消火剤の作用
ガス系・粉末系設備は、貯蔵容器、選択弁、起動装置、遅延装置、噴射ヘッドの動作順を押さえます。消火剤と放出方式によって必要量、放射時間、人体安全措置が変わります。
起動から放出まで
起動信号から容器弁が開き、配管を経て防護区画へ放出されるまでを時系列で追います。容器刻印、加圧用ガス、定圧作動装置などは、どの構成部品の情報・圧力を扱うかで区別します。

引っかけ①:安全措置の比較
二酸化炭素、窒素、ハロゲン化物、粉末では同じ表現を流用できません。「全域か局所か」「人が立ち入るか」「放射前か放射中か」を固定して、安全措置と作動条件を照合します。
【過去問】主題
全域放出方式の不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備または粉末消火設備において、起動装置の放出用スイッチ、引き栓等の作動から貯蔵容器等の容器弁または放出弁の開放までの時間が20秒以上となる遅延装置を、必ず設けなければならない消火剤として、正しいものの組合せは次のうちどれか。
ア 二酸化炭素
イ 窒素
ウ ハロン1301
エ 第3種粉末
1 ア、ウのみ
2 イ、エのみ
3 ア、エのみ
4 イ、ウのみ
二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備に使用する液化炭酸ガス(液化二酸化炭素)容器の刻印の説明として、正しいものは次のうちどれか。
1 「V」が内容積を示し、単位は㎡である。
2 「W」はバルブおよび付属品を含まないときの容器と充てんすべきガスとを合わせたものの質量を示し、単位はkgである。
3 年月は容器検査に合格した年月を示している。
4 充てんすべきガスの種類は表示する必要があるが、刻印する必要はない。
加圧式の粉末消火設備に使用する加圧用ガス容器および加圧用ガスについて、正しいものは次のうちどれか。
1 加圧用ガス容器は、40L以上の内容積のものとすること。
2 加圧用ガスは、窒素ガスまたは二酸化炭素とすること。
3 加圧用ガスに窒素ガスを用いるものにあっては、消火剤1㎏につき35℃で1気圧の状態に換算した体積が20L以上の量とすること。
4 加圧用ガスに二酸化炭素を用いるものにあっては、消火剤1kgにつき10gにクリーニングに必要な量を加えた量以上とすること。
粉末消火設備に設ける定圧作動装置について、誤っているものは次のうちどれか。
1 定圧作動装置は、加圧式の粉末消火設備のみに必要なものである。
2 定圧作動装置は、複数の貯蔵容器等に共用することができる。
3 定圧作動装置は、貯蔵容器内の圧力が設定圧力になったとき、放出弁を開放させるものである。
4 定圧作動装置には、ガス圧式のものがある。
全域放出方式の不活性ガス消火設備について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 二酸化炭素を放射するものの防護区画にあっては、床面からの高さが階高の3分の2以下の位置にある開口部で、放射した消火剤の流失により消火効果を減ずるおそれのあるものまたは保安上の危険があるものには、消火剤放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設けなければならない。
2 窒素を放射するものの防護区画にあっては、開口部に消火剤放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設けなければならない。
3 指定可燃物(可燃性固体類および可燃性液体類を除く。)を貯蔵し、または取り扱う防火対象物の部分に設置する二酸化炭素を放射するものの防護区画にあっては、自動閉鎖装置を設けない開口部の面積の合計の数値は、当該防護区画の体積の数値または囲壁面積の数値のうち、いずれか小さい方の数値の10%以下でなければならない。
4 防護区画の換気装置は、消火剤放射前に停止できる構造としなければならない。
二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の低圧式貯蔵容器の基準について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 容器には液面計が設けられていること。
2 容器には圧力計が設けられていること。
3 容器内の温度をー20℃から-15℃の範囲に保つことのできる自動冷凍機が設けられていること。
4 容器には、2.3 MPa以上の圧力および1.9 MPa以下の圧力で作動する圧力警報装置が設けられていること。
粉末消火設備に関する次の記述において、文中の【 】に当てはまる数値として、消防法令に定められているものはどれか。
「起動用ガス容器の充てん比は、【 】以上でなければならない。」
1. 1.5
2. 1.75
3. 1.9
4. 2.5
まとめ
- 問題文の条件を省略せず、主語・数値・対象を確認します。
それでは続いて【構造・機能・工事・整備④】自動火災報知・ガス漏れ警報|消防設備士甲種特類【過去問】へ進みます。