強欲な青木
実技(鑑別)の一問目って工具とか計測器具の見た目から名前と使い方を回答させるだけって超イージーらしいやん。
そうそう。何度も言いますが過去問をご覧の通り、毎回同じ様な問題が出てますんで対策しやすいサービス問題です!
消防設備士
このページを見れば消防設備士甲4乙4の実技(鑑別)に出題される工具・テスター・絶縁抵抗計・接地抵抗計の問題が面白いくらい解けるようになって得点源と化します!
最新ver.の過去問情報は、青木マーケ(株)ショップの消防設備士「過去問テスト」で毎年更新しています。
>> 消防設備士「過去問テスト」
併せて、ご参照ください。
パイプカッター
パイプカッターは、刃を少しずつ送って切断する工具です。
C形の本体で管を受け、ローラーで支えながら円形の刃を当てます。

締付ハンドルを少し締めて一周させる操作を繰り返し、徐々に切り込みを深くします。
※一度に締め過ぎると管が変形しやすくなります。
強欲な青木
切断後の内側に残るばりは、通す電線の被覆を傷付ける原因になります。
そのため、リーマでばりを除去してから電線を通します。
消防設備士
もし「切断後の注意」を聞かれたら、作業だけでなく理由もつなげて覚えましょう。
パイプベンダー
パイプベンダーには、パイプカッターのような円形の刃や送りねじはありません。管を受ける円弧状の溝と長い柄が手掛かりです。

管径と電線管の種類が工具に適合することを確認し、徐々に曲げます。
急な力や過大な曲げは、管のつぶれ・割れ・変形につながります。
| 見る場所 |
名称 |
用途 |
| V・A・Ω、2本のテストリード |
回路計(テスター) |
電圧・電流・抵抗の測定、導通・断線の確認。 |
| MΩ、試験電圧、L・E端子 |
絶縁抵抗計 |
電路と大地の間または線間の絶縁抵抗を測る。 |
| E・S(P)・H(C)、3本のコード、補助接地棒 |
接地抵抗計 |
接地電極の接地抵抗を測る。 |
絶縁抵抗計
絶縁抵抗計は、電路と大地の間、または線間へ直流の試験電圧を加え、電気の漏れにくさを抵抗値で確認する器具です。
MΩ表示だけでなく、125V・250V・500V等の定格測定電圧の切替も見分けの根拠になります。
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参考絶縁抵抗と接地抵抗の違いと測定方法
続きを見る
絶縁抵抗試験
写真から絶縁抵抗計と分かったら、その器具で行うのは絶縁抵抗試験です。
器具名を聞かれたら「計」、試験名を聞かれたら「試験」まで書いて答えます。
電路と大地の間を測るときは、L(LINE)側を電路、E(EARTH)側をアース端子(接地端子)へ接続します。
ワニ口クリップが付いている側を答える問題でも、形や色に加えて端子の表示を確認しましょう。
接地抵抗試験
接地抵抗計で行うのは接地抵抗試験です。
絶縁抵抗計は電気が漏れにくいかを調べ、接地抵抗計は接地電極から大地へ電流が流れるときの抵抗を調べます。

接地抵抗計の3電極法では、測る接地電極のほかに2本の補助接地棒を使います。
端子のEは被測定接地電極、S(P)は電位用補助接地極、H(C)は電流用補助接地極につながります。
写真で3本の測定コードと補助接地棒が見えたら、接地抵抗計を考えます。
絶縁抵抗計にもE端子があるため、Eの文字だけでは両者を区別できません。
D種接地の接地抵抗は通常100Ω以下
電圧が300V以下の電気機器について、通常のD種接地工事の接地抵抗は100Ω以下です。
100Ωちょうども基準内に入ります。
低圧電路で、地絡を生じた場合に0.5秒以内で自動的に遮断する装置を施設するときは、500Ω以下となります。
強欲な青木
「絶縁」と「接地」って、どっちも抵抗を測るから混ざりそうやな。
絶縁は電気の「漏れにくさ」、接地は大地への「流れやすさ」。まず測る対象を思い浮かべると、器具名と試験名をつなげて覚えられます!
