著者:青木俊輔(強欲な青木)/青木マーケ(株) 取締役 COO、(株)防災屋 代表取締役 社長、(一社)予防団 共同代表理事
保有資格(記事に関係するもの):消防設備士 甲種特類・甲種1〜5類・乙種6・7類
確認日:2026年10月19日
更新内容:初版
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この記事の結論
資格勉強の計画は、次の順番で立ててください。
- 試験日を決める
- 合格までの総時間を見積もり、試験日までの週数で割って、1週間の時間を出す
- 週ごとに「どの科目を、どこまで」やるかを割り振る
- 最後の1〜2週間は、本番形式で弱点を見つけて直す期間として空けておく
- 毎週の終わりに、予定と実際を比べて、残りを割り直す
計画は崩れるものです。大事なのは、崩れない計画を作ることではなく、崩れたときにすぐ直せる形にしておくことです。
計画は守るためのものではなく、ずれに早く気づくためのものだと思っています。
試験日から逆算する
総時間と1週間の時間を出す
まず、合格までに必要な総時間を見積もります。消防設備士なら、青木マーケ(株)の勉強時間シミュレーターで、甲種40〜120時間、乙種30〜90時間の目安が分かります(https://aokimarke.com/study-time/ 。経験則にもとづく目安です)。
総時間を、試験日までの週数で割ると、1週間に必要な時間が出ます。1日あたりにすると無理な数字なら、試験日を先に延ばすことも考えてください。くわしくは、別の記事(社会人の資格勉強は1日何時間?|「総時間÷残り週数」で決める計画の立て方【消防設備士・危険物】)で説明しています。
科目ごとに割り振る
次に、週ごとに勉強する科目を割り振ります。順番は、受ける類の学習ガイドが勧める順番に合わせると迷いません。たとえば、甲種4類・乙種4類の学習ガイドでは、共通法令 → 4類の法令 → 電気の基礎 → 構造・機能 → 工事・整備・点検 → 規格 → 鑑別 →(甲種は)製図、の順番と、筆記と実技の勉強時間をおよそ2対1にすることを勧めています(https://aokimarke.com/kakomon4/ )。
計画表の例:消防設備士 甲種4類(100時間・8週間)
総時間100時間、試験まで8週間(週12.5時間:平日1時間×5日+休日約4時間×2日)の場合の例です。
| 週 | やること | 終わりの目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 共通法令・4類の法令をテキストで読み、分野別の過去問を解く | 法令の過去問を一通り解いた |
| 2週目 | 電気の基礎。計算問題は途中式を書いて解く | 電気の基礎の過去問を一通り解いた |
| 3週目 | 構造・機能、工事・整備・点検 | 該当分野の過去問を一通り解いた |
| 4週目 | 規格。1〜3週目の×の問題を解き直す | 筆記の全分野を一通り終えた |
| 5週目 | 鑑別。写真で機器の名称と用途を確認しながら解く | 鑑別の過去問を一通り解いた |
| 6週目 | 製図。設置基準を確認しながら自分で描く | 製図の過去問を一通り描いた |
| 7週目 | 本番と同じ問題数・形式で解き、科目ごとの正答率を確認 | 弱い科目が分かった |
| 8週目 | 弱い科目に時間を寄せて解き直す。直前に本番形式でもう一度 | 全体で8割を目安に仕上がった |

この表は、学習ガイドの順番とシミュレーターの時間をもとにした青木マーケ(株)編集部の例です。実務経験がある方は、筆記を短くして実技に時間を回すなど、自分の条件に合わせて変えてください。
進み具合は「手応え」ではなく「解けたか」で測る
計画どおり進んでいるかは、「なんとなく分かった気がする」ではなく、過去問が解けたかどうかで確かめてください。
人は、勉強しているときの手応えや、読みやすさに引きずられて、自分がどれくらい身についたかを見誤りやすいことが、学習の研究で指摘されています(Bjork、Dunlosky & Kornell、2013年の総説)。教室の外で、自分で計画して学ぶ社会人ほど、この見誤りに注意が必要です。
私の動画でも、試験前日に本番形式で解いてもらった受験者の方が、スマホアプリで勉強してきたのに、消防関係法令が3割しか取れなかった場面がありました(YouTube「【直前対策📚】消防設備士試験1発合格勉強法」2:02〜3:00)。計画表の「終わりの目安」を、過去問を解いた結果で決めているのはそのためです。
「いつ・どこで・何をやるか」まで決める
週の計画が決まったら、毎日の行動まで落とし込みます。
- 「平日の帰りの電車で、その週の範囲の過去問を10問」
- 「残業で帰りが遅くなったら、寝る前に前日の×の問題だけを5分」
- 「土曜の朝9時から、図書館で2時間」
このように、「いつ・どこで・何をするか」を事前に決めておく方法(実行意図)の研究をまとめた分析(Gollwitzer & Sheeran、2006年)では、こうした決め方が目標の達成を助けると報告されています。特に「残業になったら〇〇する」のように、予定が崩れたときの行動を先に決めておくと、ゼロの日を減らせます。資格の勉強を直接調べた研究ではありません。
記録をつける
計画を直すには、実際にどれだけ勉強したかの記録が必要です。
私は会社員時代、平日2時間、休日5時間勉強して、その時間を手帳に記録していました。今は勉強時間を測定・記録するアプリもあるので、そういうものを使ってもいいと思います(2026年10月時点)。
記録するのは、次の2つだけで十分です。
- 勉強した時間
- 解いた問題と結果(○・△・×)
間違えた問題の記録のしかたは、別の記事(間違えた問題の管理方法|ノートを作らずに誤答を潰すやり方)で詳しく説明しています。
遅れたときの立て直し方
残りの時間を、残りの週数で割り直す
遅れたら、まず残りの必要時間を残りの週数で割り直します。1週間の時間が増えすぎる場合は、次のどれかで調整します。
| 方法 | 向いている場合 |
|---|---|
| 休日の時間を増やす | 遅れが小さく、休日に余裕がある |
| 優先順位をつけて範囲を絞る | 試験日が近い。合格基準(各科目40%以上かつ全体60%以上、実技60%以上)を満たすことを優先し、満点を狙わない |
| 試験日を変える | 遅れが大きい。消防設備士は全国で年に何度も試験がある |

直前は、弱い科目に寄せる
試験の直前1週間は、本番形式で解いて弱い科目が分かったら、点を伸ばすべき弱い科目に8、それ以外の科目の復習に2、場合によっては9対1くらいの割合で、弱い科目に時間を寄せてよいと私は考えています(YouTube「【🗓️試験まで1週間】乙6チャレンジ直前追い込み勉強企画 📑【消防設備士】」8:04〜8:15)。直前期の過ごし方は、別の記事(資格試験1か月前・直前1週間にやること|残り時間別の優先順位)で詳しく説明しています。
