スプリンクラーヘッドは、種類によって取付場所、水平距離、防護範囲が変わります。
これから覚える6つ
- 標準型・高感度型・小区画型・側壁型・開放型の区別
- 天井の各部分から一のヘッドまでの水平距離
- 標準型ヘッドの取付基準
- 小区画型・側壁型の防護範囲
- 舞台部に設ける開放型ヘッド
- 障害物を避ける寸法
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1標準型・高感度型・小区画型・側壁型・開放型の区別
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2天井の各部分から一のヘッドまでの水平距離
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3標準型ヘッドの取付基準
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4小区画型・側壁型の防護範囲
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5舞台部に設ける開放型ヘッド
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6障害物を避ける寸法
現在地:法令4(4/5)|この講義5問・単元全25問
🚿 ヘッドの種類を最初に決める
| 種類 | 主な用途・特徴 |
|---|---|
| 標準型 | 一般の防火対象物に用いる閉鎖型ヘッド |
| 高感度型 | 標準型のうち、早期感知・広範囲散水の条件を満たすもの |
| 小区画型 | ホテルの宿泊室、病室等に設置できる閉鎖型ヘッド |
| 側壁型 | 宿泊室等と廊下・通路等の壁面に設置できる閉鎖型ヘッド |
| 開放型 | 劇場等の舞台部に設けるヘッド |
消防法施行規則第13条の2第1項・第2項、第13条の3第1項。標準型、高感度型、小区画型、側壁型、開放型の用途と性能条件を定めています。
ヘッドの問題は、最初に種類と取付場所を確定してから数値を選ぶ。
🔥高感度型ヘッドの3条件
高感度型ヘッドは、火災を早期に感知し、広範囲に散水できるヘッドです。
次の3条件をすべて満たします。
- 閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち標準型ヘッド
- 感度種別1種
- 有効散水半径2.6m以上
側壁型や小区画型を「高感度型」とするのではありません。
消防法施行規則第13条の2第2項。高感度型ヘッドを、標準型・感度種別1種・有効散水半径2.6以上のものと定義しています。
高感度型は「標準型・1種・r2.6以上」の3点セット。
📏標準型等の最大水平距離
高感度型と小区画型を使わない場合の代表的な最大水平距離は、次のとおりです。
| 防火対象物または部分 | 一のヘッドまでの最大水平距離 |
|---|---|
| 劇場等の舞台部・指定可燃物 | 1.7m以下 |
| 一般の防火対象物・耐火建築物以外 | 2.1m以下 |
| 一般の防火対象物・耐火建築物 | 2.3m以下 |
| 地下街の厨房等、火気使用部分 | 1.7m以下 |
耐火建築物の百貨店売場やホテル客室は、一般の標準型ヘッドなら2.3m以下です。2.5mではありません。
高感度型は有効散水半径から計算する
高感度型ヘッドの水平距離Rは、ヘッドの有効散水半径rと用途係数Xを使います。
R = Xr
| 防火対象物または部分 | Xの値 |
|---|---|
| 指定可燃物関係 | 0.75 |
| 一般の耐火建築物以外 | 0.9 |
| 一般の耐火建築物 | 1.0 |
有効散水半径r2.6の高感度型を耐火建築物へ使う場合は、R=1.0×2.6=2.6mです。
2025年改正では、高感度型ヘッドの水源算定個数がr2.6とr2.8で細分化されました。水平距離の計算と水源算定個数の表を混同しないでください。
消防法施行規則第13条の2第3項。高感度型ヘッドの水平距離をR=Xrで算出し、用途・構造別のXを定めています。
標準型の固定距離と高感度型のR=Xrを分ける。水源算定個数は法令⑤の別表。
🧱標準型ヘッドの取付基準
標準型ヘッドで頻出する寸法は、全部で6組です。
はり等による区画
- 取付面から0.4m以上突き出したはり等で区画された部分ごとに設置
- はり等の相互間の中心距離が1.8m以下なら、この限りでない
ダクト・棚等
幅または奥行が1.2mを超えるダクト・棚等がある場合は、その下面にもヘッドを設けます。
デフレクターと取付面
取付面からデフレクターまで0.3m以下です。
取付角度
ヘッドの軸心が取付面に対して直角になるように設けます。
合掌屋根の屋根裏の頂部では、デフレクターが床面に平行になるように取り付けます。各傾斜面に平行な2列とするのではありません。
消防法施行規則第13条の2第4項第1号イからニ。はり0.4m、中心1.8m、ダクト1.2m超、デフレクター0.3m、軸心直角を定めています。
標準型は「はり0.4・中心1.8・ダクト1.2超・取付面0.3・軸心直角」。
📦 デフレクター周囲の保有空間
標準型ヘッドは、デフレクターから次の範囲に物を置きません。
- 下方0.45m以内
- かつ、水平方向0.3m以内
易燃性の可燃物を収納する部分では、下方0.9m以内に拡大します。
開口部に設けるヘッドは、開口部の上枠より0.15m以内の高さの壁面に設けます。
消防法施行規則第13条の2第4項第1号ホ・ヘ。標準型ヘッド周囲の保有空間と開口部上枠からの取付位置を定めています。
保有空間は「下0.45・横0.3」。開口部は上枠から0.15。
🛏️ 小区画型・側壁型ヘッド
小区画型ヘッド
ホテルの宿泊室、病室等へ設ける小区画型ヘッドは、次の両方を満たします。
- 天井の各部分から一のヘッドまでの水平距離2.6m以下
- 一のヘッドで防護する部分の面積13㎡以下
天井の室内に面する部分に設け、デフレクターと取付面の距離は0.3m以下です。
側壁型ヘッド
宿泊室等、廊下、通路等の壁面へ設けます。防護範囲は次のとおりです。
- ヘッドを取り付ける面の水平方向両側:それぞれ1.8m以内
- 前方:3.6m以内
- 取付面から:0.15m以内
- デフレクターは天井面から:0.15m以内
