SWOT分析とは‥
SWOT分析とは、「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の頭文字を合わせた言葉です。これらの4つの点から経営や事業に関して、現状はどうなのかを分析し経営戦略を考えていきます。それぞれの社員や企業としての目標を決めることが一般的です。
更に今回、より具体的な戦略を立てる為に「クロスSWOT分析」も併せて、以下の通りテンプレートに入力を行いました。
青木防災㈱のクロスSWOT分析
◎ クロスSWOT分析の目的
何故クロスSWOT分析を行ってみたかという理由は、以下の3つです。
- 中長期的な繁栄をさせる為の戦略を確認したかった。
- 営業力強化のための大まかな方針を導き出したかった。
- 戦略を公開して社内外に青木防災㈱を知って欲しかった。
各々が持つ意見や確からしいと信じていることがあるかと思いますが、テンプレートに当てはめて『それって、こういう事だよね。』と導くと単純に効率が良いです。
例えば以前、消防設備業界の現状および課題と今後の展望って記事で『オーナー(管理権原者)様が法令順守する為に支払う費用が “認識の齟齬(そご)” により釣り合っていない現状‥』みたいな話を割と時間をかけて分かりやすく書いたつもりでした。
ところが、上記の話って “マーケティングミックスの策定” ってのがあって、企業視点と顧客視点を調和させるためのフレームワークと酷似していたんです。
◎ SWOT分析における内部環境
内部環境とは自分や自社で調整可能な点、この場合だと青木防災㈱についての話になります。
強み
ざっくり言うと、老舗で経験値や技術力といった知的財産が溜まっていることに加えて、Web上での発信や設備投資といった今後発展する要素もあるというニュアンスです。
弱み
顧問税理士さんより『青木防災㈱の給料は業界水準と比較してかなり高い』と言われている通り、弊社のサービス仕入れ額が高いことは弱みになり得るでしょう。
会社規模が小さいと、教育や研修制度といった部分には大手と比較すると全然できていない場合が殆どでしょう。管理人の前職時代、新卒入社後まもなく1ヶ月を超える海外研修がありましたから、社員育成制度に雲泥の差があるのは自明です。
また、当ページやaokibosai.comは全て管理人が作成・運営しておりますから、どうしてもアマチュア感が出てしまうことが弱みの一つと認識しています。
◎ SWOT分析における外部環境
外部環境とは自分や自社が置かれる環境の変化、つまり消防設備業界を含む建設業界にまつわる話になるでしょう。
機会
我々の生業は、消防法による強制力で需要が創出されています。
この強制力がなければ、住宅に消火器の設置義務が無い為、住宅用消火器が普及しない…と似た状況になってしまうでしょう。
また、その消防法によって “定期点検・報告” の義務がある為、お客様よりメンテナンス作業については安定的な受注を頂くことが可能な環境です。
現在、消防設備業界の中だけですと青木防災㈱はWeb上のプレゼンスが比較的大きい状態を保つことができています。
Webを活用した発信を通して、求人媒体を使わずに競争力のある仲間を社員として迎え入れることが出来たり、お客様と繋がることが出来ているのが今の状態です。
◎ クロスSWOT分析
クロスSWOT分析では、縦横軸のカテゴリについてクロスさせて「強み×機会」「強み×脅威」「弱み×機会」「弱み×脅威」の4つを確認します。
強み×機会
まず、創業60年という歴史のある企業だからこそ持っている “経験値” や現場由来の “技術力” を強みを活かさない手はないでしょう。
消防設備業界という市場には「ちゃんとした仕事をしたいけど、会社の都合でできない。」という残念なパターンがあります。
それが嫌で、マトモで誠実な仕事をしたいが為に弊社へ来た仲間も少なくありません。
継続的に行ってきた誠実な仕事について発信することで、お客様や社員が魅力を感じることで良質で高付加価値のサービスが提供できるという好循環が今すでに生まれつつあります。
この青木防災㈱の「強み×機会」は、今後ますます伸ばしていきたいと思っています。
強み×脅威
現在、消防設備業界で横行してしまっている “不適切な節約” という、お客様の為にならないはずの事象を是正する為にも強みを発信する必要があります。
それを優位に行う力がある青木防災㈱が積極的に着手し続けることで、消防設備業界の発展や次世代にマシな未来を残すことに寄与できると思ってます。
結果的に、商売が繁盛して中長期的に組織も繫栄するという状況を目指したいです。
また、例えば同じ仕事があったとして、お客様にとって同じに見える成果を出すだけでは淘汰される運命にあるでしょう。
個々の能力が高いメンバーがチームワークを発揮し、便利な工作機器を用いて迅速に納める等の強みベースの企業努力をサボらず継続することで差別化を図ることが可能です。
弱み×機会
我々は大阪市平野区を拠点にする社員数14名の中小企業ですから、地域密着かつ少数精鋭で仕事を納めることが生き残る道となっています。
ただ仕事をして飯を食う…だけでは、やがて事業が立ち行かなくなるというのが会社の常ですから可能な限り継続できる様に工夫しなければなりません。
特に建設現場はこれまで職人の勘に頼って知見が蓄積されにくく再現性に乏しい状況にあったり、仕事は勝手に見て覚えろ的な価値観があると見受けられました。
社内的にも教育や研修といった能力開発に力を入れたいですし、それを社外にも継続的に発信することで全体最適に近づけるのではないかと思っています。
弱み×脅威
前記事 “消防設備業界のマーケットについて” でも触れた通り、消防設備業界の市場は住み分けがされています。
よって、まず過剰な価格競争が起こっている土俵では青木防災㈱は勝負になりません…というより土俵に上がろうとすらしません。
もしかしたら今後ますます市場全体の賃金低下が起こってくるかもしれません、現に『日当○○○○円でド素人を派遣しますよ』って営業もかかってきます。
そんな “ならず者傭兵部隊” を安易に利用してクソなサービスで現場を納めたフリをし続ける業者が増えれば、結果的に誠実な商売のできない業界となってしまうでしょう。
そんなダサくて魅力のない業界になったとして、例えば生き生きした将来有望な若者が入ってくる人がいると思いますか?‥管理人なら真っ平ご免です。
ですから、中長期的に誠実な仕事ができて結果的に繁盛する商売を継続できる様に、発信に注力している次第です。
そして、今回の分析から中長期的な営業力の強化を図って「消防点検に関する発信を強化する」ってのを行っていこうと結論づけました。
理由としては、定期点検が商売の継続に対して寄与する部分が大きいことと、市場が荒れていて最適化する為の発信に期待される役割が大きいことです。
何か当たり前の結論に帰着した感じありますけど、SWOT分析してなかったら明確に意識して発信できてなかったと思うのでやって良かったなと。
この記事を書くに際して『また見られへんブログ書いてしもた…』感が凄かったですが、ここからまた有用かつ見られるページを量産していきますので皆さま何卒宜しくお願い致します。
◎ まとめ
- 中長期的に組織が発展したり、それを通して消防設備業界が繁栄するためにSWOT分析なるテンプレートに当てはめた。
- 青木防災㈱の強みは老舗で経験値や技術力といった知的財産が溜まっていることに加えて、Web上での発信や設備投資といった今後発展する要素もあることで、お客様や社員が魅力を感じることで良質で高付加価値のサービスが提供できるという好循環が機会を組み合わせることで期待できた。
- 今回の分析から中長期的な営業力の強化を図って「消防点検に関する発信を強化する」ってのを行っていこうと結論づけた。