【過去問】不活性ガス・ハロゲン化物・粉末|消防設備士甲種特類【構造・機能・工事・整備③】

【構造・機能・工事・整備③】不活性ガス・ハロゲン化物・粉末|消防設備士甲種特類【過去問】

強欲な青木
ガス系と粉末は、どの順番で比べたら混ざらへん?

全域・局所・移動式で、容器から噴射ヘッドまでの構成が変わります。
消防設備士





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併せて、ご参照ください。

構造・機能・工事・整備の5講義中3講義目です。消火剤→放出方式→放出前後→容器の役割の順に固定し、数値は主語と一組で判定します。

容器、配管、起動回路に共通する機械・電気の基礎は、機械基礎講義電気基礎講義を正本として確認します。この講義では、特類で問われる放出方式、遅延、安全措置、容器条件の比較に集中します。

放出方式と容器の役割を分ける

二酸化炭素、窒素、ハロゲン化物、粉末は消火剤の種類です。全域・局所・移動式は、その消火剤をどこへどのように放出するかという方式です。同じ消火剤でも方式が変われば、必要量、安全確認、噴射する位置の見方が変わります。選択肢に消火剤名だけがあっても、方式を確定しないまま安全措置を判断しません。

全域放出方式は、防護区画全体に必要濃度となるよう消火剤を放出します。局所放出方式は、危険物や機器など火災が想定される部分を対象にします。移動式は、ホースやノズルを操作して放射するため、固定式と同じ感覚で噴射ヘッドや防護区画の条件を当てはめません。「区画全体か、火源周辺か、操作して放射するか」を先に決めます。

起動用と加圧用の違い

ガス系・粉末系設備は、貯蔵容器、選択弁、起動装置、遅延装置、噴射ヘッドの順に役割を置きます。起動用ガス容器は容器弁や選択弁を動かして放出を始める側、加圧用ガス容器は粉末消火剤を所定の状態で放射させる側です。どちらも「ガス容器」とだけ読まず、主語を指で押さえて起動か加圧かを確認します。

警報から放出までの順序

起動信号から容器弁が開き、配管を経て防護区画へ放出されるまでを時系列で追います。全域放出では、放出後の区画内が人に危険となるおそれを考え、放出前に警報・遅延・退避のための動作を組み合わせます。ここで問われるのは消火能力ではなく、人が退避する時間を確保できるかです。「放出前・放出中・放出後」のどの時点かを確認します。

ガス・粉末消火設備の自動式または手動式起動から警報・遅延・安全確認・放出までの時系列

比較表:数値は主語と一組で読む

掲載問の判定語 正しい条件 取り違えやすい条件
全域放出の遅延 CO2・粉末は放出弁開放まで20秒以上。窒素は表示灯のみ、ハロン1301は遅延省略可 「全ガスが20秒以上」
CO2防護区画の開口 防火対象物の区分により、囲壁面積の1%以下、又は防護区画体積・囲壁面積の小さい方の10%以下 1%と10%の適用対象を入れ替える
低圧式CO2容器 温度は-20〜-18℃、圧力警報は2.3MPa以上・1.9MPa以下で作動 -20〜-15℃
粉末のガス容器 加圧用はN2又はCO2。起動用は0.27L以上・145g以上・充てん比1.5以上 起動用と加圧用の数値を混ぜる
加圧用ガス量 N2は消火剤1kg当たり35℃・1気圧換算40L以上、CO2は20g+クリーニング量以上 20L・10g
容器刻印 V=内容積(L)、W=バルブ・付属品を含まない容器質量、年月=容器検査合格年月、ガス種も刻印 Vの単位を面積とする、Wへ充てんガスを含める
定圧作動装置 加圧式の貯蔵容器等ごとに設け、設定圧力で当該容器の放出弁を開く 複数容器で共用できるとする
全域放出の開口部 CO2は対象と高さを確認。窒素は開口部に放射前自動閉鎖装置 消火剤が違ってもCO2の高さ条件をそのまま当てる

放出までの連鎖を可視化する

ガス・粉末設備の肢は、部品を単独で覚えるより、容器から放出までの位置で読む方が安定します。貯蔵容器があり、起動装置が作動し、必要な区画を選択して、配管・噴射ヘッドから放出します。全域放出方式では、この連鎖に警報・遅延・退避確認が加わります。

系統上の位置 主に問われる部品又は条件 判定するときの問い
貯蔵 消火剤容器、加圧用ガス容器、起動用ガス容器 何を保持し、どの主語の数値か
起動 起動装置、容器弁、起動用ガス 何を動かして放出を始めるか
選択 選択弁、防護区画 どの区画又は放出先を選ぶか
放出 配管、噴射ヘッド、放出口 どこへ、どの方式で消火剤を放出するか
安全 警報、遅延、表示、退避 人がいる可能性のある場所で何を確保するか

「ガス容器」という語だけでは、加圧用か起動用かを決められません。粉末設備では、加圧用ガスは消火剤を放射する力に関わり、起動用ガスは容器弁又は選択弁の作動を始める側です。全域放出の警報・遅延は消火能力ではなく、放出前の退避時間を確保する条件として読みます。

設備横断:同じ起動でも次に起きることが違う

水系の起動は送水・放水へ、泡の起動は水と薬剤の混合・放射へ、警報設備の起動は信号の受信・表示へつながります。ガス・粉末では、起動の後に警報・遅延・安全確認を経て放出へ進む条件が重要です。選択肢に「起動後」とあれば、どの設備で、次に何が起きるかまで続けて読みます。

強欲な青木
ここまでの説明で、過去問を解けるようになったと思うで!

