著者:青木俊輔(強欲な青木)/青木マーケ(株) 取締役 COO、(株)防災屋 代表取締役 社長、(一社)予防団 共同代表理事
保有資格:消防設備士 全類
確認日:2026年10月19日(試験科目・問題数・合格基準・免状の区分は消防試験研究センターの公式サイトで確認)
更新内容:初版
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この記事の結論
消防設備士3類は、不活性ガス消火設備(二酸化炭素・窒素など)、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備を扱う免状です(消防試験研究センター「消防設備士試験」)。甲種は工事・整備・点検、乙種は整備・点検ができます。
試験は、甲種3類が筆記45問と実技(鑑別5問・製図2問)、乙種3類が筆記30問と実技(鑑別5問)です。筆記は各科目40%以上かつ全体60%以上、実技60%以上で合格です。3類は設備を見る機会が少ないので、参考書で仕組みを覚えたら、写真や実機の動画で起動から放出までの流れをつなげて理解するのが近道です。
3類で扱う設備
| 免状 | 扱う設備(工事整備対象設備等) |
|---|---|
| 甲種・乙種3類 | 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備 |
(消防試験研究センター「消防設備士試験」免状の種類、2026-10-19確認)
試験科目と問題数
| 科目 | 甲種3類 | 乙種3類 |
|---|---|---|
| 消防関係法令(共通・類別) | 15(共通8・類別7) | 10(共通6・類別4) |
| 基礎的知識(機械・電気) | 10(機械6・電気4) | 5(機械3・電気2) |
| 構造・機能・工事(整備)・規格 | 20(機械10・電気6・規格4) | 15(機械8・電気4・規格3) |
| 筆記 計 | 45 | 30 |
| 実技 | 鑑別等5・製図2 | 鑑別等5 |
| 試験時間 | 3時間15分 | 1時間45分 |
| 試験手数料 | 6,600円 | 4,400円 |
(消防試験研究センター「試験科目及び問題数」「試験の方法」、2026-10-19確認。甲種は受験資格が必要)
合格基準は、筆記が各科目40%以上かつ全体60%以上、実技が60%以上です。科目ごとの最低ラインは「消防設備士の足切りとは?」の記事で問題数に直しています。(消防設備士の足切りとは?科目ごとの最低ラインと、苦手科目を作らない配分)
よく問われる論点
起動から放出までの流れ
不活性ガス消火設備は、手動起動装置か、感知器の作動(自動)で起動し、起動用ガス容器から操作管を通って容器弁が開き、選択弁で放出する区画を選んで、噴射ヘッドから放出されます。(青木の実機解説動画より)。鑑別では、容器弁や配線、粉末消火設備の模式図などが問われています(青木マーケ(株)の3類の実技過去問より)。
実機で仕組みを解説した動画と記事:
- 動画「【💨甲3受験対策】実機で学ぶ!不活性ガス消火設備の仕組み」https://www.youtube.com/watch?v=sAIZ5ajLB-g
- 記事(青木のサイト):https://www.aoki-of-greed.com/2026/10/09/実機で学ぶ不活性ガス消火設備-起動から放出まで-消防設備士3類/
二酸化炭素消火設備の閉止弁と標識
二酸化炭素消火設備では、誤って放出された事故を受けて、閉止弁の設置や標識の掲示が求められるようになりました。
閉止弁の設置は、消防法施行規則第19条第5項第19号イ(ハ)に定められています。全域放出方式の二酸化炭素消火設備では、集合管(選択弁がある場合は貯蔵容器と選択弁の間)または操作管(起動用ガス容器と貯蔵容器の間)に、消防庁長官が定める基準に適合する閉止弁を設けることとされています。あわせて、維持の基準(同規則第19条の2)として、工事・整備・点検などで防護区画に人が立ち入るときは閉止弁を閉止状態にすることも定められました。これらは令和4年9月14日公布、令和5年4月1日施行の改正(令和4年総務省令第62号)で規則に加わったものです(e-Gov法令検索の条文と改正履歴で確認、2026-10-21)。既存の設備への適用(経過措置)は、改正省令の附則と所轄の消防本部で確認してください。
二酸化炭素消火設備の仕組みと事故については、青木マーケ(株)の解説記事もあります。
https://aokimarke.com/co%e2%82%82-accident/
