このページを見たら消防設備士乙7の「配線・試験・不具合」を、過去問で判断する順番が分かるはず!
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)noteの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
まず覚える全体像
漏電火災警報器の点検・整備は、数字をばらばらに暗記するより、「正しく設置する」「作動を試す」「不具合を切り分ける」「抵抗を測る」「配線を仕上げる」の順で整理すると理解しやすくなります。
このページでは、点検・整備分野の重要事項を6つのまとまりに分けます。

- 設置と操作電源:設置環境、専用回路、分岐位置、開閉器を確認する。
- 変流器の容量と設定値:設置位置ごとの定格電流と設定範囲を確認する。
- 作動・検出試験:試験段階ごとの試験電流の範囲を確認する。
- 誤作動と不作動:配線、誘導、設定値、変流器の順に原因を分ける。
- 接地抵抗と絶縁抵抗:測定対象、単位、基準値、測定手順を区別する。
- 電線接続と金属管工事:電線の太さ、接続方法、屈曲半径、工具を確認する。
過去問講義一覧(全36問)
| 講義 | 問題数 | 重点論点 |
|---|---|---|
| 設置と操作電源 | 6問 | 共用条件、防護措置、専用回路、15A・20A・赤色 |
| 作動・検出試験 | 9問 | 変流器容量、設定値、機能試験、総合点検 |
| 誤作動と不作動 | 8問 | 誘導障害、設定値、二次側開放、接地位置 |
| 接地抵抗と絶縁抵抗 | 6問 | D種接地、電圧区分、測定器、停電確認 |
| 電線接続と金属管工事 | 7問 | 電線太さ、接続強度、絶縁、曲げ半径、工具 |
初学者は上から順に進み、誤報の原因を復習したい場合は「誤作動と不作動」、施工数値を固めたい場合は後半2講義へ進みます。
1. 設置と操作電源
受信機の操作電源は専用回路とし、原則として電流制限器の電源側から分岐します。電流制限器がない場合は、主開閉器の電源側から分岐します。
専用の開閉器は、次の3点をセットで覚えます。
- ヒューズ付き開閉器:定格15A
- 配線用遮断器:定格20A以下
- 専用回路の表示:赤色
設置場所に湿気があれば防湿、振動があれば防振、大電流回路の影響があれば誘導障害防止というように、原因と対策を対応させます。
2. 変流器の容量と検出設定値
警戒電路用変流器の定格電流は、警戒電路の最大負荷電流以上とします。B種接地線用変流器は、警戒電路の定格電圧の数値の20%以上に相当する定格電流を選びます。
検出漏えい電流設定値は、設置位置によって範囲が違います。
| 変流器の設置位置 | 検出漏えい電流設定値 |
|---|---|
| 警戒電路 | おおむね100〜400mA |
| B種接地線 | おおむね400〜800mA |
「警戒電路は小さい範囲、B種接地線は大きい範囲」と整理します。
3. 作動・検出試験
試験では、設置工事完了時と総合点検の上限を混同しないことが重要です。
| 試験 | 作動させる試験電流の範囲 |
|---|---|
| 設置工事完了時の漏えい電流検出試験 | 設定値の40%以上105%以下 |
| 総合点検の漏えい電流検出試験 | 公称作動電流値の40%以上110%以下 |
受信機の機能試験では試験用押しボタンを操作し、表示と音響を確認します。総合点検の漏えい電流検出試験では、既設の警戒電路とは別の試験用電線を変流器へ通し、その電線へ試験電流を流します。
4. 誤作動と不作動の切り分け
警報が頻繁に鳴る場合と、漏電しても鳴らない場合を分けて考えます。
誤作動側では、警戒電路の絶縁低下、二次側配線への誘導、電線こう長や湿気の影響を確認します。誘導障害を抑える基本は「二次側配線を短くする」「誘導源から離す」「必要に応じてシールドする」です。
不作動側では、検出漏えい電流設定値が大きすぎないか、二次側配線が断線していないか、分割形変流器の合わせ面が密着しているかを確認します。
変流器は、一次側へ通電した状態で二次側を開放してはいけません。二次側に高電圧が生じるおそれがあるため、配線を外すときは所定の方法で短絡して安全を確保します。
5. 接地抵抗と絶縁抵抗
接地抵抗は「大地へ電流を逃がしやすいか」、絶縁抵抗は「電流が漏れにくいか」を確認する値です。
| 確認項目 | 基準 |
|---|---|
| D種接地工事 | 100Ω以下 |
| 地絡時に0.5秒以内で自動遮断する装置があるD種接地工事 | 500Ω以下 |
| 対地電圧150V以下の低圧電路 | 0.1MΩ以上 |
| 対地電圧150V超300V以下の低圧電路 | 0.2MΩ以上 |
| 使用電圧300V超の低圧電路 | 0.4MΩ以上 |
絶縁抵抗を測定するときは、対象回路の電源を遮断し、停電を確認してから絶縁抵抗計を接続します。
6. 電線接続と金属管工事
配線は、使用場所と用途ごとに必要な太さを確認します。
- 操作電源配線:IV・VVとも導体直径1.6mm以上
- 変流器二次側の屋内・屋外配線:IV・VVとも1.0mm以上
- 架空配線:IVは原則として2.0mm以上の硬銅線、VVは1.0mm以上
電線相互を接続するときは、電気抵抗を増加させず、接続部の引張強さを20%以上減少させないようにします。接続器具を用いるか、ろう付けなど確実な方法で接続します。
金属管を曲げるときの内側半径は、管内径の6倍以上が基本です。切断にはパイプカッター、切断面のばり取りにはリーマ、曲げ加工にはパイプベンダーを用います。
試験直前の確認順
- 操作電源は専用回路か。分岐位置、15A、20A以下、赤色を確認する。
- 変流器の定格電流と設定範囲は、設置位置に合っているか。
- 40〜105%と40〜110%を試験段階ごとに区別できるか。
- 誤作動と不作動の原因を逆に覚えていないか。
- 接地はΩ、絶縁はMΩとして基準値を整理できるか。
- 電線の太さ、接続強度、金属管の屈曲半径と工具を区別できるか。
個別の確認問題では、この順に「設置と操作電源」「作動・検出試験」「誤作動と不作動」「接地抵抗と絶縁抵抗」「電線接続と金属管工事」を学ぶと、数値と作業手順を結び付けやすくなります。
消防設備士乙7の過去問で「配線・試験・不具合」を仕上げる
消防設備士「過去問テスト」は、実際に出題された情報をもとにした過去問ベースの模擬試験です。
ブログでお馴染みの管理人が過去問情報を収集し、その中から過去問ベースの模擬試験を作成しています。
新傾向問題の情報提供があり次第、解説を毎年追記して更新しています。
それでは続いて【点検・整備①】設置と操作電源|消防設備士乙7【過去問】の過去問をみていきましょう。
