最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)noteの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
>> 消防設備士「過去問テスト」
併せて、ご参照ください。
構造・機能・工事・整備の5講義中5講義目です。取付部→使用部→降下空間→降着空間の順に置き、数値は測定の起点まで確認します。
比較・判断の早見表
部品は使用場面へ置く
避難器具の部品名を見たら、まず上部の取付、使用中の降下、地上での着地のどこで働くかを考えます。たとえば救助袋の下部支持装置は、袋本体の下部を地上で支持する役目です。緩衝装置は支持するためではなく、降下・着地時の衝撃を小さくする側です。名称が似ていても、支える対象と働く時点が異なります。
空間は人の動きで判定する
降下空間は、避難者や器具が降下する途中に必要な空間です。降着空間は、地上へ到達した避難者が安全に着地・退避するための空間です。壁・樹木・電柱・突起物との離隔を問う肢では、何を避けるための空間なのかを先に考えます。器具を設置する場所の話と、実際に人が通過・到達する場所の話を混ぜないことが重要です。
数値は測定の起点まで確認する
避難器具の設置条件は、距離や半径だけを覚えると誤ります。選択肢の数値が、建物の壁からなのか、器具の中心からなのか、障害物からなのかで意味が変わるからです。数値を見たら、直前の名詞と助詞を確認し、どこからどこまで測る基準かを固定します。設置階・操作位置の条件も同じ手順で読みます。
数値が合っているように見える肢ほど、測定対象を入れ替えていることがあります。器具本体、降下経路、地上の着地点のどれについての距離かを確認してから、基準値を照合します。
迷ったときは、避難者を上から下へ移動させる線を描きます。その線に障害物が近いのか、着地場所が確保できるのかを考えると、数値が守る目的も確認できます。
避難器具は、名称を覚えるだけでは解けません。「取付部から、避難者が通る空間を経て、地上へ着くまで」の場面を頭に置くと、部品名と設置条件がつながります。
取付部・支持部などの機械的な基礎は、機械基礎講義を正本として確認します。この講義では、避難器具ごとの構造、使用順、降下・降着空間という特類過去問の判定軸を扱います。
①:器具の分類
避難器具は、使用時に器具を展開する取付位置、避難者が降下する空間、地上へ到達する降着空間を連続して確認します。器具の構造だけでなく、建物への固定と操作性も判定対象です。

②:器具ごとの役割を比べる
避難はしごは、避難者が昇降するためのはしご本体と取付部を中心に見ます。緩降機は、着用具と調速器により降下速度を制御します。救助袋は、袋本体、支持装置、展張・降下のための部材、着地時の安全を確保する部分を分けます。
③:設置階と操作
救助袋は垂直式・斜降式、避難はしごは固定・立てかけ・つり下げ、緩降機は調速器と着用具の働きを区別します。数値は半径、壁との離隔、突起物との距離など測る起点まで合わせます。
④:器具別に「支える」と「守る」を分ける
避難器具の設問では、部品名が似ていても、支える対象と働く時点が違います。避難はしごは取付部と本体の展開、緩降機は着用具・ロープ・調速器による使用者の降下、救助袋は袋本体・下部支持装置・緩衝装置による降下と地上側の安全を順に見ます。名称を読んだら、上部・途中・地上のどこに置かれる部品かを決めます。
緩降機で、降下時の監視・動作を妨げないことが求められるのは、収納部のリールではなく身体に装着する着用具です。
設備横断:避難器具は人の動線を主語にする
水系・泡・ガス系では、消火剤又は水が系統を進む順に読みます。警報設備では、信号が検出から表示へ進みます。避難器具では、人が取付部から操作、降下、降着へ進むことが基準線です。配管や回路の位置関係をそのまま持ち込まず、避難者の身体が通る空間と地上側の安全を中心に選択肢を置きます。
避難器具用ハッチに格納した金属製避難はしごの設置について消防庁告示上、誤っているものは次のうちどれか。
1 操作面積は0.5㎡以上(避難はしごの水平投影面積を除く。)で、かつ一辺の長さはそれぞれ0.6m以上とし、当該避難はしごの操作に支障のないものであること。
2 避難はしごを使用状態にした場合における当該避難はしごの最下部横桟(伸張した場合を含む。)から降着面等までの高さは、0.5 m以下であること。
3 降下空間は、避難器具用ハッチの開口部から降着面まで当該避難器具用ハッチの開口部の面積以上を有する円柱形の範囲とすること。
4 避難空地は、降下空間の水平投影面積以上の面積とし、避難上の安全性が確保されたものとすること。
緩降機の構造または機能について規格省令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 最大使用荷重は、最大使用者数に1,000Nを乗じた値以上とすること。
2 リールは、降下時に使用者が監視および動作する上で支障を生じないものであること。
3 緊結金具は、ロープと着用具を離脱しない方法で連結してあること。
4 ロープは外装を金剛打ちとしたもの又は、これと 同等以上のねじれを生じない構造であること。
垂直式の救助袋の降下空間に関する次の記述において、文中の【 】に当てはまる数値の組合せとして消防庁告示上、正しいものはどれか。
「救助袋の中心から半径【ア】m以上の円柱型の範囲内とすること。ただし、救助袋と壁との間隔は【イ】m(ひさし等の突起物がある場合は、突起物の先端から【ウ】m(突起物が入口金具から下方【エ】m以内の場合【オ】m))以上とする。」
緩降機の構造または機能について規格省令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 最大使用荷重は、最大使用者数に1,000Nを乗じた値以上とすること。
2 リールは、降下時に使用者が監視および動作する上で支障を生じないものであること。
3 緊結金具は、ロープと着用具を離脱しない方法で連結してあること。
4 ロープは外装を金剛打ちとしたもの又は、これと同等以上のねじれを生じない構造であること。
金属製避難はしごの構造として、誤っているものは次のうちどれか。
1 固定はしごは、構造により収納式、折りたたみ式および伸縮式に分類されている。
2 収納式固定はしごは、縦棒が常時横桟の中に収納されている。
3 折りたたみ式固定はしごは、はしごの下部を折りたたんである。
4 伸縮式固定はしごは、はしご本体が固定され、持ち運びができない。
緩降機の降下速度試験に関する次の記述において、文中の【 】に当てはまる数値の組合せとして、規格省令上に定められているものはどれか。
「緩降機の降下速度は650 Nに最大使用者数を乗じて得た値に相当する荷重を左右交互に加えて、左右連続してそれぞれ10回降下させた場合、いずれも20回の平均降下速度の【ア】%以上【イ】%以下であること。」
救助袋の下部支持装置の構造または機能について、最も適当なものは次のうちどれか。
1 袋本体の下部を樹木、電柱等に緊結する装置である。
2 袋本体の下部を地上で支持するための装置である。
3 張設ロープ、滑車、固定環等袋本体下部に取り付けられる装置の総称である。
4 降下する場合、袋本体の下部にかかる衝撃を緩和する装置である。
まとめ
- 器具を「固定→操作→降下→着地」の順に見る。
- 支持する装置と衝撃を和らげる装置を区別する。
- 空間の数値は、測定の起点を固定して判定する。
次の導線
構造・使用・空間を区別できたら、火災・防火・総合防災まとめへ進みます。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
\そのまま試験に出ます/
それでは続いて【火災・防火まとめ】煙・区画・避難・消防活動の学習案内|消防設備士甲種特類【過去問】へ進みます。