消防設備士
「通常」と問われたときは100Ω以下で答え、500Ωは条件とセットで覚えます。
下の過去問で問われる測定位置は、いずれも音響装置の中心から1m離れた位置です。
ただし、必要な音圧は警報の種類によって違います。
「騒音計を使うから全部90dB」と覚えないようにしてください。
| 測定する対象 |
測定位置 |
必要な音圧 |
| 音声で警報を発する地区音響装置 |
装置の中心から1m |
92dB以上 |
| 音声以外の地区音響装置(ベル等) |
装置の中心から1m |
90dB以上 |
| ガス漏れ火災警報設備の検知区域警報装置 |
装置の中心から1m |
70dB以上 |
答えを組み立てる順番は、器具名→警報の種類→距離→基準値です。名称は「騒音計」、距離は「1m」、基準値は「92dB以上」「90dB以上」「70dB以上」のように、単位と「以上」まで書きます。
強欲な青木
写真が同じやから、音の基準も同じってわけじゃないんやな。
その通り!「音声」「音声以外」「検知区域警報装置」のどれを聞かれているか、問題文まで見て答えましょう。
消防設備士
器具の写真が同じでも、問題文の対象が変われば答える基準も変わります。
◎圧着工具など
ダイスの溝・刻印とラチェット機構が圧着工具の識別点です。
使用前に、端子・スリーブの種類とサイズへ工具が適合すること、電線サイズに合うダイスであることを確認します。
強欲な青木
圧着後は刻印、圧着位置、抜け・割れ・導体のはみ出しがないことを確認します。
圧着ペンチは、圧着端子やリングスリーブを押しつぶして電線を接続する工具です。
消防設備士
先端のダイスで端子・スリーブを塑性変形させ、機械的にも電気的にも接続します。
単に強く挟むのではなく、材料とダイスを正しく組み合わせて規定の形へ仕上げます。
使用前の確認を2つ答えるなら、「端子・スリーブの種類とサイズに工具が適合すること」「電線サイズに合うダイスを使うこと」です。
グリップの色だけで対象端子を決めず、工具の表示とダイスを確認します。
ラチェット機構のある工具は、ラチェットが外れるまで握り切り、途中で緩めて圧着不足にならないようにします。
◎配線工具の見分け方
配線に使う工具は、先端の形と、何をする工具かをセットで覚えます。

持ち手の色は製品によって違うので、色だけで名称を決めないようにしましょう。
ワイヤーストリッパーは、電線の絶縁被覆をむく工具です。電線の太さに合わせた刃や穴を使い、内部の導体を残して被覆を取り除きます。被覆をむいてから端子を接続するので、端子を押しつぶして固定する圧着工具とは作業が違います。
ニッパーは電線などを切断する工具です。先端は、向かい合う切断刃になっています。一方、ラジオペンチは細長い先端で電線をつかむ・曲げる工具です。狭い場所の作業にも使えます。ラジオペンチに切断刃が付いていても、長く細い「つかむ部分」があることを見分けの手がかりにします。
ウォーターポンププライヤーは、支点の位置を変えて口の開きを調整できる工具です。大きさの違う管やナットなどをつかんだり、回したりします。写真では、支点付近の溝や段階的な調整部分を確認しましょう。
| 工具 |
主な用途 |
写真で見る部分 |
| ワイヤーストリッパー |
電線の絶縁被覆をむく |
被覆をむく刃・線径に合わせる部分 |
| ニッパー |
電線などを切断する |
先端で向かい合う切断刃 |
| ラジオペンチ |
電線をつかむ・曲げる |
細長く、先へ向かって細くなる口 |
| ウォーターポンププライヤー |
管やナットなどをつかむ・回す |
口の開きを変えられる支点の調整部分 |
用途を答えるときは「配線工事に使う」だけでなく、何を、どうするかまで書きます。被覆をむく工具は導体を傷つけないよう線径に合わせ、切断工具は使用できる材質・太さを確認します。一般の工具は、持ち手に樹脂が付いていても絶縁工具とは限りません。通電中の電線に使用しないでください。
◎ 配線部材
配線部材は、「何と何をつなぐか」を考えると見分けやすくなります。
同じ金属製の筒でも、管どうしをつなぐものと、管を箱へ取り付けるものでは名称も用途も違います。
- 曲がった管形部材:ノーマルベンド
- 管と管を一直線につなぐ:ねじなしカップリング
