最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)noteの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
>> 消防設備士「過去問テスト」
併せて、ご参照ください。
水系の過去問は、数値だけを比べると似た設備の正しい条件に引っかかります。水がどこから入り、どの弁・検知装置を通り、どこで放水されるかを一本の経路にしてから数値を置きます。
構造・機能・工事・整備の5講義中1講義目です。水系は「水源→ポンプ→配管→検知・開放→放水→試験」の順に説明できれば得点源です。
水源から放水まで
水系消火設備は、水源から加圧送水装置、配管、流水検知装置、放水口までを一本の送水経路として捉えます。各機器の役割と設置位置を経路に沿って確認します。
最初の分岐は放水部と起動方法です。ヘッド自身が開いて放水するなら閉鎖型、火災感知後に一斉開放弁を開いて複数ヘッドから放水するなら開放型、使用者がホースを接続して放水するなら屋外消火栓です。この三つを決めてから、共通する水源・ポンプ・配管へ戻ります。

ポンプと配管
ポンプ周辺は呼水槽、起動表示、送水口などの付属機器を区別します。距離や高さの数値は、屋内消火栓・屋外消火栓・連結送水管のどの設備に属するかまで対応させます。
①:水が低い位置にあるときは呼水を確認する
水源がポンプより低いときは、ポンプを有効に作動させるための呼水装置が必要です。呼水槽の容量、自動補給、減水警報は「始動前に水を吸い上げられる状態を保つ」ための条件としてまとめます。
②:試験設備は測る位置で判定する
末端試験弁、試験用配管、圧力計、試験用放水口は、いずれも試験に関係しますが置く位置と測るものが違います。「一次側/二次側」「末端/ポンプ周辺」を先に確認します。
③:閉鎖型と開放型は作動の始まりが異なる
閉鎖型ヘッドでは個々のヘッドの開放と流水検知がつながります。開放型ヘッドを用いる設備では、一斉開放弁または手動式開放弁によって放水区域へ水を送ります。どちらもスプリンクラー設備という言葉だけでまとめず、ヘッドが開くのか、弁を開放するのかを確認します。
経路と数値を対応させる
屋外消火栓では、建築物の各部分からホース接続口までの水平距離、消火栓箱までの歩行距離、開閉弁・接続口の地盤面からの深さを別の条件として読みます。スプリンクラーでは、乾式・予作動式の放水開始までの時間、送水口の高さ、末端試験弁の位置が別々に問われます。同じmや分でも、対象機器と起点・終点が違えばそのまま置換できません。
末端試験弁では、圧力を読む側と、ヘッドと同等の放水性能を確認する側を分けます。「試験」という共通語ではなく、一次側・二次側の役割で位置を確定します。
設置・試験条件を比較する
論点別早見表:屋外消火栓・送水口・開放弁
論点別早見表:流水検知・末端試験・防食
数値は位置とセットで読みます。たとえば「1分」は乾式・予作動式の放水開始、「0.5〜1.0m」は送水口結合金具の高さ、「0.8〜1.5m」は開放弁の操作位置です。選択肢を水源、ポンプ、配管途中、末端のいずれかへ置けば、条件の借り違いを防げます。
設備横断:水系で先に切り分けること
水系の「搬送」はポンプで加圧した水を配管で送ることです。泡設備では同じ配管の中で水と薬剤の合流位置も確認し、ガス・粉末では容器からの放出前に起動・遅延の順を確認します。したがって、水系の選択肢に薬剤の吸引・圧送や放出前の退避条件を混ぜた説明があれば、設備横断の混同を疑えます。
屋外消火栓設備の設置について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 屋外消火栓を建築物の各部分から一のホース接続口までの水平距離が50 ⅿとなるように設けた。
2 屋外消火栓箱を屋外消火栓からの歩行距離が5mの箇所に設けた。
3 加圧送水装置の始動を明示する表示灯を赤色とし、屋外消火栓箱の内部に設けた。
4 屋外消火栓の開閉弁を地盤面からの深さが0.6 ⅿの位置に、屋外消火栓のホース接続口を地盤面からの深さが0.3 ⅿの位置に設けた。
水源の水位がポンプより低い位置にある加圧送水装置に設ける呼水装置について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 呼水装置には、専用の呼水槽を設けなければならない。
2 呼水槽の容量は、加圧送水装置を有効に作動できるものでなければならない。
3 呼水槽には、減水警報装置および呼水槽へ水を自動的に補給するための装置を設けなければならない。
4 呼水槽には、水位計を設けなければならない。
スプリンクラー設備の流水検知装置の設置および維持に関する技術上の基準として消防法令上、正しいのはどれか。
1 閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち小区画型ヘッドを用いるスプリンクラー設備の流水検知装置は、乾式のものを用いること。
2 流水検知装置の二次側に圧力の設定を必要とするスプリンクラー設備にあっては、一次側の圧力設定値よりも二次側の圧力が低下した場合に自動的に警報を発する装置を設けること。
