なぜ、防災屋なる業態が長らく商売を続けられるのか?という理由に、以下の三つが挙げられます。
- 消防用設備等における “エキスパート” である。
- 市場規模が小さく “参入メリット” が比較的低い。
- 地域密着型の商売で “地の利” を活かすことができる。
以下の読者を想定します。
- 中長期的に、地域社会で価値を出していきたい消防設備士。
- 大阪界隈で、信頼できる防災屋(消防設備士)を探している方。
- (12)項イ 工場の消防用設備等についての特徴を知りたい人。
大阪市平野区の防火対象物について
◎ 消防年報を見てみよう!
大阪市のホームページにて “消防年報” なるデータが公開されており、その中で「各区における用途毎の防火対象物数」が載っています。
参考大阪市 令和元年 消防年報
おそらく、多くの地域で消防年報の様な統計データが公開されていると思いますので、消防設備士の皆様は一度確認されることをオススメします。
◎ 平野区と言えば(12)項イ 工場!
(12)項イ 工場に設置される消防用設備等
消防法上、ハコ(建物)に対して消火器具の設置義務が生じるので粉末ABC消火器を設置しますが、実際それでは役不足な場合があります。
一般的な粉末ABC消火器の消火薬剤であるリン酸アンモニウムは消防法施行令別表第二にある通り、例えば危険物第二類(鉄粉・金属粉)の金属火災に対する消火には適応していません。
ですから、火災リスクを鑑みても「金属火災用の消火器」設置の方がパフォーマンスが良好であり、そういう話を消防設備士はお客様にすべきなのです。
また、(12)項イ 工場になる建物は「だだっ広くて、天井が高い」って傾向にある為、差動式分布型熱感知器が設置されているケースが多いでしょう。
(12)項イ 工場は防火管理意識が高い!
(12)項イ 工場のお客様は防火管理について課題意識が強い傾向にある為、それに応えられるようなサービスを消防設備士側も提供していく必要があるでしょう。
(12)項イ 工場で起こる火災報知器の異常
写真は(12)項イ 工場にて “油煙(ゆえん)” が天井に舞い上がっていき、それが熱感知器の中に溜まって短絡(+と-が接触)することで火災報知器が誤作動する事例があります。
(12)項イ 工場で起こりやすい火災報知器の誤作動や故障などの異常があるので、それらに対応した経験が豊富で詳しい消防設備士であれがお客様にも選ばれ続けるでしょう。
◎ どんどん最適化されていく(12)項イ 工場
弊社が創業された60年前と比べれば、現在は比べ物にならない程に消防用設備等が当然の様に設置されている環境でしょう。
昔々は、例えば建築確認で「消防用設備等が設置されているというウソ」をついて建物を作り、その後ずっと “建設中‥” という扱いにするという違法建築が行われていた時代もあったそうです。
まだまだ課題はあるかもしれませんが、地域密着型の青木防災㈱に蓄積された情報によると徐々に良くなっているということは確かです。
これからも(12)項イ 工場を含む防火対象物における消防用設備等の施工・メンテナンスに注力し、火災による被害を軽減していきます!
◎ まとめ
- 大阪市のホームページにて “消防年報” なるデータが公開されており、その中の「各区における用途毎の防火対象物数」をみると「二番目に多い用途が(12)項イ 工場」という統計データが確認できた。
- (12)項イ 工場に「金属火災用の消火器」自主設置してある理由として、一般的な粉末ABC消火器の消火薬剤であるリン酸アンモニウムは消防法施行令別表第二にある通り危険物第二類(鉄粉・金属粉)の金属火災に対する消火には適応していないことが挙げられた。
- (12)項イ 工場で起こりやすい火災報知器の誤作動や故障などの異常があるので、それらに対応した経験が豊富で詳しい消防設備士であれがお客様にも選ばれ続けることができそうであった。