著者:青木俊輔(強欲な青木)/青木マーケ(株) 取締役 COO、(株)防災屋 代表取締役 社長、(一社)予防団 共同代表理事(本人確認 2026-10-19)
保有資格:消防設備士(甲種特類・甲種1〜5類・乙種6類・乙種7類)、第二種電気工事士ほか
確認日:2026年10月19日
更新内容:年齢の目安と、仕事内容による向き不向きを追加し、全体を書き直しました
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この記事の結論
40代・50代の未経験でも、消防設備士として働き始めることはできます。消防設備士は、試験に合格すれば年齢に関係なく取れる国家資格で、乙種には受験資格もありません(消防試験研究センター 消防設備士試験、2026年10月18日確認)。
ただし、年齢の目安は仕事の内容によって変わります。青木は「新築工事などは体力的にしんどい部分もあるので、50歳くらいまでがよいかもしれない。一方で、業界としてシルバー人材を活用すべき部分もあり、年齢が高い方が合う場面もある」と話しています(本人回答、2026年10月)。
年齢そのものより、転職の準備不足で合わない会社に入ってしまうことの方が、失敗につながりやすいです。
40代・50代は不利?年齢の目安
仕事の内容で、年齢の向き不向きは変わる
| 仕事の内容 | 年齢との関係 |
|---|---|
| 新築工事 | 重い機器の運搬や高所作業が多く、体力的にしんどい部分がある。青木は「50歳くらいまで」を目安に挙げている(本人回答) |
| 新築工事以外の仕事 | 業界としてシルバー人材を活用すべき部分もあり、年齢が高い方が合う場面もある、と青木は話している(本人回答)。どの作業が合うかは会社によって違う |
書籍でも、8階建ての現場で重い避難ハッチを運んだ経験をもとに、比較的若い人でないと難しい力仕事がある、と書いています(書籍『消防設備士0類』第3章。2023年執筆時の経験)。
青木によると、整体師として働いていた方が「安定したい」という理由で、40代で未経験から入った例もあるそうです(本人回答、2026年10月)。
前の仕事が何であっても、「安定したい」のように入る理由がはっきりしている人は、続けやすいと思います。
応募する会社で確かめること
会社によって、工事が中心か点検が中心か、どんなお客様がいるかで、作業内容も年収も変わります。青木は、できればその会社で実際に働いている人に話を聞き、その情報をもとに判断できる消防設備士に意見をもらうのがよい、と話しています(本人回答、2026年10月)。
年齢の高い方ほど、体力的に続けられる仕事の内容かどうかを、応募前に確かめてください。
年齢を理由にあきらめるより、体力的に続けられる仕事を選ぶ方が大事です。40代・50代なら、これまでの社会人経験で身に付けた、お客様との話し方や段取りの力が活きる場面も多いはずです
消防設備士の転職者がハマる落とし穴3つ
転職に失敗する人は、たいてい次の3つのどれかに当てはまります。共通しているのは、取りやすい情報だけで、人生の大半を過ごす職場を選んでしまうことです。
落とし穴①:準備不足のまま入る会社を決める
まず声を大にして言いたいのは、「みんな職場をテキトーに決めすぎ」ということです(2024年3月の記事での青木の考え)。
消防設備会社は小さな会社が多く、事業の仕組みが安定しているぶん、入れ替わりが起こりにくい業界です。そのため、働きにくい会社も残り続けています。準備をせずに入ってしまうと、貴重な時間をムダにしかねません。
40代・50代は、残りの職業人生の時間が限られているからこそ、入る会社を選ぶ準備に時間をかけてください
落とし穴②:SNSなどの「背伸びのメディア」だけを見て応募する
SNSは、会社の実際の姿とは違う印象を、良くも悪くも与えるメディアです。採用する側も、SNSを見て応募してくる人とは入社後にギャップが生まれやすいことを知っています。
落とし穴③:ハローワークや転職エージェントの情報をうのみにする
紹介される求人には、人が集まらずに残っているものが混ざっている可能性があります。また、消防設備会社は小さな会社が多いので、求人票だけが情報源になりがちです。
求人票は、必ず別のルートでも確かめてください。休日の書き方や夜勤の有無など、求人票の具体的な見方は「消防設備士の求人で確認すべき項目3つ」で解説しています。
転職の準備で棚卸しすること3つ
未経験から応募する人は、面接の前に次の3つを整理しておくと、自己紹介が分かりやすくなります。
| 棚卸しすること | 未経験の40代・50代が意識したいこと |
|---|---|
| これまでやってきたこと | 前職の経験を、消防設備の仕事でどう活かせるかに絞って伝える。職務経歴書は面接官が読みやすい量にまとめる |
| 今できること | 取った資格、運転免許、現場での作業経験など。発信した実績があれば見せられる |
| これからしたいこと | 工事をしたいのか、点検をしたいのか、どんな働き方をしたいのか |
入ってはいけない会社、選びたい会社
青木は2024年の記事で、転職をやめた方がいい会社の条件として、経営者が経営をしていない小さな会社、高齢化して衰えている会社、雰囲気がものすごく悪い職場の3つを挙げています。書籍でも、人間関係が壊れている職場には入らない方がよい、と書いています(書籍 第4章)。
反対に、経営者がビジョンを掲げて仲間と協力して働ける会社、若い世代が集まって成長している会社、雰囲気の良い職場を選びたい、というのが青木の考えです。会社の見極め方は(消防設備会社の選び方|求人票では分からない見極めの観点)で詳しく解説しています。
次に読む
- (未経験から消防設備士になるには|入社前に取る資格と最初の1年)
- 消防設備士の求人で確認すべき項目3つ(/distinguish-white/)
- 消防設備士に向いている人・向いていない人(/setsubishi-aptitude/)
これから消防設備士として働く人に向けて、業界の実態と、始めるときに気を付けることを書籍『消防設備士0類』(第3章・第4章)にまとめています。本は2023年に書いたもので、統計の数字や著者の肩書きなど現在と違う点があります(紹介ページ)。
(別枠)40代・50代から消防設備士を目指す方へ
青木が代表を務める(株)防災屋では、消防設備士として働く仲間を募集しています。
参考文献
- 一般財団法人 消防試験研究センター「消防設備士試験」https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/ 確認日:2026年10月18日
- 青木マーケ(株)「【消防設備士】未経験40代の転職者がハマる落とし穴3つ【やめとけ】」https://aokimarke.com/inexperienced-40s/(2024年3月公開)確認日:2026年10月19日
- 青木俊輔『消防設備士0類 〜消防設備士をする前に読む本〜』改訂版、電子書籍(Amazon Kindle)、本文2023年。第3章03、第4章06。確認日:2026年10月19日
- 青木俊輔 本人回答(2026年10月19日、チャット)