圧力・流量・体積の基礎は、先に機械に関する基礎知識の無料講義で確認できます。この講義では配置法令、ヘッド作動、性能規格を繰り返さず、製図問題の用途・ヘッド種別から算定個数を決め、水量・ポンプ・配置を一連で計算する演習に絞ります。配置は法令④、作動は構造・機能10、規格は規格④、外観は鑑別⑥で扱います。
スプリンクラーの計算は、用途、ヘッド種別、算定個数、1個当たり水量の順で条件を固定します。屋内消火栓の定数を持ち込まないことが最初のポイントです。
用途とヘッド種別から算定個数を決め、全計算で同じ個数を使う。
これから覚える7つ
- 代表問の条件
- ポンプ吐出量
- 水源水量
- 全揚程
- ヘッドの水平距離
- 解答を一枚に整理
- よくある誤り
現在地:実技(製図・甲種のみ)5(5/6)
問題の掲載方針
この記事の確認問題は、過去問ベースの類題です。原題の論点・条件・正答を維持しつつ、文章・表・図を学習用に再構成しており、原題の問題文・図版そのものではありません。
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
🏬 代表問の条件
- 用途:百貨店
- 構造:耐火建築物
- ヘッド:高感度型の標準型ヘッド
- 水源・吐出量の算定個数:12個
- 1個当たり吐出量:90L/min
- 1個当たり水源水量:1.6m3
💦 ポンプ吐出量
Q = 12個 × 90L/min = 1080L/min以上
個数と1個当たり吐出量を掛けます。ヘッド1個当たりの放水量とポンプ全体の吐出量を混同しません。
🛢️ 水源水量
V = 12個 × 1.6m³ = 19.2m³以上
吐出量の90L/minを水源計算へ使わず、法定時間を織り込んだ1個当たり水量1.6m3を使います。
📐全揚程
代表問の配管摩擦損失水頭は12mです。
実揚程は、階高と立上り寸法を足して求めます。
h = 4m×4 + 2.5m + 3.5m = 22m
ヘッド等に必要な放水圧力換算水頭10mを加えます。
H = 12m + 22m + 10m = 44m以上
屋内消火栓の17m・25mではありません。
📍 ヘッドの水平距離
代表問は耐火建築物に高感度型ヘッドを用いる条件です。
R = Xr = 1 × 2.6m = 2.6m以下
r:ヘッドの有効散水半径2.6mX:問題条件の係数1R:各部分からヘッドまでの水平距離
水平距離はヘッド間隔そのものではありません。床面の各部分が、いずれかのヘッドから規定距離以内に入るように配置します。
🧾 解答を一枚に整理
| 項目 | 式 | 答え |
|---|---|---|
| 算定個数 | 百貨店・高感度型 | 12個 |
| 吐出量 | 12×90 | 1080L/min以上 |
| 水源 | 12×1.6 | 19.2m3以上 |
| 実揚程 | 4×4+2.5+3.5 | 22m |
| 全揚程 | 12+22+10 | 44m以上 |
| 水平距離 | 1×2.6 | 2.6m以下 |
⚠よくある誤り
- 標準型と高感度型の条件を読み飛ばす
- 算定個数12を実際の全設置数と混同する
- 吐出量90L/minと水源1.6m3を混ぜる
- 最遠ヘッドまでの高さに天井・水槽側の寸法を入れ忘れる
- 10mの代わりに屋内消火栓の17mを足す
- R=2.6mをヘッド同士の最大間隔と説明する
✍過去問ベースの類題で確認しよう
※以下は、原題の論点・条件・正答を維持しつつ、表・図・文章を学習用に再構成した類題です。原題の問題文・図版そのものではありません。
百貨店の耐火建築物に高感度型ヘッドを設ける代表問について、算定個数、必要吐出量、必要水源水量、全揚程、水平距離Rを答えてください。摩擦損失水頭12m、実揚程22m、必要圧力水頭10mとします。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。
➡次に進みましょう
実技(製図・甲種のみ)の5/6講義が終了です。次は「スプリンクラー系統図と水噴霧」を学習します。 下のタイムラインで点灯している講義から、そのまま次の学習へ進めます。