- 保有空間:下方0.45mかつ水平方向0.45m以内
消防法施行規則第13条の3第2項・第3項。小区画型の2.6m・13㎡、側壁型の左右1.8m・前方3.6m・取付位置と保有空間を定めています。
小区画型は「2.6m・13㎡」。側壁型は「左右1.8m・前3.6m」。
🎭 舞台部の開放型ヘッド
劇場等の舞台部には開放型ヘッドを設けます。
天井または小屋裏の各部分から一のヘッドまでの水平距離は1.7m以下です。
舞台部の天井・小屋裏で室内に面する部分とすのこ・渡りの下面に設けます。すのこ等の上部に可燃物がない場合は、天井・小屋裏側を省略できる場合があります。
取付面に対して軸心を直角にし、デフレクターから下方0.45mかつ水平方向0.3m以内に物を置きません。
消防法施行令第12条第2項第2号、消防法施行規則第13条の2第4項第2号。舞台部の開放型ヘッド、水平距離1.7m、取付位置と保有空間を定めています。
舞台部は開放型・水平1.7m・下0.45m・横0.3m。
⚠よく出る注意ポイント
- 高感度型を側壁型とする → 標準型
- 高感度型を感度2種とする → 1種
- 耐火建築物の一般部分を2.5mとする → 2.3m
- 合掌屋根のデフレクターを各傾斜面に平行とする → 床面に平行
- 小区画型を2.9m・15㎡とする → 2.6m・13㎡
- 開放型の下方保有空間を0.4mとする → 0.45m
- はり0.6m・デフレクター0.4m・開口0.2mとする → 0.4m・0.3m・0.15m
✍過去問で確認しよう
この単元の収録過去問は、全部で5問です。
次の文中の( )内に当てはまる適切な語句の組合せとして、消防法令上、正しいものはどれか。
「高感度型ヘッドとは、火災を早期に感知し、かつ、広範囲に散水することができるもので、閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち(ア)ヘッドで感度種別が(イ)であり、かつ、有効散水半径が(ウ)以上であるものをいう。」
| 選択肢 | (ア) | (イ) | (ウ) |
|---|---|---|---|
| 1 | 側壁型 | 2種 | 2.6m |
| 2 | 標準型 | 1種 | 2.6m |
| 3 | 標準型 | 2種 | 2.3m |
| 4 | 標準型 | 1種 | 2.3m |
防火対象物の部分と天井の各部分から一のスプリンクラーヘッドまでの最大水平距離の組合せとして、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。ただし、小区画型ヘッドと高感度型ヘッドは、設置しないものとする。
| 選択肢 | 防火対象物の部分 | 最大水平距離 |
|---|---|---|
| 1 | 劇場の舞台部 | 1.7m |
| 2 | 耐火建築物の百貨店の売場 | 2.5m |
| 3 | 地下街の厨房の部分 | 1.7m |
| 4 | 耐火建築物のホテルの客室 | 2.3m |
閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち標準型ヘッドの取り付けについて、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- スプリンクラーヘッドを取り付ける天井面等からデフレクターまでの距離が、30cm以下となるように取り付けられていること。
- スプリンクラーヘッドは、感熱及び散水が妨げられないように取り付けられていること。
- スプリンクラーヘッドは、ヘッドの軸心がヘッドの取付面に対して直角となるように取り付けられていること。
- 合掌屋根の屋根裏の頂部には、スプリンクラーヘッドのデフレクターが各傾斜と平行となるように2列に取り付けられていること。
閉鎖型スプリンクラーヘッドの小区画型ヘッドについて、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 小区画型ヘッドは、ホテルの宿泊室等に設ける。
- 小区画型ヘッドは、天井の各部分から一のスプリンクラーヘッドまでの水平距離が2.9m以下で、かつ、一のスプリンクラーヘッドにより防護される部分の面積が15㎡以下となるように設けること。
- 小区画型ヘッドは、デフレクターと当該ヘッドの取付け面との距離が、0.3m以下であること。
- 小区画型ヘッドは、天井の室内に面する部分に設けること。
劇場にスプリンクラーヘッドを取り付ける場合の技術上の基準について、消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- スプリンクラーヘッドは、舞台部に設けるものにあっては、開放型であること。
- 閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち標準型ヘッドのデフレクターと当該ヘッドの取付け面との距離は、0.3m以下であること。
- 閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち標準型ヘッドは、当該ヘッドの取付け面から0.4m以上突き出したはり等によって区画された部分ごとに設けること。ただし、当該はり等の相互間の中心距離が1.8m以下である場合にあっては、この限りでない。
- 開放型ヘッドは、デフレクターから下方0.4m以内で、かつ、水平方向0.3m以内には、何も設けられ、又は置かれていないこと。
まとめ
- 高感度型は標準型・感度1種・有効散水半径2.6m以上
- 高感度型の水平距離はR=Xr
- 一般の標準型は非耐火2.1m、耐火2.3m
- 舞台部・指定可燃物・地下街厨房等は1.7m
- 標準型は、はり0.4m・中心1.8m・ダクト1.2m超・取付面0.3m
- 保有空間は下方0.45m・水平方向0.3m
- 小区画型は2.6m以下・13㎡以下
- 側壁型は左右1.8m・前方3.6m
- 舞台部は開放型・水平距離1.7m
- 2025年改正後の高感度型水源算定個数は法令⑤で確認
➡次に進みましょう
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【過去問】消防設備士甲1・乙1の法令⑤|放水性能・水源水量・非常電源







