消防設備士乙種6類の「構造・機能および工事または整備の方法」の(機械)には、問16~問24の合計9問の出題があります。
そのうち問21~問24の4問である「消火器の点検・整備」の過去問を以下にまとめましたので、これから消防設備士乙6の試験を受けられる方は是非ご利用下さい。
消火器具の外観点検
こちらもCHECK
【過去問(筆記)】消火器具の外観点検|消防設備士乙6【点検・整備】
続きを見る
消火器の設置に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- 消火器の設置場所は、床面からの高さが、1.8m以下の位置に設置しなければならない。
- 消火器と簡易消火器具を併設する場合には、消火器の能力単位の数値が簡易消火器具の能力単位の合計数の2倍以上になるように消火器を設置しなければならない。
- 水平距離が20m (大型消火器にあっては30m) 以下となるように設置しなければならない。
- 蒸気・ガス等の発生するおそれのある場所に設置してあるものには、保持装置により壁体に支持するか架台を設ける等の措置をし、設置しなければならない。
消火器の機器点検に関し、誤っているものは次のうちどれか。
- 機器点検のうち消火器の外形の確認は粉末消火器の場合、抜取方式で必要数を6か月に1回以上行う。
- 外形の確認の結果、部品の交換修理、消火薬剤の詰替えの必要なものは整備に移行する。
- 外形の確認の結果、著しい腐食のあるもの、使用不能なものは、新しいものと交換したうえで廃棄する。
- 外形の確認の結果、欠陥が発見されたものは、内部および機能の確認を行う。
消火器の外形確認に関し、誤っているものは次のうちどれか。
- 6か月に1回以上行う。
- 使用済みか否かについてのみ確認を行う。消火器の変形、腐食の発生などは、使用可能かどうかの判断となるので、内部機能の確認事項となる。
- 消火器の外観状況のみでなく、設置状況、設置環境についても確認を行う。
- 消火器の設置場所のみやすい位置に所定の標識が設けてあるかどうかの確認は消火器の外形の確認事項に含まれる。
消火器の本体容器の外形確認の結果の措置として、誤っているものは次のうちどれか。
- 著しく変形しているものは廃棄する。
- あばた状の腐食を起こしているものは廃棄する。
- 溶接部が著しく損傷しているものは廃棄する。
- 錆が層状に剥離するものは十分に錆をとり、メーカー指定の塗料を塗る。
「あばた状」とは
ガス加圧式粉末消火器の外形確認後の措置として、誤っているものは次のうちどれか。
- 型式失効対象品であり特例期間も終了していたので、内部および機能の確認を行わず廃棄した。
- キャップが緩んでいたので、即日、メーカー指定のキャップスパナを用いて締付けを行った。
- 底部に著しい腐食が見られたので、内部の確認をせずに廃棄した。
- 安全栓は外れていないが、使用済み装置の表示が作動していたので、内部機能の確認を行った。
ガス加圧式粉末消火器(開閉バルブ式)の外形確認で発見された異常についての措置として、誤っているものは次のうちどれか。
- 安全栓が外れていたが、使用済み表示装置は作動していなかったので安全栓を装着した。
- キャップが緩んでいたので、内部および機能の確認を行った。
- ホース取付けネジが緩んでいたので、内部および機能の確認を行った。
- 本体容器の塗料が剥がれていたので、その部分をよく磨き、同種の塗料で補修を行った。
外形の確認で発見された異常について、内部および機能の確認を行わなくともよいものは次のうちどれか。
- 化学泡消火器の安全弁の封板が破損していた。
- 粉末消火器のキャップが変形していた。
- 蓄圧式粉末消火器のホースの取付けネジが緩んでいた。
- 蓄圧式強化液の消火器の指示圧力計の指針が緑色の範囲を超えていた。
使用済み表示装置の設けられていない消火器の外形確認後の措置として、正しいものは次のうちどれか。
- 安全栓が脱落していたので、安全栓を正常にセットした。
- 安全栓封印が切れていたので、新しい封印を施した。
