本体を通る消火剤の流れと、作動部へ届く操作ガスの流れを分けると、系統図の接続理由まで説明できます。

筆記・構造の説明へ戻る:電気信号/操作ガス/消火剤の3つの経路。実技で名称を答えられたら、機器を順につないで放射までの仕組みを復習してください。


①インプット:作動用ガスと消火剤の経路
作動用のガス圧と消火剤の経路を分けた既存機能模式図

起動用ガス容器は、機器を作動させるためのガスを供給する容器です。貯蔵容器は、消火のために放出する消火剤を入れる容器です。同じ設備のガスでも、弁を動かす役割と火を消す役割を分けて考えます。

起動用ガスの圧力を利用して開く方式がガス圧式、選択弁ソレノイドで開く方式が電気式です。図の上段は作動用のガス圧を選択弁の開放機構へ伝える経路、下段は貯蔵容器の消火剤を選択弁へ送る経路です。レバーの有無や管の太さだけで決めず、どの容器から何のために送るかを確かめましょう。

図は二酸化炭素設備の機能例で、既存の模式図を再利用しています。原問題の弁内部や実機寸法・配管経路を再現したものではなく、原図から薬剤種や容器容量を断定するものでもありません。既存の「選択弁」の名称・設置目的・作動力の問題と、次の接続先の補強をつなげて学びます。

参考:消防庁「不活性ガス消火設備等の選択弁の基準」第二・構造及び機能/久留米広域消防本部「第6 不活性ガス消火設備」第6-2図の方式例。後者は方式比較図の参考であり、地域の配置条件を全国一律の条件として採用するものではありません。




②過去問:作動用ガスと消火剤の接続先

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの鑑別問1は、名称・設置目的を問う設問1と、A・Bの接続先を問う設問2で構成されています。名称・設置目的・ガス圧による作動は上の既存問題で学び、この追補では設問2の接続先だけを練習します。試験実施機関が公表した試験原文ではありません。

主題:A・Bにつながる配管の先の容器

原教材の弁図。A・Bの接続位置を示す

原教材の「下の図」は、このWeb版では設問の上に置いた図を指します。図のA・Bと部品表示は無加工で保持しています。

質問

下の図は不活性ガス消火設備に用いられる弁の一例を示したものである。

2.矢印AおよびBで示す部分に接続される配管の先に取り付けられる容器の名称をそれぞれ答えなさい。

A
B

次の演習:粉末消火設備の構成機器で、別の機器の役割と接続先を確かめましょう。

②粉末消火設備の構成機器

図は粉末消火設備を構成する機器の一つである。以下の各設問に答えよ。

鑑別②の図:空欄A〜D

写真の機器の名称と、その設置目的を答えよ。

名称
設置目的

管理人使用テキスト

「粉末消火設備 圧力調整器」でググってみた所、何と管理人が3類の受験勉強をしていた際に使っていた電気書院さんのテキスト「要点ガッチリ 消防設備士3類」のPDFファイルがWeb上で無料公開されていました。

粉末消火設備 電気書院

消防設備士3類 テキスト参考書

参考要点ガッチリ消防設備士3類 旧版 P.106(当時参照)/出版社の現行版案内(旧版PDFへのリンクではありません)

強欲な青木
あんたオーム社さんの回しモンやのに、ライバルの電気書院さんの宣伝してどないするん!?

こん時は未だ青かったんです‥ってか実際このテキストで勉強して合格してる実績あるのでオススメ。
消防設備士

図の空欄A~Dに当てはまる語句を、それぞれ答えよ。

鑑別②の図:空欄A〜D

A
B
C
D

 


補強演習:機器の使用設備を選ぶ

2022年の受験報告とは別に、弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの鑑別問2から、使用設備を選ぶ小問を練習します。原問は「名称・使用設備・目的」の3小問です。名称と目的は既存の鑑別②で復習し、ここでは設備区分とのつながりを確かめましょう。

①インプット:消火剤と加圧用ガスを区別する

圧力調整装置は、供給側のガスを減圧・調整して送り出す機器です。本問では、粉末消火剤を貯蔵するタンクへ加圧用ガスを導入する働きに結び付けます。圧力計は圧力を読み取る部品であり、機器全体の働きとは区別します。

「窒素ガスを扱うから不活性ガス消火設備」と決めないことも大切です。粉末消火設備でも、消火剤とは別に加圧用ガスを使います。どの消火剤を放射する設備なのか、ガスは何のために使われるのかを分けて考えます。

加圧用ガスの導入と圧力調整、圧力計の読み取りを区別する一般機能図

図は一般的な機能関係を示しています。実機の断面や接続方向、操作手順を再現した図ではありません。青い矢印は加圧用ガスをタンクへ導入する流れで、粉末消火剤が圧力調整装置を通るという意味ではありません。

②過去問:使用設備の選択

下の写真を用いて、原問の設問(2)に答えましょう。

鑑別問2に用いられた機器の外観写真

質問

(2)この機器が使用される消火設備を下のア~エから選び、記号で答えなさい。

  • ア.不活性ガス消火設備(固定式)
  • イ.不活性ガス消火設備(移動式)
  • ウ.粉末消火設備(加圧式)
  • エ.ハロゲン化物消火設備(蓄圧式)

次の練習:粉末消火設備の製図①へ進み、圧力の値がどの位置・どの目的の値かを確かめてください。

③配管部材の名称

以下の写真に示す、継手類の名称を答えなさい。

鑑別③の継手写真:①〜④

①
②
③
④
めぐ様(@rtysymt_7)

めぐ

@rtysymt_7

ストリートエルボと言うのですね💦

どのテキストにも載ってなかったので、これは青木防災さんの過去問にぜひ載せてください!

怪人タマスケ
怪人タマ王
ほうほう‥つまり青木防災㈱が発信するコンテンツを観た人のみ、この問題の正答率が上がるワケですか。
もし周りに消防設備士の試験を受けられる方おられましたら、青木防災㈱のブログ閲覧を教えてあげると親切です。
消防設備士

 

④二酸化炭素消火設備の放出方法

二酸化炭素消火設備の手動起動装置を押したが、遅延時間を過ぎても二酸化炭素が放出されなかった。その原因を調べた所、容器弁ソレノイドが起動していなかった。

この場合、二酸化炭素を放出させる別の方法を2つ挙げよ。

方法①
方法②
水晶タマ王
これは参考書に載ってなかったら初見殺し…、まず実務やってないと極めて解きにくい問題ですわ。
まぁ実技(記述問題)は採点するの人間なので『あっ、こいつ分かってるっぽいな‥』って回答できれば点もらえますよ!
消防設備士
点検タマ王
あとマジで青木防災㈱のブログ “ハロゲン化物消火設備の点検” は見といた方がいいですね。
ごっつい手前味噌で恐縮ですが、今回これ自分で『役に立つわぁ』思いました。
消防設備士
めぐ様(@rtysymt_7)

めぐ

@rtysymt_7

鑑別で、全域の二酸化炭素消火設備で、起動装置の放出スイッチを押して遅延時間経過しても二酸化炭素が放出しなかった。
原因を調べたところ、ソレノイドが作動しておらず、ソレノイドの不良と考えられた。
この場合、二酸化炭素を放出させる別の方法を2つあげよ。
という問題が出しました!
模範解答お願いします✨
どうもスッキリしなくて💦

このブログを読んでスッキリされた方は、是非コメント欄に『スッキリした』等の励ましの言葉を残して下さいませ。(笑)

 

⑤二酸化炭素消火設備の系統図

二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の系統図について、以下の問に答えよ。

鑑別⑤の系統図:空欄A〜E
※空欄Aの機器については、どちらか一か所に設ければよい。

参考不活性ガス消火設備(全域放出方式のCO₂消火設備)明石市

空欄A~Eに当てはまる機器の名称を答えよ。

A
B
C
D
E

「ピストンレリーザ付きダンパー」とは

ガス圧でも閉鎖するダンパーのこと。通常のダンパーには温度ヒューズが付いており、一定温度以上になると溶断してダンパー閉鎖する仕組み。

ピストンレリーザ付きダンパー

消火設備の作動時にガス圧でダンパーを閉鎖させる為、銅管がダンパーに繋がっているのが特徴。

ダンパー復旧操作箱

ダンパー復旧弁にて手動復旧が可能。写真の機器は緑色の玉を引っ張ることでダンパーが開く仕組み。

 

補助演習:耐熱保護配線の工事方法

弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問27に基づく補助演習です。2022年の受験報告や、実際の試験原文を示すものではありません。原4肢・正答を保持し、不燃専用室等の特例を適用しない条件を設問に補った編集問題です。

