学習範囲:実技(製図)|図記号・感知器回路・配線本数の読み方
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
製図問題は甲種4類だけの出題です。この講義で扱うのは、図記号を読み、感知器回路と必要な配線本数を答案へ表す手順です。施工方法は「工事・整備②」、配線・終端抵抗・系統図の読解は「鑑別⑤」で扱います。
製図で使う基本図記号

| 記号の特徴 | 名称 | 読み取りの要点 |
|---|---|---|
| 四角に対角線 | 受信機 | P型1級・2級など備考を確認 |
| 半円形 | 熱感知器 | 横線・縦線で種別や防水型を区別 |
| 四角にS | 光電式スポット型 | 上部の線で種別を確認 |
| 円にP | P型発信機 | 総合盤の構成要素 |
| 半塗り円 | 表示灯 | U+・U-系統 |
| 円にB | 地区音響装置 | BL・Bc系統、耐熱配線 |
| Ω | 終端抵抗 | 感知器回路の末端 |
凡例は形だけでなく「種別・防水・配線本数」の備考まで読む。
L線・C線と送り配線
P型受信機の感知器回路は、警戒区域ごとのL線と共通のC線で構成します。一の共通線へ接続できる警戒区域は7以下です。
感知器同士は、受信機から最後の感知器まで順番につなぐ送り配線とします。分岐したまま終端抵抗へ到達しない枝を作るとその枝の断線を正しく監視できません。
| 警戒区域数 | L線 | C線 | 感知器回路合計 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 1 | 2本 |
| 5 | 5 | 1 | 6本 |
| 7 | 7 | 1 | 8本 |
| 8 | 8 | 2 | 10本 |
| 13 | 13 | 2 | 15本 |
終端抵抗を置く位置
終端抵抗は、受信機から見て回路の一番遠い末端へ接続します。途中に置くと終端抵抗より先で断線しても受信機側から終端抵抗が見えてしまい、断線を監視できません。
終端抵抗は「最後の感知器のL・C間」。途中設置は不可。
※よく出る引っかけポイント3つ
引っかけ①:凡例があるから図記号は覚えなくてよい
凡例で確認できますが、毎回探すと時間を失います。基本記号は即答できるようにします。
引っかけ②:8警戒区域でもC線は1本
一の共通線は7警戒区域以下なので、8区域ではC線が2本必要です。
引っかけ③:終端抵抗を総合盤内へ置く
問題条件で指定がない限り、感知器回路の末端へ置きます。
全部で5ポイント
- L線は警戒区域ごとC線は7区域以下で共用
- 8警戒区域ではL8本+C2本
- 感知器回路は送り配線
- 終端抵抗は回路末端のL・C間
- 凡例の備考まで確認する
ここからは、直前までに整理した「図記号・感知器回路・配線本数の読み方」の判断手順を、実際の過去問で確認します。
【過去問】図記号・感知器回路・配線本数の読み方
図は、7階建ての防火対象物に設置されたP型1級受信機を用いた自動火災報知設備の系統図を示したものである。下の条件に基づき、次の各設問に答えなさい。計25点〈条件〉1 延べ面積は4,900㎡である。
2. 地区音響装置はベル鳴動による警報である。

1. 6階の矢印Aで示す箇所について、表示線・共通線・応答線・電話線・表示灯線・ベル線の本数をそれぞれ答えなさい。
2. この感知器回路の共通線は消防法令上、何本以上必要か答えなさい。
3. 消防法令上、地区音響装置を区分鳴動ができるものとしなければならない防火対象物について、次の記述の【 】に当てはまる語句を答えなさい。
「地階を除く階数が【①】で延べ面積が【②】防火対象物」
4. 火災により、この防火対象物に設置された地区音響装置による警報が、区分鳴動から全区域の鳴動に移行した。この理由を具体的に2つ答えなさい。
まとめ
図記号は、機器名だけでなく役割、線種、線数、回路末端まで続けて読み取ります。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。
次は【過去問】警戒区域・感知区域・感知器個数の計算|消防設備士甲4【実技(製図)②】へ進みます。





