【実技(製図)③】ヘッド数・放射区域・総合製図|消防設備士甲2【過去問】

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強欲な青木

強欲な青木
ヘッド数と一斉開放弁って、図面のどこを見て決めたらええん!?
まず「どの範囲を、何で守る図面か」をつかもう。面積だけを計算する前に、ヘッド・放射区域・弁の役割を分ければ迷いにくいで!
消防設備士

消防設備士

このページを見たら、消防設備士甲2の実技(製図)に出る「ヘッド数・放射区域」を、図面の条件から順に判断できるはず!

最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)noteの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。

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まず、図面で何を決める問題か

平面図に丸い記号が並んでいても、最初に丸の数を数えません。フォームヘッドを用いる泡消火設備では、少なくとも次の三つを別々に見ます。

見るもの 何を決めるか この問題での役割
フォームヘッド 泡を放射する側の機器 床面積に対する必要個数を確認する
放射区域 一の一斉開放弁で同時に開放する範囲 区域ごとの面積が基準に入るかを確認する
一斉開放弁 選んだ放射区域を開放する弁 問題での区域数と対応を確認する

火災感知用ヘッドは火災を感知する側、フォームヘッドは泡を放射する側です。名称に「ヘッド」が付いても、同じ役割ではありません。

答案は「用途 → ヘッド数 → 区域 → 弁」の順に読む

  1. 用途と方式を確認する。 駐車の用に供される部分でフォームヘッドを用いる泡消火設備かを確認する。
  2. 対象面積を出す。 寸法の単位をそろえ、守る範囲だけの面積を求める。
  3. フォームヘッド数を出す。 床面積9m²につき1個以上、かつ防護対象物の全表面が有効防護空間に入ることを確認する。
  4. 放射区域を割る。 一の一斉開放弁で同時に開放する区域が、適用される面積範囲に入るかを確認する。
  5. 弁と区域の対応を読む。 問題の方式・配置条件で、どの区域をどの弁が開放するかを完成条件と照合する。

36個はフォームヘッドの数、4個は問題の放射区域に対応する一斉開放弁の数です。違うものを数えています。

9m²につき1個は、駐車部分のフォームヘッドの基準

消防法施行規則第18条第1項第2号ロは、フォームヘッドを、防火対象物又はその部分の天井若しくは小屋裏に、床面積9m²につき1個以上、かつ防護対象物の全表面が当該ヘッドの有効防護空間内に包含できるよう設けることを定めています。これは問題だけの9m²ではありません。

ただし、9m²で割った個数だけで配置を確定してはいけません。有効防護空間、天井又は小屋裏、はり・壁・柱などの障害、対象範囲、採用する設備方式、設計図書を併せて確認します。フォーム・ウォーター・スプリンクラーヘッド(8m²につき1個以上)や、特定駐車場用泡消火設備の閉鎖型泡水溶液ヘッドと混同しません。

問題条件での個数計算

対象面積 = 18m × 18m = 324m²
必要ヘッド数 = 324m² ÷ 9m²/個 = 36個

9,000mmのような寸法があれば、面積計算の前に9mへ換算します。

放射区域は「同時に開放する範囲」

一の放射区域は、一の一斉開放弁により同時に開放する区域です。消防法施行規則第18条第4項第5号では、フォームヘッドを用いる泡消火設備について、道路の用に供される部分は80m²以上160m²以下、その他の防火対象物又はその部分は50m²以上100m²以下と定めています。ここで扱う駐車の用に供される部分は後者です。

対象面積324m²を問題条件どおり4区域へ分けると、324m² ÷ 4区域 = 81m²/区域です。3区域なら108m²/区域で上限を超え、4区域なら50〜100m²の範囲に入ります。

ただし平均81m²だけで実物件の弁数を確定することはできません。壁・はりによる区画、区域の形、感知・起動方式、配管、設計図書を確認します。また道路部分の80〜160m²を、駐車部分へ使いません。

