【点検・整備④】接地抵抗と絶縁抵抗|消防設備士乙7【過去問】

【点検・整備④】接地抵抗と絶縁抵抗|消防設備士乙7【過去問】
強欲な青木
接地抵抗と絶縁抵抗は、どちらも小さいほどええん?
接地抵抗は小さいほど、絶縁抵抗は大きいほど良好です。単位と基準値も分けます。
消防設備士

測定目的、良否の向き、電圧区分から基準値を選べるようになります。

最新版の過去問情報は、学習の進み具合に合わせてこの講義で確認できます。

接地抵抗と絶縁抵抗は、どちらも単位にΩを使いますが、確認している対象と数値の桁が違います。

  • 接地抵抗は、接地極から大地へ電流を逃がしやすいかを確認する。
  • 絶縁抵抗は、電路から大地や他の電線へ電流が漏れにくいかを確認する。

以下は、この区別と測定基準を学ぶために再構成した確認問題です。

 

結論:接地はΩ、絶縁はMΩで整理する

確認項目 基準
D種接地工事の接地抵抗 100Ω以下
地絡時に0.5秒以内で自動遮断する装置があるD種接地工事 500Ω以下
使用電圧300V以下で、対地電圧150V以下の低圧電路の絶縁抵抗 0.1MΩ以上
使用電圧300V以下で、対地電圧150V超の低圧電路の絶縁抵抗 0.2MΩ以上
使用電圧300V超の低圧電路の絶縁抵抗 0.4MΩ以上

絶縁抵抗を測るときは、測定対象の電源を遮断し、検電器などで停電を確認します。通電したまま絶縁抵抗計を接続してはいけません。

 

仕組みと測定順

接地抵抗は大地へ電流を逃がす経路の抵抗、絶縁抵抗は電路から漏れ出す経路の抵抗です。接地抵抗は小さいほど、絶縁抵抗は大きいほど良好という向きの違いを押さえ、絶縁抵抗では使用電圧・対地電圧の区分を確認してから基準値を選びます。

測定 安全確認と判定
接地抵抗 接地工事の種類と自動遮断条件を確認
絶縁抵抗 電源遮断→停電確認→測定→電圧区分で判定
単位 接地はΩ、絶縁はMΩ

 

ここからは「接地抵抗と絶縁抵抗」の確認問題です。問題文から判断根拠を決めた後で、解答・解説を開いてください。

強欲な青木
要点を確認できたから、過去問で判断してみるん!
問題文の条件を一つずつ照合してから、解答・解説を開きましょう。
消防設備士

【過去問】接地抵抗と絶縁抵抗

 

確認問題1:D種接地工事の接地抵抗

D種接地工事の接地抵抗値は( )以下です。ただし、低圧電路で地絡が生じたときに0.5秒以内で自動遮断する装置がある場合は、500Ω以下とできます。空欄に入る値はどれでしょうか。

  1. 10Ω
  2. 20Ω
  3. 50Ω
  4. 100Ω

 

確認問題2:D種接地工事の対象

警戒電路に接続される機械器具へD種接地工事を施す場合、正しい回路区分はどれでしょうか。

  1. 低圧用で300V以下の回路
  2. 低圧用で300Vを超える回路
  3. 高圧用回路
  4. 特別高圧用回路

 

確認問題3:絶縁抵抗の測定手順

絶縁抵抗計に関する説明として、最も不適当なものはどれでしょうか。

  1. 電線相互間および電路と大地間の絶縁抵抗を測定する。
  2. 電池式と発電機式がある。
  3. 測定用電圧には、低圧回路用の100V・250V・500V、高圧回路用の1,000V・2,000Vなどがある。
  4. 屋内配線の電路と大地間を測るときは、分岐開閉器を閉じて通電する。

 

確認問題4:1MΩ以上を測る測定器

10の6乗Ω以上の抵抗を測定する方法として、最も適当なものはどれでしょうか。

  1. ホイートストンブリッジを用いる。
  2. 電位差計を用いる。
  3. 絶縁抵抗計を用いる。
  4. 接地抵抗計を用いる。

 

確認問題5:交流100V回路の絶縁抵抗

交流100Vの屋内配線で、開閉器または過電流遮断器で区切れる電路ごとに電路と大地間を測定します。許容される絶縁抵抗の最小値はどれでしょうか。

  1. 0.5MΩ
  2. 0.4MΩ
  3. 0.2MΩ
  4. 0.1MΩ

 

確認問題6:工場別の絶縁抵抗判定

次の表で、絶縁不良の回路がある工場はどれでしょうか。各行の数値は、使用電圧300V以下・対地電圧100Vの回路/使用電圧300V以下・対地電圧200Vの回路/使用電圧400Vの回路の順です。

  1. 第1工場:0.4MΩ/0.2MΩ/0.3MΩ
  2. 第2工場:0.3MΩ/0.3MΩ/0.4MΩ
  3. 第3工場:0.2MΩ/0.2MΩ/0.5MΩ
  4. 第4工場:0.1MΩ/0.3MΩ/0.4MΩ

 

実務メモ

  1. D種接地工事は「100Ω以下」、0.5秒以内の自動遮断で「500Ω以下」。
  2. 絶縁抵抗は、使用電圧300V以下なら対地電圧150V以下が0.1MΩ、対地電圧150V超が0.2MΩ、使用電圧300V超なら0.4MΩ以上。
  3. 絶縁抵抗測定は、電源遮断と停電確認をしてから行う。
  4. 接地抵抗のΩと絶縁抵抗のMΩを混同しない。

測定前に回路名、使用電圧、対地電圧、遮断装置の有無を記録します。絶縁抵抗計を当てる前の停電確認を省かず、測定後は外した接地線や負荷の復旧まで確認します。

 

まとめと次の講義

接地抵抗と絶縁抵抗は、目的、良否の向き、単位、電圧区分を分けて判断します。次は、電線の太さ、接続部、金属管加工を施工手順に沿って確認します。

 


強欲な青木
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