①インプット:耐熱配線は「電線の種類」と「工事方法」を組み合わせる

耐熱配線は、電線の名前だけで判定せず、その電線に認められた工事方法と組み合わせて確認します。たとえば、ポリエチレン絶縁電線は、金属管工事により敷設する方法が示されています。

ポリエチレン絶縁電線を金属管に収める耐熱配線の組合せ例

図は特例を適用しない場合の組合せ例です。管の切欠きは内部関係を見せる教材表現で、実際に管へ穴をあける工事を示しません。電線の色は材料を識別する規定ではなく、実設備の寸法・端子接続・施工手順を指定する図でもありません。

600 V二種ビニル絶縁電線、ポリエチレン絶縁電線、CDケーブルなど、消防庁の表の上段に挙げられた電線では、金属管工事、可とう電線管工事、金属ダクト工事、または不燃性のダクトに敷設するケーブル工事が基本です。「ケーブルだから、そのまま露出でよい」とは判断しません。

ただし、不燃専用室、耐火性能を有するパイプシャフト及びピットの区画内に設ける場合は、この工事方法の限りではありません。他の配線と共に敷設する場合は、相互に15 cm以上隔離するか、不燃性の隔壁を設ける条件があります。

また、表の別の欄にある耐熱電線・耐火電線・MIケーブル・耐熱光ファイバーケーブルは、ケーブル工事等により施工するものとされています。露出配線がすべて禁止されているわけではありません。電源回路は耐火配線、電源回路以外の操作・警報・表示灯回路等は耐火配線又は耐熱配線として扱います。回路ごとの区分は、既存のCO₂設備の配線問題で確認しましょう。

電気そのものの基礎は既存の電気講義へ、CO₂設備の回路ごとの配線はCO₂消火設備の配線問題へ接続します。

②過去問演習:耐熱保護配線の工事方法

電線と工事用の管・ダクトを離して示す中立概念図

図は電線と工事用の管・ダクトの一般的な概念例です。外観から絶縁材料を鑑別したり、正しい組合せや各肢の正誤を示したりする図ではありません。

質問

耐熱保護配線の工事方法として、最も適当なものは次のうちどれか。ただし、不燃専用室、耐火性能を有するパイプシャフト及びピットの区画内に設ける場合の特例は適用しないものとする。

1.CDケーブルを露出配線とした。

2.ポリエチレン絶縁電線を金属管工事により敷設した。

3.600 V二種ビニル絶縁電線を露出配線とした。

4.600 Vビニル絶縁電線を金属ダクト工事により敷設した。


次の練習:CO₂設備の配線区分へ進み、電線の工事方法と、回路ごとに必要な配線区分を分けて確認しましょう。



補助演習:CO₂設備の配線区分

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの筆記問39に基づく補助演習です。2022年の受験報告や、実際の試験原文を示すものではありません。原教材の設問・4肢・順序・正答を保持しています。以下の解説は、全域放出方式・局所放出方式の不活性ガス消火設備で制御盤を用いる回路の一般的な区分を扱い、移動式まで一律に適用するものではありません。

①インプット:電気を送る回路と、操作・感知の回路を分ける

配線は、つながる機器の名前だけでなく、回路の役割から区別します。非常電源から制御盤へ電力を送る回路は耐火配線、制御盤と起動装置を結ぶ操作回路や、容器弁開放装置を作動させる起動回路は、耐火配線又は耐熱配線として扱います。感知器の回路は、これらの操作回路と混同しないことがポイントです。

「耐火配線」「耐熱配線」は、電線1本の商品名だけで決まる区分ではありません。規定に適合する電線と保護・工事方法を組み合わせる方法があり、MIケーブルや消防庁長官が定める基準に適合する電線を使う場合のただし書もあります。「耐熱配線なら、必ず耐熱電線という種類だけを使う」とは限りません。

本問のような一般的な回路例では、制御盤から感知器までの回路は一般配線でよいと整理します。ただし「一般配線でよい」は、電気工作物に係る法令、機器仕様や他の必要な条件を守らなくてよいという意味ではありません。感知器からの信号を受ける回路と、起動用ガス容器のソレノイドを動作させる回路は、役割を区別しましょう。

根拠:消防法施行規則第19条第5項第20号・第21号、第12条第1項第4号ホ・第5号、消防庁「第26 配線」耐熱保護欄と不活性ガス消火設備等の図。ここでは配線区分を学ぶもので、実設備の配線施工・通電・点検操作の手順を指示しません。

非常電源・起動装置・ソレノイド・感知器と制御盤の接続区間ごとの配線区分を示す概念図

図は本問の4区間の一般的な配線区分を示す模式図です。「耐火/耐熱」は耐火配線又は耐熱配線を意味します。矢印は非常電源から制御盤への電力供給の向きだけを示し、他の3本は接続区間を表す線です。個別の制御信号の向き、実機の端子接続やガス配管を指定する図ではありません。

②過去問演習:CO₂設備の配線

制御盤を模した箱と周辺へつながる配線の中立概念図

問題図は制御盤と配線の中立概念図で、実製品の写真や施工図ではありません。線の色や太さから配線区分を判断する図ではありません。

質問

二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の配線について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 1.制御盤から自家発電設備による非常電源までの配線は、耐火配線としなければならない。
  2. 2.制御盤から起動装置までの配線は、耐熱配線とすればよい。
  3. 3.制御盤から火災の感知器までの配線は、一般配線でよい。
  4. 4.制御盤から起動用ガス容器のソレノイドまでの配線は、一般配線でよい。

次の練習:粉末消火設備の点検票へ進み、機器・回路の役割と、点検結果を記録する欄を区別しましょう。



補助演習:点検結果と措置内容を読み分ける

ここからは、2022年の長崎会場の受験報告とは別に、弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの鑑別問5から、粉末消火設備の点検票を練習します。ここでは原教材の解答例を確認し、点検項目と結果、措置した内容の対応を読み取りましょう。

①インプット:判定と措置内容は別の欄

判定欄には、各項目の点検結果を記号で記入します。不良内容欄は「どのような不良があったか」、措置内容欄は「それに対して何をしたか」を書く欄です。措置した事実を、不良内容だけの記述と混同しないようにします。

消防庁の粉末消火設備点検票・その1の備考3では、正常の場合は○、不良の場合は×とし、不良内容を記入する扱いを示しています。備考5では、措置内容欄に点検の際に措置した内容を記入する扱いを示しています。以下の演習では、原解答が採用する記号と、各欄へ対応させる理由を確かめます。

本教材では、不良を見つけた当日に措置した事例の解答に、丸に×を重ねた記号を用いています。「不良があったこと」と「当日に措置したこと」の両方を、原解答の表記として読み取りましょう。実際に提出する書類の記載要領は、届け出る地域の消防本部・消防署へ確認してください。

原教材の記入例で、不良の発見と当日の措置を別々の欄へ対応させる解説図

図は本教材の解答例の対応関係を示しています。実際の点検や弁操作の手順ではなく、全国一律の記号規定を示すものでもありません。

②過去問:甲種鑑別問5・粉末消火設備の点検票

粉末消火設備の点検票の抜粋。設問の空欄A~Eを示す

質問

下の表は、粉末消火設備の点検票の一部を示したものである。下記の点検結果に基づき、点検票のA~Dには定められた記号を、またEには措置内容をそれぞれ答えなさい。

〈点検結果〉

  • バルブ類は、排気弁が半開状態であったので、当日(6月20日)に排気弁を閉めた。
  • 加圧用ガス容器は47ℓボンベ8本が設置されており、異常はなかった。
  • 容器弁等は、変形・損傷・著しい腐食等がなく、異常はなかった。
  • 容器弁開放装置は、ガス圧式のものが8個設置されており、異常はなかった。
  • 圧力調整器に異常はなかった。

次に練習する:粉末消火設備の製図問題へ進み、系統図の読み取りも確かめましょう。

◎ 製図

①駐車場の粉末消火設備

図は、駐車の様に供する部分に設置する粉末消火設備である。
(※自動閉鎖装置を設けない開口部2㎡あり。)

製図①の平面図と寸法条件

以下の各設問に答えよ。

消火薬剤の種類を答えよ。

製図①・問2:防護区画の体積

製図①の平面図と寸法条件

防護区画の体積を答えよ。

製図①・問3:必要薬剤量

製図①の平面図と寸法条件

必要とする消火薬剤の量を、計算式と共に答えよ。

消火薬剤を放射するまでに要する放射時間は何秒以内か答えよ。

噴射ヘッドの放射圧力は何M㎩以上でなければならないかを答えよ。

めぐ様(@rtysymt_7)