- 管と箱をつなぐ:ボックスコネクタ
- 電線の接続や機器の取付けに使う箱:アウトレットボックス
ノーマルベンドは、電線管の屈曲部に使う、あらかじめ曲がった管形部材です。電線を通しやすいよう緩やかな曲率を持っています。現場で管を曲げる「パイプベンダー」は工具、曲がった管そのものの「ノーマルベンド」は部材と区別します。
ねじなしカップリングは、筒の両側へ電線管を差し込み、止めねじで固定して2本の管を一直線につなぐ部材です。見分けるポイントは、両側とも管を受ける形になっていることです。
ボックスコネクタは、電線管とアウトレットボックス等を接続する部材です。管を固定する側とは反対に、箱へ取り付けるねじ部・ロックナットがあります。「両側とも管」ならカップリング、「片側が箱」ならボックスコネクタと考えます。
アウトレットボックスは、電線の接続や機器の取付けに使う箱です。側面や背面にあるノックアウトは、必要な箇所だけ打ち抜いて管やコネクタを通す部分です。用途は「電線管をつなぐ」だけではなく、「電線の接続や機器の取付けに使う」まで答えます。
◎ 検電器
接触部、電流制限抵抗、放電管、後端電極が見えるペン形器具は検電器です。
内部構造図は、放電管で表示するネオン発光式の検電器です。
ドライバーに似た形でも、接触部、電流制限抵抗、放電管、後端電極が描かれていれば、電圧の有無を調べる器具と判断します。形だけで工具名を答えず、内部の表示部まで見ましょう。
強欲な青木
電路に電圧があるか無いかを『ピッ♪』と当てるだけでクイックに確認できる計測器具っす。
回路計のように電圧値を数値で測る器具ではありません。
消防設備士
使用前後に既知の充電部で動作を確認し、検電結果だけでは安全と断定しません。
用途を聞かれたら、「電路の電圧の有無を確認する」と答えます。
「電圧を測定する」だけでは、数値を測る回路計との違いが伝わりません。
検電器には方式の違いがあるため、使用できる電圧範囲と確認方法を確かめて使います。
それでは早速ここまで学習した勉強内容をもとに過去問を解いていきましょう!
【過去問】工具・テスター・絶縁抵抗計・接地抵抗計
問1|電線管工事用工具
写真A・Bに示す工具について、次の各設問に答えなさい。
AB
写真A・Bに示す工具の名称と用途を、それぞれ答えなさい。また、写真Bの工具を使用する際の注意を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 写真 |
名称 |
用途 |
| A |
パイプカッター |
金属製の電線管を切断するために用いる。 |
| B |
パイプベンダー |
電線管を曲げるために用いる。 |
写真Bの使用時の注意:管径に合う溝へ確実に納め、管をつぶさないよう徐々に曲げる。
A パイプカッター
C形の本体に、円形の切断刃、管を支えるローラー、刃を送る締付ハンドルがあることが識別点です。

刃を管へ当て、少し締めて一周させる操作を繰り返します。一度に締め過ぎると管が変形しやすいため、徐々に切り込みを深くします。切断面の内側に残るばりは、電線の被覆を傷付ける原因になるためリーマで除去します。パイプバイスは管を固定する工具、パイプベンダーは管を曲げる工具なので、刃とローラーの組合せを見ます。
B パイプベンダー
電線管を受ける円弧状の溝と、曲げる力を加える長い柄が識別点です。パイプカッターの円形刃や送りねじはありません。

工具の適用管径と電線管の種類を確認し、管径に合う溝へ管を確実に納め、所定の位置を支点にして徐々に曲げます。急な力や過大な曲げ、適用外の管径は、管のつぶれ・割れ・変形につながります。用途だけを聞かれた場合は「電線管を曲げる」と簡潔に答えます。
判定の順序:管を「切る」「曲げる」のどちらの形かを見ます。円形の刃とローラーがあれば切断用のパイプカッター、管を受ける円弧状の溝と長い柄があれば曲げ用のパイプベンダーです。色や大きさでは判断しません。
注意:どちらも適用管径を確認し、締め過ぎや急な力で管を変形させないようにします。切断後は内側のばりをリーマで除去してから電線を通します。
問2|絶縁抵抗計
写真に示す測定器について、次の各設問に答えなさい。
