著者:青木俊輔(強欲な青木)/青木マーケ(株) 取締役 COO、(株)防災屋 代表取締役 社長、(一社)予防団 共同代表理事
保有資格(記事に関係するもの):危険物取扱者 甲種・乙種1〜6類・丙種
確認日:2026年10月21日
更新内容:初版
この記事の結論
危険物取扱者に落ちたら、次の順番で見直してください。
- 試験結果通知書の正答率で、60%に届かなかった科目を確かめる
- 届かなかった科目から先に勉強し直す(特に問題数の少ない科目)
- 間をあけすぎずに、次の試験日を決める
- 次の試験の前に、本番と同じ問題数・形式で、全科目が60%を超えているか確かめる
危険物取扱者試験は、合計点ではなく、科目ごとの基準で合否が決まります。落ちた原因は「勉強量が足りなかった」ではなく、「どの科目が足りなかったか」で考えるのが近道です。
危険物取扱者試験の合格基準
危険物取扱者試験は、甲種・乙種・丙種とも、試験科目ごとの成績がそれぞれ60%以上で合格です(一般財団法人消防試験研究センター「試験の方法」)。試験科目と問題数は次のとおりです(同「試験科目及び問題数」)。
| 種類 | 法令 | 物理・化学 | 性質・火災予防・消火 |
|---|---|---|---|
| 甲種 | 15問 | 10問 | 20問 |
| 乙種 | 15問 | 10問 | 10問 |
| 丙種 | 10問 | 5問(燃焼及び消火に関する基礎知識) | 10問 |

乙種の物理・化学は10問なので、60%以上には6問以上の正解が必要です。5問間違えると、ほかの科目が満点でも不合格になります。
受験者全員に、合否と正答率を記載した試験結果通知書が送られます(同センター「受験案内」)。ただし、どの問題を間違えたかまでは分かりません。
(YouTube「【🚨難関】国家資格「危険物取扱者」甲種の試験に一発合格できる勉強方法を解説!」3:23〜5:05)
乙4の合格率は、なぜ低いのか
令和7年度の危険物取扱者試験の合格率は、乙種第4類が31.9%でした。同じ乙種でも、第1類65.7%、第2類66.0%、第3類65.1%、第5類62.1%、第6類67.6%と、ほかの類は6割台です。甲種は34.0%でした(一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況(令和7年4月〜令和8年3月)」)。
乙4の受験者は222,545人と、乙種の受験者全体の8割を超えます。初めて受ける国家資格が乙4、という人も多い試験です。ほかの類は、すでに乙種の免状を持っていて科目が免除される人も多く受けているため、単純には比べられません。
(YouTube「【🪪国家資格】消防設備士の試験に落ちる人の特徴3選【不合格】」2:30〜3:30)
危険物は「簡単な資格」と言われやすいぶん、なめてかかった人ほど落ちやすい試験だと思います。
落ちた科目ごとの見直し方
| 届かなかった科目 | 見直し方 |
|---|---|
| 法令 | 数字(指定数量、保安距離など)と、届出・許可の手続きを表に並べて覚え直す。過去問で、似た数字を取り違えていないか確かめる |
| 物理・化学 | 問題数が少ないので、1問の重みが大きい。燃焼の基礎や単位の計算など、基本の考え方をテキストで理解し直す。計算問題の解き方は別の記事(危険物乙4の計算問題は捨てていい?物理・化学10問で「何問まで落とせるか」と解くべき型)で説明 |
| 性質・火災予防・消火 | 類ごとの性質(液体か固体か、水に溶けるか、比重など)を、類を横断して表にまとめ、混ぜて解く |
届かなかった科目が分かったら、得意な科目より先に、その科目を固めてください。
私も甲種に一度落ちています
私は危険物取扱者の甲種に一度落ちています。高専から大学院まで9年間、化学を専攻していた化学のプロだったので、油断して、ほとんど勉強せずに受けました。結果は不合格でした。採点の内容は細かく返ってこないので、どの問題で落としたかまでは分かりません(2026年10月時点の私の振り返り)。
動画では、物理・化学の科目が5割で、そこで落ちたと話しています。乙種を全類持っていて、化学も専攻していたのに、です(YouTube「【🚨難関】国家資格「危険物取扱者」甲種の試験に一発合格できる勉強方法を解説!」2:53〜5:14)。
2回目は、普通に試験勉強をして受けました。
(本人回答、2026年10月)
得意な分野だと思っていても、試験は試験として勉強しないと落ちます。
次の試験までにやること
間をあけすぎない
一度落ちて気持ちが折れ、何年もあけてから受け直すより、覚えた内容が残っているうちに受け直すほうが近道です。私は消防設備士についても、短期決戦で1年以内に合格させるのがよいと話しています(YouTube「【🪪国家資格】消防設備士の試験に落ちる人の特徴3選【不合格】」12:31〜13:03)。危険物取扱者の試験も、都道府県ごとに年に何度も行われています。日程は消防試験研究センターの各道府県支部の案内で確認してください。
本番形式で、全科目が60%を超えるか確かめる
次の試験の前に、本番と同じ問題数・形式で解いて、全科目が60%を超えているかを確かめてください。合計点がよくても、1科目でも60%を切れば不合格です。
消防設備士に落ちたときの見直し方は、別の記事 https://aokimarke.com/support-blog/ で説明しています。
次にやること
- 受ける類のページで、届かなかった科目の問題を解き直す
- 危険物取扱者 乙種第4類 https://aokimarke.com/kiken/tag/otsu4/
- 危険物取扱者 甲種 https://aokimarke.com/kiken/tag/kou/
- 危険物取扱者(類ごとの案内) https://aokimarke.com/kiken/
- 次の試験の前に、本番と同じ問題数・形式で、全科目が60%を超えるか確かめる
- 危険物取扱者「過去問テスト」乙4【PDF版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E5%8D%B1%E9%99%BA%E7%89%A9%E5%8F%96%E6%89%B1%E8%80%85-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E4%B9%99%EF%BC%94-pdf-ver
- 危険物取扱者「過去問テスト」甲種【PDF版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E5%8D%B1%E9%99%BA%E7%89%A9%E5%8F%96%E6%89%B1%E8%80%85-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E7%94%B2%E7%A8%AE-pdf-ver
- ほかの類:過去問テストの商品一覧 https://aokimarke.store/collections/all
危険物取扱者の過去問テストは、現在はPDF版(データ)で、自分で印刷して使えます。冊子版は2027年から出す予定です(2026年10月時点)。
関連記事:危険物取扱者の試験ガイド(危険物取扱者の試験ガイド|甲種・乙種・丙種の違い、合格基準、合格率と過去問テスト)、危険物の計算問題(危険物乙4の計算問題は捨てていい?物理・化学10問で「何問まで落とせるか」と解くべき型)
参考文献
- 一般財団法人消防試験研究センター「危険物取扱者 試験の方法」https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/annai/way.html (2026年10月19日確認)
- 一般財団法人消防試験研究センター「試験科目及び問題数(危険物取扱者試験)」https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/annai/subject.html (2026年10月21日確認)
- 一般財団法人消防試験研究センター「危険物取扱者 受験案内」https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/guide.html (2026年10月21日確認)
- 一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況(令和7年4月〜令和8年3月)」https://www.shoubo-shiken.or.jp/result/r07/ (2026年10月21日確認)