強欲な青木
避難器具の判別と使用手順は、どこを見れば迷わずに判定できる?
器具の働きと条件を結び付けて、設問の根拠を先に確認しましょう。
消防設備士
学習範囲:実技(鑑別)|避難器具の判別と使用手順
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
>> 消防設備士「過去問テスト」
併せて、ご参照ください。
①:避難器具の判別と使用手順の判断軸
総合鑑別では、単体の写真を当てるだけでなく、避難器具を使う順番まで説明できることが求められます。器具を選び、取付状態を確認し、使用者が安全な姿勢を取り、避難後に次の人へ引き継ぐ。この流れのどこに写っている部品や操作が入るかを考えると、名称・用途・手順をまとめて判定できます。
②:部品・条件を比較する
避難はしご、緩降機、救助袋、避難橋は、いずれも避難のための器具ですが、身体を移動させる方法が違います。横桟を踏むのか、ロープで調速されるのか、袋内を通るのか、建物間を渡るのかを最初に決めます。共通する「取付具」という語だけで同じ操作を想定しないことがポイントです。
③:設問を解く手順
使用手順の肢では、固定確認より前に降下する、着用具を確認せずに緩降機へ荷重を掛ける、救助袋の入口と排出口を逆に扱う、といった順序の逆転を探します。実際に避難者の動きを頭の中で再生すると不自然さが分かります。
●:引っかけを避ける確認
高問数の演習では、写真ごとに①器具名、②決め手となる部品、③避難者の動き、④使用前の確認、を短くメモします。写真の角度が変わってもこの四点が言えれば、名称だけを問う問題から操作を問う問題まで一貫して答えられます。
この講義では、器具名・決め手・使用順を一連の避難行動として判定することを目標にします。
ここで扱う条件は、単独の語句として覚えるのではなく、器具又は図面のどこに関係するかを結び付けて確認します。選択肢を読んで違和感があれば、対象・位置・働きの三点へ戻り、根拠を一つずつ照合してください。
強欲な青木
ここまでの判断軸を使って、過去問を解いてみましょう。
問題文の主語と条件を先に確認してから、選択肢を比べてください。
消防設備士
過去問で確認
【確認問題1/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【1】図は、ビルの3階から斜降式救助袋を展張した状況を示したものである。A・Bは開口部、C・Dは避難空地の寸法を表す。消防庁告示に定める数値を語群から選び、記号で答えなさい(重複選択可)。
<語群>
ア.0.5m以上
イ.0.6m以上
ウ.0.8m以上
エ.1.2m以上
オ.1.5m以上
カ.2.0m以上
キ.2.5m以上
ク.3.0m以上
+ クリックして下さい
正解要点
A:イ(0.6m以上)
B:イ(0.6m以上)
C:キ(2.5m以上)
D:カ(2.0m以上)
AとBは開口部の大きさを表す。救助袋(避難器具用ハッチに格納したものを除く)の開口部は、高さ及び幅がそれぞれ0.6m以上必要である。
CとDは避難空地を表す。斜降式救助袋では、展張した袋本体の下端から前方2.5m以上、救助袋の中心線から左右それぞれ1m以上の幅を確保する。
【確認問題2/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【1】図A~Dは、避難器具の降下空間を示したものである。それぞれに該当する避難器具の種類を答えなさい。
+ クリックして下さい
正解要点
A:緩降機
B:すべり棒又は避難ロープ
C:垂直式救助袋又は救助袋(垂直式)
D:斜降式救助袋又は救助袋(斜降式)
一般的な呼称と点検要領上の表記が異なるため、本講義では救助袋の2形式を併記しています。図では、緩降機の半径0.5m、垂直式救助袋の半径1m、斜降式救助袋の上下の角度とL=H×0.2に注目してください。
【確認問題3/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【2】図は、斜降式救助袋を展張した断面図を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.図Aで示す部分は、どのように呼ばれるか。ア~オから選び、記号で答えなさい。
ア.安全空間
イ.降下空間
ウ.避難空地
エ.斜降空間
オ.操作面積
2.図L(m)で示す距離を求める計算式を、カ~コから選び、記号で答えなさい。
カ.L=H-3
キ.L=H-2
ク.L=H×0.4
ケ.L=H×0.3
コ.L=H×0.2
+ クリックして下さい
正解要点
1.イ(降下空間)
2.コ(L=H×0.2)
降下空間は、救助袋の下方及び側面の方向に対し、上部では25°、下部では35°の範囲内である。H=10mとすると、L=2mとなる。
【確認問題4/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【3】図は、ある避難器具の設置基準を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.この避難器具の名称を答えなさい。
2.次の文中の( )に当てはまる数値及び語句を答えなさい。
「この避難器具と壁との間隔は(A)m以上であり、器具の中心から半径(B)mの円柱形の範囲を(C)という。」
