学習範囲:法令(類別)|避難器具の設置個数と減免
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
この講義では、避難器具の必要個数と、一定の条件で個数を減らせる場合を扱います。問題は計算に見えますが、先に基準となる個数を正しく出せるかが勝負です。人数を見たらすぐ割り算をせず、用途・階・人数の順で原則個数を決め、最後に減免条件を検討します。
①:原則個数を先に確定する
用途別の収容人員区分と、その階の条件から、減免前の必要個数を求めます。『1個以上』と『2個以上』の境目を、問題文の人数と丁寧に照合します。減免の文章を先に読むと、原則の基準を取り違えやすくなります。
②:減免は条件を一式で確認する
耐火構造、避難階段の数、屋上広場や渡り廊下など、減免には複数の条件が組み合わされます。一つだけ満たしても結論を出さず、問題文に書かれた条件をすべて拾います。『2倍読み替え』が出たら、何を2倍として扱うのかを本文の条件へ戻って確認します。引っかけは『避難階段が2つある』など、条件の一部だけを満たしている選択肢です。原則個数を出した後、耐火構造・階段・屋上広場・渡り廊下の各条件にチェックを付け、そろわないときは減免しないと決めます。
③:計算の答えを逆算して検算する
選択肢を選ぶ前に、原則個数→減免の可否→最終個数の順で短く書き出します。最後に、採った減免条件を外した場合の原則個数へ戻れるかを確かめます。数だけでなく、減った理由を一文で説明できる状態を目指しましょう。
個数計算の早見:2倍読み替えが使えるとき、ホテル・病院等は200人ごと、劇場・学校・飲食店等は400人ごと、工場・事務所は600人ごとに1個を目安にします。まず原則を出し、特定主要構造部・避難階段等の条件がそろう場合だけ読み替えます。屋上広場・渡り廊下・全免除は別の減免規定です。
過去問で確認
【過去問1/19】2倍読み替え後の個数
基準人数を2倍に読み替えられる場合、個数の記述として誤っているものはどれか。
1.工場で収容人員600人なら1個以上
2.劇場で収容人員600人なら2個以上
3.ホテルで収容人員600人なら3個以上
4.病院で収容人員600人なら4個以上
【過去問2/19】耐火・避難階段2つの場合
特定主要構造部が耐火構造で、地上に通ずる直通の避難階段が2つある場合、誤っているものはどれか。
1.収容人員150人の2階の病院に1個設置した
2.収容人員350人の3階の事務所に1個設置した
3.収容人員450人の3階の劇場に2個設置した
4.収容人員100人の地階の事務所に設置しなかった
【過去問3/19】1個で足りるもの
特定主要構造部が耐火構造で、避難階段または特別避難階段が2以上ある場合、避難器具1個で足りるものはどれか。
1.病院の3階・収容人員300人
2.中学校の3階・収容人員400人
3.図書館の3階・収容人員550人
4.工場の3階・収容人員700人
【過去問4/19】読み替え後の計算
特定主要構造部が耐火構造で、地上直通の避難階段が2以上ある場合、正しいものはどれか。
1.病院で収容人員500人の階は1個以上
2.高校で収容人員1,500人の階は2個以上
3.遊技場で収容人員600人の階は1個以上
4.図書館で収容人員500人の階は2個以上
【過去問5/19】用途ごとの正しい個数
2倍読み替えが適用される場合、正しいものはどれか。
1.公会堂で収容人員1,000人の階は3個以上
2.ホテルで収容人員400人の階は3個以上
3.レストランで収容人員300人の階は2個以上
4.養護老人ホームで収容人員200人の階は2個以上
【過去問6/19】2倍読み替えの階段条件
特定主要構造部を耐火構造としたうえで、2倍読み替えの対象となるものの組合せはどれか。
- ア:地上に通ずる直通階段で、屋外避難階段が2つ
- イ:地上に通ずる直通階段で、屋内避難階段が2つ
- ウ:地上に通ずる直通階段で、特別避難階段が1つ
1.ア、イのみ
2.ア、ウのみ
3.イ、ウのみ
4.ア、イ、ウのすべて
【過去問7/19】正しい階段の設け方
特定主要構造部を耐火構造としている場合、2倍読み替えができるものはどれか。
1.地上への直通階段として特別避難階段を1つ設ける