それでは、実際の過去問を確認していきましょう。
消防設備士


全域放出方式の不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備または粉末消火設備において、起動装置の放出用スイッチ、引き栓等の作動から貯蔵容器等の容器弁または放出弁の開放までの時間が20秒以上となる遅延装置を、必ず設けなければならない消火剤として、正しいものの組合せは次のうちどれか。

ア 二酸化炭素

イ 窒素

ウ ハロン1301

エ 第3種粉末

1 ア、ウのみ

2 イ、エのみ

3 ア、エのみ

4 イ、ウのみ




二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備に使用する液化炭酸ガス(液化二酸化炭素)容器の刻印の説明として、正しいものは次のうちどれか。

1 「V」が内容積を示し、単位は㎡である。

2 「W」はバルブおよび付属品を含まないときの容器と充てんすべきガスとを合わせたものの質量を示し、単位はkgである。

3 年月は容器検査に合格した年月を示している。

4 充てんすべきガスの種類は表示する必要があるが、刻印する必要はない。




加圧式の粉末消火設備に使用する加圧用ガス容器および加圧用ガスについて、正しいものは次のうちどれか。

1 加圧用ガス容器は、40L以上の内容積のものとすること。

2 加圧用ガスは、窒素ガスまたは二酸化炭素とすること。

3 加圧用ガスに窒素ガスを用いるものにあっては、消火剤1㎏につき35℃で1気圧の状態に換算した体積が20L以上の量とすること。

4 加圧用ガスに二酸化炭素を用いるものにあっては、消火剤1kgにつき10gにクリーニングに必要な量を加えた量以上とすること。




粉末消火設備に設ける定圧作動装置について、誤っているものは次のうちどれか。

1 定圧作動装置は、加圧式の粉末消火設備のみに必要なものである。

2 定圧作動装置は、複数の貯蔵容器等に共用することができる。

3 定圧作動装置は、貯蔵容器内の圧力が設定圧力になったとき、放出弁を開放させるものである。

4 定圧作動装置には、ガス圧式のものがある。




全域放出方式の不活性ガス消火設備について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。

1 二酸化炭素を放射するものの防護区画にあっては、床面からの高さが階高の3分の2以下の位置にある開口部で、放射した消火剤の流失により消火効果を減ずるおそれのあるものまたは保安上の危険があるものには、消火剤放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設けなければならない。

2 窒素を放射するものの防護区画にあっては、開口部に消火剤放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設けなければならない。

3 指定可燃物(可燃性固体類および可燃性液体類を除く。)を貯蔵し、または取り扱う防火対象物の部分に設置する二酸化炭素を放射するものの防護区画にあっては、自動閉鎖装置を設けない開口部の面積の合計の数値は、当該防護区画の体積の数値または囲壁面積の数値のうち、いずれか小さい方の数値の10%以下でなければならない。

4 防護区画の換気装置は、消火剤放射前に停止できる構造としなければならない。




二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備の低圧式貯蔵容器の基準について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。

1 容器には液面計が設けられていること。

2 容器には圧力計が設けられていること。

3 容器内の温度をー20℃から-15℃の範囲に保つことのできる自動冷凍機が設けられていること。

4 容器には、2.3 MPa以上の圧力および1.9 MPa以下の圧力で作動する圧力警報装置が設けられていること。




粉末消火設備に関する次の記述において、文中の【 】に当てはまる数値として、消防法令に定められているものはどれか。

「起動用ガス容器の充てん比は、【 】以上でなければならない。」

1. 1.5

2. 1.75

3. 1.9

4. 2.5


まとめ

  • 全域・局所・移動式を、対象範囲で区別する。
  • 起動から警報・遅延・安全確認・放出までを逆順にしない。
  • 数値は容器の用途を固定してから照合する。

強欲な青木
次に解き直すときは、何から見ればええ?

各選択肢を「方式・部品・安全・数値」に仕分けてください。誤った肢は、どの設備の条件を借りているかまで言えれば得点が安定します。
消防設備士

次の導線

方式・部品・安全・数値を区別できたら、自動火災報知・ガス漏れ火災警報へ進みます。




強欲な青木
迷わずに回答できましたか?

もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!
消防設備士

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