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正解要点
1.垂直式救助袋又は救助袋(垂直式)
2.A:0.3
B:1
C:降下空間
【確認問題5/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【4】図は、避難はしごの設置位置を示したものである。図中の開口部及び降下空間の大きさについて、A~Eに当てはまる数値を答えなさい。
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正解要点
A:0.5m以上
B:0.2m以上
C:0.2m以上
D:0.1m以上
E:0.65m以上
避難はしご(避難器具用ハッチに格納したものを除く)の開口部の大きさ及び降下空間に関する基準である。
【確認問題6/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【1】図A~Dは、避難器具の避難空地を示したものである。それぞれに該当する避難器具の種類を答えなさい。
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正解要点
A:緩降機
B:垂直式救助袋又は救助袋(垂直式)
C:斜降式救助袋又は救助袋(斜降式)
D:すべり台
【確認問題7/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【2】図は、避難器具を使用する際に確保しなければならない降着面を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.この避難器具の名称と、斜線部分の名称を答えなさい。
2.消防庁告示で定められた、壁面からの距離Aと器具の中心からの距離Bを答えなさい。
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正解要点
1.名称:緩降機
斜線部分の名称:避難空地
2.A:0.15m以上0.3m以下
B:0.5m以上
【確認問題8/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【1】写真A及びBは、避難器具の一例を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.写真A・Bの規格省令及び消防庁告示上の名称を答えなさい。
2.写真A・Bに付けられた証票を、次のア~ウから選び、記号で答えなさい。
ア.適合表示(「消」)
イ.検定合格証票(「検」)
ウ.認定合格証票(「認」)
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正解要点
Aの名称:避難器具用ハッチ
Bの名称:可搬式緩降機
2.A:ウ(認定)
B:イ(検定)
避難器具用ハッチは、避難器具を常時使用できる状態で格納するハッチ式の取付け具である。可搬式緩降機は、使用時に取付け具へ取り付けて使用する。
金属製避難はしごと緩降機は検定対象であり、避難器具用ハッチや救助袋は認定対象である。
【確認問題9/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【2】写真A~Dは、避難器具及び取付け具の一例を示したものである。検定対象機械器具等に該当するものを2つ選び、記号と名称を答えなさい。
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正解要点
検定対象機械器具等:B(金属製避難はしご)、C(緩降機)
A(避難器具用ハッチ)及びD(救助袋)は認定対象品である。
【確認問題10/17】開口部・降下空間・避難空地・検定
【3】写真A~D(確認問題9と同じ)は、避難器具又は取付け具の一例を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.消防設備士でなければ工事又は整備を行ってはならないものを2つ選び、記号で答えなさい。
2.登録認定機関が行う認定の対象となるものを2つ選び、記号で答えなさい。
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正解要点
1.C(緩降機)、D(救助袋)
2.A(避難器具用ハッチ)、D(救助袋)
消防設備士でなければ工事又は整備を行ってはならない避難器具は、次のとおりである。
①金属製避難はしご(固定式のものに限る)
②救助袋
③緩降機
【確認問題11/17】その他の避難器具・ハッチ
図は、すべり台の一例を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.図の底板の有効幅は、何cm以上でなければならないか答えなさい。
2.滑り面にどのようなものを用いると、底板の表面にすきま等を設けることができるか答えなさい。
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正解要点
1.40cm以上
2.ローラ