2.地上への直通階段として屋内避難階段を2つ設ける
3.避難階への直通階段として屋外階段を2つ設ける
4.避難階への直通階段として屋外避難階段を1つ設ける
【過去問8/19】屋上の避難橋による減少条件
屋上広場に避難橋を設け、直下階の個数を減らす条件として誤っているものはどれか。
1.屋上広場の有効面積が100㎡以上
2.避難橋の両端をボルト締め、溶接などで堅固に固定
3.屋上広場に面する窓・出入口に防火戸があり、避難橋までの経路に支障がない
4.経路上の扉などを避難時に容易に開閉できる
【過去問9/19】屋上広場の防火戸と経路
屋上広場の避難橋による減免の必要条件として定められているものはどれか。
1.屋上広場の有効面積が50㎡以上
2.屋上広場に面する窓・出入口に防火戸があり、出入口から避難橋までの経路に支障がない
3.避難橋が耐火構造または準耐火構造
4.避難橋を避難・通行・運搬以外の用途に使わない
【過去問10/19】屋上広場の有効面積
避難橋の数を2倍した数だけ直下階の避難器具を減らせる場合、屋上広場の有効面積は何㎡以上か。
1.50㎡
2.80㎡
3.100㎡
4.150㎡
【過去問11/19】100㎡の確認
屋上広場の避難橋による個数減少の条件として正しい有効面積はどれか。
1.50㎡以上
2.80㎡以上
3.100㎡以上
4.150㎡以上
【過去問12/19】渡り廊下による減少数
条件を満たす渡り廊下による減免として正しいものはどれか。
1.防火対象物全体で避難器具が不要になる
2.渡り廊下を設けた階で避難器具が必ず不要になる
3.防火対象物全体の個数から、渡り廊下1か所につき2個減らす
4.渡り廊下を設けた階の個数から、渡り廊下1か所につき2個減らす
【過去問13/19】渡り廊下の構造・防火戸・乗数
渡り廊下による減免の語句の組合せとして正しいものはどれか。
1.耐火構造または鉄骨造・防火シャッター・3
2.耐火構造または鉄骨造・防火戸・2
3.耐火構造・防火シャッター・3
4.耐火構造・防火戸・2
【過去問14/19】渡り廊下の条件
渡り廊下による個数減少の条件として誤っているものはどれか。
1.避難、通行、運搬以外に使わない
2.耐火構造または鉄骨造
3.建築基準法上の排煙設備を設ける
4.両端に自動閉鎖装置付きの特定防火設備である防火戸を設ける
【過去問15/19】渡り廊下の距離
個数を減らせる渡り廊下の条件として誤っているものはどれか。
1.耐火構造または鉄骨造
2.渡り廊下の距離が10m以内
3.両端に自動閉鎖装置付きの特定防火設備である防火戸を設ける
4.避難、通行、運搬以外に使わない
【過去問16/19】事務所の全免除条件
事務所の階で避難器具を設置しないことができる条件として誤っているものはどれか。
1.特定主要構造部が耐火構造
2.直通階段が避難階段または特別避難階段
3.開口部に防火戸を設けた耐火構造の壁または床で区画
4.バルコニー等が避難上有効に設けられている
【過去問17/19】全免除の対象用途
特定主要構造部が耐火構造で、直通階段・バルコニー等・2方向避難など所定の条件を満たす場合、設置しないことができる用途として正しいものはどれか。
1.小学校
2.工場
3.図書館
4.神社
【過去問18/19】遊技場の全免除条件
遊技場の階を全免除にする条件に適合しないものはどれか。
1.特定主要構造部が耐火構造
2.直通階段が特別避難階段
3.開口部に防火戸を設けた耐火構造の壁または床で区画
4.壁の室内側の仕上げを耐火材料とする
【過去問19/19】1,500㎡の屋上広場
小学校の屋上広場の直下階で、避難器具を設置しないことができる要件として誤っているものはどれか。
1.直下階から屋上広場へ通じる避難階段または特別避難階段が2以上
2.屋上広場に面する窓・出入口に防火戸を設置
3.壁・天井の室内側を準不燃材料で仕上げる
4.屋上広場の面積が1,500㎡以上
実務メモとまとめ
問題文に書かれた条件を順に確認し、結論に至る理由を一文で説明できるようにしましょう。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。
次の学習
次は「収容人員の算定」へ進み、この単元の判断をつなげましょう。