- 上下レバーが変形し、使用に支障をきたすものは取り換えた。
- 安全弁の封板が破損していたので、新しい封板に取り換えた。
蓄圧式粉末消火器の指示圧力計の外形確認後の措置として、正しいものは次のうちどれか。
- 周囲温度が40℃で、指針が緑色の範囲を超えていたが、周囲温度が下がれば緑色範囲内に戻るので、点検結果は異常なしとした。
- 周囲温度が40℃と高温であったが、指針が緑色範囲内であったので点検結果を異常なしとした。
- 指針が緑色範囲を超えていたので、蓄圧ガスを抜いて、緑色範囲内とした。
- 指針が緑色範囲の下限より下がっていたので、メーカー指定の充圧機具を使用して、ガスを充てんし、緑色範囲内とした。
蓄圧式消火器の指示圧力計の読みと点検について、誤っているものは次のうちどれか。
- 指針が緑色の範囲を外れているものは何らかの異常があると考えられるので消火器の内部及び機能に係る項目の点検を行う。
- 指針が緑色の下限より下がっていて使用していないものは気密試験を行う。
- 指針が緑色の上限より上がっているものは精度を点検し、異常がなければ圧力調整を行う。
- 使用していないのに目盛りが0のものは、すぐにキャップを外す。
消火器の指示圧力計の点検・整備について、誤っているものは次のうちどれか。
- 指針が緑色範囲の下限より下がっているものは、消火器の内部及び機能に係る項目の点検を行う。
- 指針が緑色範囲の上限より上がっているものは、指示圧力計を取り替える。
- 指示圧力計のガラスが破損し指針が変形しているものは、指示圧力計を取り替える。
- 指示圧力計の指針が腐食し固着しているものは、指示圧力計を取り替える。
蓄圧式消火器の指示圧力計の外形確認の結果の措置について、正しいものは次のうちどれか。
- 指示圧力計の指針が緑色範囲を超えていたので、内圧を抜いて、適正圧力に調整した。
- 指示圧力計の指針が緑色範囲より下がっていたので、圧縮ガスを充てんし適正な圧力とした。
- 指示圧力計の指針が緑色範囲より外れているものは、指示圧力計の不良と判断し新しいものと交換する。
- 指示圧力計の指針が緑色範囲を超えていたので、標準圧力計で内圧を確認のうえ、必要な措置を講じることとした。
消火器具の機能点検
こちらもCHECK
【過去問(筆記)】消火器具の機能点検|消防設備士乙6【点検・整備】
続きを見る
粉末消火器の点検上の主眼点として、適当でないものは次のうちどれか。
- キャップを外し、薬剤が固化していないかどうかをなるべく頻繁に検査する。
- 安全封印が切れていないこと。
- 規定どおりの質量があるか調べる。
- ノズルレバーの作動が円滑であること。
消火器の内部および機能に関する点検のうち、放射能力を除いた項目の点検について、誤っているものは次のうちどれか。
- 加圧式の強化液消火器が、製造年から3年を経過したものについて、点検を全数行う。
- 加圧式の機械泡消火器は、製造年から3年を経過したものについて、点検を全数行う。
- 加圧式の化学泡消火器は、製造年から3年を経過したものについて、点検を全数行う。
- 加圧式の粉末消火器は、製造年から3年を経過したものについて、点検を抜取りにより行う。
開がい転倒式の大型化学泡消火器の点検項目に含まれないものは、次のうちどれか。
- 内筒・内筒封板・ハンドル軸
- ろ過網
- 圧力調整器
- ホース・ノズル
消火器の機能点検のうち、内部および機能の点検に関する記述について、正しいものは次のうちどれか。
- 蓄圧式の強化液消火器は、製造年から3年を経過したものについて、必ず全数の内部および機能の点検を行う。
- 蓄圧式の機械泡消火器は、配置後3年を経過したものについて、必ず全数の内部および機能の点検を行う。
- 二酸化炭素消火器は、製造年から3年を経過したものについて、抜取りにより内部および機能の点検を行う。
- 加圧式の粉末消火器は、製造年から3年を経過したものについて、抜取りにより内部および機能の点検を行う。
内部および機能の確認に際し、逆さまにして内圧を排出できる消火器は次のうちどれか。
