…って範囲広くない!?
このブログを見たら消防設備士試験の「液体と気体の性質」に関する問題が得点源となるはず!
液体の表面張力
液体の表面張力とは「液体分子同士が分子間力により引き合って表面をできるだけ小さくしようとする性質のこと」です。
表面張力は物質によって異なり、液温が上がると表面張力は小さくなる。
パスカルの原理
パスカルの原理とは「密閉された液体の一部に圧力を作用させると、その圧力が増減なく(かつ容器の形状に関係なく)液体の各部分に伝わる原理のこと」です。
身近なところでもパスカルの原理が応用されたものがあるのです。
1気圧って?
1気圧(標準大気圧)とは海面での大気圧であり、単位にはatm(アトム)が用いられます。
1atm ≒ 1.013 hPa
シャルルの法則
シャルルの法則とは「気体の圧力が一定のとき、気体の体積Vは温度tが1K上下するごとに、0℃のときの体積V₀の1/273倍ずつ増減する。」法則であり、言い換えると「気体の圧力が一定のとき、気体の体積Vは絶対温度Tに比例する」法則です。
このシャルルの法則と以下のボイルの法則(気体の温度が一定のとき、気体の体積Vは圧力Pに反比例する。)が組み合わさったのが、ボイル・シャルルの法則の法則です。
ボイル・シャルルの法則
ボイル・シャルルの法則は「気体の体積Vは、絶対温度Tに比例し、圧力Pに反比例する。」ものです。
ボイル・シャルルの法則
消防設備士の試験にはボイル・シャルルの法則の公式「P₁V₁ / T₁ = P₂V₂ / T₂ = k(一定)」を覚えて挑みましょう!
【過去問】
液体の表面張力について誤っているものは次のうちどれか。(乙6奈良)
- 液体は分子間引力により、液体表面では収縮する力が働いている。
- 植物の葉っぱの上の水滴が球状となるのは、表面張力のためである。
- コップの水に細い管を垂直に入れると管内の液面が上昇するのは付着力と表面張力のためである
- 表面張力は物質によって異なるが、その物質の温度には影響されない。
次の文中の〔 〕に当てはまる語句として、正しいものはどれか。(甲1大阪、乙6奈良)
「密閉された液体の一部に圧力を作用させると、その圧力が増減なく液体の各部分に伝わる。これを〔 〕をいう。」
- アルキメデスの原理
- ベルヌーイの定理
- トリチェリーの原理
- パスカルの原理
1気圧でないものは次のうちどれか。(乙6奈良)
- 約40㎝・Hg
- 約1,013hPa
- 約101,325N/㎡
- 約1atm
ボイル・シャルルの法則による、一定質量の気体の圧力と絶対温度と体積の関係として、正しいものは次のうちどれか。(甲1大阪)
- 気体の圧力は、絶対温度に比例し、体積に比例する。
- 気体の圧力は、絶対温度に反比例し、体積に比例する。
- 気体の圧力は、絶対温度に比例し、体積に反比例する。
- 気体の圧力は、絶対温度に反比例し、体積に反比例する。
気体の性質について、正しいものは次のうちどれか。ただし、圧力は一定である。(乙6滋賀)
- 273℃を超えると、すべての物質は気体になる。
- 液体が気体になると、体積は273倍になる
- 温度が1℃上昇するごとに、0℃のときの体積の1 / 273ずつ膨張する。
- 温度が1℃降下するごとに、0℃のときの体積の1 / 273ずつ液化する。
一定質量の気体の圧力を5倍にし、絶対温度を3倍にした場合、ボイル・シャルルの法則によると、その気体の体積は何倍になるか。(乙6兵庫)
- 1/5倍
- 1/3倍
- 3/5倍
- 5/3倍
機械に関する基礎的知識の過去問
解説まとめページご活用下さい
参考【消防設備士】基礎的知識(機械)の過去問まとめ【解答・解説つき】
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消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。