写真に示す測定器の名称を答えなさい。また、この測定器を使用する前に確認する安全上の注意を1つ答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 名称 |
絶縁抵抗計 |
| 安全上の注意 |
測定対象を停電させ、無電圧であることを確認する。 |
名称の識別点
MΩ表示、125V・250V・500V等の定格測定電圧の切替、L(LINE)・E(EARTH)端子が識別根拠です。回路計にもワニ口クリップが付くことがあるため、リードの形や色だけでは確定しません。
安全上の注意
絶縁抵抗計は、電路と大地の間または線間へ直流の試験電圧を加えて絶縁抵抗を測定します。活線のまま測定せず、受信機・感知器・終端器など、試験電圧で損傷するおそれのある機器を必要に応じて切り離します。測定後は電路に残った電荷を放電し、外した配線を確実に復旧します。
解答例のほか、「試験電圧で損傷するおそれのある機器を切り離す」も安全上の注意として挙げられます。
判定の順序:MΩ表示とL・E端子で絶縁抵抗計と確定してから、「対象へ高い直流電圧を加える測定器」であることを根拠に安全上の注意を考えます。
問3|3種類の測定器
写真A〜Cに示す測定器を、測定部・表示単位・付属品から見分けます。
写真A~Cに示す測定器の名称と用途を、それぞれ答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 写真 |
名称 |
用途 |
| A |
回路計(テスター) |
電圧・電流・抵抗の測定や、導通・断線の確認に用いる。 |
| B |
絶縁抵抗計 |
電路と大地の間、または線間の絶縁抵抗を測定し、絶縁状態を確認するために用いる。 |
| C |
接地抵抗計 |
接地電極の接地抵抗を測定し、接地の状態を確認するために用いる。 |
A 回路計(テスター)
V・A・Ωなど複数の測定項目とレンジ、2本のテストリードが識別点です。写真ではDCV・ACV・DCA・Ωなどの表示と入力端子を確認します。どの量を測れるかは機種とレンジによります。抵抗・導通を測るときは対象回路を無電圧にし、測定項目・レンジ・リード端子を合わせてから接続します。絶縁抵抗計のように高い直流試験電圧を加えてMΩ単位を測る専用器ではありません。
B 絶縁抵抗計
MΩ表示、125V・250V・500V等の定格測定電圧の切替、L(LINE)・E(EARTH)端子が識別点です。電路と大地の間または線間へ直流試験電圧を加え、漏れにくさを抵抗値で確認します。L端子を測定する電路側、E端子を接地側へ接続するのが基本です。リードの色は機種で異なり、回路計にもワニ口クリップは付くため、リードの形や色ではなく端子表示で判断します。測定前は停電・無電圧と電子機器等の切離しを確認し、測定後は放電して配線を復旧します。
C 接地抵抗計
E・S(P)・H(C)の3端子、3本の測定コード、2本の補助接地棒が3電極法の識別点です。被測定接地電極E、電位用補助接地極S(P)、電流用補助接地極H(C)を使い、接地電極から大地へ電流が流れるときの抵抗を測定します。補助接地極はほぼ一直線上に配置し、端子の取り違えやコードの接触・交差を避けます。絶縁抵抗計もE端子を持つため、Eの文字だけでなく付属品まで確認します。
判定の順序:表示単位と付属品で見分けます。V・A・Ωの切替なら回路計、MΩ表示と試験電圧の切替なら絶縁抵抗計、3本の測定コードと補助接地棒があれば接地抵抗計です。E端子は絶縁抵抗計と接地抵抗計の両方にあるため、端子だけで決めません。
注意:回路計で抵抗・導通を測るとき、絶縁抵抗計で絶縁抵抗を測るときは、対象を無電圧にしてから接続します。絶縁抵抗計の測定後は残留電荷を放電します。
問4|圧着工具
写真に示す工具について、次の設問に答えなさい。
写真に示す工具の名称と用途を答えなさい。
また、この工具を使用する前に、工具と材料について確認することを2つ答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 名称 |
圧着ペンチ |
| 用途 |
圧着端子やリングスリーブの圧着に用いる。 |
| 使用前の確認(2つ) |
①端子・スリーブの種類とサイズに工具が適合すること
②電線サイズに合うダイスを使用すること |
