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消防設備士の製図の練習の進め方|類を問わない基本と、類別の対策への入口

消防設備士の製図の練習の進め方

著者:青木俊輔(強欲な青木)/青木マーケ(株) 取締役 COO、(株)防災屋 代表取締役 社長、(一社)予防団 共同代表理事
保有資格:消防設備士 全類
確認日:2026年10月19日(試験科目・合格基準は消防試験研究センターの公式サイトで確認)
更新内容:初版

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この記事の結論

製図は、甲種(特類以外)の実技で鑑別5問とあわせて出る2問の記述式問題で、実技全体で60%以上が必要です(消防試験研究センター「試験科目及び問題数」「試験の方法」)。鑑別と製図の配分は公表されていませんが、製図をほとんど落とすと実技60%に届かず、不合格に近づきます。

練習は「出題の型を知る→ルール(設置基準・配線の決まり)を覚える→過去問を見ずに白紙から書く→答え合わせで理由まで直す」の順で進めます。正解の図を丸暗記するだけでは、条件が少し変わると書けません。

製図は何が問われるか

類によって設備は違いますが、問われるのは「条件を読み、ルールに従って、図に機器と配線(配管)を書き込む」力です。

類 主な出題(青木の講義・記事から)
甲種4類 平面図、断面図、系統図の3つ(自動火災報知設備の感知器・配線、警戒区域、配線本数)
甲種1類 屋内消火栓・スプリンクラー設備の系統図、水源水量・ポンプの吐出し量・全揚程の計算
甲種2類・3類・5類 泡消火設備の系統図、不活性ガス消火設備の系統図・設置、避難器具の設置個数・取付具など

(各類の製図の過去問は、青木マーケ(株)の類別まとめで確認できます)

強欲な青木
製図って、結局どれくらい大事なの?
甲4で言えば、製図で半分取れなかったら落ちます。鑑別と製図の割合は公開されていないので、6割なのか5割なのかは分からないですけど、製図ができなかったら大きく不合格に近づくのは間違いない。甲種に落ちる人は、ずっと製図ができなくて落ちちゃうパターンが結構多いんです。
消防設備士

書籍『消防設備士0類』(2023年刊、2024年改訂版)でも、青木は甲種4類を「製図が最初の関門」と書いています(「02 計13種類の消防設備士免状を取る順番」の(3))。書籍では、落ちる原因は実技試験が多いとも書いています(「03 消防設備士試験の秘密」の(2))。

類を問わない練習の順番

  1. 出題の型を知る:類別まとめで、過去に出た製図の問題を一通り見る(解かなくてよい)
  2. ルールを覚える:設置基準、警戒区域や防護区画の考え方、配線・配管の決まりを、参考書と法令類別の過去問で覚える
  3. 白紙から書く:過去問の図面を見ずに、条件だけを読んで自分で書く
  4. 答え合わせで理由まで直す:間違えた所は「どのルールを使えば正しく書けたか」を一言で書き残す
  5. 条件を変えて書き直す:階数・面積・用途などを変えて、同じルールで書けるか試す
強欲な青木
解答の図を何回も見て、丸暗記するじゃダメ?
正解のパターンを1個覚えておけば、それはそれでいいんですけど、製図は応用力も必要なんです。ルールを覚えて、その覚えたルールの中で自分で書く、自分で判断するという要素があるから、ここで理解の壁が立ちはだかる。理解しないで丸暗記の人は、ここでぶち当たって進めなくなります。
消防設備士

試験の図面には凡例(図記号の説明)が付いているので、図記号そのものを暗記しておく必要は基本的にありません(青木の甲種4類製図の講義より)。覚えるべきは、記号の使い方と配線・配管のルールです。

青木自身は、製図を普通にA4用紙に書いて勉強しました。受験する人も、同じように紙に手で書いて練習すべきだと考えています(本人回答Q9、2026-10-20)。

実技に時間を回す

強欲な青木
筆記の勉強で精一杯で、製図まで手が回らないよ……。
筆記の勉強をしたら実技にも効くし、実技の勉強でも筆記の勉強ができるんです。製図を何回もやっていたら、法令類別のところもどんどん覚えていく。だから、試験勉強の時間は半分以上を実技に使ったほうがいいんじゃないかな、と思っています。
消防設備士

製図で部分点がもらえるかは公表されていません。ただ、甲種1類の製図のように設問が細かく分かれている問題では、分かる設問から確実に書いておくことが失点を減らします。

製図は「設計の練習」でもあります。合格したあとに着工届の図面を描く場面で、試験で覚えたルールがそのまま役に立つので、試験のためだけに覚えるのはもったいないと思います。

類別の製図対策

類ごとの具体的な解き方は、青木のサイトで詳しく書いています。

無料の製図の過去問(aokimarke.com):

類 製図のまとめ
甲種1類 https://aokimarke.com/kakomon1/seizu/
甲種2類 https://aokimarke.com/kakomon2/drawing/
甲種3類 実技の過去問 https://aokimarke.com/kakomon3rui-r4tokyo/
甲種4類 https://aokimarke.com/kakomon4/seizu/
甲種5類 https://aokimarke.com/kakomon5/seizu/

製図が分からないまま何度も受け続けるより、一度、実務をしている先輩の補助に入って図面と現場を見比べる機会を作るほうが、近道になる人もいると思います。

本番形式で確かめる

製図は、時間を測って本番と同じ形で解いて初めて、実技60%に届くかが分かります。青木マーケ(株)の「過去問テスト」は、甲種の製図にも採点基準を付けています。

鑑別の勉強法は「消防設備士の鑑別の勉強法|5問で6割の重みと、写真問題の覚え方」の記事で、図面の記号と読む順番は「消防設備の図面の読み方|新人が最初に覚える記号12個と、読む順番」の記事で、試験に落ちたあとの見直しは「消防設備士に落ちたらまずやること|不合格通知から次の試験までの手順」の記事で書いています。

書籍で読む

青木が甲種2類で一度不合格になったときのことや、甲種4類の製図を最初の関門とした理由は、書籍『消防設備士0類』に書いています(2023年の執筆時点の経験です)。

参考文献

最終確認日:2026年10月19日

  • この記事を書いた人

aokimarke

平成元年生まれ
消防設備士12年目の経営者

【◎経 歴】
鈴鹿高専 ⇨ 静岡大学(3年次編入)⇨ 院 ⇨ 鈴与㈱ ⇨ 消防設備士など

【◎免 許】
消防設備士全類、危険物取扱者全類、第二種電気工事士、工事担任者(AI・DD総合種)、電験三種、予防技術検定(消防用設備等)など

【◎活 動】
月刊誌:電気と工事(オーム社)にてコラム執筆、消防設備士「過去問テスト」および予防技術検定「過去問テスト」の制作・販売、YouTubeチャンネル「強欲な青木&消防設備士」の動画作成・編集、青木マーケ㈱、㈱防災屋、(一社)予防団など

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