- 蓄圧式強化液消火器
- ハロン1301消火器
- 二酸化炭素消火器
- レバー式ガス加圧粉末消火器
蓄圧式消火器の分類に関して、誤っているものは次のうちどれか。
- 排圧栓のあるものは、これを徐々に開いて内圧を排出する。
- 排圧栓のないものは、キャップを勢いよく開き一気に内圧を排出する。
- 排圧しながら指示圧力計の指針が円滑に0に戻るかを確認する。
- 排圧後キャップを開け、バルブ部分を本体容器から抜き取る。
ガス加圧式粉末消火器の分解時の手順で、誤っているものは次のうちどれか。
- 排圧栓のあるものはこれを開いて残圧を排出する。
- 消火器をクランプ台に固定する。
- 排圧栓のないものはキャップスパナによりキャップを緩め、緩めているとき減圧孔から残圧が噴き出した場合は安全のためできるだけ早く蓋を緩めて残圧を排除する。
- バルブ部分および消火薬剤を本体から抜き取り、各部分の確認にうつる。
消火器の内部および機能の確認に係る点検について、誤っているものは次のうちどれか。
- 化学泡消火器は設置後1年を経過したものから実施する。
- 加圧式強化液消火器は設置後3年を経過したものから実施する。
- ガス加圧式粉末消火器は製造年から3年(蓄圧式粉末消火器は製造年から5年)を経過したものから実施する。
- 二酸化炭素消火器は、内部および機能の確認は行わない。
内部および機能の確認について、誤っている組み合わせは、次のうちどれか。
消火器の種別 | 放射能力 | 点検試料 | |
1 | 化学泡消火器 | 全数 | 全数の10%以上 |
2 | 二酸化炭素消火器 | 全数 | 全数の10%以上 |
3 | 蓄圧式強化液消火器 | 拭取り数 | 抜取り数の50%以上 |
4 | 粉末消火器 | 拭取り数 | 抜取り数の50%以上 |
一定期間を経過した消火器の内部および機能の確認は抜取方式の物があるが、抜取試料(ロット)の作り方で誤っているものは次のうちどれか。
- 機種別(消火器の種類別)に分け、さらに種別(大型、小型の別)ごとに分ける。
- メーカー別に分ける。
- 加圧方式(蓄圧式、ガス加圧式)別に分ける。
- 製造年から8年を超える加圧式粉末消火器および製造年から10年を超える蓄圧式の消火器は別に分ける。
消火器の製造年から3年を超え8年以下のものを1ロットとした検査試料で、内部および機能の確認の周期として、正しいものは次のうちどれか。
- ロットの大きさが1〜7本 点検周期:3.5年
- ロットの大きさが8本 点検周期:4年
- ロットの大きさが9本 点検周期:4.5年
- ロットの大きさ(本数)に関係なく 点検周期:5年
消火器の機器点検のうち内部および機能の点検を実施する期間について、誤っているものは次のうちどれか。
- 加圧式の水消火器にあっては、製造から3年を経過したもの。
- 加圧式の化学泡消火器にあっては、設置後1年を経過したもの。
- 加圧式の機械泡消火器にあっては、設置後3年を経過したもの。
- 加圧式の強化液消火器にあっては、製造年から3年を経過したもの。
消火器の内部および機能の確認に係る点検について、誤っているものは次のうちどれか。
- 化学泡消火器は設置後1年を経過したものから実施する。
- 加圧式強化液消火器は設置後3年を経過したものから実施する。
- ガス加圧式粉末消火器は製造年から3年(蓄圧式粉末消火器は製造年から5年)を経過したものから実施する。
- 二酸化炭素消火器は、内部および機能の確認は行わない。
定期に行う消火器の耐圧性試験に関する記述で、正しいものは次のうちどれか。
- すべての消火器で、製造年から10年を経過したものは耐圧性能試験を実施しなければならない。その後3年以内ごとに行う。
- 二酸化炭素消火器およびハロゲン化物消火器を除く消火器で製造年から10年を経過したものは、耐圧性能試験を実施し、その後3年以内ごとに行う。
- すべての消火器で、製造年から8年を経過したものは耐圧性能試験を実施し、その後4年以内ごとに行う。