めぐ

@rtysymt_7

複数の参考書に載っていた問題と、数値も問題文も全く同じ!😆

こちら普通に勉強されていた方にとっては超サービス問題だったかもしれませんね。

 

製図の解説:閉鎖しない開口部を薬剤量へ反映する

この粉末設備の問題には「自動閉鎖装置を設けない開口部2㎡」という条件があります。第3種粉末の基本量は体積から求め、さらにこの開口部の面積から加算量を求めます。面積を体積へ足すのではなく、それぞれの量に対応する係数を掛けてから合計します。

区画の体積分 550㎥ × 0.36kg/㎥ = 198kg
未閉鎖開口の加算分 2㎡ × 2.7kg/㎡ = 5.4kg
必要量 198kg + 5.4kg = 203.4kg

これは全域放出方式の第3種粉末の条件です。二酸化炭素や窒素へ同じ係数を当てはめません。消防法施行規則第21条第3項第1号。

仕組みの講義:なぜ開口部を閉じるのかで区画側の働きを復習し、東京の二酸化炭素設備の製図問題で「すべての開口部に自動閉鎖装置がある」という別の条件を確認してください。薬剤の種類と開口部の条件を、筆記の規定から製図の式へつなげる練習になります。

筆記の復習:防護区画と自動閉鎖
二酸化炭素消火設備の仕組みと誤作動による死亡事故ついて【解説】

続きを見る

補助演習:二酸化炭素設備の機器点検と総合点検

弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問22を基にした編集問題です。選択肢1の「方法がある」を「2つに限られる」へ変更し、方法を限定しているかどうかを明確にしています。原教材そのままの問題文や、実際の試験原文を示すものではありません。他の3肢の文面・順序と原正答は保持しています。

①インプット:測定方法・時間の終点・確認する状態を分ける

消防庁の点検要領第6の高圧式貯蔵容器(常温で貯蔵するもの)の消火剤量欄には、秤を用いる方法、液面計を用いる方法、容器内圧力による方法が列挙されています。「ある方法が使われる」と「その方法だけに限られる」は異なる説明です。容器内圧力による方法には、容器温度を計測し、温度換算表等で消火剤量を求める条件が伴います。圧力計の読みだけから、すべてのCO₂容器の残量が常に一意に分かる、という説明ではありません。ここでは要領の列挙を読み取ります。実設備の測定方法を、機器仕様や要領の条件を確認せずに選ぶための説明ではありません。

遅延装置の作動時限で確認する区間は、放出起動用押しボタン操作後から、容器弁開放装置が作動するまでです。「すべての噴射ヘッドから消火剤が放出されるまで」を終点にする測定とは区別します。容器弁開放装置の作動と、配管を通った後の噴射ヘッドからの放出は、同じ出来事ではありません。

総合点検では、非常電源に切り替えた状態で確認します。放射区域が2以上ある場合は、点検の都度、同一区域を繰り返すのではなく、区域を順次変えて確認します。任意の区域を選べば、毎回同じ区域でもよいという扱いではありません。

また、高圧式の総合点検では、要領に従った試験用ガスとして窒素ガス又は空気を用いる扱いがあります。原肢の「消火剤放射試験」という語だけから、二酸化炭素をそのまま防護区画へ放出して確認する、と読み替えないようにしましょう。一般的留意事項、設備の図書に定める安全措置、試験方法と復元の条件を伴う点検です。

放出起動用押しボタン操作から容器弁開放装置作動までが遅延装置の作動時限であり、その後の噴射ヘッドからの放出とは区別する時間の模式図

青い区間の終点は、中央の容器弁開放装置の作動です。灰色の破線はその後の過程を示すもので、配管や配線ではありません。横方向の間隔は実際の時間に比例せず、この図は実機操作の手順を示しません。

根拠:消防庁「第6 不活性ガス消火設備」点検要領の一般的留意事項、高圧式貯蔵容器の消火剤量、制御装置の遅延装置、総合点検。以下は試験学習用であり、実設備の取り外し・起動・放射・復旧を実施する手順ではありません。

②過去問を基にした編集問題:点検で確認する内容

操作部・緑の貯蔵容器・配管と噴射ヘッドを別々に示す点検対象の模式図

原問にはない教材側の模式図です。機器の接続関係や点検操作、測定方法・時間・電源状態の正誤を示す図ではありません。

質問

全域放出方式の二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の機器点検および総合点検について、最も適当なものは次のうちどれか。

  1. 1.高圧式貯蔵容器の消火剤量の測定方法は、圧力計を用いる方法と液面計を用いる方法の2つに限られる。
  2. 2.遅延装置の作動時限は、放出用押しボタン操作から消火剤がすべての噴射ヘッドから放出されるまでの時間を測定すること。
  3. 3.総合点検における消火剤放射試験は、任意の防護区画を一か所選んで実施すること。
  4. 4.総合点検は、非常電源に切り替えた状態で行うこと。

次の練習:二酸化炭素設備の防護区画と開口部へ進み、点検の条件と設置の条件を分けて確認しましょう。

補助演習:二酸化炭素を放射する設備の防護区画

弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問20を練習します。原教材の1問4肢・順序・正答を保持した補助演習であり、実際の試験原文と認定するものではありません。開口部が面する場所、自動閉鎖装置、換気停止、開口部の面積条件を分けて考えましょう。

①インプット:開口部の位置・閉鎖・面積条件を分ける

全域放出方式で二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備では、開口部を階段室、非常用エレベーターの乗降ロビーその他これらに類する場所に面して設けることはできません。また、防護区画の換気装置は、消火剤放射前に停止できる構造が必要です。

床面からの高さが階高の2/3以下にある開口部で、放射した消火剤の流失により消火効果を減ずるおそれがあるもの、又は保安上の危険があるものには、放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設けます。「又は」なので、両方が同時に成立するときだけを対象にする規定ではありません。階高は床面から上階の床面までの高さで、天井高とは区別します。

自動閉鎖装置を設けない開口部には、別に面積の合計の上限があります。通信機器室など第19条第4項第1号イ(イ)の対象では囲壁面積の数値の1%以下、それ以外の同号イ(ロ)の対象では、防護区画の体積の数値と囲壁面積の数値のうち小さい方の数値の10%以下です。本問の発電機室は後者として考えます。

囲壁面積は、防護区画の壁・床・天井又は屋根の面積の合計です。床面積だけではありません。比較する開口部も、1か所だけでなく、自動閉鎖装置を設けない開口部の合計です。面積条件を満たすことだけで、位置や消火効果・保安上の条件が不要になるわけではありません。また、閉鎖装置を設けない場合の消火剤量の加算は、別の規定として確認する必要があります。

本問の発電機室について、体積と囲壁面積の数値の小さい方に10%を掛けて自動閉鎖装置を設けない開口部面積合計の上限を求める関係図

左の室は、囲壁に含める壁・床・天井又は屋根を示す模式図です。右の線は数値を選んで上限を求める関係を示し、配管や消火剤の流れではありません。この面積条件だけで、自動閉鎖装置を自由に省略できるという意味ではありません。

根拠:消防法施行規則第19条第5項第3号・第4号と、同条第4項第1号の対象区分。本単位は試験学習用であり、実設備の閉鎖装置の省略・改造・操作を判断する手順ではありません。

②過去問演習:防護区画の開口部と換気装置

室の壁に開口部と換気口がある防護区画の模式図

原問にはない教材側の模式図です。開口部の具体的な位置・寸法・面積や、閉鎖装置を設ける条件を指定する図ではありません。

質問

全域放出方式の二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の防護区画について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 1.開口部は、階段室、非常用エレベーターの乗降ロビーその他これらに類する場所に面して設けてはならない。
  2. 2.床面からの高さが階高の2/3以下の位置にある開口部で、放射した消火剤の流出により消火効果を減ずるおそれのあるもの、または保安上の危険があるものには、消火剤放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設けなければならない。
  3. 3.防護区画の換気装置は、消火剤放射前に停止できる構造としなければならない。
  4. 4.発電機室の自動閉鎖装置を設けない開口部は、当該開口部の面積の合計の数値が、防護区画の体積の数値または囲壁面積の数値のうちいずれか大きい方の数値の10%以下となるようにしなければならない。

次の練習:通信機器室の開口部と自動閉鎖装置へ進み、二酸化炭素と粉末消火設備の適用条件を区別しましょう。

補助演習:通信機器室の開口部と自動閉鎖装置

ここからは、2022年の長崎会場の受験報告とは別に、弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの筆記問33を練習します。前の製図では閉鎖しない開口部を薬剤量へ加算しました。今度は、どの消火剤に、どの開口部の基準が適用されるかを確かめましょう。