製図(甲種のみ)
甲種3類の製図では、不活性ガス消火設備の系統図や、防護区画の条件から設置を考える問題が出ています(青木マーケ(株)の3類の実技過去問より)。製図の練習の進め方は、類を問わない基本を「消防設備士の製図の練習の進め方|類を問わない基本と、類別の対策への入口」の記事にまとめています。
勉強の進め方
- 参考書で、3類の設備の種類と、起動から放出までの流れを覚える(おすすめの参考書:https://aokimarke.com/text-ranking-3/)
- 法令共通と基礎的知識は他の類と共通。法令共通のまとめ(https://aokimarke.com/kyotsu/)と機械・電気の基礎的知識(https://aokimarke.com/kikai/ 、https://aokimarke.com/electricity/)で進める
- 実機の動画で、起動装置・容器弁・選択弁・噴射ヘッドの見た目と順番をつなげる
- 実技の過去問で、鑑別と製図の出題形式を確かめる
- 本番と同じ形式の問題で、実技60%を超えるか確かめる
実技の過去問(無料):
- 甲種3類(2022年1月30日 東京):https://aokimarke.com/kakomon3rui-r4tokyo/
- 甲種3類(2022年1月30日 長崎):https://aokimarke.com/kakomon3rui-r4nagasaki/
3類は、点検でも工事でも危険と隣り合わせの設備を扱う免状です。試験のための暗記で終わらせず、「なぜこの順番で動くのか」まで説明できるようにしておくと、現場で呼ばれたときに慌てずに済むと思います。
3類はいつ取るか
青木の取得順は、乙6→甲4→甲1→甲5→乙7→甲3→甲2→甲特でした(書籍『消防設備士0類』「02 計13種類の消防設備士免状を取る順番」、2023年の執筆時点)。書籍の第5章「消防設備士として成功するコツは?」では、狙いやすい免状は甲種1類と甲種4類で、2類・3類・5類はメーカー勤務以外では難しいという見解も書いています(2023年の執筆時点)。
仕事で3類の設備に関わる予定がない人は、急いで取る必要はないと思います。全類を目指すなら、1類で配管の考え方に慣れてから3類に進むと理解しやすいはずです。
何類から受けるかの全体の順番は「消防設備士はどれから受けるべき?」の記事で書いています。
https://aokimarke.com/jyunban/
本番形式で仕上げる
3類の「過去問テスト」(aokimarke.store):
中身と選び方:https://aokimarke.com/setsubishi-kakomon/
書籍で読む
青木の取得順と、免状ごとの狙いやすさについての考えは、書籍『消防設備士0類』に書いています(2023年の執筆時点の考えです)。
- 書籍の紹介:https://aokimarke.com/0rui-revised/
- Amazon(電子版):https://amzn.to/49YGHP1
参考文献
- e-Gov法令検索「消防法施行規則」第19条第5項第19号イ(ハ)、第19条の2 https://laws.e-gov.go.jp/law/336M50000008006(改正履歴:令和4年総務省令第62号、令和4年9月14日公布・令和5年4月1日施行。2026-10-21確認)
- 一般財団法人消防試験研究センター「消防設備士試験」https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/(免状の種類、手数料。2026-10-19確認)
- 同「試験科目及び問題数(消防設備士試験)」https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/subject.html(2026-10-19確認)
- 同「試験の方法」https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/way.html(試験時間、合格基準。2026-10-19確認)
- 強欲な青木&消防設備士(YouTube)「【💨甲3受験対策】実機で学ぶ!不活性ガス消火設備の仕組み」https://www.youtube.com/watch?v=sAIZ5ajLB-g
- 青木俊輔『消防設備士0類』(「02 計13種類の消防設備士免状を取る順番」P0355、第5章「消防設備士として成功するコツは?」P1414〜P1421)
最終確認日:2026年10月19日