著者:青木俊輔(強欲な青木)/青木マーケ(株) 取締役 COO、(株)防災屋 代表取締役 社長、(一社)予防団 共同代表理事
保有資格:消防設備士 全類
確認日:2026年10月19日(試験科目・問題数は消防試験研究センターの公式サイトで確認)
更新内容:初版
この記事の結論
電気がわからない人は、まずオームの法則(電圧=電流×抵抗)と合成抵抗だけを確実にしてください。直流回路の分圧・分流、電力の計算は、すべてオームの法則の組み合わせです。ここが分かれば、電気の基礎的知識の問題の多くに手がかりができます。
順番は「オームの法則と合成抵抗→直流回路→電力→計器・材料→磁気・静電気→交流」です。交流(実効値、RLC回路、力率、変圧器、三相誘導電動機)は後回しで構いません。電気の基礎的知識が何問出るかは類で違うので、自分の類の問題数を先に確認してください。
電気は何問出るか
電気に関する基礎的知識の問題数は、類によって次のとおりです(消防試験研究センター「試験科目及び問題数」、2026-10-19確認)。
| 区分 | 類 | 基礎的知識のうち電気 | 構造・機能のうち電気 |
|---|---|---|---|
| 甲種 | 1・2・3類 | 4 | 6 |
| 甲種 | 4類 | 10 | 12 |
| 乙種 | 1・2・3類 | 2 | 4 |
| 乙種 | 4類・7類 | 5 | 9 |
甲種5類と乙種5類・6類は、基礎的知識が機械だけで、電気の基礎的知識は出ません。甲種4類と乙種4類・7類は基礎的知識がすべて電気で、この科目で40%を下回ると足切りになります(足切りの考え方は「消防設備士の足切りとは?科目ごとの最低ラインと、苦手科目を作らない配分」の記事)。
電気が苦手な人ほど、「わかったつもり」で次に進まず、1本ずつ過去問を自力で解けるまで止まってください。電気は前の知識が次の土台になるので、一度ちゃんと止まった人のほうが、結局早く終わると思います。
学ぶ順番と、無料の解説ページ
青木マーケ(株)の「電気に関する基礎的知識」の過去問解説14本を、苦手な人向けの順番に並べ替えました(順番は編集部の提案です)。
| 段階 | 読む順 | 内容 | ページ |
|---|---|---|---|
| 土台 | 1 | オームの法則と合成抵抗 | https://aokimarke.com/electricity/resistance/ |
| 土台 | 2 | 直流回路の分圧・分流 | https://aokimarke.com/electricity/dc-circuit/ |
| 土台 | 3 | 電力と電力量の計算 | https://aokimarke.com/electricity/electric-power/ |
| 応用 | 4 | 電気材料と導体の抵抗 | https://aokimarke.com/electricity/material/ |
| 応用 | 5 | 電圧計・電流計と指示電気計器 | https://aokimarke.com/electricity/instrument/ |
| 応用 | 6 | 電池・蓄電池とキルヒホッフの法則 | https://aokimarke.com/electricity/kirchhoffs-laws/ |
| 磁気・静電気 | 7 | 電流と磁界・電磁誘導 | https://aokimarke.com/electricity/magnetic-field/ |
| 磁気・静電気 | 8 | 静電気と放電現象 | https://aokimarke.com/electricity/static-electricity/ |
| 磁気・静電気 | 9 | コンデンサと過渡現象 | https://aokimarke.com/electricity/capacitor/ |
| 交流 | 10 | 正弦波交流の基礎と実効値 | https://aokimarke.com/electricity/sine-wave-alternating-current/ |
| 交流 | 11 | 交流の位相差とRLC回路 | https://aokimarke.com/electricity/rlc-circuit/ |
| 交流 | 12 | 交流の電力と力率 | https://aokimarke.com/electricity/power-factor/ |
| 交流 | 13 | 変圧器の原理と計算 | https://aokimarke.com/electricity/transformer/ |
| 交流 | 14 | 三相誘導電動機の同期速度と滑り | https://aokimarke.com/electricity/three-phase-induction-motor/ |
一覧ページ:https://aokimarke.com/electricity/
進め方のコツ
- 記号と単位を最初に覚える:電圧V(ボルト)、電流I(アンペア)、抵抗R(オーム)、電力P(ワット)
- 解説を読む前に、図に数字を書き込んでから自分で式を立てる
- 試験会場では電卓が使えないので、最初から筆算で解く(消防試験研究センター「注意事項」)
- 間違えた問題は、どの公式を使えばよかったかを1行でメモする
- 「土台」の3本が自力で解けるまで、「交流」に進まない
電気工事士の資格がある人は、試験科目の一部が免除になる場合があります(消防試験研究センター「試験科目及び問題数」の一部免除の一覧)。免除を使うかどうかの考え方は、青木のサイトで詳しく書いています。
https://www.aoki-of-greed.com/2026/10/11/消防設備士は科目免除するべき-電気工事士による甲4-乙7の免除と-得点力-学習計画からの選び方/
現場では、電気がわかる消防設備士は重宝されます。試験のためだけと思わず、オームの法則は仕事の道具だと思って身につけてください。
本番形式で確かめる
電気の基礎的知識で40%を超えられるかは、本番と同じ問題数で解いて確かめるのが確実です。
- 過去問テストの中身と選び方:https://aokimarke.com/setsubishi-kakomon/
- 一覧(aokimarke.store):https://aokimarke.store/collections/all
計算問題をどこまで押さえるかは「消防設備士の計算問題は捨てていい?」の記事で整理しています。(消防設備士の計算問題は捨てていい?足切りラインから見た最低限と、出やすい公式)
参考文献
- 一般財団法人消防試験研究センター「試験科目及び問題数(消防設備士試験)」https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/subject.html(2026-10-19確認)
- 同「注意事項」https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/preparation.html(2026-10-19確認)
- 強欲な青木&消防設備士(YouTube)「【🪪国家資格】消防設備士の試験に落ちる人の特徴3選【不合格】」https://www.youtube.com/watch?v=ZDQ0NkVJrsA
最終確認日:2026年10月19日