3 乾式または予作動式の流水検知装置が設けられているスプリンクラー設備にあっては、スプリンクラーヘッドが開放した場合に1分以内に当該スプリンクラーヘッドから放水できるものであること。
4 ラック式倉庫に設けるスプリンクラー設備の流水検知装置は、予作動式のものを設けること。
スプリンクラー設備の送水口について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 送水口の結合金具は、地盤面からの高さが0.5 ⅿ以上1.0 m以下で、かつ送水に支障のない位置に設けなければならない。
2 送水口には、その直近の見やすい箇所にスプリンクラー用送水口である旨を表示した標識および赤色の灯火を設けなければならない。
3 送水口は、加圧送水装置から流水検知装置もしくは圧力検知装置または一斉開放弁もしくは手動式開放弁までの配管に、専用の配管をもって接続しなければならない。
4 送水口は、専用としなければならない。
屋外消火栓設備の設置について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 屋外消火栓の開閉弁は地盤面からの高さが1.5m以下の位置または地盤面からの深さが0.6m以内の位置に設けなければならない。
2 屋外消火栓箱には、その表面に「消火栓格納箱」と表示しなければならない。
3 加圧送水装置の始動を明示する表示灯は赤色とし、屋外消火栓箱の内部またはその直近の箇所に設けなければならない。
4 加圧送水装置の起動装置は直接操作できるものであり、かつ屋外消火栓箱の内部またはその直近の箇所に設けられた操作部から遠隔操作できるものでなければならない。
屋外消火栓設備の設置について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 屋外消火栓箱は、屋外消火栓からの歩行距離が原則として5m以内の箇所に設けること。
2 屋外消火栓箱には、その表面に「消火栓格納箱」と表示すること。
3 加圧送水装置の始動を明示する表示灯は赤色とすること。
4 屋外消火栓には、その直近の見やすい箇所に「消火栓」と表示した標識を設けること。
スプリンクラー設備に設ける次の配管のうち、亜鉛メッキ等で防食処理を行わなければならない部分として消防法令上、正しいものの組合せはどれか。
予作動式の流水検知装置の二次側配管のうち金属製のもの
湿式の流水検知装置の二次側配管のうち金属製のもの
乾式の流水検知装置の二次側配管のうち金属製のもの
開放型スプリンクラーヘッドを用いるスプリンクラー設備(放水型ヘッド等を用いるものを除く。)の一斉開放弁または手動式開放弁について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 一斉開放弁または手動式開放弁は、当該防火対象物の階ごとに設けなければならない。
2 一斉開放弁の起動操作部または手動式開放弁は、開放型スプリンクラーヘッドの存する階で、火災のとき容易に接近することができ、かつ床面からの高さが0.8 m以上1.5 m以下の箇所に設けなければならない。
3 一斉開放弁または手動式開放弁にかかる圧力は、当該一斉開放弁または手動式開放弁の最高使用圧力以下としなければならない。
4 手動式開放弁は、当該弁の開放操作に必要な力が150 N以下のものでなければならない。
閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いるスプリンクラー設備の末端試験弁について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 特定施設水道連結スプリンクラー設備で、その放水圧力および放水量を測定することができるものにあっては、末端試験弁を設けないことができる。
2 末端試験弁は、流水検知装置または圧力検知装置の設けられる配管の系統ごとに1個ずつ、放水圧力が最も低くなると予想される配管の部分に設けること。
3 末端試験弁の二次側には、圧力計およびスプリンクラーヘッドと同等の放水性能を有するオリフィス等の試験用放水口が取り付けられているものがあること。
4 末端試験弁には、その直近の見やすい箇所に末端試験弁である旨を表示した標識を設けること。
まとめ
- 水系設備は、水源から放水・試験までの経路で理解します。
- 呼水は水源とポンプの高低関係、末端試験弁は配管系統と一次・二次側で判定します。
- 数値は、屋外消火栓・スプリンクラー・送水口など設備名と測定位置を添えて確認します。
水理、ポンプ、配管の一般原理は、機械基礎講義を正本として確認します。この講義では、その土台を使って水系設備の放水部・作動順・試験位置を横断して判定します。
次の導線
水系の送水経路を説明できたら、泡消火設備へ進みます。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
\そのまま試験に出ます/
それでは続いて【過去問】泡消火設備|消防設備士甲種特類【構造・機能・工事・整備②】へ進みます。