予防技術検定の試験は以下の3つに分かれていますが、初めの一回は必ず共通科目に合格しなければなりません。
予防技術検定の専門科目3つ
- 防火査察
- 消防用設備等
- 危険物
共通科目は一度合格すれば残りの2回の免除が可能ですが、範囲が限定的で比較的簡単なので得点源として受けるべきでしょう。
では、どんな問題が出たのかを合格者の立場から解説していきます。
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【過去問】予防技術検定(消防用設備等)に出た試験問題を徹底解説!
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【過去問】予防技術検定(共通科目)
①燃焼
第4類の危険物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 特殊引火物は発火点が100℃以下または引火点が-21℃以下かつ沸点が40℃以下であり、引火性液体自体が燃焼する。
- 第一石油類とは引火点が-21℃未満で、指定数量が200ℓである非水溶性液体にはガソリンなどが該当する。
- 第二石油類は引火点が21℃以上70℃未満であり、第三石油類は引火点が70℃以上200℃未満である。
- 動植物油類は引火点が250℃未満である引火性液体をいい、動植物の種子もしくは果肉から抽出したものである。
よくテストで「一番初めの問題に、一番難しいのをブッ込む!」みたいな出題者のイタズラがあるのですが、少し考えて『これムズイわ。』と思ったら即とばして次の問題に取り掛かることで時間を節約しましょう。
②消防法
消防長・消防署長その他の消防吏員は、屋外において火災の予防に危険であると認める行為者又は火災の予防に危険であると認める物件若しくは消防の活動に支障になると認める物件の所有者、管理者又は占有者で権限を有する者に対して、とるべきことを命ずることができる必要な措置として誤っているものはどれか。
- 火遊び、喫煙、たき火、溶接その他これらに類する行為の禁止若しくは制限又はこれらの行為を行なう場合の消火準備
- 残火、取灰又は火粉の始末
- 危険物又は放置され、若しくはみだりに存置された燃焼のおそれのある物件の除去その他の処理
- 防火対象物の改修、移転、除去、使用の禁止、停止若しくは制限、工事の停止若しくは中止
③建築基準法
非常用進入口の構造について、誤っているものはどれか。
- 進入口は、道又は道に通ずる幅員4m以上の通路その他の空地に面する各階の外壁面に設けること。
- 進入口の間隔は、50m以下であること。
- 進入口は、外部から開放し、又は破壊して室内に進入できる構造とすること。
- 進入口又はその近くに、外部から見やすい方法で赤色灯の標識を掲示し、及び非常用の進入口である旨を赤色で表示すること。
④消防同意
消防同意に関する次の記述について、( ア )~( エ )に入る語句の組み合わせとして正しいものはどれか。
建築物の新築・増築・改築・移転・修繕・模様替・用途の変更若しくは使用について許可、認可若しくは確認をする権限を有する( ア )若しくはその委任を受けた者又は建築基準法第6条の2第一項の規定による確認を行う( イ )は、当該許可、認可若しくは確認又は同法第6条の2第一項の規定による確認に係る建築物の( ウ )又は所在地を管轄する( エ )の同意を得なければ、当該許可、認可若しくは確認又は同項の規定による確認をすることができない。
( ア ) | ( イ ) | ( ウ ) | ( エ ) | |
1 | 行政庁 | 指定確認検査機関 | 工事施工地 | 消防長又は消防署長 |
2 | 特定行政庁 | 登録確認期間 | 工事施工地 | 市町村長 |
3 | 行政庁 | 登録確認期間 | 設置場所 | 消防長又は消防署長 |
4 | 特定行政庁 | 指定確認検査機関 | 設置場所 | 市町村長 |
⑤消防用設備等
消防用設備等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 学校・病院・工場・事業場・興行場・百貨店・旅館・飲食店・地下街・複合用途防火対象物その他の防火対象物で政令で定めるものの関係者は、消防用設備等について消火・避難その他の消防の活動のために必要とされる性能を有するように、政令で定める技術上の基準に従って設置し、及び維持しなければならない。
- 消防長または消防署長は、その地方の気候又は風土の特殊性により、前項の消防用設備等の技術上の基準に関する政令又はこれに基づく命令の規定のみによっては防火の目的を充分に達し難いと認めるときは、条例で、同項の消防用設備等の技術上の基準に関して、当該政令又はこれに基づく命令の規定と異なる規定を設けることができる。
- 防火対象物の関係者が、同項の政令若しくはこれに基づく命令又は条例で定める技術上の基準に従って設置し、及び維持しなければならない消防用設備等に代えて、特殊消防用設備等であって、当該消防用設備等と同等以上の性能を有し、かつ設備等設置維持計画に従って設置し、及び維持するものとして、総務大臣の認定を受けたものを用いる場合には、消防用設備等についての規定は、適用しない。