先端のダイスで端子・スリーブを塑性変形させ、電線を機械的・電気的に接続します。写真ではダイスの刻印とラチェット機構を確認します。グリップの色は手掛かりにはなりますが、対象端子を確定する根拠は工具の表示とダイスです。
圧着後は刻印と圧着位置を確認し、抜け、割れ、導体のはみ出しがないかを点検します。圧着は単に強く挟む作業ではなく、材料とダイスを正しく組み合わせて規定の形へ仕上げる作業です。
判定の順序:先端にダイス(溝と刻印)とラチェット機構があれば圧着工具です。先端が刃ならケーブルカッター、平らなつかみ面ならペンチと区別します。確認事項は、工具側(端子・スリーブへの適合)と材料側(電線サイズとダイスの組合せ)から1つずつ挙げます。
注意:端子・スリーブの種類とサイズに合うダイスを選び、ラチェットが外れるまで握り切ります。途中で手を緩めると圧着不足になります。
問5|配線部材
写真A〜Dに示す配線部材について、次の各設問に答えなさい。
ABCD
写真A~Dに示す配線部材の名称と用途を、それぞれ答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 写真 |
名称 |
用途 |
| A |
ノーマルベンド |
電線管の屈曲部に用いる。 |
| B |
ねじなしカップリング |
2本の電線管を接続する。 |
| C |
ボックスコネクタ |
電線管とアウトレットボックス等を接続する。 |
| D |
アウトレットボックス |
電線の接続や機器の取付けに用いる。 |
A ノーマルベンド
電線を通しやすいよう、急な直角ではなく緩やかな曲率を持つ管形部材です。管を現場で曲げるパイプベンダーは工具、あらかじめ曲がったノーマルベンドは配線部材という違いを押さえます。
B ねじなしカップリング
筒の両側へ管を差し込み、止めねじで固定する形状が識別点です。ボックスコネクタは管とボックスをつなぐため片側にねじ部・ロックナットを持ちますが、カップリングは管と管を一直線につなぎます。
C ボックスコネクタ
管を固定する側と、ボックスのノックアウトへ通すねじ部・ロックナット側を持ちます。カップリングとの判別では、「両側とも管」か「片側が箱」かを確認します。
D アウトレットボックス
箱の側面・背面に、必要な箇所だけ打ち抜いて管やコネクタを通すノックアウトがあります。ジョイントボックスは主に接続部分を保護する箱なので、機器取付けを含む用途まで問われた場合はアウトレットボックスと答えます。
判定の順序:「何と何をつなぐ部材か」で見分けます。曲がった管形ならノーマルベンド、管と管を一直線につなぐならカップリング、管と箱をつなぐならボックスコネクタ、箱そのものならアウトレットボックスです。
問6|検電器
図に示す器具について、次の各設問に答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 名称 |
検電器 |
| 用途 |
電路の電圧の有無を確認するために用いる。 |
接触部、内部の放電管、電流を制限する抵抗、後端電極が見えるネオン発光式の構造です。先端の検知部を電路へ近づける、または接触させ、表示灯・音などで電圧の有無を確認します。
検電器は電圧値を数値で測る回路計とは異なり、電圧の有無を検出する器具です。
判定の順序:ドライバーに似た形でも、先端の接触部と、放電管などの表示部・内部抵抗があれば検電器です。電圧値を読む目盛や表示がない点で回路計と区別します。
注意:方式と使用電圧範囲を確認し、使用前後に既知の充電部で動作確認を行います。検電結果だけで安全と断定せず、所定の無電圧確認手順に従います。
問7|測定器を使う試験とリード線の接続先
下の写真は、自動火災報知設備の「ある試験」に使用する器具を示したものである。次の各設問に答えなさい。
↓
1.この器具を用いて行う「ある試験」の名称を答えなさい。
2.設問1の試験において、矢印で示すリード線の接続する箇所を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 試験の名称 |
絶縁抵抗試験 |
| リード線の接続先 |
アース端子(接地端子) |
