このページを見たら消防設備士試験 甲4・乙4の実技(鑑別)に出てくる「受信機・発信機・地区音響の操作と試験」に関する問題が得点源となるはず!
実技(鑑別)|全6講義
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)noteの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
併せて、ご参照ください。
P型1級受信機の表示と操作部
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| 表示 | 読み取ること |
|---|---|
| 火災灯 | 受信機が火災表示状態にある |
| 地区表示灯 | 火災信号等を受けた警戒区域・回線 |
| 交流電源灯 | 常用電源の状態 |
| 予備電源・電池試験表示 | 予備電源の試験・異常等。名称は機種差あり |
| 蓄積・注意・障害等の表示 | 受信機の方式・機能に応じた状態 |
頻出スイッチ
- 火災試験スイッチ:火災表示試験の状態にする
- 回線選択スイッチ:試験する回線を選択する
- 復旧スイッチ:火災表示状態を復旧する
- 音響停止スイッチ:主音響・地区音響等を停止する。名称・範囲は機種で確認
- 導通試験スイッチ:感知器回路の導通を確認する
スイッチ名は教材上の代表表現です。撮影する受信機の表示名称、定位、復旧方法は取扱説明書で確定します。

火災灯、地区表示、試験・復旧スイッチの位置を機種の銘板と併せて確認します。
消防庁「自動火災報知設備試験基準」第11および受信機規格省令。火災表示、地区表示、音響、試験・復旧機能を現行資料で照合しています。
受信機は「火災灯=火災表示状態、地区表示灯=該当回線、スイッチ=試験操作」で読む。
火災表示試験と自己保持
火災表示試験で確認するもの
火災表示試験は、受信機内部で回線ごとに火災信号を模擬し、火災灯・地区表示装置・主音響装置・地区音響装置等の作動と保持機能を確認します。
この試験だけでは、感知器そのものの接点や外部配線の断線を直接確認できません。
自己保持の確認
回線4を火災表示させたあと復旧スイッチを操作せず回線5へ切り替えます。このとき回線4の地区表示灯が消灯せず、回線5の地区表示灯も新たに点灯すれば、保持機能を確認できます。
火災表示試験と外部回線
受信機内部で行う火災表示試験では、外部の感知器回路が断線している回線や空き回線でも、受信機側の表示機能が正常なら地区表示灯を点灯させられます。
Aは復旧操作をせず回線4から5へ切り替え、回線4の地区表示灯が消灯しないことを確認する自己保持の考え方です。Bは同時作動試験の代表条件で、常用電源は5回線、予備電源は2回線を作動状態にします。

Aは火災灯、Bは地区表示装置を示します。全体の火災状態と作動回線を分けて答えます。
感知器の機能は、感知器ごとの作動試験で確認します。
消防庁「自動火災報知設備試験基準」第11。火災表示試験の方法と火災表示・保持機能の判定基準を確認しています。
火災表示試験=受信機の表示・音響・保持。感知器接点と外部回線の断線は別試験。
同時作動試験と回路導通試験
同時作動試験
同時作動試験は、複数回線から同時に火災信号が入ったとき、受信機・主音響装置・地区音響装置・附属装置等が正常に作動を継続できるかを確認します。
代表的な試験条件は次のとおりです。
| 電源 | 火災作動状態にする回線 |
|---|---|
| 常用電源 | 任意の5回線。5回線未満なら全回線 |
| 予備電源 | 任意の2回線。1回線受信機なら1回線 |
復旧させずに回線を順次作動させるため、地区表示灯が追加で点灯していきます。
回路導通試験
回路導通試験は、感知器回路が導通しているか、断線していないかを確認する試験です。受信機の試験用計器・確認灯、または回路末端の発信機等を用いる方法があります。

左から表示灯、地区音響装置、P型発信機を一つの盤へ収めた構成です。
消防庁「自動火災報知設備試験基準」第11および点検基準別表第11。同時作動、回路導通の試験方法・判定を照合しています。
常用5・予備2は同時作動試験。断線を調べるのは回路導通試験。
発信機の作動と復旧
発信機を押したとき
P型発信機の押しボタンを操作すると受信機へ火災信号が送られ、火災灯・該当地区表示灯・音響装置等が作動します。
復旧の基本順序
1. 現地が火災でないことと発信機が作動した場所を確認する
2. 発信機の押しボタンを機種所定の方法でもとの位置へ戻す
3. 受信機の復旧スイッチを操作する
4. 火災灯・地区表示灯・音響等が復旧したことを確認する
発信機の戻し方は機種で異なります。カバーを開ける、内部の復旧ボタンを押す、押しボタンを引き戻すなど、採用写真の取扱方法に従います。

