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泡消火設備は、薬剤の名称を覚える問題ではなく、水と泡消火薬剤がどこで、どの力によって混ざるかを問う問題です。方式名を見たら、薬剤を「吸引」するのか「圧送」するのか、混合器がどこにあるのかを先に決めます。
構造・機能・工事・整備の5講義中2講義目です。泡設備は「水の流れ」「薬剤の流れ」「混合する位置」の三つを一本の系統として追うと解けます。
泡の構成
泡消火設備は、加圧送水装置、泡消火薬剤貯蔵槽、混合装置、配管、放出口の順に水溶液が作られて放射されます。構成機器の位置と圧力の向きを追うと、各プロポーショナー方式を区別できます。

混合と放出
混合装置は方式名だけで暗記せず、ポンプ吸込側・吐出側・送水管途中のどこへ薬剤を導入するかを確認します。配管や加圧送水装置は、試験配管、逃し配管、防食処理などの役割も対応させます。
①:吸引と圧送は逆の動き
吸込器・混合器で薬剤を取り込む方式は、水流によって薬剤を吸引します。圧入器や加圧送液装置が出る方式は、薬剤を圧送して混合させます。「薬剤を吸い込む」と「空気を吸い込む」をすり替えた選択肢にも注意します。
②:ポンプの停止と試験は別の論点
締切運転時の逃し配管は水温上昇を防ぐためのものです。性能試験のための設備は、ポンプ性能を確認するための系統です。どちらもポンプの近くにあっても、目的を入れ替えません。
③:混合後の配管も方式と放出条件で見る
泡水溶液になった後も、どの配管のどちら側かで要求が変わります。一斉開放弁の二次側の金属配管に防食処理を行う条件や、配管の耐圧を加圧送水装置の締切圧力と結び付ける条件は、単に「泡の配管」としては判定できません。弁の前後と、何の圧力を基準にするかを確認します。
四つの方式を水と薬剤の動きで比べる
ライン方式は送水管途中で薬剤を吸い込ませる方式です。ポンプ方式は、ポンプの吐出側と吸水側を結ぶバイパスに設けた混合器を使います。プレッシャー方式は貯蔵槽へ加圧水を送り薬剤を混合器へ送り出し、プレッシャー・サイド方式は送水系統の圧入器へ薬剤を圧送します。方式名を暗唱せず、水の分岐点と薬剤の動詞をセットにします。
選択肢に「送水管途中」があっても、薬剤を吸引する吸込器なのか、圧送された薬剤を入れる圧入器なのかで正誤が変わります。名称だけでなく、水と薬剤の矢印が合流する位置を確認します。
ポンプと配管の役割を分ける
論点別早見表:混合方式
論点別早見表:加圧送水装置・配管
混合方式は「どこで混ぜるか」、配管・ポンプは「何を守るための条件か」を別に読みます。逃し配管は水温上昇防止用、耐圧の基準は締切圧力です。加圧送水装置の始動と停止も同じに扱わず、停止は直接操作だけで行います。
設備横断:泡で追加される比較軸
水系は水源から放水部までの送水経路を中心に読みます。泡設備では、その経路へ薬剤をどこでどのように加えるかが加わります。ガス・粉末の容器は放出剤又は作動用ガスの保持が中心ですが、泡薬剤貯蔵槽は混合のための薬剤供給側です。「容器」「配管」「起動」という共通語を見ても、混合の有無を確認してから役割を決めます。
泡消火設備のポンプを用いる加圧送水装置の設置について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 加圧送水装置には、定格負荷運転時のポンプの性能を試験するための排水弁を設けること。
2 ポンプには、っその吐出側に圧力計・吸込側に連成計を設けること。
3 ポンプの吐出量が定格吐出量の150%である場合における全揚程は、定格全揚程の65%以上のものであること。
4 加圧送水装置には、締切運転時における水温上昇防止のための逃し配管を設けること。
泡消火設備の混合装置について、誤っているものは次のうちどれか。
1 ライン・プロポーショナー方式では、ポンプ吐出側の配管の途中に、泡消火薬剤を吸い込ませる吸込器が取付けられている。
2 ポンプ・プロポーショナー方式では、ポンプの吸込側の配管と吐出側の配管とを連絡するバイパスを設け、そのバイパスの途中に空気吸込口が取付けられている。
3 サクション・プロポーショナー方式では、ポンプ吸水側の配管にバイパスを設け、そのバイパスの途中に、泡消火薬剤の吸込器が取付けられている。
4 プレッシャー・サイド・プロポーショナー 方式では、送水管系統の途中に圧入器が設けられており、ここへ泡消火薬剤をポンプで圧送する。
泡消火設備の配管について消防法令上、正しいものは次のうちどれか。
1 ポンプを用いる加圧送水装置の吸水管には、水源の水位がポンプより低い位置にあるものにあってはフート弁およびろ過装置(フート弁に附属するものを含む。)を、その他のものにあっては止水弁を設けなければならない。
2 主配管のうち立上り管は、管の呼びで40㎜以上のものとしなければならない。
3 一斉開放弁の二次側のうち金属製の配管には、亜鉛メッキ等による防食処理を施さなければならない。
4 配管の耐圧力は、当該配管に給水する加圧送水装置の最高吐出圧力の1.5倍以上の水圧を加えた場合において当該水圧に耐えるものでなければならない。
泡消火設備のポンプを用いる加圧送水装置の設置について消防法令上、誤っているものは次のうちどれか。
1 ポンプを他の消火設備と兼用するため、それぞれの消火設備の性能に支障を生じないことを確認した。
2 原動機は、電動機によるものとした。
3 加圧送水装置には、締切運転時における水温上昇防止のための逃し配管を設けた。
4 加圧送水装置は、直接操作または遠隔操作によって停止できるものとした。
泡消火設備の混合装置について、正しいものは次のうちどれか。
1 ライン・プロポーショナー方式とは、送水管の途中に混合器を設置し、泡消火薬剤貯蔵槽に加圧水の一部を送り込み、泡消火薬剤を混合器に圧送または圧入して混合させる方式である。
2 ポンプ・プロポーショナー方式とは、加圧送水装置の吐出管と吸水管とを接続するバイパス配管に設けられえた混合器に加圧水の一部を流し、泡消火薬剤の吸引量を濃度調整弁で調節して混合させる方式である。
3 プレッシャー・プロポーショナー 方式とは、泡消火薬剤貯蔵槽、加圧送液装置、コントロール弁、混合器等で構成され、送水量と送液量はコントロール弁によりバランスをとって混合させる方式である。
4 プレッシャー・サイド・プロポーショナー方式とは、送水系統に混合器を設置し、泡消火薬剤を混合器に吸引して混合させる方式であり、主に移動式の泡消火設備に設けられ、混合器と泡消火薬剤貯蔵槽は泡消火栓箱に内蔵されている。
まとめ
- 泡設備は、水と薬剤の流れ、混合位置、薬剤の動作で方式を判定します。
- 吸引と圧送、吸込側と吐出側、試験と水温上昇防止を入れ替えません。
- 配管の数値・防食・耐圧は、方式と配管位置を添えて確認します。
ポンプ・配管・圧力の一般原理は、機械基礎講義を正本として確認します。この講義では、泡設備に固有の混合位置、薬剤の吸引・圧送、放出条件の違いを比較します。
次の導線
混合位置と薬剤の動きを判定できたら、不活性ガス・ハロゲン化物・粉末へ進みます。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
\そのまま試験に出ます/
それでは続いて【過去問】不活性ガス・ハロゲン化物・粉末|消防設備士甲種特類【構造・機能・工事・整備③】へ進みます。