このブログを見たら消防設備士試験の「非鉄金属(合金)の物性」に関する問題が得点源となるはず!
非鉄金属とは
非鉄金属とは鉄以外の金属すべての総称なので膨大な数が該当しますが、ここでは消防設備士の試験に出る非鉄金属にギュッと絞って解説します。
消防設備士の試験に頻出である非鉄金属として単体の銅やアルミニウムおよび銅合金やアルミニウム合金があります。
合金とは
銅と銅合金
消防設備士の試験に頻出である銅合金は以下の4つです。
銅合金4つの物性
- 青銅(銅+すず)‥鋳造性・耐食性・耐摩耗性・機械的性質に優れる。
- 黄銅(銅+亜鉛)‥亜鉛量30%の七三黄銅は加工性・転造性に優れる為、冷間加工で製造される端子コネクターや配線器具などの複雑な形状を持つ製品に用いられる。
- 白銅(銅+ニッケル)‥銅を主体としニッケルを10%から30%含む合金で、ニッケルの量の多いものは銀に似た白い輝きを放つ為、銀の代用品として貨幣(例:100円硬貨)などに使われる。
- ベリリウム銅(銅+ベリリウム)‥強度・導電性・加工性・疲労特性・耐熱性・耐食性を兼ね備えた銅合金で、コネクター・スイッチ・リレー等の幅広い用途に使用されている。
緑青(ろくしょう)とは
銅または銅合金を湿った空気中に置くと、徐々に青緑色の錆(さび)である緑青(ろくしょう)が表面に生じる。
消防設備士は実務で電気の配線(銅線)や端子部分に付着した緑青を、お目にかかれることでしょう。
アルミニウムの物性
アルミニウムの物性は、そのまま出題されるので覚えておきましょう。
アルミニウムの物性
- 比重が鉄の約1/3
- 電気の良導体(銅の約60%)
- 熱の良導体(鉄の約3倍)
- 熱膨張しやすい(鉄の約2倍)
- 大気中で表面に緻密な酸化被膜を形成する(腐食を防ぐ)
- 強度が低い(合金化して改善)
ジュラルミン
ジュラルミンは、弱点であったアルミニウムの強度が改善されたアルミニウム合金の代表格。
マグネシウムの物性
アルミニウムとの対比でマグネシウムの物性についても消防設備士の試験に少し出る可能性があります。
【過去問】
アルミニウムの一般的な特徴として、最も不適当なものは次のうちどれか。(乙1大阪)
- 空気中で酸化すると、ち密な被膜を作る
- 密度は、ほぼ鉄と同等である。
- 熱の良導体である。
- 電気の良導体である。
金属材料の耐食性について、最も不適当なものは次のうちどれか。(乙6京都)
- アルミニウムは、大気中で酸化して、ち密な皮膜を作る。
- 鉄鋼は、水中ではさびを生じない。
- マグネシウムおよびその合金は、一般に耐食性が悪い。
- 銅および銅合金は、大気中で緑青ができ、その表面は次第に侵される。
銅合金のうち、一般に黄銅と呼ばれるものは、次のうちどれか。(乙6滋賀)
- 銅とすずとの合金
- 銅と鉄との合金
- 銅とりんとの合金
- 銅と亜鉛との合金
機械に関する基礎的知識の過去問
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参考【消防設備士】基礎的知識(機械)の過去問まとめ【解答・解説つき】
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