①インプット:開口部の条件と消火剤の違い

ここでは、通信機器室に設ける全域放出方式の設備について、開口部の自動閉鎖装置を省略できるかを考えます。消火剤が流れ出ると消火に必要な濃度や量を保てないおそれがあるため、開口部の条件だけでなく、使用する消火剤に適用される基準を確認する必要があります。

第3種粉末の場合、この設問のように開口部が床面から階高の2/3以下にあり、消火剤の流出で消火効果を減ずるおそれも保安上の危険もなく、自動閉鎖装置を設けない開口部の面積の合計が囲壁面積の1%以下であれば、自動閉鎖装置を設けないことができます。消火効果への影響と保安上の危険は、どちらもないことが条件です。

囲壁面積は、防護区画の壁・床・天井、または屋根の面積の合計です。床面積だけを指すものではありません。また、面積を比べるのは、自動閉鎖装置を設けない開口部の合計です。通信機器室以外の用途の面積条件を、この設問へ混ぜないようにしましょう。

一方、窒素とIG-55には、消火剤を放射する前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設ける基準があります。HFC-23にも、その閉鎖を求める基準が適用されます。

第3種粉末で自動閉鎖装置を設けない場合も、開口部に応じた消火剤の加算が別に必要です。「閉鎖装置を省略できる」ことを、「開口部を無視して消火剤の量を計算できる」ことと取り違えないようにします。ここで扱うのは設問に示された通信機器室・全域放出方式の条件であり、局所放出方式や移動式まで一律に広げる説明ではありません。

図は階高と開口部の位置関係を示す模式図で、寸法比例を表すものではありません。階高は床面から上階の床面までの高さで、天井高とは区別します。

階高と開口部の位置関係を示す模式図

②過去問

通信機器室の開口部

通信機器室の床、天井と開口部を示す概念図

質問

不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備または粉末消火設備の全域放出方式のものを通信機器室に設置する場合、次のアからエまでの4つの条件を満たせば、消火剤放射前に閉鎖する自動閉鎖装置を防護区画に設けなくてもよい消火剤はどれか。

  • ア.開口部は、床面からの高さが階高の2/3以下の位置にあること。
  • イ.放射された消火剤の流出により、消火効果を減ずるおそれがないこと。
  • ウ.放射された消火剤の流出による保安上の危険がないこと。
  • エ.開口部の面積の合計の数値は、囲壁面積の数値の1%以下であること。
  • 1.窒素
  • 2.IG-55
  • 3.HFC-23
  • 4.第3種粉末

次の練習:粉末設備の圧力と機器の役割へ進み、開口部の条件と機器側の圧力条件を分けて確認しましょう。

補助演習:定圧作動装置の構造と機能

弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問29を基にした補助演習です。原教材の設問にある「構造および構造」は、告示の見出し「構造及び機能」と照合し、ここでは「構造および機能」へ訂正しています。公式の試験訂正や、実際の試験原文を示すものではありません。4つの選択肢の文面・順序と原正答は保持しています。

①インプット:設定圧力での作動と、開放する弁を区別する

定圧作動装置は、常時閉止状態にあり、設定圧力に達すると自動的に開放するものです。告示では、放出弁を開放できる構造であることも求めています。タンクへ加圧用ガスを導入する働きと、消火剤を放出する側の弁を開放する働きを混同しないようにしましょう。

設定圧力については、みだりに調整できない構造が必要です。「設定圧力で作動すること」と「自由に設定値を変更できること」は別の条件です。ここでは装置に求められる構造を学び、実設備の設定変更や起動操作の手順を示しません。

使用時に破壊・亀裂等の異常が生じないこと、ほこり又は湿気によって機能に異常が生じないことも必要です。本体の外表面はなめらかで、使用上支障のある腐食・割れ・きず・しわがないことを確認する基準です。「少しでも外観上の跡があれば一律に不適合」と言い換えず、告示の「使用上支障のある」という条件を保持して読みます。

設定圧力への到達、定圧作動装置の開放、放出弁を開放させる働きを上から下へ示す機能の模式図

上段は貯蔵容器等の圧力が設定圧力に達する条件、中段は定圧作動装置の開放、下段は放出弁を開放させる働きです。下向き矢印は機能の対応で、ガスや消火剤の流向・実配管・操作手順ではありません。記号は抽象的な模式で、圧力計の赤色や指針角度を実機の使用範囲・設定値として読むものではありません。ここでは全域放出方式・局所放出方式の加圧式を対象とし、移動式や蓄圧式へ一律に広げません。

根拠:消防庁「粉末消火設備の定圧作動装置の基準」第二・構造及び機能の全6条件と、消防法施行規則第21条第4項第9号。材質、耐圧試験、気密試験、作動試験、表示は別の項目であり、以下の問題へ試験圧力や時間を混ぜません。

②過去問を基にした補助演習:告示に定める内容

装置本体と一次側の位置を示す中立模式図

図は一次側と装置本体を示す教材用の模式図です。実物の形状や、開放の対象となる弁、各選択肢の正誤を示していません。

質問

粉末消火設備の定圧作動装置の構造および機能について消防庁告示に定められていないものは、次のうちどれか。

1.ガス導入弁を開放できる構造であること。

2.常時閉止状態にあって、設定圧力に達した場合に自動的に開放するものであること。

3.みだりに設定圧力を調整できない構造であること。

4.本体の外表面は、なめらかで使用上支障のある腐食・割れ・きずまたはしわがないものであること。


次の練習:粉末消火剤の貯蔵容器に表示する事項へ進み、機器の働きと容器に示す情報を分けて確認しましょう。

補助演習:粉末消火剤の貯蔵容器に表示する事項

弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問19を練習します。原教材の1問4肢・順序・正答を保持した補助演習であり、実際の試験原文と認定するものではありません。蓄圧式と加圧式に共通する表示事項と、加圧式に限る事項を分けて考えましょう。

①インプット:共通する4事項と、加圧式だけの条件

全域放出方式・局所放出方式の粉末消火設備では、貯蔵容器等の見やすい箇所に、充てん消火剤量、消火剤の種類、製造年月、製造者名を表示します。この4事項は、蓄圧式と加圧式に共通します。これとは別に、最高使用圧力の表示は、同じ規定では加圧式のものに限って求められています。

「最高使用圧力の表示は加圧式に限る」は、蓄圧式に圧力がないという意味ではありません。また、この条文が蓄圧式に最高使用圧力を表示することを禁止している、と読むこともできません。本問は、両方式で共通して表示が必要な事項の組合せとして、誤っているものを選ぶ問題です。

選択肢の3事項がすべて共通事項に含まれるかを確かめます。各選択肢に必要事項のすべてが並んでいるかを問う問題ではないため、共通する4事項のうち1事項が省かれているという理由だけで、その選択肢を誤りにしないようにしましょう。

粉末消火剤容器の共通する表示事項が蓄圧式と加圧式の双方へ、最高使用圧力の表示が加圧式へ対応する関係図

線は表示事項の適用先を示しており、配管やガスの流れではありません。青い共通事項は両方式へ、橙の最高使用圧力は加圧式へ対応します。

根拠:消防法施行規則第21条第4項第3号ホ。ここでは同項の全域放出方式・局所放出方式を対象に表示事項を学びます。移動式の準用範囲や、実設備の銘板変更・容器選定・充てん・操作の手順を示すものではありません。

②過去問演習:両方式で共通する表示事項

粉末消火剤の貯蔵容器と、その外側にある空欄の表示欄を示す模式図

表示欄の位置を示す教材側の模式図です。実製品の形状・銘板内容や、表示事項の数を指定する図ではありません。

質問

粉末消火設備の消火剤の貯蔵容器等に表示する事項について、蓄圧式または加圧式いずれの場合にも表示が必要なものの組合せとして誤っているものは次のうちどれか。

  1. 1.充てん消火剤量、製造年月、製造者名
  2. 2.消火剤の種類、充てん消火剤量、製造者名
  3. 3.製造年月、製造者、最高使用圧力
  4. 4.消火剤の種類、充てん消火剤量、製造年月

次の練習:粉末設備の加圧用窒素ガス量へ進み、表示する情報と必要ガス量の計算を区別しましょう。

補助演習:粉末設備の加圧用窒素ガス量

弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問23を練習します。原教材の1問4肢・順序・正答を保持した補助演習であり、実際の試験原文と認定するものではありません。粉末消火剤の質量と、加圧用窒素ガスの換算体積を区別して計算します。

①インプット:消火剤の質量からガスの換算体積へ

加圧式の粉末消火設備で窒素ガスを加圧用に使う場合、消火剤1kgにつき、温度35℃・1気圧に換算した窒素ガスの体積が40ℓ以上必要です。最低必要量は「消火剤の質量×1kg当たりの最低ガス体積」で求めます。窒素は粉末を放射するための加圧用ガスであり、本問の消火剤そのものは粉末です。