指針盤のMΩ表示と試験電圧の切替から、写真の器具は絶縁抵抗計です。ここで聞かれているのは器具の名前ではなく、行う試験の名前なので「絶縁抵抗試験」と答えます。
矢印はワニ口クリップが付いたリード線を示しています。電路と大地の間の絶縁抵抗を測るとき、E(EARTH)側のリード線をアース端子へ接続し、L(LINE)側を測定する電路へ接続します。
絶縁抵抗は、電線の被覆などで電気が漏れにくくなっているかを確認する値です。接地電極から大地へ流れるときの抵抗を測る「接地抵抗試験」と、測る対象が違います。
測定前は停電と無電圧を確認し、必要な電子機器を切り離します。測定後は残留電荷を放電してから配線を復旧します。写真のリードの色だけを、すべての機種に共通する決め手にしないでください。
問8|測定器の名称と試験の名称
下の写真は、自動火災報知設備の機能試験において、「ある試験」を行う際に使用する測定用器具の一例である。次の各設問に答えなさい。
1.この器具の名称を答えなさい。
2.この器具を用いて行う試験の名前を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 器具の名称 |
接地抵抗計 |
| 試験の名称 |
接地抵抗試験 |
測定器本体に加え、測定コードと補助接地棒があることが識別点です。器具の名称と、その器具で行う試験の名称を分けて回答します。
接地抵抗試験は、接地電極から大地へ電流が流れるときの抵抗を測ります。上の模式図は3電極法で、Eは被測定接地極、S(P)は電位用補助接地極、H(C)は電流用補助接地極へ接続します。
接地抵抗計には2電極法などの測定方式もあります。棒やリードの本数だけを絶対条件にせず、本体の表示と測定対象まで確認すると別の機種でも見分けられます。
問9|測定器と接地抵抗の判定基準
下の写真は、自動火災報知設備の機能試験において、「ある試験」を行う際に使用する測定用器具の一例である。次の各設問に答えなさい。
1.この器具の名称を答えなさい。
2.電圧が300V以下の電気機器について、通常、この器具を用いて行う試験の場合、合否の判定基準となる測定値は、何Ω以下であるか答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 器具の名称 |
接地抵抗計 |
| 通常の判定基準 |
100Ω以下 |
この設問は、電圧が300V以下の電気機器に行うD種接地工事の通常の基準を尋ねています。接地抵抗値は100Ω以下で答えます。
「以下」なので100Ωちょうども基準内です。例えば80Ωは通常の基準内、120Ωは通常の100Ω以下という基準を超えています。
低圧電路で、地絡を生じた場合に0.5秒以内で自動的に遮断する装置を施設するときは、500Ω以下という扱いがあります。今回の設問には「通常」とあるため、この条件付きの500Ωを選んで答えません。
接地抵抗の値はΩで表します。絶縁抵抗のMΩと単位を混同せず、器具、試験、測る対象、基準値をつなげて覚えましょう。
以下の工具問題は、写真・設問を学習用に再構成しています。
問10|配線工具A
下の写真に示す工具について、次の各設問に答えなさい。
1.この工具の名称を答えなさい。
2.この工具の主な用途を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 工具の名称 |
ワイヤーストリッパー |
| 主な用途 |
電線の絶縁被覆をむく。 |
写真は、握る動作で被覆をむくタイプのワイヤーストリッパーです。先端にある被覆をむく部分と、電線を保持する部分が見分けの手がかりになります。線径に合わせて使い、内部の導体を傷つけずに被覆を取り除きます。
「被覆をむく」と「電線を切断する」は別の作業です。ニッパーの用途と混同しないでください。また、圧着工具は被覆をむくのではなく、端子などを圧着して接続します。
写真:Hm8bhksvp2wxgjoomejbjopcjdlJnlYb/Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。原写真の内容変更なし(表示サイズのみ縮小)。
問11|配線工具B
下の写真に示す工具について、次の各設問に答えなさい。
1.この工具の名称を答えなさい。
