【実技(製図)②】配管・弁・起動系統の訂正|消防設備士甲2【過去問】

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強欲な青木

強欲な青木
訂正問題は、線を引く前に目的を決めます。流れ、試験、起動を混ぜないことが出発点です。
排水・試験・手動起動は近い線へつなげず、どの区間を扱うかを模式図で確認しましょう。
消防設備士

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消防設備士2類 過去問講義

このページの対象と到達目標

このページは、消防設備士甲種第2類の製図等で、泡消火設備の系統図にある誤接続を訂正する練習をするためのものです。既存の完成図を記憶するのではなく、「流体をどこへ逃がすか」「試験時にどの区間を確認するか」「起動信号をどの配管へ送るか」を順番に判断します。乙種第2類の製図問題として扱うものではありません。

誤接続を流れ・試験・起動で訂正する
  • 排水弁、試験用排水管、試験用止水弁を、役割と接続先で区別できる。
  • 一斉開放弁、流水検知装置、火災感知用ヘッド、手動起動弁を、起動から放射までの順で追える。
  • 元の図面の線の位置ではなく、配管・弁・起動信号の役割から誤りを訂正できる。
  • 弁の通常状態、配線区分、排水先、試験手順を、設備方式・設計図書・現行の点検要領なしに固定しないと分かる。

訂正は「線を引く前」に三つの問いを置く

図面に誤りを見つけたら、記号を描き直す前に、次の順で確認します。

順番 問うこと 見直す対象
1. 流れ 水又は泡水溶液は、どこからどこへ流れるか 一斉開放弁、放出口、排水管、排水弁
2. 試験 試験時に、どの区間を切り分け、どこを排水又は確認するか 試験用止水弁、試験用排水管、末端試験弁、計器
3. 起動 感知又は手動操作は、どの起動系統へつながるか 火災感知用ヘッド、感知継手、手動起動弁、制御回路

例えば、排水弁という名称だけで、どの配管のどこへ接続してもよいわけではありません。流水検知装置の二次側に接続するという問題の訂正条件は、流水を検知する位置と排水する側を分けて確認するための手掛かりです。同様に、試験用排水管は、一斉開放弁と試験用止水弁の間という問題の条件を、試験区間を切り分ける目印として読みます。

起動系統は「感知」と「放射」を混ぜない

火災感知用ヘッドは、火災の熱などを契機に感知へ関わる側の機器です。一方、フォームヘッド又は開放型泡水溶液ヘッドは、泡水溶液を放射する側の機器です。両方が同じ図面に描かれていても、役割は別です。

手動起動弁を訂正するときは、「手動で起動したい」という目的だけで、放射配管の近くへ接続するのではありません。問題の正答では、手動起動弁の接続位置を火災感知用ヘッドの配管へ訂正します。これは特定の問題図の条件です。設備方式、起動用の配管、感知継手、電気式又は水圧式の制御方式が変われば、図面上で確認すべき接続条件も変わるため、他の設備へそのまま流用しません。

弁と試験管は「通常」と「試験」を分けて読む

一枚の系統図に、通常時の放射系統と試験時だけに使う排水・試験系統が混在します。そこで、線をたどるたびに「これは通常の放射のためか、試験・排水のためか」を書き添えます。

機器又は区間 主に読む目的 早合点しないこと
一斉開放弁 起動後に放射側へ通水するための区切り 弁の型式・通常状態・作動圧を図形だけで決めない。
流水検知装置 流水に伴う状態を検知し信号へつなぐ 排水弁・圧力スイッチと同じ役割とは限らない。
試験用止水弁 試験対象の区間を設定するための弁 通常開閉状態、操作順は図面・点検要領で確認する。
試験用排水管・排水弁 試験又は排水のための系統 排水先、回収、薬剤を含む排液の扱いを一般化しない。
手動起動弁 感知と別に手動で起動へつなぐ機器 接続先を外観又は近接だけで決めない。

泡水溶液を放出する可能性がある操作は、薬剤の種類、回収・処理、関係者連絡、復旧まで含めて現場の手順に従います。図面の訂正問題を解けることと、実際に弁を操作できることは別です。

