電線選定、接続部、金属管加工を作業順に確認します。
最新版の過去問情報は、学習の進み具合に合わせてこの講義で確認できます。
漏電火災警報器の配線工事では、配線箇所ごとの電線太さ、接続部の強度と絶縁、金属管の加工条件を正確に区別します。
- 操作電源配線は、IV・VVとも導体直径1.6mm以上。
- 変流器二次側の屋内・屋外配線は、IV・VVとも1.0mm以上。
- 架空配線は、IVが原則2.0mm以上の硬銅線、VVが1.0mm以上。
以下は、配線施工の合否を学ぶために再構成した確認問題です。
結論:太さ・接続・金属管を別々に整理する
電線相互の接続では、接続部で電気抵抗を増加させず、電線の引張強さを20%以上減少させないことが基本です。接続管などの器具を使用するか、適切にろう付けし、接続部を元の絶縁物と同等以上の絶縁効力で被覆します。
金属管の屈曲部は、内側の半径を管内径の6倍以上とします。代表的な加工工具は、パイプカッター、リーマ、パイプベンダーです。
仕組みと施工確認順
配線工事は、電線の種類と使用場所から必要な太さを決め、次に接続部の機械的強度・電気抵抗・絶縁を確認し、最後に金属管の切断・面取り・曲げを確認します。数値だけを横断して覚えず、どの工程に属する条件かを先に決めます。
| 工程 | 確認点 |
|---|---|
| 電線選定 | 操作電源、二次側、架空のどこに使うか |
| 電線接続 | 引張強さ、電気抵抗、絶縁被覆 |
| 管の切断 | パイプカッター |
| 面取り・曲げ | リーマ、パイプベンダー、内側半径6倍以上 |
ここからは「電線接続と金属管工事」の確認問題です。問題文から判断根拠を決めた後で、解答・解説を開いてください。
【過去問】電線接続と金属管工事
確認問題1:IVの操作電源配線
600Vビニル絶縁電線を使用する場合、配線箇所と導体直径の正しい組合せはどれでしょうか。
- 受信機の操作電源配線/1.6mm以上
- 変流器の二次側屋内配線/1.6mm以上
- 変流器の二次側屋外配線/2.0mm以上
- 変流器の二次側架空配線/1.0mm以上
確認問題2:VVの操作電源配線
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルを使用する場合、配線箇所と導体直径の組合せとして適切でないものはどれでしょうか。
- 受信機の操作電源配線/1.0mm以上
- 変流器の二次側架空配線/1.0mm以上
- 変流器の二次側屋内配線/1.0mm以上
- 変流器の二次側屋外配線/1.0mm以上
確認問題3:電線相互の接続
消防用設備等の屋内配線に使用する電線相互の接続について、誤っているものはどれでしょうか。
- 接続により引張強さを20%以上減少させない。
- 接続器具を使用する場合を除き、ろう付けする。
- 接続部以外と同程度の絶縁性を確保する。
- 接続器具を使用する場合を除き、心線を3回以上巻き付ける。
確認問題4:接続器具とろう付け
電線の接続方法について、誤っているものはどれでしょうか。
- 接続により引張強さを20%以上減少させない。
- スリーブを用いる方法がある。
- ろう付け後、電線絶縁物と同等以上の絶縁効力で被覆する。
- ワイヤーコネクターで接続する場合も必ずろう付けする。
確認問題5:接続部の電気抵抗
600V二種ビニル絶縁電線を相互接続した結果として、最も不適当なものはどれでしょうか。
- 接続により引張強さが15%減少した。
- 接続部分を完全にろう付けした。
- 接続部の電気抵抗が10%増加した。
- 接続部を電線絶縁物と同等以上の絶縁効力で十分に被覆した。
確認問題6:金属管の屈曲半径
金属管工事の施工として、最も不適当なものはどれでしょうか。
- 600Vビニル絶縁電線に、導体直径2.3mmの単線を用いる。
- 厚さ1.2mmの金属管を用いる。
- 屈曲部中心線の半径を、管内径の5倍とする。
- できるだけ屈曲部を設けず、1個のたわみ角度を60°以下とする。
確認問題7:金属管工事の工具
金属管工事に使用する工具だけを列挙した組合せはどれでしょうか。
- 金切りのこ/リングスリーブ/パイプベンダー
- パイプカッター/リーマ/パイプベンダー
- 金切りのこ/リーマ/ワイヤーストリッパー
- パイプカッター/タップ/ワイヤーストリッパー
実務メモ
- 操作電源は1.6mm以上。
- 二次側の屋内・屋外は1.0mm以上、架空IVは原則2.0mm以上の硬銅線。
- 引張強さの減少は20%未満、電気抵抗は増加させない。
- 接続器具を使う場合、ろう付けは必須ではない。
- 金属管の曲げは6倍以上、工具はカッター・リーマ・ベンダー。
施工確認では、見た目だけでなく電線種別、太さ、接続方法を記録します。金属管は切断後のばりを必ず除き、曲げによるつぶれや電線被覆を傷つける鋭い部分がないかを通線前に確認します。
まとめと次の講義
電線接続と金属管工事は「太さを選ぶ」「強く低抵抗で絶縁する」「切断・面取り・曲げる」の三段階です。点検・整備を終えたら、鑑別等の単元案内で工具・機器・回路の見分け方へ進みます。