変流器の定格と設置場所から、警報・遮断の条件までを機器ごとに整理します。
最新版の過去問情報は、学習の進み具合に合わせてこの講義で確認できます。
結論:定格・場所・警報・設定値・危険場所を順に確認する
設置基準は、変流器の容量、取り付ける場所、音響装置、検出漏えい電流設定値、危険場所の特例に分けると整理できます。問題文から、どの機器の、どの条件を問われているかを先に決めます。
仕組み:機器側の条件を5項目に分ける
- 変流器は、警戒電路の定格電流以上の電流値を持つものを使用する。
- B種接地線に設ける場合は、その接地線に流れると予想される電流以上とする。
- 原則は、建物へ電気を供給する屋外の電路へ設置する。
- 屋外設置が困難なら、引込口に近接した屋内の電路へ設置できる。
- 変流器は点検しやすい位置へ堅固に取り付ける。
- 音響装置は防災センター等へ設け、他の警報音や騒音と区別できる音圧・音色とする。
- 検出漏えい電流設定値は、警戒電路の状態に応じて誤報を生じない適正値とする。
- 可燃性蒸気・可燃性粉じん等が滞留するおそれのある場所に漏電火災警報器を設ける場合は、警報器の作動と連動して電流を遮断する装置を、その場所以外の安全な場所へ設ける。
図解:屋外原則、屋内例外、警報の位置を追う

図では、電源から建物へ入る電路、変流器、受信機、音響装置の順に追います。原則と例外を同時に暗記せず、まず屋外原則を置いてから、屋外設置が困難な場合の屋内例外を重ねてください。
ここからは「変流器・音響装置・設定値」の確認問題です。問題文から判断根拠を決めた後で、解答・解説を開いてください。
【過去問】変流器・音響装置・設定値
確認問題1:変流器の電流値
正しいものはどれでしょうか。
- 契約電流容量以上
- 定格電流以上
- 公称作動電流値以上
- 定格電流の20%以上
確認問題2:B種接地線の場合
次の選択肢は、「通常の警戒電路で基準にする電流・変流器を設けられる接地線」の順です。正しい組合せはどれでしょうか。
- 負荷電流・C種接地線
- 負荷電流・B種接地線
- 定格電流・B種接地線
- 定格電流・C種接地線
確認問題3:取り付け位置
次の選択肢は、「原則の設置位置・屋外設置が困難な場合の代替位置・変流器を設けられる接地線」の順です。正しい組合せはどれでしょうか。
- 屋内の電路・屋外・D種接地線
- 屋内の電路・屋外・B種接地線
- 屋外の電路・屋内・D種接地線
- 屋外の電路・屋内・B種接地線
確認問題4:点検できる位置
次の選択肢は、「原則の設置位置・困難時の代替位置・接地線の種類・容易であるべき保守作業」の順です。正しい組合せはどれでしょうか。
- 屋内・屋外・B種・整備
- 屋外・屋内・B種・点検
- 屋外・屋内・C種・整備
- 屋内・屋外・C種・点検
確認問題5:音響装置の音
音響装置の音に関する説明として正しいものはどれでしょうか。
- 音圧と音色は、他の警報音または騒音と明らかに区別できるものとする。
- 音圧が十分であれば、音色は問わない。
- 他の警報音と同じ音色に統一する。
- 騒音との区別は必要ない。
確認問題6:音響装置の設置場所
音響装置の設置場所として正しいものはどれでしょうか。
- 防災センター等
- 管理人室に限る
- 建物の屋外に限る
- 変流器と同じ位置
確認問題7:設置場所と警報音の組合せ
次の選択肢は、「設置場所・音の要件・明らかに区別する相手」の順です。正しい組合せはどれでしょうか。
- 管理人室・音圧及び音色・放送
- 管理人室・音響・他の警報音
- 防災センター等・音響・放送
- 防災センター等・音圧及び音色・他の警報音または騒音
確認問題8:設定値と危険場所
不適切な記述はどれでしょうか。
- 音響装置を防災センター等に設ける。
- 音圧と音色を他の警報音や騒音と区別できるようにする。
- 検出漏洩電流設定値を警戒電路の状態に応じた適正値にする。
- 可燃性蒸気等が滞留するおそれのある場所に漏電火災警報器を設ける場合、連動遮断装置をその場所に設ける。
確認問題9:安全な場所へ設ける装置
漏電火災警報器を設ける場合、連動遮断装置をその場所以外の安全な場所へ設ける必要がある条件はどれでしょうか。
- 腐食性ガスが発生するおそれ
- 外部の気流が流通するおそれ
- 可燃性蒸気・可燃性粉じん等が滞留するおそれ
- 結露が発生するおそれ
確認問題10:変流器の設置条件
変流器について、誤っているものはどれでしょうか。
- 屋外の電路で、点検が容易な位置へ堅固に取り付ける。
- 警戒電路の定格電流の90%以上の電流値を有するものを取り付ける。
- 屋外への取り付けが困難な場合、引込口に近接した屋内の電路で点検が容易な位置へ堅固に取り付ける。
- B種接地線に、点検が容易な位置へ堅固に取り付ける。
実務メモ:点検できる位置と安全側の遮断を確認する
「定格以上・屋外原則・点検容易・防災センター・区別できる音・適正設定・危険場所は安全側で遮断」の順で確認します。
可燃性蒸気や粉じんがある場合は、警報だけで終わらず、連動遮断装置を安全な場所へ設ける点まで押さえましょう。
実務では、機器を取り付けられるかだけでなく、点検時に近づけるか、確実に固定できるか、警報を関係者が識別できるかまで確認します。危険場所では、検出する場所と遮断装置を置く安全な場所を分けて記録します。
まとめと次の講義
設置基準は、変流器の定格、設置場所、点検性、音響、設定値、危険場所の順で確認します。法令(類別)を終えたら、電気に関する基礎的知識で回路・電流・接地の基礎を確認し、その後に構造・機能へ進んでください。