- 二酸化炭素消火器およびハロゲン化物消火器を除く消火器で、製造年から10年を経過したものは耐圧性能試験を実施し、その後5年以内毎に行う。
消火器具の整備方法
こちらもCHECK
【過去問(筆記)】消火器具の整備方法|消防設備士乙6【点検・整備】
続きを見る
蓄圧式消火器の気密試験について、適当でないものは次のうちどれか。
- 消火器本体内に水を満たし、キャップを締め、各部からの漏れを確認する。
- 充てん用圧力容器に付属している圧力調整器の二次側圧力計の指針の降下状況で判別できる場合もある。
- 消火器のバルブ、パッキン等から漏れを発見した場合、これを整備し、再組立ての上、再度気密試験を行わなければならない。
- 再充てんしたものを水槽内に浸漬し、各部からの漏れを確認する。
蓄圧式消火器の分解について、誤っているものは次のうちどれか。
- 排圧栓のあるものは、これを徐々に開いて内圧を排圧する。
- 排圧栓のないものは、キャップをあける。
- 排圧しながら指示圧力計が円滑に0に戻るか確認する。
- 排圧後キャップを開け、バルブ・レバーの部分を取り外す。
消火器使用後の消火薬剤の充てん等について、誤っているものは次のうちどれか。
- 化学式消火器にあっては、消火器内で消火薬剤を溶かさないこと。
- 蓄圧式の粉末消火器を再充填する前には、除湿された圧縮空気または窒素ガスで十分清掃すること。
- 粉末消火器にあっては、消火薬剤の残量があれば取り出し、新しい消火薬剤を充てんすること。
- 加圧式の粉末消火器にあっては、加圧用ガス容器を取り付けた後、必ず安全栓を起動レバーにセットしておくこと。
消火薬剤の充てん上の注意事項として、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 蓄圧式の強化液消火器は、規定量の薬剤を入れ、窒素ガスで規定値まで加圧する。
- 加圧式の粉末消火器は、規定量の薬剤を入れ、加圧用ガス容器および粉上り防止封板を取り付けた後、安全栓を起動レバーにセットする。
- 二酸化炭素消火器にあっては、高圧ガス保安法に基づく許可を受けた専門業者に充てんを依頼する。
- 化学泡消火器にあっては、消火器内で消火薬剤を溶かさないこと。
次の文は全量放射しなかったある消火器の使用後の整備の一部について説明したものであるが、この説明から考えられる消火器の名称として、正しいものはどれか。
「消火器を逆さにし、残圧を放出して乾燥した圧縮空気等によりホースおよびノズルをクリーニングした。」
- 化学泡消火器
- 二酸化炭素消火器
- 強化液消火器
- 粉末消火器
消火器の加圧用ガス容器について、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 作動封板を有するものを使用した場合は、同じ容器記号のものと取り替える。
- 容器弁付きのものを使用した場合は、専門業者に依頼してガスを充てんする。
- 内容積が100c㎥以下のものは、すべて液化炭酸ガスを使用している。
- 内容積が100c㎥を超えるものは、窒素ガスまたは液化炭酸ガスを使用している。
消火器の点検整備に関する注意事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- キャップを開けるときには、容器内の残圧を排除した後に開ける。
- キャップを開けるときには、専用の機具を使用する。
- 合成樹脂製の容器または部品の清掃には、よく汚れが落ちるようにシンナーなどの有機溶剤を使用する。
- 本体容器に著しい腐食のあるものは破棄とする。
消火器の点検整備に関する注意事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- キャップの開閉には、クランプ台、キャップスパナなどの専用機具を使用する。
- 高圧ガスを使用する二酸化炭素消火器、ハロン1301消火器へのガスの充てんは、高度の技術を要するので、特類の消防設備士に依頼する。
- 粉末消火器およびハロゲン化物消火器の整備などには、水や湿気を含んだ圧縮空気は使用しない。
