「予防事務審査基準」って?
大阪市を含む他府県では従前より消防用設備等の運用基準がWeb上でも公開されていましたが、かねてより東京消防庁は書籍もしくは消防署でしか運用基準の内容を閲覧することができませんでした。
さっそく中身を拝見していくと共に、これまで何故Web上で閲覧できなかったのか等を考察してみましょう!
東京消防庁の予防事務審査基準が公開されました!
◎ 痒い所に手が届く基準アリ!
例えば、消火器のページでは「配置方法の緩和」等、かゆいところに手が届く基準がたくさん載っていました。
(3) 利用者のいたずらによる使用、損壊、撤去等が著しく設置維持が困難な場合は、管理室等の常駐場所に集約して設置することができる。
あの東京消防庁さんが‥ついに詳しい内容をオープンにしてくれています!さすがTOKYO!
✍ 追記(精神病棟等の特例)
上述した “設置維持が困難な場合は、管理室等の常駐場所に集約して設置することができる。” 条文ですが、どうやら精神病院等に対する特例を準用している様です。
精神障害者等のうち、重症患者(非常時において自ら避難することが困難な患者をいう。)を収容する病棟又は病室が存する階(精神障害者等の診療若しくはリハビリテーションを行っている病棟又は病室が存する階を除く。)については、次のとおり特例を適用することができるものとする。
消火器具は、各階のナースステーション内に集中して設置することができる。
参考消防用設備等の設置及び維持に関する特例基準について_名古屋市
◎ これまで公開されていなかった理由は?
東京消防庁の審査基準は外郭団体の東京防災救急協会が有料の書籍として従前より発行していた為、そういうオトナな事情もあったと推測されます。
サァン!!(※世界のナベアツ風に)
市町村によっては運用基準等にも定められてない部分があり、そこを「他都市のコレと同じようにしていいですか?」ってパターンもある為、特に権威ある東京消防庁の運用基準は要チェックです!
◎ ずっと前から大阪市の運用基準はWeb上で公開済み!
ちなみに大阪市を含む多くの消防署の運用基準は、何年も前からWeb上で閲覧できる様に公開されています。
運用基準見やすさランキング
さいたま市
見やす過ぎ。SEO上位とりすぎ。
堺市
細かい規定載り過ぎ。検索性良すぎ。
福岡市、明石市、神戸市、久留米市
ちょうど良すぎ。同じレベルで競い過ぎ。
参考Google
大阪市
伸びしろあり過ぎ。
※訂正
大阪市
権力強すぎ。中央消防署のレベル高過ぎ。
東京消防庁の予防事務審査(運用)基準を見てみよう!
◎ まとめ
- 東京消防庁の「消防設備等の審査(運用)基準」がインターネット上で公開され、かゆいところに手が届く基準がたくさん載っていた。
- これまで公開されていなかった理由として、外郭団体の東京防災救急協会が有料の書籍として従前より発行していたオトナな事情もあったと推測された。
- 大阪市を含む多くの消防署の運用基準は何年も前からWeb上で閲覧できる様に公開されていた為、勝手に「運用基準見やすさランキング」作った。