このブログを見たら消防設備士試験の「ねじ」に関する問題が得点源となるはず!
メートルねじ
まず一般的なねじとして挙げられるのが、このメートルねじです。
あらゆる部材を固定する際に多用する寸切りボルトはM10ですが、これはメートルねじで外径が約10㎜のものであることを表しているのです。
特に消防設備士は電気工事や建築工事で部材を固定する際にねじを使うだけでなく、配管工事でもねじを使って接続をするのでねじに関する理解は必須です。
管用ねじ
管用(くだよう)ねじは、配管類や管用部品を接続・結合するために用いるねじのことです。
管用ねじには大きく以下の2種類があります。
- 管用テーパねじ
- 管用平行ねじ
管用テーパーねじと管用平行ねじ、それぞれのおねじおよびめねじでもISO規格が異なります。
管用ねじの呼称・呼び方についても消防設備士の試験では今のところ出ませんが、現場で飛び交う言葉なので頭に叩き込んでおきましょう。
管用ねじの呼び
ちなみにヤヤコシイですが配管の “さんぶ” と、ウィットねじ(ボルト)サイズを表すW3/8の “さんぶ” は径が異なりますので注意して下さい。
注意ポイント
もう一つ補足ですが寸切りボルトのM10とW3/8は、どちらも外径が約10㎜で外観で区別つきませんがピッチが少し違うので使用するナット類ご注意を。
ボルトとねじの違い
「ボルト」は、「ねじ」の大きいものです。「ねじ」の中に「ボルト」も含まれるイメージです。
ボルトは、ナットなどの雌ねじとともに対象物を挟みながら、回して締めるタイプのねじです。
大きいものをボルト、小さいものを小ねじと呼びます。
ねじの緩み防止策4つ
ねじの緩み対策として、ここでは消防設備士の試験に出題されている以下の4つを挙げます。
「メートル細目ねじ」とは
一般的なねじ(メートル並目ねじ)より、ねじ山の間隔(ピッチ)が細かいねじのこと。
【過去問】ねじ(ボルト・ナット)
日本産業規格(JIS)上、[M10]で表されるねじがある。このねじの種類として正しいものは次のうちどれか。(甲3大阪)
- 管用テーパねじ
- メートル並目ねじ
- 管用平行ねじ
- ユニファイ並目ねじ
次の文中の〔 〕に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
「ねじの大きさは、おねじの〔 〕で表し、これをねじの呼び径という。」(甲1大阪)
- ピッチ
- 有効径
- 谷の径
- 外径
ねじが機械の振動などによって緩むことを防ぐ方法として、誤っているものは次のうちどれか。(乙6大阪)
- 止めナットを用いる方法
- リード角が異なるねじを用いる方
- 座金(ざがね)を用いる方
- ピン・小ねじ・止めねじを用いる方法
ねじに関する説明として、誤っているものは次のうちどれか。(甲3奈良)
- ピッチとは、隣り合うねじ山の対応する点を、ねじの軸と平行に測った距離をいう。
- リードとは、ねじを1回転させて、ねじが軸方向に動く距離をいう。
- リード角とは、ねじ山に描かれたつるまき線とねじ軸と垂直の水平面とにできた傾きをいう。
- 一条ねじとは、2本のねじ山が一対となって巻き付けて作られたねじをいう。
ボルトの種類と使用方法の例について、最も不適当なものは次のうちどれか。(甲5奈良)
- 基礎(アンカー)ボルトは、機械などをコンクリート基礎にすて付けるときに使用する。
- 通しボルトは、通し穴を使ってボルトとナットで締め付け、部品を固定するときに使用する。
- 押さえボルトは、両端がねじのボルトの一端を本体に強くねじ込み、他端をナットで締め付け、部品を固定するときに使用する。
- アイボルトは、機械や重い部品をつり上げるときに使用する。
機械に関する基礎的知識の過去問
解説まとめページご活用下さい
参考【消防設備士】基礎的知識(機械)の過去問まとめ【解答・解説つき】
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