水理と電気信号の基礎は、機械に関する基礎知識の無料講義と電気に関する基礎知識の無料講義で確認できます。この講義では基礎理論や機器説明を繰り返さず、製図問題の凡例を読み、水・排水・信号の経路へ分ける手順に絞ります。
製図は、絵の上手さではなく「水と信号が正しい順序で通るか」を採点される問題です。最初に凡例を読み、水の経路、作動信号、弁の状態、計算の基準点を別々に追います。
装置名を埋める前に、水・排水・配線の3経路を分ける。
これから覚える7つ
- 最初に固定する線種
- 水は水源から放水点まで一方向に追う
- 一次側・二次側は基準機器を言う
- 信号は「誰が検知し、誰が動くか」で追う
- 弁は役割と待機状態をセットにする
- 製図答案の5手順
- 典型的な誤り
現在地:実技(製図・甲種のみ)1(1/6)
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
🗺最初に固定する線種
| 線 | この講義での意味 | 読み方 |
|---|---|---|
| 太い青実線 | 消火水・加圧水 | 水源から放水口へ追う |
| 細い水色実線 | 呼水・逃し・試験・排水 | 本管へ入るか排水へ出るか確認 |
| 橙破線 | 電気・作動信号 | 発信部から受信機・制御盤へ追う |
| 青矢印 | 許容流向 | 逆止弁・フート弁の向きを照合 |
| ○開/●閉 | 弁状態 | 色だけでなく文字でも表示 |
試験本番では、必ず問題図の凡例を優先します。ここでの色と線種は学習用の統一規則です。
💧 水は水源から放水点まで一方向に追う
基本の主経路は次の順です。
水源 → フート弁・吸込配管 → ポンプ → 逆止弁 → 止水弁 → 立上り管 → 区域弁類 → 消火栓またはヘッド
- フート弁は吸水管を充水状態に保ち、水源へ逆流させない
- ポンプ吸込側は連成計、吐出側は圧力計で読む
- 吐出側逆止弁は、ポンプ停止時の逆流を防ぐ
- 送水口系統の逆止弁は、消防隊送水を設備側へ通す
- 排水管は主配管の続きではなく、排水先で終わる
逆止弁は記号名だけでなく、矢印が水の進行方向と一致するかを見る。
↔️ 一次側・二次側は基準機器を言う
「一次側」「二次側」だけでは基準が分かりません。必ず機器名と組み合わせます。
- ポンプ吐出側逆止弁の一次側:ポンプ寄り
- ポンプ吐出側逆止弁の二次側:立上り管寄り
- 流水検知装置の一次側:水源寄り
- 流水検知装置の二次側:ヘッド寄り
- 一斉開放弁の一次側:加圧水が待機する側
- 一斉開放弁の二次側:開放型ヘッドへ向かう側
🔔信号は「誰が検知し、誰が動くか」で追う
| 発信部 | 検知内容 | 主な行先・結果 |
|---|---|---|
| 起動用圧力タンクの圧力スイッチ | 配管圧力の低下 | 制御盤へ送りポンプ起動 |
| 流水検知装置の圧力スイッチ | 二次側への流水 | 受信機・音響警報へ送信 |
| 感知器 | 火災現象 | 受信機を介して電磁弁等を作動 |
| 減水警報発信部 | 呼水槽の水位低下 | 制御盤等へ警報 |
同じ圧力スイッチでも役割は異なります。圧力タンク側はポンプ起動、流水検知装置側は流水警報です。
🚪 弁は役割と待機状態をセットにする
- 主配管の止水弁・制御弁:原則として警戒時は開
- 呼水槽排水弁:通常は閉
- 性能試験配管のテスト弁・流量調整弁:通常は閉
- 一斉開放弁:警戒時は閉止し、起動で開く
- 手動式開放弁:警戒時は閉、手動起動・試験時に開
- 試験用止水弁:警戒時は開、散水させない試験では閉
- 試験用排水弁:警戒時は閉、試験時に開
✏️ 製図答案の5手順
- 凡例と指示文を読み、追加してよい記号を限定する
- 水源から最遠放水点まで主配管を一本で追う
- 呼水、逃し、試験、排水の枝管を足す
- 発信部から受信機・制御盤まで配線する
- 逆止弁の向き、常時開閉、一次・二次側、単位を再点検する
問題が「図示されている弁を使え」と指示する場合、一般的な系統にありそうな機器でも勝手に追加しません。設備知識だけでなく、設問条件への適合が必要です。
⚠典型的な誤り
- ポンプ吸込側へ圧力計を置き、連成計を忘れる
- 圧力タンクを吐出側逆止弁の一次側へ接続する
- 送水口側逆止弁を逆向きにする
- 呼水管と水温上昇防止用逃し配管を同じ役割として描く
- 配管と配線を同じ線種にする
- 一次側・二次側を紙面の左・右だけで決める
- 試験時に実ヘッドから散水させる
✍実際の製図問題へのつなぎ方
この講義は、単独の新作問題を置くページではなく、後続の採用問題を解くための読み方を整える基礎講義です。製図②〜製図⑥では、最初に凡例と線種を確定し、水の流れ、弁の一次側・二次側、信号経路の順に本文の5手順を適用してください。ここでは問題数を増やさず、実際に採用した問題の条件と図面を使って確認します。
➡次に進みましょう
実技(製図・甲種のみ)の1/6講義が終了です。次は「水源水槽の有効水量」を学習します。 下のタイムラインで点灯している講義から、そのまま次の学習へ進めます。