- 点検整備のため、所定の位置より消火器を持ち去る場合は、必ず代替えの消火器を設置する。
加圧式の消火器の点検結果に不良内容があった場合の対処方法について、最も不適当なものは次のうちどれか。
- ノズルおよびノズル栓を目視及び手で締め付けを行って確認したところ、ねじの緩みがあったので締め直した。
- 本体容器の内面に著しい腐食があったので、廃棄し取替えた。
- 窒素ガスを充てんし、作動封板により密封した加圧用ガス容器の総質量を秤で測定したところ、表示充てんガス量の−15%であったので、窒素ガスを充てんした。
- 本体容器を目視により確認したところ、著しい変形があり機能上支障のおそれがあるため、廃棄し取替えた。
加圧式の粉末消火器の点検、整備等について、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 加圧用ガス容器の取付けねじには、右ねじのものと左ねじのものがあるので、これに注意して分解と組立てを行った。
- 放射機構が開放式のもののノズル栓に破損が見受けられたので、加圧用ガス容器の封板およびガス量、消火薬剤量および性状を点検した。
- 消火薬剤が固化している部分があったので詰め替えた。
- 変形と腐食のため廃棄と判定されたので、設置することをやめ、消火訓練用に保管することにした。
消火器の点検または整備について、正しいものは次のうちどれか。
- 強化液消火器の指示圧力計の指針が緑色の上限を超えていた場合は、指示圧力計の作動を点検しなければならない。
- 化学泡消火器のキャップでポリカーボネート樹脂製のものについては、点検時に油汚れが認められた場合、シンナー又はベンジンで掃除しなければならない。
- 蓄圧式粉末消火器の蓄圧ガスの充てんには、必ず二酸化炭素を使用しなければならない。
- 加圧用のガスとしては、空気、二酸化炭素または窒素ガスが使用されるが、機器点検でそれらの充てん量を調べるには、空気および窒素ガスの場合は質量を測定し、二酸化炭素の場合は圧力を測定する。
消火器の点検・整備等について、最も不適切なものは次のうちどれか。
- 本体容器の腐食部分を紙やすりで処理したところ、さらに深い箇所で腐食があったため、紙やすりで完全に除去できるまで処理し整備した。
- 反応式化学泡消火器のキャップは、一般に合成樹脂製であることから、有機溶剤、中性洗剤を除いたもので洗浄し整備した。
- レバーに安全栓を装着した後、安全栓がセットされた状態で固定され、安全栓を解除した状態で円滑に作動することを点検・整備した。
- 消火薬剤に沈殿物があったため、消火薬剤を交換し、整備した。
蓄圧式消火器の整備の方法で、正しいものは次のうちどれか。
1 ホース、ノズルが一体的に組み込まれているものは、ノズルを取り替える場合、ノズルを既存のホースに差し込んだ上から金具で固定して取り替える。
2 消火薬剤の質量、容量が規定量ないものは、新しい消火薬剤と古い消火薬剤を混ぜないために、必ず新しい消火薬剤に詰め替える。
3 レバーの作動確認は、組み立てたまま行うとバルブが開いたりして誤放射することがあるので、整備をする前に、内圧を排出してから行う。
4 指示圧力計には、使用圧力範囲、圧力検知部の材質記号および蓄圧ガスの種類が明示されており、指示圧力計を取り替える際には指示されているものを使用する。
化学泡消火器の整備について、誤っているものは次のうちどれか。
- 消火薬剤水溶液に変色や異臭があるのは、老化や腐敗のためであるから、ただちに新しいものと詰め替えること。
- 消火薬剤は、原則として1年に1回交換すること。
- 消火薬剤水溶液を作るときは、消火薬剤に水を少しずつ注ぎながらかき混ぜて溶かすのが最もよい。
- キャップパッキンやエルボパッキンは、傷みやすいので、損傷しているものは、すみやかに交換すること。
廃消火器の処理方法
こちらもCHECK
【過去問(筆記)】廃消火器の処理方法|消防設備士乙6【点検・整備】
続きを見る
消火器または消火薬剤の廃棄処理について、誤っているものは次のうちどれか。
