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【消防法施行令別表第一】大阪市平野区の防火対象物の用途ランキング

大阪市平野区の防火対象物

https://aokimarke.com

強欲な青木
どうすれば地域に必要な防災屋として、ずっと愛され続ける商売ができますか…?
防火対象物の用途ランキングに、ヒントがありそうです。
管理人
点検タマ王
消防設備士は色々な建物に出入りしているから、地域についての情報が蓄積されますね。
まず “統計” データを確認して、長い歴史ゆえの “経験” に基づく話をしていきましょう。
管理人

 

なぜ、防災屋なる業態が長らく商売を続けられるのか?という理由に、以下の三つが挙げられます。

  1. 消防用設備等における “エキスパート” である。
  2. 市場規模が小さく “参入メリット” が比較的低い。
  3. 地域密着型の商売で “地の利” を活かすことができる。

 

以下の読者を想定します。

  • 中長期的に、地域社会で価値を出していきたい消防設備士。
  • 大阪界隈で、信頼できる防災屋(消防設備士)を探している方。
  • (12)項イ 工場の消防用設備等についての特徴を知りたい人。

 

大阪市平野区の防火対象物について

 

◎ 消防年報を見てみよう!

消防年報 平野区

大阪市のホームページにて “消防年報” なるデータが公開されており、その中で「各区における用途毎の防火対象物数」が載っています。
参考大阪市 令和元年 消防年報

強欲な青木
平野区いうたら「大阪市で一番人口多いベッドタウン」やから、(5)項ロ 共同住宅の用途が多いのは頷けるわな。
特筆すべきは「二番目に多い用途が(12)項イ 工場」という部分でしょう。
管理人
強欲な青木
漠然と『工場は多いよな‥』って思ってたけど、統計の数字見ると『ギョギョギョッ!』と驚くな。
いや、さかなクンみたいなリアクション!!
管理人

おそらく、多くの地域で消防年報の様な統計データが公開されていると思いますので、消防設備士の皆様は一度確認されることをオススメします。

 

◎ 平野区と言えば(12)項イ 工場!

(12)項イ 工場

強欲な青木
平野区の(12)項イ 工場の数が1,249件なのに対して、隣の東住吉区は240件ってとこに注目すると文字通りケタ違いに多いってのが分かるよね。
その分だけ弊社には(12)項イ 工場にまつわる消防用設備等の知見が蓄積されてますから、いっちょ(12)項イ 工場に関する特徴を挙げていきましょう。
管理人

 

(12)項イ 工場に設置される消防用設備等

メタレックス 消火器

カッパ
カッパ
(12)項イ 工場っつったら‥粉末ABC消火器の他に「金属火災用の消火器」自主設置してあったりするよね。
そうそう、メタレックス(製品名)とか金属加工する建物用と表現しても過言ではないかと。
管理人

消防法上、ハコ(建物)に対して消火器具の設置義務が生じるので粉末ABC消火器を設置しますが、実際それでは役不足な場合があります。

一般的な粉末ABC消火器の消火薬剤であるリン酸アンモニウムは消防法施行令別表第二にある通り、例えば危険物第二類(鉄粉・金属粉)の金属火災に対する消火には適応していません。

ですから、火災リスクを鑑みても「金属火災用の消火器」設置の方がパフォーマンスが良好であり、そういう話を消防設備士はお客様にすべきなのです。

強欲な青木
防火対象物の用途一覧について謳われている消防法令別表一は頻繁に目にしてたけど、今回は消防法施行令別表第二ってのは危険物に対する消火薬剤の話なんやね。
例えば「金属火災の初期消火をする為には、粉末ABC消火器じゃなくて金属火災用を使わないと消えないです‥」みたいなことを、消防法に基づいてお客様に伝えられるだけで結構喜んで頂けることあったりします。
管理人

 

また、(12)項イ 工場になる建物は「だだっ広くて、天井が高い」って傾向にある為、差動式分布型熱感知器が設置されているケースが多いでしょう。

空気管

ピエロ
ピエロ
この細ぉ~い白いのも熱感知器なん!?
そうですよ!白い被覆の下には銅管があって、火災の熱による空気の膨張(温度差)を検出することで作動する仕組みです。
管理人

 

(12)項イ 工場は防火管理意識が高い!