火災時に押す操作部と機種ごとに異なる復旧方法を確認します。
受信機・発信機規格省令、消防庁点検要領および各機器の取扱説明書。発信機の作動・復旧操作は撮影機種で再確認します。
発信機の復旧は「現地確認 → 発信機を戻す → 受信機で復旧 → 表示確認」。
※よく出る引っかけポイント5つ
引っかけ①:火災表示試験で断線が分かる
火災表示試験は受信機の表示・音響・保持機能を確認します。外部回線の断線は回路導通試験で確認します。
引っかけ②:回線を変えると前の表示灯は消える
自己保持機能が正常なら、復旧操作をするまで前の地区表示灯は消灯しません。
引っかけ③:同時作動試験は常用2回線
代表的な条件は、常用電源で任意の5回線、予備電源で任意の2回線です。
引っかけ④:復旧スイッチだけで必ず復旧できる
発信機が押されたまま、感知器が作動したまま、回路が短絡したままなら、原因が残っているため復旧できません。
引っかけ⑤:火災灯が点灯するのは感知器作動だけ
発信機の作動や、感知器回路の短絡などでも火災信号となり得ます。
操作写真は、スイッチの定位と試験位置を見ます。実設備では必ず関係者へ連絡し、誤報・移報・音響に注意します。
消防庁試験基準・点検基準と試験名称・操作・判定の対応を照合しています。
復旧できないときは、感知器・発信機・配線短絡など「火災信号の原因が残っていないか」を考える。
全部で10ポイント
- 火災灯は火災表示状態、地区表示灯は該当回線を示す
- 火災表示試験は、受信機の表示・音響・保持機能を確認する
- 自己保持が正常なら、復旧まで前の地区表示灯は消灯しない
- 同時作動試験は、常用電源5回線・予備電源2回線が代表条件
- 回路導通試験は感知器回路の断線を確認する
- 火災表示試験では外部回線の断線を判別できない
- 発信機の復旧は、発信機を戻してから受信機を復旧する
- 復旧できないときは、感知器・発信機・短絡等の原因が残っていないか確認する
- 実機操作は関係者へ連絡し、取扱説明書・点検要領に従う
- 写真鑑別は、表示灯・スイッチ・試験名・復旧順を分けて答える
それでは以下の「受信機・発信機・地区音響の操作と試験」に関する消防設備士試験の過去問にチャレンジして、これまでの内容が頭に入っているかを確認しましょう!
【過去問】受信機・発信機・地区音響の操作と試験
下の写真は、自動火災報知設備のP型1級受信機の火災表示試験の一例である。回路選択スイッチにより、④の地区表示灯が点灯している。この回路の自己保持機能の確認方法を示した文中の【 】に当てはまる語句を語群から選び、記号で答えなさい。計20点このままの状態で、【 ⑴ 】スイッチを操作せずに、回路選択スイッチで【 ⑵ 】を選択し、【 ⑶ 】の地区表示灯が【 ⑷ 】ことを確認する。
「【1】スイッチを操作せず、回線選択スイッチで【2】を選択し、【3】の地区表示灯が【4】ことを確認する。」
| 記号 | 語句 | 記号 | 語句 | 記号 | 語句 |
|---|---|---|---|---|---|
| ア | 導通試験 | イ | 自己保持試験 | ウ | 回線選択 |
| エ | ベル停止 | オ | 復旧 | カ | 予備電源 |
| キ | 点滅する | ク | 点灯する | ケ | 消灯する |
| コ | 消灯しない | サ | ④ | シ | ⑤ |
| ス | 予備回線 | セ | テストの位置 | ソ | 定位 |

下の写真は、P型1級(8 / 10回線)受信機の一例である。次の各設問に答えなさい。ただし、この受信機は、警戒区域No.3の回線が断線しており、警戒区域No.9・No.10は予備の空き回線である。計20点受信機で火災表示試験を実施した結果として正しいものを下のア~オから選び、記号で答えなさい。

ア. No.3の地区表示灯が点灯しない。 イ. No.9・No.10の地区表示灯が点灯しない。 ウ. No.3・No.9・No.10地区表示灯が点灯しない。 エ. 予備電源に切り替えれば、No.3の地区表示灯も点灯する。 オ. 全部の地区表示灯が点灯する。
2. No.3の回線が断線していることを判別する試験の名称を答えなさい。
下の写真は、自動火災報知設備の受信機の一例である。下の条件に基づき、次の各設問に答えなさい。

〈条件〉
1. 受信機の火災灯及び地区表示灯No.3が点灯しているが、火災ではなかった。
2. 受信機の復旧スイッチを操作しても受信機は復旧できなかった。
3. 火災灯が点灯したとき、自動火災報知設備の点検等は行われていなかった。
4. 地区表示灯No.3の警戒区域には、感知器が複数設置され、1つの感知区域に感知器1個が設置されている。
1. 火災灯が点灯する理由を、具体的に1つ答えなさい。ただし、感知器が作動して点灯する場合を除く。
2. 感知器の作動により火災灯が点灯した場合に、どの感知器が作動したかを調べる方法として正しいものを下のア~エから選び、記号で答えなさい。
ア. 回路導通試験を行い、作動した感知器を調べる。 イ. 絶縁抵抗測定器で回路を調べ、作動した感知器自体は必ず復旧する。 ウ. 復旧スイッチを操作すれば、作動した感知器自体は必ず復旧するので、個々の感知器は調べなくてもよい構造になっている。 エ. 感知器を1つずつ順に外していき、その都度復旧スイッチを操作して調べる。
写真のスイッチ名は、撮影機種の銘板どおりに読みます。実物写真が揃い、操作手順を取扱説明書と照合してから公開します。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。
それでは続いて【実技(鑑別)⑤】配線・終端抵抗・警戒区域・系統図|消防設備士甲4・乙4【過去問】の過去問をみていきましょう。