- 粉末消火薬剤を、袋詰めにしてから缶に収めて処理した。
- 高圧ガス保安法の適用を受ける加圧用ガス容器を、高圧ガス容器専門業者等に依頼して処理した。
- 高圧ガス保安法の適用を受けない加圧用ガス容器を、本体容器から分離して排圧処理するか、または高圧ガス容器専門業者等に依頼して処理した。
- 化学泡消火薬剤を、内筒薬剤と外筒薬剤を混合させて多量の水で希釈して処理した。
廃消火器の処理の方法について、正しいものは次のうちどれか。
- 廃消火器、廃消火薬剤の収集、運搬、処理は必ず廃棄物の処理等の許可を受けた業者に依頼する。
- 廃消火器を分解し、市町村の指定する分別方法に基づき分別し、一般ごみとして処分した。
- ABC粉末消火薬剤は肥料の原料となる物質が含まれているので、資源の有効利用のため農家に無償で譲渡した。
- 粉末消火薬剤を飛散しないように袋に入れてから、ブリキ缶に入れ蓋をし、市町村の指定する埋立地で処分した。
二酸化炭素消火器について、誤っているものは次のうちどれか。
- 消火薬剤として液化炭酸が充てんされており、液化炭酸の蒸気圧による蓄圧式で、指示圧力計が取り付けられている。
- 使用温度範囲は−30〜+40℃である。
- 放射の際、ホーン部で気化冷却するため凍傷防止のため、ホーンの直近に断熱材で成形されたホーン握りが付いている。
- 本体容器は高圧ガス保安法に定める高圧ガス容器で安全弁付きで、消火薬剤の充てん比は1.5以上である。
消火薬剤の充てん
こちらもCHECK
【過去問(筆記)】消火薬剤の充てん|消防設備士乙6【点検・整備】
続きを見る
蓄圧式消火器の消火薬剤充てん
蓄圧式消火器の充てんなどに関して、誤っているものは次のうちどれか。
- キャップなどの締付け部分のパッキンは、新しいものを使用する。
- 開閉バルブのバルブ軸パッキンなどは一式新しいものと交換する。
- 蓄圧式強化液消火器の蓄圧ガスは、二酸化炭素を使用する。
- 充てん後は漏気の確認(気密試験)を行う。
蓄圧式消火器の漏れ検査(気密試験)を行う方法として、正しいものはどれか。
- 本体容器に加圧水を入れて検査する。
- 充てんした消火器を水槽中に浸漬し、気泡の発生を確認した。
- 標準圧力計で内圧を測定し、充てん直後の圧力と比較する。
- 充てん圧力の1.5倍の圧力を加え、20分後の圧力値を確認する。
蓄圧式粉末消火器の消火薬剤の充てん方法について、誤っているものは次のうちどれか。
- キャップを開ける前に本体容器を逆さまにし、レバーを握って容器内の残圧を排出する。
- 残剤は廃棄する。容器内は圧縮空気で十分に清掃した後規定量の消火薬剤を充てんし、次に整備したバルブ本体(蓋パッキン、バルブ軸などは新しいものに交換)を口金に挿入し、キャップを十分に締める。
- 窒素ガス容器に圧力調整器を取り付け、圧力調整器の2次圧力計の圧力が、粉末消火器の「温度、圧力線図」から見出した充てん時の気温に対応する圧力になるように調整ハンドルで調整、セットし、窒素ガスを充てんする。
- 蓄圧ガスを充てん後漏れがないかを確認する(気密試験)
加圧式消火器の消火薬剤充てん
小型粉末消火器の整備について,正しいものは次のうちどれか。
- 蓄圧式は、容器内を水洗して蓄圧した後に薬剤を充てんする。
- ガス加圧式は、薬剤の充てん後に少量の試験放射を行った上で安全栓の封をする。
- 消火薬剤は同一メーカーの場合、どの種類を混合してもよい。
- 加圧用ガス容器は、カッターの作動レバーに安全栓を施した後に取り付ける。
ガス加圧式粉末消火器(開閉バルブ式)の薬剤の詰替え時の手順または注意事項として、正しいものは次のうちどれか。
- キャップを開ける前に、本体容器内の残圧を排出するために、逆さまに保持して、レバーを握った。
- 放射された薬剤量が少量だったので、同種類の薬剤を不足分だけ、充てんした。
- メーカー指定の容器番号の加圧ガス容器を確実に取り付け、安全栓をセットして「安全封印シール」を貼付した。
- 雑巾で外面に付着した粉末薬剤をふき取り、メーカー指定の使用済み表示装置およびキャップと本体容器の間に「充てん済シール」を貼付した。