このℓは、指定された温度・圧力へ換算したガスの体積です。ガス容器の内容積や貯蔵中の圧力を、そのまま同じ数値として扱いません。また、必要量「以上」を満たす量と、問いの「最低必要量」は別です。規定を上回る選択肢を見つけただけでは、最低値を選んだことになりません。

同じ第6号でも、加圧用と蓄圧用、窒素と二酸化炭素で量の基準が異なります。二酸化炭素の質量基準や蓄圧用窒素の値を、本問の加圧用窒素へ移植しません。クリーニングに必要なガスを別容器に貯蔵する規定も別にあり、「加圧用窒素の40ℓだけでクリーニング用の条件もすべて満たす」とは扱いません。

粉末消火剤の質量と1kg当たりの最低ガス体積から、35℃・1気圧の窒素ガス換算体積を計算する関係図

質量に、1kg当たりに必要なガス体積を掛けます。図の体積は貯蔵容器の内容積ではなく、35℃・1気圧での換算値です。

②過去問演習:加圧用窒素ガスの最低必要量

粉末消火剤50kgと、35℃・1気圧に換算した加圧用窒素ガスの未知の体積を区別する模式図

問題条件を整理した教材側の模式図です。実機の容器・接続や操作手順を示す図ではありません。

質問

加圧式の粉末消火設備の消火剤が50 kgの場合に、加圧用窒素ガスの最低必要量として、正しいものは次のうちどれか。ただし、温度35℃で1気圧の状態に換算した体積とする。

  1. 1.50 × 50 ℓ
  2. 2.50 × 40 ℓ
  3. 3.50 × 30 ℓ
  4. 4.50 × 20 ℓ

次の練習:粉末設備の圧力:どこで、何をする値かへ進み、必要なガス量と機器の圧力を区別しましょう。

粉末設備の圧力:どこで、何をする値か

鑑別②と製図①は、同じ粉末設備でも圧力を考える場所が違います。数値だけを暗記せず、機器の役割と組み合わせましょう。

機器・場所 条件・役割
圧力調整器 加圧式では、2.5 MPa以下の圧力に調整する。
定圧作動装置 貯蔵容器内の圧力が設定圧力になったとき、放出弁を開放させる。貯蔵容器等ごとに設ける。
噴射ヘッド この全域放出方式の粉末設備では、放射圧力0.1 MPa以上。

設定圧力は、上の2.5 MPaや0.1 MPaと同じ値として一律に覚えません。圧力を調整する働き、設定値で作動する働き、噴射ヘッドから薬剤を放射する条件を分けます。根拠:消防法施行規則第21条第1項第1号、第4項第8・9号。

鑑別②の構成機器で設置目的を説明できたら、製図①の放射圧力へ。30秒以内の放射時間も、起動から放出開始までの遅延時間とは区別して解いてください。

補助演習:粉末消火設備の起動装置

ここからは、2022年の長崎会場の受験報告とは別に、弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの筆記問32で、粉末設備の起動方式と操作部・切替え装置の条件を確かめます。製図で機器のつながりを追う前に、起動装置の基準を押さえましょう。

①インプット:起動方式と切替え装置

ここでは、全域放出方式または局所放出方式の粉末消火設備を扱います。この2方式の起動装置は、原則として手動式です。ただし、常時人のいない防火対象物や、手動式によることが不適当な場所に設けるものでは、自動式とすることができます。「自動式にできる」という例外と、「自動式にしなければならない」という義務を区別しましょう。

手動式の操作部は、床面から0.8m以上1.5m以下に設けます。高さを測る対象は操作部であり、操作箱の上端や下端ではありません。また、防護区画の外で内部を見通すことができ、出入口付近など操作した人が容易に退避できる場所に設けます。

自動式は、自動火災報知設備の感知器の作動と連動して起動するものです。自動式を採用する場合も、自動手動切替え装置を設けます。切替え装置は容易に操作できる場所に設け、自動・手動の状態を示す表示灯と、取扱い方法の表示が必要です。

ここで、「操作できる場所」と「切替えを行える構造」は別の条件です。切替え装置へ容易に近づけることは必要ですが、自動手動の切替えは、かぎ等によらなければ行えない構造にします。かぎ等を必要とせず自由に切り替えられる、という意味ではありません。

この全域放出方式・局所放出方式の粉末設備には、対応する準用規定を適用します。移動式を含む粉末設備すべてへ、ここで説明する条件を一律に広げないようにしましょう。不活性ガス消火設備の条文にある、全域放出方式の二酸化炭素に限った「2以上の火災信号」や、窒素等の即時開放の規定を、そのまま粉末設備へ移すことはできません。

全域放出方式・局所放出方式の粉末設備に用いる起動装置の設置・連動・切替え条件

②過去問

操作部と床面の位置関係を示した概念図

質問

粉末消火設備の起動装置の基準として、誤っているものは次のうちどれか。

  • 1.常時人のいない防火対象物にあっては、自動式とすることができる。
  • 2.手動式の起動装置の操作部は、床面からの高さが0.8m以上1.5m以下の箇所に設けること。
  • 3.自動式の起動装置は、自動火災報知設備の感知器の作動と連動して起動するものであること。
  • 4.自動式の起動装置は、特別な操作を必要とせずに自動、手動の切替えが容易に行える切替装置を設けること。

次の練習:粉末消火設備の系統図へ進み、起動後に加圧用ガスと消火剤が通る経路を確認しましょう。


補助演習:粉末消火設備の系統図

ここからは、2022年の長崎会場の受験報告とは別に、弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの製図問1から、粉末消火設備の系統図を練習します。消火剤を送り出す場合と、配管内に残った消火剤を排出する場合で、ガスの通り道がどう変わるかを確かめましょう。

①インプット:容器を通る経路と、迂回する経路

本問の加圧式の粉末消火設備では、加圧用ガスで貯蔵容器を加圧し、消火剤を配管へ送り出します。ガス導入弁はガスを貯蔵容器へ導く経路、放出弁は消火剤を貯蔵容器から配管へ送り出す経路にあります。

図Aの条件は「加圧混和時(定圧作動装置の作動後)」です。容器を加圧し始めた状態ではなく、定圧作動装置が作動して放出弁が開いた状態として読み取ります。原問では、ガス導入弁と放出弁が開き、消火剤が配管側へ流れます。

図Bはクリーニング操作時です。配管に残った薬剤を排出するため、ガスを貯蔵容器へ通さず、クリーニング弁のある迂回経路から配管側へ導きます。原問ではガス導入弁と放出弁を閉、クリーニング弁を開としており、図Aとは使う経路が異なります。

定圧作動後は貯蔵容器から消火剤を送り出し、クリーニング時はガスが容器を迂回する機能の比較図

排気弁は貯蔵容器内のガスを排出するための弁、安全弁は過大な圧力に対する保護を担う弁です。この原問のA・Bでは、どちらも閉の状態です。残圧を排出する別の状態と混同しないようにします。安全弁の「閉」はこの図の通常状態を表しており、安全弁を手で閉める指示ではありません。

②過去問:粉末消火設備の系統図

図A。固定式粉末消火設備の系統図と、流れを記入する空欄

図A 加圧混和時(定圧作動装置の作動後)

図B。固定式粉末消火設備の系統図と、流れを記入する空欄

図B クリーニング操作時

質問

上の図は、固定式の粉末消火設備の系統図の一部を示したものである。図AおよびBは、それぞれ消火剤の加圧混和時およびクリーニング時の状態を示している。次の各設問に答えなさい。

1 図AおよびBにおいて、ガス・消火剤等の流れの方向を図中の( )の中に矢印(→)で示しなさい。ただし、直接関係ない部分には、( )の中に ✕ 印を記入すること。

2 図AおよびBにおいて、ⓐ~ⓔの各弁の開閉状態を開の場合は〇印、閉の場合は✕ 印で答えなさい。

図 ⓐ ⓑ ⓒ ⓓ ⓔ
A          
B          

3 ⓐ~ⓔで示す各弁の名称を下の語群から選び、記号で答えなさい。

〈語群〉

  • ア 圧力調整弁
  • イ クリーニング弁
  • ウ 逆止弁
  • エ 一斉開放弁
  • オ 自動警報弁
  • カ 選択弁
  • キ 減圧弁
  • ク ガス導入弁
  • ケ 逆流防止弁
  • コ 予作動弁
  • サ 安全弁
  • シ 排気弁
  • ス フート弁
  • セ 放出弁
  • ソ 止水弁
ⓐ ⓑ ⓒ ⓓ ⓔ
         