正義タマスケ
正義タマスケ
(12)項イ 工場の関係者さまは “安全第一” が徹底されていたり “カイゼン” を常に意識されており、それらに防火意識も引っ張られているせいか防火管理・訓練を熱心にされる印象があります。
工場の中にはウン千万円という高価な機械があったり、もし火災が起こった場合に可燃物や危険物があるので被害が重大化しやすいといった事情も関係しているかと。
管理人

(12)項イ 工場のお客様は防火管理について課題意識が強い傾向にある為、それに応えられるようなサービスを消防設備士側も提供していく必要があるでしょう。

 

(12)項イ 工場で起こる火災報知器の異常

熱感知器の-と-端子が短絡した理由

写真は(12)項イ 工場にて “油煙(ゆえん)” が天井に舞い上がっていき、それが熱感知器の中に溜まって短絡(+と-が接触)することで火災報知器が誤作動する事例があります。

土方タマスケ
土方タマスケ
他にも木材加工工場で、切粉(きりこ)が舞い上がって差動式スポット型熱感知器のリーク孔(熱感知器の内部で膨張した空気が抜ける穴)が詰まって誤作動したって話も聞いたことあります。
元クリーニング工場だった建物の自動火災報知設備みたら、ずっと水蒸気ムンムンだったのか電線を接続する端子部分にビッシリ緑青が発生していて全然電気を通さない状態に‥ってな事例も見かけたことあります。
管理人

(12)項イ 工場で起こりやすい火災報知器の誤作動や故障などの異常があるので、それらに対応した経験が豊富で詳しい消防設備士であれがお客様にも選ばれ続けるでしょう。

 

◎ どんどん最適化されていく(12)項イ 工場

古い街

弊社が創業された60年前と比べれば、現在は比べ物にならない程に消防用設備等が当然の様に設置されている環境でしょう。

昔々は、例えば建築確認で「消防用設備等が設置されているというウソ」をついて建物を作り、その後ずっと “建設中‥” という扱いにするという違法建築が行われていた時代もあったそうです。

囚人T
囚人T
数十年前までは自動火災報知設備が未設置の(12)項イ 工場が、工事現場である案件も沢山あったそうです。
今ですと元々未設であったという案件よりも建物を勝手に増改築してしまうことによって自動火災報知設備の設置義務が生じるケースや、屋内消火栓設備の設置義務が生じてしまい代替設備のパッケージ消火設備を設置するケースの方が多く占めていますね。
管理人

 

まだまだ課題はあるかもしれませんが、地域密着型の青木防災㈱に蓄積された情報によると徐々に良くなっているということは確かです。

これからも(12)項イ 工場を含む防火対象物における消防用設備等の施工・メンテナンスに注力し、火災による被害を軽減していきます!

 

◎ まとめ

  • 大阪市のホームページにて “消防年報” なるデータが公開されており、その中の「各区における用途毎の防火対象物数」をみると「二番目に多い用途が(12)項イ 工場」という統計データが確認できた。
  • (12)項イ 工場に「金属火災用の消火器」自主設置してある理由として、一般的な粉末ABC消火器の消火薬剤であるリン酸アンモニウムは消防法施行令別表第二にある通り危険物第二類(鉄粉・金属粉)の金属火災に対する消火には適応していないことが挙げられた。
  • (12)項イ 工場で起こりやすい火災報知器の誤作動や故障などの異常があるので、それらに対応した経験が豊富で詳しい消防設備士であれがお客様にも選ばれ続けることができそうであった。
  • この記事を書いた人

管理人

【経歴】鈴鹿高専材料工学科 ⇒ 静岡大学工学部(3年次編入学) ⇒ 院 ⇒ 鈴与㈱ ⇒ 某A防災㈱ ⇒ 青木マーケ㈱※独立
【保有資格】消防設備士全類・危険物取扱者全類・第二種電気工事士・工事担任者(AI・DD総合種)・第三種電気主任技術者
【主な活動】月刊誌「電気と工事(オーム社)」コラム執筆・ブログ(月間40万PV)・YouTubeチャンネル「強欲な青木&消防設備士」の動画作成

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