典型的なつまずき

つまずき なぜ誤るか 立て直し方
排水弁を一次側へ戻す 「排水」という語だけで流れの段階を見ていない 流水検知装置の一次側・二次側を、流れの向きと一緒に確認する。
試験用排水管を放射側の任意位置へつなぐ 試験用止水弁との関係を見ていない 一斉開放弁→試験用止水弁の間という問題条件を、試験区間として読む。
手動起動弁をフォームヘッド配管へつなぐ 感知用ヘッドと放射用ヘッドを混同している 感知、起動、放射を三列に分ける。
弁記号の向きだけで通常状態を決める 凡例・弁表・設備方式を確認していない 通常状態は設計図書・現行基準・型式資料で確認する。
訂正後の図を他物件へ複写する 元問題の条件を一般規則と誤解している 用途・方式・区域・機器仕様を毎回確認する。

過去問テスト

図解で確認した条件を、選択肢の言葉と対応させて判断しましょう。

問1 排水弁の接続位置

理解用のフローでは、流水検知装置の後に排水系統を設ける。問題の訂正条件に合う排水弁の接続位置として正しいものは次のうちどれか。

  1. 流水検知装置の二次側の接続口
  2. 流水検知装置の一次側の接続口
  3. 火災感知用ヘッドの配管の末端
  4. 泡消火薬剤貯蔵槽の内部


問2 試験用排水管の接続位置

理解用のフローで、一斉開放弁の後に試験用止水弁を置く。問題の訂正条件に合う試験用排水管の接続位置として正しいものは次のうちどれか。

  1. 一斉開放弁と試験用止水弁の間
  2. 一斉開放弁の一次側だけ
  3. 試験用止水弁より放射側の任意の末端
  4. 受信機と感知器を結ぶ配線の途中


問3 手動起動弁の接続先

理解用のフローでは、感知系統と放射系統を分けて示す。問題の訂正条件に合う手動起動弁の接続先として正しいものは次のうちどれか。

  1. 火災感知用ヘッドの配管
  2. フォームヘッドの放射配管
  3. 泡消火薬剤貯蔵槽の排液管
  4. 受信機の電源配線

実務での確認メモ

確認場面 先に確認すること このページだけで決めないこと
訂正前の読図 凡例、流れの向き、一斉開放弁の一次側・二次側、試験・排水の目的 線の長さ・見た目だけによる接続判断
弁・試験系統 弁表、通常状態、試験対象の区間、排水・回収先 弁操作順、圧力設定、試験頻度、排液処理
起動系統 感知部、手動起動部、制御方式、受信・起動の経路 水圧式・電気式等の方式を問わない一律の接続
現場の変更 現況図、設計図書、型式資料、点検記録、所轄との調整 教材図だけに基づく配管変更・弁操作

PFOS又はPFOAを含む可能性のある泡消火薬剤を使用する設備では、放出抑制、回収及び処理の条件を、薬剤の管理情報、現行の法令・通知、所轄の指導で確認します。試験・訂正の学習問題を根拠に、泡水溶液を放出しません。

まとめ

  • 訂正は、流れ→試験→起動の順で、機器の役割から判断する。
  • 問題の訂正条件では、排水弁は流水検知装置の二次側、試験用排水管は一斉開放弁と試験用止水弁の間へ接続する。
  • 手動起動弁の問題上の接続先は、火災感知用ヘッドの配管である。
  • 弁の通常状態、試験手順、排水先、配線区分、型式固有の圧力は、図形だけで一般化しない。
  • 完成図を写すのではなく、接続先の役割を説明できることが読図の土台になる。

次は SEI-03「ヘッド数・放射区域・総合製図」 で、放射区域と数量・流量の条件を一つの新規計算票に整理します。


ここまでの順番を、問題を解く順番で繰り返すなら、消防設備士「過去問テスト」で時間を測って確認してください。

訂正後の線は、始点・終点・役割を言葉で説明できれば、完成図の暗記に頼らず再現できます。
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条件→役割→接続→検算の順に、答案へ再現できるか確認します。

参考資料

本文では、図解と選択肢の条件を使って、機器の役割と判断の順番を整理します。実務の設計・施工・操作・点検は、現行法令、設計図書、銘板、当該型式のメーカー資料および所轄の指導を優先してください。


次は【実技(製図)③】ヘッド数・放射区域・総合製図|消防設備士甲2【過去問】へ進みましょう。