補助演習:粉末消火設備のクリーニング装置

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの筆記問35を基に、弁の構造条件を明記した編集問題です。原教材の選択肢2に「ガス導入弁とクリーニング弁が別置された構造では」という条件を加えています。原教材そのままの問題文や、実際の試験原文を示すものではありません。

①インプット:タンクの残留ガスと、配管の残留消火剤

全域放出方式・局所放出方式の粉末消火設備では、貯蔵容器等に残留ガスを排出する装置を、配管に残留消火剤を処理するクリーニング装置を設けます。ガスを容器から抜く働きと、配管内に残った粉末を取り除く働きは別です。

ここで扱う加圧式のクリーニング回路は、ガスを消火剤の貯蔵タンクへ通さず、配管へ直接導くものです。消火剤を送り出す際にタンクを加圧する経路と、放出後に配管を清掃する経路を区別しましょう。残った粉末が湿気を吸って固着すると、再使用時の障害になるおそれがあるため、使用後のクリーニングが必要です。

弁の開閉は、名称だけでなく構造と通る経路に結び付けます。ガス導入弁とクリーニング弁が別置された構成のクリーニング時は、タンクへ導く側のガス導入弁と、タンクから薬剤を送る放出弁を閉じ、クリーニング弁を開いた経路を使います。一方、ガス導入とクリーニングを切り替える兼用構造もあります。別置構造の「ガス導入弁は閉」を、兼用構造の全ての弁へ一律に当てはめてはいけません。

根拠:消防法施行規則第21条第4項第4号・第6号。同項の対象は全域放出方式・局所放出方式です。第6号にはクリーニングに必要なガスを別容器に貯蔵する条件もあります。以下は機能を理解するための問題であり、実設備の操作・復旧手順を指示するものではありません。

クリーニング時にガスを貯蔵容器へ通さず配管へ送り残留粉末を排出する機能模式図

図はクリーニング時の機能関係を示す模式図です。青はガスの経路、橙の粒は配管内の残留粉末を表します。下の貯蔵容器へガスを通さない関係を示しており、実際の接続形状、弁の操作順序、ガスの供給元や容器の兼用可否を指定した図ではありません。

②過去問を基にした編集問題

配管の内側と残った粉末を示す中立概念図

質問

粉末消火設備に設けるクリーニング装置について、誤っているものは次のうちどれか。

  • 1.クリーニング弁には、ガス導入弁と兼用となっている構造のものもある。
  • 2.ガス導入弁とクリーニング弁が別置された構造では、クリーニング操作中は、ガス導入弁は閉止され放出弁も閉止されている。
  • 3.クリーニング弁を開放することにより、加圧用ガスは貯蔵タンクを経由して、選択弁への管路へ流出する。
  • 4.クリーニング操作は、消火剤放出後速やかに行わなければならない。



補助演習:自家発電設備の必要燃料

ここからは2022年の受験報告とは別に、弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問30を扱います。原教材の設問・4肢・順序・正答を保持した補助演習であり、実際の試験原文と認定するものではありません。原動機の燃料を、固定の時間だけで判断しないことがポイントです。

①インプット:定格負荷と連続運転可能時間に対応させる

自家発電設備は、定格負荷における連続運転可能時間以上、出力できるものであることが必要です。燃料容器で保有する方法では、その定格負荷・連続運転可能時間に消費する燃料と同じ量以上を確保します。

告示は燃料供給を、燃料容器で保有する方法のほか、所定のガス事業者が供給するガスを所定の安定供給条件で使用する方法に分けています。ガス供給側では、地震後の安定供給、外壁貫通箇所の緊急ガス遮断装置、ガス圧縮器から安定供給されるまでの燃料確保とただし書等の条件も確認します。

常用電源が停電してから電圧確立・投入までの原則40秒、手動投入操作時間の除外、適合蓄電池による例外と負荷回路の分離は、共通講義:自家発電設備・蓄電池設備の規格(甲種筆記問42の復習)へ接続して学習します。一般の電気基礎・発電規格本文は複製せず、以下は原問を解くための各肢の理由に絞ります。設備ごとの必要供給時間、実機の燃料量計算や運転・給油手順を指示するものではありません。

定格負荷の連続運転可能時間に消費する燃料量と運転前に保有する総量の関係を示す概念図

図は燃料容器で保有する方法の模式図です。橙の線は運転前に確保する燃料の総量で、運転中の残量を表しません。定格負荷で連続運転可能時間に消費する量と同じ量以上を保有する関係を示し、同量の場合も含みます。曲線や間隔は実測値・具体的計算・一律の運転時間を指定するものではなく、ガス供給方法の条件は本文で別に確認します。

②過去問演習:自家発電設備の構造・性能

自家発電設備を模した閉鎖筐体の中立概念図

問題図は閉鎖筐体の中立概念図で、実製品の写真・内部構造・燃料量を示す図ではありません。

質問

非常電源として使用する自家発電設備の構造および性能について消防庁告示に定められていないものは次のうちどれか。

  1. 1.常用電源が停電してから電圧確立および投入までの所要時間(投入を手動とする自家発電設備にあっては投入操作に要する時間を除く。)は40秒以内であること。
  2. 2.定格負荷における連続運転可能時間以上出力できるものであること。
  3. 3.常用電源が停電した場合、自家発電設備に係る負荷回路と他の回路とを自動的に切り離すことができるものであること。ただし、停電の際、自家発電設備に係る負荷回路を他の回路から自動的に切り離すことができる常用の電源回路に接続するものにあっては、この限りでない。
  4. 4.原動機の燃料タンクの容量は、原動機を2時間以上連続して運転できるものであること。


次に練習する:二酸化炭素消火設備の製図問題へ進み、消火剤が異なる設備の条件も確かめましょう。

②通信機器室2部屋の二酸化炭素消火設備

通信機器室が計2部屋あり、それぞれ条件は下表の通りである。

通信機器室A 通信機器室B
床面積 150㎡ 250㎡
天井の高さ 3.5m 3.5m
開口部 1か所、9㎡
(自動閉鎖装置付き)
1か所、10㎡
(自動閉鎖装置付き)

ここに全域放出方式かつ貯蔵容器を共有して放出区画を選択できるようにした二酸化炭素消火設備を設置した場合、次の各設問に答えよ。

通信機器室に必要となる最小消火薬剤量を計算式と共に答えなさい。
ただし貯蔵容器は内容量68 ℓで充填比1.5のものとする。

この二酸化炭素消火設備の系統に選択弁は必要か不必要か、その理由と共に答えよ。

選択弁の要・不要
理由
強欲な青木
とりあえず3類の試験に挑まれる方、上記は理解もしくは丸暗記して試験会場へ‥。
ガチ勢の方は参考書とブログ閲覧での勉強に加えて「過去問テスト」も是非やってみて下さい。
消防設備士
参考【🆕2026年度版】そのまま出る!消防設備士「過去問テスト」全類公開中!

続きを見る

このブログ見た3類受ける皆さま‥めぐ様と青木防災㈱および管理人に感謝しつつ、絶対合格もぎ取って下さいね!

 

✍ 追記

このブログをTwitterにて拡散した所、以下の引用RTを頂きました。

@tsusaeuphonium

ツサ

@tsusaeuphonium

9月に奈良で受けた時と全く同じ内容

参考ツサ(@tsusaeuphonium)さんTwitter

ね。だから弊社のブログとnoteくらい、もし本気で合格狙ってるなら通っておきましょうね。

>> 青木マーケ㈱【公式】note

その他3類関連ブログ

 

補助演習:粉末消火設備の配管の条件

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの筆記問30を基にした補助演習です。原1問4肢・順序・原資料の正答を保持しています。2022年の受験報告や実際の試験原文を示すものではありません。ここでは原資料の解答例と、現在の規定で確認する条件を分けて学びます。

①インプット:材料の条件と耐える圧力の条件を組み合わせる

全域放出方式・局所放出方式の粉末消火設備の配管は専用とします。鋼管を用いる場合、基本となる規定はJIS G3452に適合し、亜鉛メッキ等による防食処理を施したもの、又はこれと同等以上の強度及び耐食性を有するものです。材料規格と防食の条件を分けて確認しましょう。

ただし、蓄圧式のうち20℃における圧力が2.5 MPaを超え4.2 MPa以下のものには、JIS G3454のSTPG370・スケジュール40以上に適合し、亜鉛メッキ等による防食処理を施したもの、又はこれと同等以上の強度及び耐食性を有するものを用いる条件があります。鋼管の一般規定だけを、すべての方式・圧力へ一律に当てはめることはできません。