粉末消火薬剤の充てんに関し、誤っているものは次のうちどれか。
- 1粉上がり防止封板、密栓式逆流防止装置は元通りにはめ込む。
- 安全栓をセットし、加圧用ガス容器を確実に取り付けたのち、安全栓封印、使用済み表示装置を取り付ける。
- メーカー指定の薬剤を規定量本体容器にあふれ出ないように注意しながら注入する。次に充てんされた薬剤が容器内で沈降し落ち着いてからサイホン管を差し込む。
- キャップを十二分に締め付け、本体とキャップの間に充てん済みシールを貼付する。
手さげ式の加圧式粉末消火器の薬剤充てん方法について、順を追って述べた次の説明のうち、誤っているものはどれか。
- 最初に、本体容器内、サイホン管、ホース、ノズル等を除湿された圧縮空気または窒素ガスで清掃する。
- 2番目に、加圧用ガス容器、粉上り防止用封板等を取り付けてから安全栓をセットする。
- 3番目に、消火薬剤を規定量まで入れる。
- 最後に、充てんされた薬剤がふわふわと流動しているうちに素早くサイホン管を差し込み、キャップを確実に締める。
化学泡消火器の消火薬剤充てん
化学泡消火器の消火薬剤の充てん方法について、誤っているものは次のうちどれか。
- 外筒に水を入れ、A剤を少しづつ攪拌しながら溶かす。
- 内筒の液面表示の約半分の水をバケツにとり、B剤を少しずつ攪拌しながら入れて溶かす。
- 内筒に溶解した内筒用薬剤を入れ、液面表示まで水を加える。
- 充てん年月日を記入した点検票を貼付し、維持台帳にも記録しておく。
化学泡消火薬剤の充てん上の注意事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- 消火薬剤は、原則として1年に1回詰め替える。
- 内部および機能の確認時、A剤が液面表示より著しく減量していたので、水を追加した。
- 消火器内では、消火薬剤を溶かない。
- 廃棄消火薬剤は、A剤、B剤を別々の容器に入れ栓をし、廃棄物の処理の許可を受けたメーカーに処理依頼をした。
化学泡消火器の消火薬剤を充てんする場合の注意事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- 消火薬剤を取り扱う場合は、内筒液と外筒液を混合すると多量の泡が発生するので注意すること。
- 2充てん前に、外筒、内筒の内外面およびキャップを水洗いし、特にろ過網、ホース、ノズルの流通部は水を通してよく洗うこと。
- 水にB剤を完全に溶かし、内筒に漏斗を挿入して注入すること。
- 外筒内で棒等により薬剤を入念に境拌溶解すること。
化学泡消火器の消火薬剤の充てんに関する記述として、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 外筒、内筒の内外面およびキャップを水洗いし、特にろ過網、ホース、ノズルの流通部は水を通してよく洗う。
- 外筒内の外筒液面表示の8割程度まで水を入れ、ここに外筒用薬剤を少しずつ入れ、棒等で攪拌しながら完全に溶かした後、更に液面表示に進するまで水を加える。
- 内筒の約半分の容量の水をパケツに入れ、ここに内筒用薬剤を少しずつ入れ、攪拌しながら完全に溶かした後、それを内筒に注入し、更に液面表示に達するまで水を加える。
- 破がい式の内筒には封板を確実に取り付け、逆さ又は横に倒しても内筒薬剤が漏れないことを確認する。
消火薬剤の充てん時に使用する器具
ガス加圧式粉末消火器の内部および機能の確認または消火薬剤の充てんに際し使用する器具などで、不適当なものが含まれているものは次のうちどれか。
- 秤、クランプ台、ドライヤー、キャップスパナ
- キャップスパナ、点検鏡(反射鏡)、プライヤー、コンプレッサー
- エアーガン、プライヤー、漏斗、キャップスパナ
- 秤、標準圧力計、窒素ガス容器、圧力調整器
参考【消防設備士】基礎的知識(機械)の過去問まとめ【解答・解説つき】
続きを見る
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。