消防設備士を何類も取るなら
消防設備士を複数の類で取るつもりなら、1類ごとの計画を、年間の計画の中に並べてください。
私は『消防設備士0類』(Amazon電子版 https://amzn.to/49YGHP1 )で、本気で消防設備士として成功したいなら、1年で全種類を取るつもりで挑戦し続けるべきで、1年で全類を取ることは十分可能だと書きました(第1章「消防設備士とは」の「消防設備士試験の秘密」、2023年執筆)。今受けるなら、もっと早く全類を取りにいきます。そのほうが効率がいいからです(2026年10月時点の私の考え)。
1類ずつ間をあけて取るより、共通する範囲が頭に残っているうちに、続けて受けるほうが効率がいいと考えています。
私自身は、1年で全類を取ろうとしましたが、甲種2類で落ちたので、結局はけっこう間が空きました(2026年10月時点の振り返り)。受ける順番の考え方は、消防設備士はどれから受けるべきかの記事 https://aokimarke.com/jyunban/ にまとめています。
受ける順番の考え方は、消防設備士はどれから受けるべきかの記事 https://aokimarke.com/jyunban/ をご覧ください。
次にやること
- 勉強時間の目安と、試験日までに間に合うかを確認する
- 消防設備士試験の勉強時間シミュレーター https://aokimarke.com/study-time/
- 受ける類の学習ガイドで、勉強の順番を確認し、週ごとに割り振る
- 消防設備士 甲4・乙4(自動火災報知設備)https://aokimarke.com/kakomon4/
- 消防設備士 乙6(消火器)https://aokimarke.com/kakomon6/
- 計画の最後の1〜2週間に、本番と同じ問題数・形式で弱点を確かめる
- 消防設備士4類「過去問テスト」甲種【冊子版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E5%A3%AB%EF%BC%94%E9%A1%9E-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E7%94%B2%E7%A8%AE-%E5%86%8A%E5%AD%90%E7%89%88 /甲種【PDF版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E5%A3%AB4%E9%A1%9E-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E7%94%B2%E7%A8%AE-pdf%E4%BB%98%E3%81%8D
- 消防設備士4類「過去問テスト」乙種【冊子版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E5%A3%AB%EF%BC%94%E9%A1%9E-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E4%B9%99%E7%A8%AE-%E5%86%8A%E5%AD%90%E7%89%88 /乙種【PDF版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E5%A3%AB4%E9%A1%9E-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E4%B9%99%E7%A8%AE-pdf%E4%BB%98%E3%81%8D
- 消防設備士6類「過去問テスト」乙種【冊子版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E5%A3%AB%EF%BC%96%E9%A1%9E-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E4%B9%99%E7%A8%AE-%E5%86%8A%E5%AD%90%E7%89%88 /乙種【PDF版】https://aokimarke.store/products/2026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%88-%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%A8%AD%E5%82%99%E5%A3%AB6%E9%A1%9E-%E9%81%8E%E5%8E%BB%E5%95%8F%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88-%E4%B9%99%E7%A8%AE-pdf%E4%BB%98%E3%81%8D
- ほかの類:過去問テストの商品一覧 https://aokimarke.store/collections/all
関連記事:社会人の資格勉強の始め方(社会人の資格勉強の始め方|時間・計画・続け方の全体像)、社会人は1日何時間勉強すべき?(社会人の資格勉強は1日何時間?|「総時間÷残り週数」で決める計画の立て方【消防設備士・危険物】)
参考文献
- Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology, 38, 69–119. https://doi.org/10.1016/S0065-2601(06)38002-1
- Bjork, R. A., Dunlosky, J., & Kornell, N. (2013). Self-regulated learning: Beliefs, techniques, and illusions. Annual Review of Psychology, 64, 417–444. https://doi.org/10.1146/annurev-psych-113011-143823
- 一般財団法人消防試験研究センター「消防設備士 試験の方法」https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/annai/way.html (2026年10月19日確認)
- 青木マーケ(株)「消防設備士試験の勉強時間シミュレーター」https://aokimarke.com/study-time/ (2026年10月18日確認)
- 青木マーケ(株)「【過去問まとめ】消防設備士甲4・乙4の試験問題と解答・解説【無料サイト】」https://aokimarke.com/kakomon4/ (2026年10月19日確認)