銅管を用いる場合は、JIS H3300のタフピッチ銅に適合するもの、又はこれと同等以上の強度及び耐食性を有するものであることに加え、調整圧力又は最高使用圧力の1.5倍以上の圧力に耐えることが必要です。「材料が適合していること」だけで、耐える圧力の条件まで満たしたと判断しないようにします。調整圧力と最高使用圧力を足したり、両方へ同時に倍率を掛けたりするという説明ではありません。

銅管の材質条件と耐圧条件の両方を確認する関係図

図の「等」は、JIS H3300のタフピッチ銅に適合するもの、又はこれと同等以上の強度及び耐食性を有するものを指します。「対象圧力」は調整圧力又は最高使用圧力です。材料条件と耐圧条件の両方を確認します。

また、貯蔵容器等には残留ガスを排出する排出装置を、配管には残留消火剤を処理するクリーニング装置を設けます。ガスの排出と、配管内に残った粉末の処理は別の役割です。詳しい機能の説明は既存のクリーニング装置の演習へ接続します。

根拠:消防法施行規則第21条第4項第4号・第7号イ〜ハ。ここでは配管の材料・圧力等の学習条件を扱い、実設備の材料選定・分解・クリーニング操作を指示しません。JIS本文の全項目を説明するものでもありません。材料の一般的な基礎は機械に関する基礎的知識の正本で確認してください。

②過去問演習:原教材の設問と解答例

ここでは原教材の4肢と解答例を確認します。原4肢が、現在のあらゆる方式・圧力の条件でも一意に判定できる問題だと認定したものではありません。現在の規定との対応や、原記述だけでは確認できない点を解説で区別します。

直管と曲がり管の一般的な外観

一般的な外観を示す生成イラストです。原問の添付画像や実製品写真ではありません。

質問

粉末消火設備に使用する配管の基準について、誤っているものは次のうちどれか。

1 鋼管を用いる場合、日本産業規格(JIS)G3452の配管用炭素鋼鋼管に適合する鋼管で亜鉛メッキによる防食処理を施したものは基準に適合している。

2 銅管を用いる場合、日本産業規格(JIS)H3300のタフピッチ銅に適合するものは基準に適合している。

3 配管方法は、使用後に配管の屈曲部を離脱して管内の残留消火剤を完全にクリーニングできるような構造とすること。

4 専用の配管とすること。


次の練習:起動用ガス容器の条件へ進み、配管の条件と容器の条件を分けて確認しましょう。


補助演習:起動用ガス容器の条件

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの筆記問29を基にした補助演習です。原1問4肢・順序・正答を保持しています。2022年の受験報告や実際の試験原文を示すものではありません。

①インプット:容器の大きさ・ガスの量・耐圧を分ける

起動用ガス容器は、弁などを作動させるためのガスを供給する容器です。防護区画へ放射する消火剤の貯蔵容器とは役割を区別します。ここでは全域放出方式・局所放出方式の不活性ガス消火設備に設ける起動用ガス容器について、容器そのものと、そこに貯蔵する二酸化炭素の条件を学びます。

容器は24.5 MPa以上の圧力に耐えるものとし、内容積は1ℓ以上とします。「耐える圧力」と「容器の内容積」は別の条件です。24.5 MPaはこの規定の耐圧条件であり、設備を常時その圧力に設定するという指示ではありません。

貯蔵する二酸化炭素の量は0.6 kg以上で、充てん比も1.5以上とします。ガスの質量だけで容器の大きさを判定せず、内容積・貯蔵量・充てん比をそれぞれ満たす必要があります。また、消防庁長官が定める基準に適合する安全装置と容器弁を設けます。

起動用ガス容器を設ける義務が明記されているのは、全域放出方式の不活性ガス消火設備のうち、二酸化炭素を放射するものです。「すべての不活性ガス消火設備に一律に設置する」と範囲を広げず、設置義務の対象と、設ける容器の条件を分けて読みます。

根拠:消防法施行規則第19条第5項柱書・第13号イ〜ニ。安全装置・容器弁の個別基準の全項目や、他の消火設備への準用をここで一律に説明するものではありません。実設備の充てん・容器選定・操作手順を示すものでもありません。

不活性ガス消火設備の起動用ガス容器について、内容積・二酸化炭素の量・充てん比・耐圧と安全装置及び容器弁を区別する概念図

図は条件を区別するための概念図です。内部の液面や気泡は模式的な表現で、充てん比1.5を液面の高さや満量に対する割合として示すものではありません。特定製品の内部構造・寸法や、安全装置の形状を指定する図ではありません。

②過去問演習

実機講義に映る赤い箱と緑色の容器

青木マーケ㈱の実機講義より。赤い箱の中の緑色容器の外観例です。容量・貯蔵量・充てん比・耐圧は写真から読み取らず、法令の条件で確認します。原画像を加工せず掲載しています。

質問

全域放出方式または局所放出方式の不活性ガス消火設備に設ける起動用ガス容器を設置するにあたり消防法令上、最も不適当なものは次のうちどれか。

1 起動用ガス容器は、25MPaの圧力に耐えるものとした。

2 起動用ガス容器の内容積は、500mℓのものとした。

3 起動用ガス容器に貯蔵する二酸化炭素の量は0.8㎏で、かつ充てん比は1.5のものとした。

4 起動用ガス容器は、消防庁長官が定める基準に適合する安全装置および容器弁が設けられているものとした。


次の練習:地下埋設配管の留意事項へ進み、容器とは別に配管の条件を確認しましょう。


補助演習:地下埋設配管の留意事項

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの筆記問27を基にした補助演習です。2022年の受験報告や実際の試験原文を示すものではありません。原1問4肢・順序・正答を保持しています。原資料が扱う一般的な地下埋設の留意事項と、現在の設備ごとの施工条件は分けて確認します。

①インプット:土に接する鋼管と接続部を保護する

地中の配管は埋め戻すと外観を直接確かめにくくなります。鋼管では土との接触による腐食への対策を、接続部では漏れや外力への対策を考える必要があります。保護管は内部の配管を外からの力から守る側の管であり、消火剤を送る配管そのものとは役割が異なります。

埋設管、防食層、保護管、接続部の腐食と外力を示す概念図

図は配管と接続部の関係を説明する概念図です。保護管と、その内側の埋設管の表面に設ける防食層を区別しています。接続部は腐食や緩みに注意する位置を強調した表現で、健全な施工完了状態の図ではありません。工法・管材規格・圧力・寸法の指定や、すべてのねじ接続の禁止を意味しません。

防食処理の具体的な材料や施工方法は、採用する管と工事仕様に合わせて決めます。現行の公共建築工事標準仕様書では、防食テープ・シートや熱収縮材などの方法が示されています。「アスファルトジュート一重巻」という原資料の表現を、現在のあらゆる配管にそのまま使える仕様と覚えるのではありません。

寒冷地では、その土地の気温だけでなく地盤が凍結する深さとの関係も考えます。公共建築工事標準仕様書の地中配管では、寒冷地の埋設深さを凍結深度以上としています。これは同仕様書の適用工事における仕様で、全国のすべての消防設備へ同じ数値や工法を一律に指示するものではありません。

ガス系・粉末消火設備では、さらに消火剤・方式・圧力に応じた配管と継手の条件を確認します。水を送る消火用樹脂管の使用例だけを根拠に、二酸化炭素や粉末の放出配管へ同じ管を使えるとは判断できません。材料の基礎は機械に関する基礎的知識の正本で確認し、ここでは原問の地下埋設の論点を扱います。

②過去問演習:原教材の設問と解答例

地表と地中の配管の位置関係

ここでは、原教材に収録された地下埋設の留意事項と、その解答例を確認します。現行の消防法令だけで4肢の正誤を一意に判定する問題ではありません。現在の施工条件は、設備・工事に適用する基準で別に確認してください。

質問

配管を地下に埋設する方法として、最も不適当なものは次のうちどれか。

1 鋼管の地下埋設配管には、少なくともアスファルトジュート一重巻程度の防食処理をする。

2 保護管を用いる場合、これには埋設管より太い配管用炭素鋼鋼管または、これと同等以上の強度を有する鋼管を用いる。

3 地下埋設配管には、ねじ接続管を用いることが望ましい。

4 寒冷地における地下埋設の深さは、その土地の最低気温を考慮する。


次の練習:管継手の説明と名称の組合せへ進み、配管の接続に使う部品の働きを確認しましょう。


補助演習:管継手の説明と名称を対応させる

弊社2026年度版・乙種3類過去問テストの筆記問17を基にした補助演習です。2022年の受験報告や実際の試験原文を示すものではありません。原1問4肢・順序・正答を保持しています。原表の選択肢4にある「帽子上」もそのまま掲載し、解説では管端を覆う帽子状の形として確認します。