問題の前に、条件の関係を図でつかむ

元の平面図・完成図を暗記するための図ではありません。理解用の模式図で、対象面積 → フォームヘッド数 → 放射区域 → 一斉開放弁の順に確認します。

面積324平方メートルからフォームヘッド36個・4放射区域・一斉開放弁4個を求める4段階図解

図の4区域は、324m²を4区域に分けたときの面積条件をつかむための模式図です。実際の配置は、柱・はり・配管・ヘッド・弁の条件を設計図書で確認します。

それでは以下の「ヘッド数・放射区域」に関する問題にチャレンジして、条件を順番に読めるか確認しましょう!

【過去問】ヘッド数・放射区域

図解では、条件・流れ・役割を先に整理してから、選択肢を判断します。

問1 放射する側のヘッド

駐車の用に供される部分の泡消火設備で、泡を放射する側のヘッドとして正しいものはどれか。

  1. フォームヘッド
  2. 火災感知用ヘッド
  3. 連成計
  4. 受信機

問2 必要なフォームヘッド数

対象範囲が18m×18mで、フォームヘッドを床面積9m²につき1個以上設けるとき、必要な最少個数はどれか。

  1. 18個
  2. 27個
  3. 36個
  4. 81個

問3 一斉開放弁の個数

対象面積324m²の駐車の用に供される部分を、問題条件として1区域50m²以上100m²以下に区分し、各区域に一斉開放弁を1個ずつ対応させる。面積条件を満たす最少の個数はどれか。

  1. 1個
  2. 3個
  3. 4個
  4. 5個

よくある引っかけ

誤り なぜ違うか 立て直し方
平面図の丸印を先に数える 元図の配置を覚えようとしている 面積÷9m²/個を先に書く
36個と4個を同じ意味で扱う ヘッド数と弁数を混同している 放射する機器と区域を開放する弁を分ける
道路の80〜160m²を使う 用途区分を飛ばしている 駐車の用に供される部分は、この問題ではその他の50〜100m²を確認する
9m²/個だけで配置まで決める 有効防護空間・障害物を見ていない 個数、配置、有効防護空間を別に確認する
「36個」と「4個」は別の答えです。個数だけを暗記せず、何を数えた数字かまで言えるようにしよう!
消防設備士

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実務での確認メモ

確認場面 先に確認すること このページだけで決めないこと
面積・個数 対象範囲、寸法の単位、フォームヘッド、有効防護空間 ヘッドの実際の位置・間隔
区域・弁 用途区分、放射区域、壁・はり等の区画、起動方式 弁の型式・配置・通常状態
現場の操作・改修 設計図書、型式資料、点検記録、所轄の扱い 教材計算だけによる弁操作・配管変更

製図の正答は、現場での操作手順ではありません。泡水溶液の放出、弁操作、設計・改修は、現行の設計図書・型式資料・点検要領を確認し、資格者の管理のもとで行います。

まとめ

  • 駐車の用に供される部分のフォームヘッドは、床面積9m²につき1個以上を確認する。
  • ヘッド数は対象面積÷9m²/個で確認する。ただし有効防護空間・障害物・設計条件も別に確認する。
  • 一の放射区域は道路部分とその他で面積範囲が異なる。
  • 問題の324m²という問題条件では、4区域なら81m²/区域となり、一斉開放弁4個と整合する。

参考資料

このページの数値計算は、上記の現行基準と、学習用を得た教材問題条件を区別して構成しています。実物件への適用時は、最新の法令・告示・設計図書・型式資料および所轄消防機関の運用を確認してください。

ここまでの内容を、問題を解く順番で繰り返すなら、消防設備士「過去問テスト」で時間を測って確認してください。

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甲種第2類の製図3講義はここで一巡です。続いて【実技(製図)】系統図・配管・ヘッド数・放射区域|消防設備士甲2【過去問】へ戻り、法令・構造・鑑別の講義へつなげましょう。