- 特殊消防用設備等の認定を受けようとする者は、あらかじめ、日本消防検定協会又は法人であって総務大臣の登録を受けたものが行う性能評価を受けなければならない。
⑥防火管理
統括防火管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 地下街(地下の工作物内に設けられた店舗、事務所その他これらに類する施設で、連続して地下道に面して設けられたものと当該地下道とを合わせたものをいう。)でその管理について権原が分かれているものは統括防火管理の対象になる。
- 複合用途防火対象物で、管理について権原を有する者が複数いる防火対象物にあっては、統括防火管理者を協議して定め、当該防火対象物の全体についての消防計画の作成など防火管理上必要な業務を行わせなければならない。
- 統括防火管理者は、消防法施行令第4条に定める資格を有する者で、当該防火対象物の全体についての防火管理上必要な業務を適切に遂行するために必要な権限及び知識を有するものとして、総務省令で定める要件を満たす者でなければならない。
- 統括防火管理者は、防火対象物の全体についての防火管理上必要な業務を行う場合において必要があると認めるときは、各防火管理者に対し、業務の実施のために必要な措置を講ずることを指示することができる。
⑦防火対象物点検
防火対象物点検に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 防火管理に係る消防計画に基づき、消防庁長官が定める事項が適切に行われていることについて確認する。
- 防火対象物の避難上必要な施設及び防火戸の管理状況の点検については、消防設備点検資格者の業務とされている。
- 圧縮アセチレンガス、液化石油ガスその他の火災予防又は消火活動に重大な支障を生ずるおそれのある物質を貯蔵し、又は取り扱う場合には、その届出が出されていることを確認する。
- 開口部のない耐火構造の床又は壁で区画されている場合において、その区画された部分が一定の防火対象物の用途に供されていない場合には、当該区画された部分は、点検の基準の一部が適用されない場合がある。
⑧査察
立入検査に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 消防長又は消防署長は、火災予防のために必要があるときは、関係者に対して資料の提出を命じ、若しくは報告を求め、又は当該消防職員にあらゆる仕事場・工場若しくは公衆の出入する場所その他の関係のある場所に立ち入って、消防対象物の位置・構造・設備及び管理の状況を検査させ、若しくは関係のある者に質問させることができる。
- 消防職員は、関係のある場所に立ち入る場合においては、市町村長の定める証票を携帯し、関係者に対してこれを示さなければならない。
- 消防職員は、関係のある場所に立ち入る場合においては、関係者の業務をみだりに妨害してはならない。
- 消防職員は、関係のある場所に立ち入って検査又は質問を行った場合に知り得た関係者の秘密をみだりに他に漏らしてはならない。
⑨火災調査
火災調査に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 消防長又は消防署長は、消火活動をなすとともに火災の原因並びに火災及び消火のために受けた損害の調査に着手しなければならない。
- 消防長又は消防署長は、火災調査をするため必要があるときは、関係のある者に対して質問し、又は火災の原因である疑いがあると認められる製品を製造し若しくは輸入した者に対して必要な資料の提出を命じ若しくは報告を求めることができる。
- 消防長又は消防署長及び関係保険会社の認めた代理者は、火災の原因及び損害の程度を決定するために火災により破損され又は破壊された財産を調査することができる。
- 放火又は失火の疑いのあるときは、その火災の原因の調査の主たる責任及び権限は、所轄警察署にあるものとする。
⑩危険物
危険物の類ごとの性状について、誤っているものはどれか。
- 第1類の危険物は、すべて固体である。
- 第2類の危険物は、すべて固体である。
- 第5類の危険物は、すべて液体である。
- 第6類の危険物は、すべて液体である。
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参考【🆕令和6年度】予防技術検定おすすめテキスト&問題集ランキング【2024年】
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◎ まとめ
- 予防技術検定の共通科目は得点源になる為、試験に合格した立場から出た問題と傾向について解説した。
- 共通科目は一度合格すれば残りの2回の免除が可能だが、範囲が限定的で比較的簡単なので得点源として受けるべきであった。
- 消防同意の話はメチャクチャ重要であり得点源になる部分である為、消防法第7条はしっかり読み込んでおいた方が良かった。