2.この工具の主な用途を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 工具の名称 |
ニッパー |
| 主な用途 |
電線などを切断する。 |
先端を見ると、向かい合う刃があり、長いつかみ口はありません。刃を閉じて電線などを切断するので、用途は「切る」と答えます。
ラジオペンチは細長い先端で電線をつかんだり曲げたりします。似た持ち手でも、切断刃が先端の中心なのか、細長いつかみ口があるのかで区別しましょう。切れる材質や太さは製品によって違うため、無理に太い線や硬い線を切らないでください。
写真:Fructibus/Wikimedia Commons、CC0 1.0。原写真の内容変更なし(表示サイズのみ縮小)。
問12|配線工具C
下の写真に示す工具について、次の各設問に答えなさい。
1.この工具の名称を答えなさい。
2.この工具の主な用途を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 工具の名称 |
ラジオペンチ |
| 主な用途 |
電線をつかんだり、曲げたりする。 |
決め手は、先端が細長く、先へ向かって細くなっていることです。狭い場所で電線をつかむほか、電線の先端を曲げるなどの作業に使います。
支点に近いところに切断刃が付く製品もありますが、それだけを見てニッパーとは答えません。写真の長いつかみ口まで確認してください。用途は「電線をつかむ・曲げる」と具体的に書くと、工具の特徴が伝わります。
写真:oomlout/Wikimedia Commons、CC BY-SA 2.0。原写真の内容変更なし(表示サイズのみ縮小)。
問13|配線工具D
下の写真は、同じ工具の口の開きを変えた状態を示したものである。次の各設問に答えなさい。
1.この工具の名称を答えなさい。
2.この工具の主な用途を答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 工具の名称 |
ウォーターポンププライヤー |
| 主な用途 |
管やナットなどをつかんだり、回したりする。 |
写真の支点付近には、位置を段階的に変えられる調整部分があります。支点を動かして口の開きを変えられるので、大きさの異なる管やナットなどをつかむことができます。
名前に「ウォーターポンプ」とありますが、ポンプを動かす工具という意味で用途を書かないでください。管やナットなどを「つかむ・回す」が主な用途です。口の開きの調整部分と、物をつかむ歯のある口をセットで確認しましょう。
以上の工具は、一般に持ち手の色や樹脂だけで絶縁性能を判断できません。通電中の電線に使わず、使用条件を確認して作業してください。
写真:Chianti/Wikimedia Commons、CC BY-SA 3.0。写真の加工なし。
問14|測定器と音声による地区音響装置の音圧
下の図は、自動火災報知設備の地区音響装置の作動試験に使用する測定器の一例である。次の各設問に答えなさい。
1.この試験に用いる測定器の名称を答えなさい。
2.取り付けられた地区音響装置(音声により警報を発するもの)の中心から何メートル離れた位置で、何dB以上の音圧であることとされているか答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 測定器の名称 |
騒音計 |
| 測定位置 |
装置の中心から1m離れた位置 |
| 必要な音圧 |
92dB以上 |
図の見分け方:先端の黒い球状カバーはウインドスクリーンで、その内部に音を拾うマイクロホンがあります。表示部にはdBの単位があり、音圧レベルを測定する器具なので、名称は「騒音計」です。三脚は器具を一定の位置に固定するためのものです。ウインドスクリーンを外した形もあるため、カバーの有無だけで別の器具と判断しません。
音声で警報を発する地区音響装置を問う問題なので、基準は92dB以上です。「音声」という条件を読み飛ばして、ベル等の90dB以上と答えないようにしてください。
音声以外の地区音響装置は90dB以上、ガス漏れ火災警報設備の検知区域警報装置は70dB以上です。どの装置を測定しているかを先に決め、それに対応する基準を答えます。
