誘導灯(非常口の光ってる緑色のアレ)だと設置に資格が必要になる場面ありますが、誘導標識の場合は以下の資格は一切 “不要” です。
誘導標識の設置に不要な資格一覧
誘導灯の設置届を提出する際に必要となる以下の資格(免許)は、誘導標識の設置届を作成する際は不要です!
- 電気工事士
- 消防設備士4類
もし上記の免許を持っていない方は、誘導標識の設置であれば無資格でも可能です!
【記入例も紹介】誘導灯の設置届を作成・提出するために必要な資格は?
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ただし、誘導灯と同様に蓄光式誘導標識も書類の中身を揃える時にコツあります。
蓄光式誘導標識の設置届作成に必要な資格とは?
◎ 蓄光式誘導標識が設置できる場合
全ての誘導灯を蓄光式誘導標識に変更できるワケではなく、以下の通り基準が設けられています。
避難口誘導灯の設置を要しない居室の要件
一 規則第二十八条の二第一項第三号ハの消防庁長官が定める避難口誘導灯の設置を要しない居室に設置する蓄光式誘導標識の設置及び維持に関する技術上の基準の細目は、次に定めるところによる。
(一) 蓄光式誘導標識は、高輝度蓄光式誘導標識とすること。
(二) 規則第二十八条の三第三項第一号イからニまでに掲げる避難口の上部又はその直近の避難上有効な箇所に設けること。
(三) 性能を保持するために必要な照度が採光又は照明により確保されている箇所に設けること。
(四) 蓄光式誘導標識の周囲には、蓄光式誘導標識とまぎらわしい又は蓄光式誘導標識を遮る広告物、掲示物等を設けないこと。
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小規模事業所等は蓄光式誘導標識にしなきゃ損!
消防法施行規則 第28条の2〔誘導灯及び誘導標識を設置することを要しない防火対象物又はその部分〕の第1項の三に、以下の文言が規定されています。
イ 次条第三項第一号イに掲げる避難口(主として当該居室に存する者が利用するものに限る。以下この号、次項第二号及び第三項第三号において同じ。)を有すること。
ロ 室内の各部分から、次条第三項第一号イに掲げる避難口を容易に見とおし、かつ、識別することができ、室内の各部分から当該避難口に至る歩行距離が30m以下であること。
ハ 燐光等により光を発する誘導標識(以下この条及び次条において「蓄光式誘導標識」という。)が消防庁長官の定めるところにより設けられていること。
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◎ 蓄光式誘導標識にするメリット
上述した様な設置基準を満たすことができれば、誘導灯を蓄光式誘導標識に変更するに際して以下の様なメリットがあります。
電気工事士の資格が不要
蓄光式誘導標識は配線工事が無いので、誘導灯施工時に必要となる電気工事士の資格が不要です。
配線工事が不要
配線工事費がかからないので、割安で済ませることができます。
維持管理コスト削減
蓄光式誘導標識なら電気代もゼロですし、ランプやバッテリー等の消耗品を維持するコストも不要です。
◎ 設置届に添付する試験結果の中身
蓄光式誘導標識は貼るだけで超カンタンなのですが、設置届という所轄消防署への届出に添える試験結果報告書ってのが若干面倒です。
誘導灯及び誘導標識試験結果報告書
高輝度蓄光式誘導標識の場合、設置場所の “照度” を記入する箇所があります(※輝度については省略可)。
参考小規模店舗等に関わる改正(規制緩和)エルティーアイ㈱
誘導灯に添える配線の試験結果も、蓄光式誘導標識であれば不要になります。
消防設備士は不要?
消防設備士でなくてもOK!とされている部分については、できるだけ皆さんにやってもらえる様にしたいです!
◎ まとめ
- 蓄光式の誘導標識を設置した後に所轄消防署へ提出する “設置届” の作成には、資格は不要。
- 蓄光式誘導標識は貼るだけで超カンタンだが、設置届という所轄消防署への届出に添える試験結果報告書が若干面倒。
- 高輝度蓄光式誘導標識の場合は設置場所の “照度” を記入する箇所があり、エルティーアイ㈱さんのHP上で消防検査時に輝度計と照度計使って女性の消防士さんが測定している様子が掲載されていた。