①インプット:曲げる・分ける・径を変える・閉じるを区別する

管継手は、形と接続先の関係を見て考えます。エルボは互いに角度をもつ管をつなぎ、配管の方向を変える継手です。分岐用の継手では接続口の数と向きを、レジューサでは接続する管の径の違いを、キャップでは管端を閉じる働きを確認します。

分岐用継手のうち、クロスは十字状に4本の管を接続する継手です。Y形(ワイ)は3つの接続口をもち、Y字状の分岐をつくります。どちらも分岐に関わりますが、接続口の数と形は同じではありません。ソケットは管どうしを接続する継手、キャップは管端を覆って閉じる継手です。つないで延ばす働きと、末端を閉じる働きを区別しましょう。

エルボ、レジューサ、Y形、クロス、キャップ、ソケットの一般的な形の比較

図は一般的な形を示す模式図です。キャップとソケットの斜線部分は内部を見せるための断面表現で、実物の壁に穴を開ける意味ではありません。材質・寸法・使用圧力や消防設備への適合を示す製品写真ではありません。

管端を閉じる継手と、管どうしを接続して流路を延ばす継手は別です。また、同じ曲がった形でも、エルボとベンドの区別に関わる曲率半径の条件を読み落とさないようにしましょう。以下は名称と一般的な機能の学習であり、特定の消火剤・圧力・材質に使用できる継手の選定や、施工・溶接・起動操作の手順を示すものではありません。

ユニオンの接続部を見分ける

管をまっすぐつなぐ継手でも、ソケットとユニオンは構造が違います。ユニオンは中央のナットで接続部を締め合わせ、管どうしを回すことなく接続・分離できる継手です。写真では中央の大きなナットと、その両側の接続部分に注目します。管継手全般の基礎は機械に関する基礎的知識へ接続して復習しましょう。

ユニオンの中央ナットと両側の管の接続関係を示す模式図

図は接続の考え方を示す模式図で、製品の寸法や施工手順を示すものではありません。実設備の分解・操作は行わず、ここでは外観と働きの対応を学びます。

②過去問演習:管継手の説明と名称の組合せ

向かい合う2本の管と、その間の接続部分

質問

配管に使用されている管継手の説明とその名称の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。

肢 管継手の説明 名称
1 互いにある角度をなす2つの管の接続に用い、曲率半径が比較的小さい管継手 エルボ
2 3つの管をY字状に接続するために用いるY形の管継手 クロス
3 直径が同一である2つの管を、同一直線状または平行にずらして接続するために用いる主として突合せ溶接式の管継手 レジューサ
4 管の末端を閉鎖するために用いる帽子上の管継手 ソケット

次の練習:管継手の実物鑑別へ進み、説明で選ぶ問題と、写真から形を見分ける問題をつなげて確認しましょう。



補助演習:管継手を見分ける

ここからは、2022年の長崎会場の受験報告とは別に、弊社の2026年度版・乙種3類過去問テストから管継手の鑑別を練習します。上の鑑別③で扱ったエルボなどとは別の写真です。ねじの位置と、継手が担う役割を結び付けましょう。

①インプット:ねじの位置と通り道を見る

おねじは外側、めねじは内側のねじです。写真で外側のねじを見つけたら、次に「相手のめねじどうしをつなぐ部品か」「相手側の開口を塞ぐ部品か」を分けて考えます。色や光沢だけで材質や使用可能な圧力を決めることはできません。

ニップルの貫通した流路と、プラグで塞ぐ開口を比較した機能模式図

ニップルは、両端のおねじを相手側のめねじへつなぎ、内部を流体が通る継手です。プラグは、おねじを用いて相手側の開口を塞ぐ部品です。どちらも外側にねじがあるため、ねじの有無だけで同じ名称にしないことがポイントです。

図は一般的な機能模式で、以下の原写真の製品を切断して描いたものではありません。

②過去問:乙種鑑別問4・管継手の名称

原資料の設問文は「写真A~D」ですが、原写真と解答欄はA・Bの2点です。ここでは対象をA・Bへ訂正し、原写真をそのまま掲載しています。

鑑別問4の原写真。AとBの2点を示す

質問

下の写真A・Bは、管継手を示したものである。それぞれの名称を答えなさい。

〈語群〉

  • ア.ベンド
  • イ.ユニオン
  • ウ.めすおすソケット
  • エ.プラグ
  • オ.クロス
  • カ.ニップル


②過去問:管継手の写真A〜D

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの鑑別問4から練習します。管継手の説明と名称の組合せを選ぶ演習とは別に、原写真の外観を見て名称を答える1問です。

甲種鑑別問4の管継手写真A〜D

下の写真A~Dは、管継手を示したものである。それぞれの名称を答えなさい。

符号 名称
A
B
C
D



甲種鑑別問3を基にした補助演習:粉末設備の写真

弊社2026年度版・甲種3類過去問テストの鑑別問3を基にした補助演習です。2022年の受験報告や、実際の試験原文を示すものではありません。編集した範囲は、次の問題前で明示しています。

写真では、消火剤の出口と加圧用ガスの役割を分ける

移動式は、ホースを延ばし、その先端のノズルを使って防護対象物へ消火剤を放射する方式です。収納箱や貯蔵タンク自体が固定されていても、放出方式まで固定式になるわけではありません。固定された配管・噴射ヘッドから放射する方式とは、消火剤の出口が異なります。

加圧式の粉末消火設備では、粉末を入れる貯蔵タンクと、粉末を押し出すための加圧用ガス容器を分けて考えます。消火剤は粉末であり、加圧用ガスそのものの名称と同じではありません。放出弁はタンクから消火剤を送り出す経路に、ノズルはホースの先端にある機器です。加圧用ガス容器の容器弁と、粉末を送り出す放出弁を取り違えないようにしましょう。

加圧式粉末設備の一例で、ガスによる加圧と、タンクから放出弁・ホース・ノズルへ進む粉末の役割を分けた解説模式図

矢印は役割の関係を示す模式表現で、実際の配管や弁内部、操作順序を再現したものではありません。図を押すと別タブで原画像を確認できます。

粉末消火設備の加圧用・蓄圧用ガスは、窒素ガス又は二酸化炭素です。図は二酸化炭素を使う加圧式の一例であり、すべての粉末設備のガスが同じとは限りません。容器の塗色だけで、その設備のガス名を断定する説明にはしません。

根拠:消防法施行規則第21条第4項第3号ニ・第5号・第5号の2・第6号イ、第5項柱書。同項によって適用される第19条第6項第2号は、ホースの設置場所での容器弁又は放出弁の手動開閉を定めています。機種ごとの操作は、メーカーの説明書と管理者の指示に従ってください。


写真から放出方式と機器・弁を読み取る

学習用編集問題です。写真だけでは区別できない加圧用ガスの種類を問う部分を原教材から外し、放出方式とA/Bの名称を問う2設問・3解答項目にしています。試験原文そのままの掲載ではありません。

粉末消火設備の原写真。機器と弁を示すA・Bの符号と矢印

写真は、粉末消火設備の一例を示したものです。次の各設問に答えてください。

設問1 この設備の放出方式を答えてください。

設問2 矢印Aで示す機器および矢印Bで示す弁の名称を答えてください。





強欲な青木
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もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!
消防設備士

消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。

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上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。


復習する:粉末消火設備の製図問題

◎ まとめ

  • Twitterにて、めぐ様(@rtysymt_7)が消防設備士甲種3類を長崎会場を2022/01/30に受験された際の問題を公開されていた為、管理人が熱心に解説した。
  • 鑑別には選択弁・圧力調整器の減圧弁・配管継手(ストリートエルボを含む)・ソレノイド不作動時のガス放出・二酸化炭素消火設備の系統図が出題されていた。
  • 製図には駐車場の粉末消火設備と通信機器室の二酸化炭素消火設備について出題されており、このブログ見た3類受験生には絶対合格して欲しかった。
  • この記事を書いた人

強欲な青木

【経歴】鈴鹿高専材料工学科 ⇒ 静岡大学工学部(3年次編入学) ⇒ 院 ⇒ 鈴与㈱ ⇒ 某A防災㈱ ⇒ 青木マーケ㈱※独立
【保有資格】消防設備士全類・危険物取扱者全類・第二種電気工事士・工事担任者(AI・DD総合種)・第三種電気主任技術者
【主な活動】月刊誌「電気と工事(オーム社)」コラム執筆・ブログ(月間40万PV)・YouTubeチャンネル「強欲な青木&消防設備士」の動画作成

-消防設備士, 資格試験
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