すべり台の底板及び側板の表面は、原則として平滑で、段差やすきま等がない構造とする。底板の有効幅は40cm以上とする。ただし、滑り面をローラ等で構成したものは、滑降に支障のないすきま等を設けることができる。
【確認問題12/17】その他の避難器具・ハッチ
【2】写真A~Cは、規格省令及び消防庁告示に定められた避難器具の一部分を示したものである。これらの器具を使用する避難器具の名称をそれぞれ答えなさい。名称は消防法令上の用語で答えること。
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正解要点
A:つり下げはしご
B:避難ロープ
C:可搬式緩降機
Aはつり下げ金具、Bは避難ロープのつり下げ具、Cは可搬式緩降機の調速器の連結部で判別する。
【確認問題13/17】その他の避難器具・ハッチ
【1】図は、避難器具用ハッチの一例を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.この避難器具用ハッチを設置する場合、建築物の鉄骨又は鉄筋にボルト等で固定する工法を2つ答えなさい。
2.この避難器具用ハッチの避難上有効な開口部の大きさを答えなさい。
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正解要点
1.①アンカーボルトのフック掛け工法
②鉄筋溶接アンカー工法
2.直径0.5m以上の円が内接する大きさ以上
消防庁告示では、建築物の主要構造部へ直接取り付ける場合、鉄骨又は鉄筋にボルト等を溶接する工法又はフック掛けする工法などが定められている。避難器具用ハッチの有効開口部は、直径0.5m以上の円が内接する大きさ以上とする。
【確認問題14/17】その他の避難器具・ハッチ
【2】図(確認問題13と同じ)は、避難器具用ハッチを示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.このハッチに、常時使用できる状態で格納できる避難器具の種類を答えなさい。
2.避難器具用ハッチに用いる部品のうち、ハッチ本体に使用できる金属材料を答えなさい。
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正解要点
1.金属製避難はしご又は救助袋
2.熱間圧延ステンレス鋼板又は冷間圧延ステンレス鋼板
避難器具用ハッチは、金属製避難はしごや救助袋等を常時使用できる状態で格納するハッチ式の取付け具である。本体・ふた・フランジには、熱間圧延又は冷間圧延のステンレス鋼板及び鋼帯などを用いる。
【確認問題15/17】その他の避難器具・ハッチ
【3】写真は、避難器具用ハッチの一例を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.上ぶたの内側にある横棒の、消防庁告示に定められた名称を答えなさい。
2.このハッチに格納されている金属製避難はしごの種類を答えなさい。
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正解要点
1.手掛け
2.ハッチ用つり下げはしご
避難器具用ハッチには手掛けを設ける。足掛けの取付けは任意だが、取り付ける場合はすべり止め等の基準が定められている。
【確認問題16/17】その他の避難器具・ハッチ
【4】写真は、避難器具用ハッチに格納された避難器具を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.ハッチに格納されている、折りたたみ式の金属製避難はしごの名称を答えなさい。
2.この避難器具を使用状態にした場合、最下部横桟から降着面までの高さは、消防庁告示上、何m以下か答えなさい。
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正解要点
1.ハッチ用つり下げはしご
2.0.5m以下
写真は折りたたみ式のハッチ用つり下げはしごである。最下部横桟から降着面までの高さは0.5m以下とする。
【確認問題17/17】その他の避難器具・ハッチ
【5】写真は、金属製避難はしごを常時使用できる状態で格納する避難器具用ハッチを示したものである。床スラブの下側へ開いている板は下ぶたである。次の各設問に答えなさい。
1.下ぶたを設けなければならないのは、どのような場合か答えなさい。
2.下ぶたの下端の位置は、避難空地の床面上何m以上でなければならないか答えなさい。
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正解要点
1.避難器具用ハッチを屋外に設置する場合
2.1.8m以上
屋外に設置する避難器具用ハッチには下ぶたが必要である。下ぶたには、直径6mm以上の排水口を4個以上、又はこれと同等以上の面積を持つ排水口を設け、おおむね90°開く構造とする。開いた下ぶたの下端は、避難空地の床面上1.8m以上の位置とする。
強欲な青木
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し
「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!
消防設備士
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。