消防設備士の免状は、設備毎に以下の通り分類されています。
消防設備士免状の分類
特類‥特殊消防用設備等(従来の消防用設備等に代わり、総務大臣が当該消防用設備等と同等以上の性能があると認定した設備等)
1類‥屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備・屋外消火栓設備・パッケージ型消火設備・パッケージ型自動消火設備など
2類‥泡消火設備
3類‥不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備
4類‥自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備など
5類‥金属製避難はしご・救助袋・緩降機
6類‥消火器
7類‥漏電火災警報器
消防設備士「特類」を取得した理由3つ
◎ 特類は実務では不要
消防設備士「特類」は、実務において一切不要である‥と表現しても過言ではありません。
何故なら「特類の消防用設備の総数よりも、特類の有資格者の人数の方がはるかに上回っている。」状況である為です。
特類の有資格者は3,780人
類別の消防設備士免状保有者数は以下の通りです。
参考令和元年版 消防白書 附属資料1-1-49 消防設備士の数
特類消防用設備等の認定件数は68件
日本全国で特類の消防用設備等が設置されている建物は、わずか68件しかありません。
参考令和元年版 消防白書 附属資料1-1-51 特殊消防用設備等の認定件数
特類の免状は、実務で使わないという持っていても圧倒的ムダという状況だからこそ輝くという面が取得する理由の一つになるでしょう。
◎ 受験資格にハードルあり
特類の受験資格は、他の甲種消防設備士と比べて若干ハードルが高くなっています。
特類の受験資格
甲種特類は、以下の消防設備士免状を既に保有している者でなければ受験することができません。
- 甲種第1類から第3類までのいずれか一つ
- 甲種第4類
- 甲種第5類
上記の三種類以上の免状の交付を受けていることが、特類の受験資格として必要です。
特類は消防設備士試験における “最後の砦” の様な扱いである為、ついつい資格マニアな男性は欲しくなってしまうのです。
◎ 同僚の付き添い
まだ全ての消防設備士免状を取得していない「過去の自分」の様な同僚がいると、ついつい応援したくなるのが人間の性です。
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消防設備業者に勤めていると『消防設備士の免状って何類もってる?』みたいな話題は定番です。
その際に胸を張って『全部、持ってます!』と高らかに宣言できる様に “特類” も取得してみては如何でしょうか。
◎ まとめ
- 特類は「その他のハイテク消防用設備」的な扱いであり、特類の消防用設備について工事・整備をする際にのみ特類の免状が必要となった。
- 「特類の消防用設備の総数よりも、特類の有資格者の人数の方がはるかに上回っている。」状況である為、実務においては不要であった。
- 特類は消防設備士試験における “最後の砦” の様な扱いである為、ついつい資格マニアな男性は欲しくなってしまっていた。