解答の注意:距離にはm、音圧にはdBの単位を付け、音圧の基準は「以上」まで書きます。器具の表示値をそのまま合格基準として書く問題ではありません。
問題図:学習用に作成したAIイラスト。特定メーカーの実物写真ではありません。
問15|測定器と音声以外の地区音響装置の音圧
下の図は、自動火災報知設備の地区音響装置の作動試験に使用する測定器の一例である。次の各設問に答えなさい。
1.この試験に用いる測定器の名称を答えなさい。
2.取り付けられた地区音響装置(音声により警報を発するもの以外のもの)の中心から何メートル離れた位置で、何dB以上の音圧であることを確認することとされているか答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 測定器の名称 |
騒音計 |
| 測定位置 |
装置の中心から1m離れた位置 |
| 必要な音圧 |
90dB以上 |
図の見分け方:先端の黒い球状カバーはウインドスクリーンで、その内部に音を拾うマイクロホンがあります。表示部にはdBの単位があり、音圧レベルを測定する器具なので、名称は「騒音計」です。三脚は器具を一定の位置に固定するためのものです。ウインドスクリーンを外した形もあるため、カバーの有無だけで別の器具と判断しません。
この問題の対象は「音声により警報を発するもの以外」です。ベルやサイレンなどによる地区音響装置の基準として、90dB以上と答えます。測定位置は装置の中心から1m離れた位置です。
同じ地区音響装置でも、音声による警報なら92dB以上になります。数字だけを丸暗記せず、「音声は92、音声以外は90」と対象の言葉を付けて整理しましょう。
解答の注意:距離にはm、音圧にはdBの単位を付け、音圧の基準は「以上」まで書きます。器具の表示値をそのまま合格基準として書く問題ではありません。
問題図:学習用に作成したAIイラスト。特定メーカーの実物写真ではありません。
問16|測定器と検知区域警報装置の音圧
下の図は、ガス漏れ火災警報設備の機能試験において、検知区域警報装置の音圧を測定する器具の一例である。次の各設問に答えなさい。
1.この試験に用いる測定器の名称を答えなさい。
2.検知区域警報装置の中心から何メートル離れた位置で、何dB以上の音圧であることを確認することとされているか答えなさい。
+ 解答・よく分かる解説
| 項目 |
解答 |
| 測定器の名称 |
騒音計 |
| 測定位置 |
装置の中心から1m離れた位置 |
| 必要な音圧 |
70dB以上 |
図の見分け方:先端の黒い球状カバーはウインドスクリーンで、その内部に音を拾うマイクロホンがあります。表示部にはdBの単位があり、音圧レベルを測定する器具なので、名称は「騒音計」です。三脚は器具を一定の位置に固定するためのものです。ウインドスクリーンを外した形もあるため、カバーの有無だけで別の器具と判断しません。
検知区域警報装置は、ガス漏れの発生を検知区域の関係者へ知らせる装置です。この問題では、装置の中心から1m離れた位置で70dB以上の音圧があることを確認します。
自動火災報知設備の地区音響装置の90dB・92dBと混同しないでください。また、「ガスに関係する警報ならすべて70dB」と広げず、この問題の対象である検知区域警報装置と基準をセットで覚えましょう。
解答の注意:距離にはm、音圧にはdBの単位を付け、音圧の基準は「以上」まで書きます。器具の表示値をそのまま合格基準として書く問題ではありません。
問題図:学習用に作成したAIイラスト。特定メーカーの実物写真ではありません。
強欲な青木
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!
消防設備士
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストです。
ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、解説を毎年追記して更新しています。これから消防設備士の試験を受けられる方は是非ご覧下さい。
次は【過去問】感知器・空気管部品の名称と構造|消防設備士甲4・乙4【実技(鑑別)②】へ進みます。